勘違いしてなるものか   作:プータロー

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みんなちゃんと四葉も好きなんやなって。

アニメは作画崩壊やらなんやら言われてるけど原作は普通に可愛いし何より8話。
これはもういかんで。思春期の男の子にやったらあきまへんで。


初めての共同作業だよ中野さん

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから何日か経って中野さんの雰囲気が少し変わった。依然として目が合うのは変わらないが中野さんは恥ずかしそうにしながらも優しく微笑んでくるようになった。いつもの明るくてみんなを照らす太陽のような笑顔ではなく包み込むような包容力がある優しい笑み。

 

はっきり言ってキュン死しにそう。

馬鹿なの?童貞からかって楽しい?ねぇ、俺が何か悪いことしたのなら謝るからさ。だから勘違いするじゃないか勘弁して下さいもっとやれ。

 

 

ふぅ……

俺は反省を活かしチラ見の回数を減らした。いやだってチラ見したら馬鹿みたいな確率で目が合うもん。あれだわ。俺の事絶対好きだわ中野さん。いやだってこんなに目が合うなんて普通だったらありえないしだってありえないしありえないし(困惑)

くそっこれでは俺が中野さんを意識しているようではないか。

 

 

「拓人くん?」

「あぶっ!?」

「どうかした?」

「いや……なんでもない」

 

 

いきなり喋りかけてくるなよびっくりするジャマイカ(童貞)

 

「いえ、ぼーっとしてたので何か悩み事でもあるのかと」

「大丈夫問題ない。それより早く終わらせよう」

「そうですね!でもありがとうございます、手伝って貰っちゃって」

「まぁ……隣の席のよしみでな」

 

俺達は今、日直の仕事を行っている。本当は俺が日直ではなかったのだがこれにはとても、琵琶湖よりふかーい理由がある。まぁ琵琶湖の深さなんて分からんが。

そう……それは朝の出来事だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃあモブG……って休みなのか。おい誰か、あいつの代わりに日直やってくれる奴はいないか?」

 

 

日直が休みか。日直が休みの場合は先生が主導となって主に名指しで決められる。

なんて面倒な、こりゃ誰も選ばれなかったら適当に選ばれる事になっちまう。早々に気配を薄くして出来るだけ指名されないようにするしかない。いつも出来るだけ目立たないようにしてきた俺には造作ないことだ。

フフフ、完璧だな。

 

 

「せんせー、代わりは如月くんがいいと思いまーす」

 

 

なん……だと!?

クラスメイト突然の裏切りに俺氏驚愕。

 

 

「うんうん!私もそうおもいまーす!」

「てか如月しかいねぇだろ」

「そうだよねー」

 

 

え、なんなの?これ新手のいじめなの?

なんで無駄に君たち意見合ってるの?

 

 

「と言ってるが如月、頼めるか?」

「嫌です」

 

 

条件反射で即答してしまった。いやだってこの流れで日直やるの絶対おかしい。せめてじゃんけんとか多数決とか納得いく形にして貰わないと俺としても納得がいかない。

 

 

「うーん。そうかぁ、最近何かと動いてくれてる如月ならと俺も思ったんだが」

「……気のせいですよ」

 

 

べ、別に誰かがやらなきゃくそ馬鹿お節介リボンがやるからとかそんな理由じゃないからねっ!

こほん。まぁなんだ俺も好きでボランティアに勤しんでいるわけではない。やらなくて済むのであればそれに越したことはない。てかめちゃ推奨する。

 

 

「は?」(威圧)

「お前がやらんで誰がやる」(キレ)

「拒否権はない」(キリッ)

「ほんとこいつもう死ねばいいのに」(諦め)

 

 

え。ほんとにいじめですか?俺の人権無視ですか?てか最後のやつそれもう悪口だからね。

 

 

「よし!じゃあ如月で決定で」

 

 

いや何も決定してないから。クラスの総意であっても俺が認めないから。

これは何があっても日直は回避せねばならない。こんな形で押し切られてしまったら今後もこうやって面倒事を押し付けられかねない。俺はあくまで平和な学校生活を送りたいだけ、面倒事は勘弁だ。

 

 

「いや俺は……」

「拓人くん、ありがとうございますっ!頑張りましょうね!」

 

 

 

すげぇ良い笑顔の中野さんに手をギュッと握られる。

 

…………

 

「……しゃあねぇな」

 

仕方がない。いやぁ、本当に仕方がないな。まぁクラスの総意だし?ひじょーーーーに面倒臭いことこの上ないが求められているならやってやらんでもないというか?

 

「落ちたな」

「見事な手のひら返し」

 

「おい聞こえてるぞ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんて事があったとかなかったとか。まぁそんな訳で今2人で放課後の教室で2人きり。……なんか響きがエロいな。

緊張してるかって?ば、ばっか言うんじゃねぇし。別に中野さん可愛いとかいい匂いするとかそんなん思ってないしぃ?まじそうやって勘違いするのやめて欲しいんですけどですけどぉ。

 

ここは無心で仕事に勤しむべきだ。何か考えるだけ坩堝にはまる、であれば何も考えないでひたすら無心で仕事をする。

フフフ、完璧だな。

 

 

「何だか2人きりって変な感じがしますね」

 

 

 

 

 

 

どんがらがっしゃん。

 

 

 

 

 

「だ、大丈夫ですかっ!?」

「……大丈夫だ、問題ない」

 

 

 

 

ふっ、少し躓いてしまったようだ。

いやいやいやいや。俺が気にしないように無心になろうとしてる所に爆弾投下するのほんとやめてもらっていいですか?狙ってるんですか?わざとですか?

 

 

「ふふっ」

「……なんだよ」

「いえ。拓人くんって意外とおっちょこちょいなんですね」

「む」

 

 

そいつは心外だ。

ていうか。

 

 

「俺的にはお前の方がおっちょこちょいだと思うが」

「むぅ、そんな事ないですよ」

「なわけあるわ。この前鞄に教科書1冊も入れてなかったのは?居眠りしてて椅子から転げ落ちたのは?」

「あぅ……それは言っちゃダメですよぉ〜」

「まだあるぞ。昼飯の時間違えて箸を逆に使ってたりとか、この前女バスのユニホーム反対に着てたりとかな」

「も、もうっ!やめてくださいよ……ってなんでそんな事まで知ってるんですか?」

「あ」

 

 

 

や、やらかしたぁぁぁぁぁぁぁ!?

くそっ!やられた!これは元から仕組まれた罠だったんだ。普段から俺を見ていたのは俺が中野さんを見ていた事を怪訝に思っていた事の裏返し。そして今さっきの誘導尋問で普段から中野さんをしっかりと見ていないと分からない事を喋らされてしまった。

なんということだ。これじゃまるで俺が毎日毎日ちょっと気になった女子をチラチラとチラ見してしまう童貞のようではないか!

※まさにそれです合ってます流石童貞

 

 

 

「もしかして拓人くん……」

「あ、いや……ちがっ」

 

 

 

くそっ、舌が回らない。ていうかもう明らかに詰みだ。俺は明日から童貞というレッテルを貼られて学校生活を送っていくんだ。

さらば、俺の平穏な学校生活よ。

 

 

 

 

「私の事いつも気に掛けて下さってるんですねっ!ありがとうございますっ!」

「はえっ?」

「ふふふっ、頑張っちゃいますよー!」

 

 

 

 

なんか知らんが助かった。

無駄にテンションが高くなった中野さんがてきぱきと仕事を終わらせていく。いや、俺いらんくね?

 

 

 

 

 

 

 




如月 拓人
本作の主人公。やはり隣の人をチラ見するのを辞められない、そして目が合ってドキッとして目を逸らす。そしてクラスメイト(男)が舌打ちをするまでが1つの流れ。最近何故か先生に慈善活動を強いられる事が多くなった、主に隣のヤツのせい。日直を代わった次の日めっちゃ質問攻めにあった。そして何故か女子達がキャーキャー言ってどっかいったので女の子ってほんと意味わからんと心底謎に思っている。

中野 四葉
本作のヒロイン。無自覚に隣の人を追い込んでいく童貞の天敵。隣の人は良く自分のことを見てくれてるんだなぁってほくほくしてる。何だかその事が無性に嬉しくもあり恥ずかしくて無理矢理テンションを上げていた。
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