比企谷八幡 IN 幻想郷   作:漆黒の翼II

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ご都合主義な設定や展開がありますが、最後までどうかみてください。


第3話

長い間、ずっとずっと地下にいた。

来る日も来る日も変わらない日々。

ただただ時間だけが過ぎていく、そんなつまらない日々。

誰も、私と遊んでくれなかった。

部屋に来るのはここで働いてる従者で、決まった時間に食事を届けに来るだけ。

このまま、ずっと1人で生きていくのだろうと、そう思っていた。

そんな時、1人の少年と出会った。

彼はいつの間にか私の部屋にいた。

名前を聞くことにしてみた。

 

「あなたは誰?」

 

「僕は八幡。比企谷八幡」

 

彼は比企谷八幡と名乗った。

そこから、私と彼との長い付き合いが始まった。

彼は決まった時間に部屋に来る。

どうやら彼はこれを夢だと思っているらしいので、そのまま夢ということにした。

初めは互いに会話が上手くいかなかった。

久しぶりの人間に戸惑い、上手く話しかけることが出来ないでいた。

それから数日後、私は勇気をだして声を掛けた。

 

「良かったら……私と友達にならない?」

 

こうして私に、初めて友達が出来た。

それからは、毎日が楽しかった。

 

知らなかった。

2人で遊ぶと、1人で遊ぶよりも楽しいことを。

知らなかった。

2人で笑うと、1人でいるよりも笑顔になれることを。

知らなかった。

彼といると、心が満たされて、幸せな気持ちになることを。

 

このまま、ずっとずっと一緒にいられたらいいのに……

「ねぇお兄様」

 

「これからもずっとずっとずーっと一緒に遊ぼうね♪」

明日も明後日もそれからも、ずっと一緒にいられると、そう思ってたのに……

あれから、突然彼は来なくなった。

 

彼が来なくなって1日が過ぎた。

どうして来なかったのかわからなかったけど、こんな日もあると結論を出した。

明日はきっと来てくれる……

 

彼が来なくなって3日が過ぎた。

今まで毎日来てたのに、3日も部屋に来ていない。

今度会ったら、ちゃんと毎日来てと約束をしよう。

明日はきっと来てくれる……

 

彼が来なくなって1週間が過ぎた。

もしかしたら、何か危険なことがあったのかもしれない。

だから今は来れないのかもしれない。

そう結論をつけた。

明日はきっと来てくれる……

 

彼が来なくなって1ヶ月が過ぎた。

もう随分と会っていない。

けど、約束したから……

必ず会いに来てくれるはず……

その時に思いっきり甘えよう。

明日はきっと来てくれる……

 

彼が来なくなって半年が過ぎた。

なんで?

なんで何でナンデ何デ?

どうして来てくれないの?

あの時、約束したのに……

ずっとずっと一緒に遊ぼうねと、約束したのに……

 

知らなかった。

1人になると、こんなにもつまらないことを。

知らなかった。

1人になると、悲しくなることを。

知らなかった。

彼がいないと、こんなにもこんなにも心が苦しくなることを。

 

彼に会いたい!

会いたいあいたいアイタイ会イタイ!!

もう会えないのは嫌だ!

嫌だいやだイヤダ嫌ダ!!

どうしたら、どうすればいいの……?

 

「壊せば、いいんだよ」

 

頭の中に、そんな声が聞こえてきた。

聞き覚えのある声。

だってそれは、自分の声だったから……

 

「壊して直して、自分だけのお人形にすればいいんだよ」

 

「自分だけの?」

 

「そうすれば、もういなくならない。ずっと一緒にいられるんだよ」

 

「いなくならない……ずっと一緒……」

 

そっか……

そうすれば、良かったんだ……

そうすれば、いなくならない……

そうすれば、ずっと一緒……

 

「アハハ、お兄様……」

 

自分の口から、そんな笑い声が聞こえる。

 

「今度会ったら、壊シテ直シテあげるネ♪」

だって……1人はもう嫌だから……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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紅魔館の中は、至るところが紅い装飾が施されていた。

中は豪華でとても綺麗なのだが、ここまで紅いと少し気味が悪い。

と言っても、かなり広いな。

あれから大分歩いた気がするけど、まだ目的地にはつかないらしい。

「少し伺いたいのですが、あなたは人間ですよね?」

 

「え?」

 

急にそんなことを聞いてくる十六夜さん。

変な事を聞かれて少し、いや、めちゃめちゃ驚いた。

 

「そうですけど……他の何に見えるんすか」

 

「いえ、あなたの目が少々人間からかけ離れていたものですから」

 

え?俺の目そんなにやばいの?

初対面の人にここまで言わせるなんて……

 

「そんなこと聞くなんて、まるで人じゃないものがいるみたいなことを言いますね」

「まぁ実際にいますからね」

 

え?人じゃないものがいるの?

 

「そ、そうですか。ちなみにどんな……」

 

「そうですね。魔法使いや妖怪、人間に巫女や神、そして、吸血鬼など様々です」

 

「と言うことはあの門番の方も?」

 

「ええそうです。ちなみに私は人間です」

 

そうだったのか。

通りで頭にナイフが刺さっても大丈夫だったわけだ。

でもだからって頭に刺すなんて……幻想郷は怖いところだな。

ちなみに能力なんてものもあるみたいだ。

恐らく、それを使ってあの門番にナイフを刺したのだろう。

改めて怖いと思った。

 

「着きました」

 

どうやら考え事をしてるうちに部屋に着いたようだ。

 

「では、私はこれから夕食の準備をしてきますので、夕食の準備が整い次第声をかけに参りますので、それまでしばらくお待ちください」

 

そう言い彼女は部屋を去っていった。

足音が聞こえなくなったところで、少しこの世界につい考えてみる。

まず1つ、この世界には人以外にも様々な種類の種族がいる。

次に2つ、この世界には能力があるということ。

十六夜さんは「時間を操る程度の能力」という物らしい。

何とあの有名な吸血鬼と同じ能力。いや、時間を操る分、無駄無駄な吸血鬼のスタンドの上位互換と言えるだろう。

そして、これらのことを踏まえてだ。

どうして彼女が俺を屋敷に招いたかを考えるえてみる。

なぜあの門番は悲しそうな顔をしていたのか。

なぜ俺が人であるか聞いたのか。

う〜ん……わからん。

これ以上考えても埒が明かない。

分からないことだけだし、夕食の時にでも聞いてみようか。

そう結論づけ、時計で時間を確認すると、部屋についてから20程度過ぎていたようだ。

しばらく準備してると言っていたし、気分転換に、少し屋敷を見て回ることにした。

部屋を出て歩いていると、階段を見つけた。

地下へと続く階段。

それを見つけると、まるで吸い込まれるかのように、階段に向かって歩いていく。

そして、その階段を降りるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「早く会エナイカナ?お兄様♪」

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