タグにあったfateに関係する話をほんの少しだけ出せました。
初夏のある日、私は友達もとい悪友達と木登りをして遊んでいた。
その時は人一倍好奇心があり我が強いと自他認める性格だったのが災いしたのかもしれない。
他の子達は木の中腹で高さに戦き、引き返すべきだと泣き出したが私はもっと行けるはずだとひとりさらに上を目指した。
ほんのわずかな油断、汗により手を滑らせバランスを崩し私は木から逆さまに落ちて意識を失った。
ーーー
そして目を醒ましたのは1週間後であった。
「ありえない」
第一声はそれであった。そのあと大人達からの御説教で涙目になったけど。
私はドラゴンボールという物語に酷似した世界にて2度目の生を受けた。
それも原作開始の数百年前で年号がエイジと定められる前。
なぜそれがわかったと言えば街にたまに来るガーリックと同族であろう魔族の存在、普通に街にすんでる猫型地球人など前世のそれとは違いすぎるため気がついたのだ。
だが、年号がエイジと定められる前ということは原作に関わることが出来ない。
私はそれなりには自分はミーハーだと思う。
だからちょっとでも良いから原作に出た人物を見てみたいと思ったのだ。
それには色々と障害があった1つは寿命。
ただの地球人では前世の現代でも80年ぐらいだろう。
まだ原作前だから医療が発達していないかもしれないので50年が関の山と思うべきか?
その上寿命を伸ばすにしても原作における地球のドラゴンボールはまだ存在しない。
神仙になり寿命を伸ばすというのもあるのかもしれないがはっきり言って柄ではない。
だがドラゴンボール世界の占いババや亀仙人は変に俗っぽかったような…?
この世界だと意外と簡単になれる…?
とりあえず成人するまで不老長寿になるという桃をよく食べ情報を集め数年間過ごしたら、少し不可解な情報を得た。
7つ集めたら何でも願いが叶う宝珠があるとの伝説があったのだ。
原作前なのになぜと思ってさらに情報を集めると神龍の色がなぜか青だという情報を得た、緑を青いというあれではなく本当に青らしい。
本当になぜ?
だがドラゴンボールがあるとするなら探してみたいと思った。
もちろん願いもあって探すのだが、冒険の旅は心踊る。
掴もうぜドラゴンボールの意気だ。
ーーー
しばらく経って成人した後に旅に出るとドラゴンボール探しに出た私は紆余曲折の後に願いを叶えた。
不老不死なんて明らかに望みすぎな願いにはしなかった。
それに私は地球人であり続けたいとも思った。
だから何百年か毎に記憶を保持して産まれ替わるという願いにした。
神の力を越えていると言われたらどうしようかと思ったが大丈夫だった。
劇場版での話だがガーリックも不死身の体を得たのだしその方面なら大丈夫なのだろうか?
それなら地球人の造り出した神の力を越える人造人間って何なんだろ?
ゲロがキチってるレベルの天才だったということなのか?
あと私は旅の途中にこの後の指針を得た。
原作開始時の地球は所謂統一国家それも惑星規模でのものだったため平和なのが当たり前だと思っていた。
だが私が産まれた時代は統一国家などほど遠い戦乱の時代だったのだ。
私の故郷は中立都市だったので噂話程度にどこそこで戦争があっただの大人達が話していたこともある。
その頃もまだ戦争なんて遠い場所の話だった。
しかし実際に見てしまったものはあまりに衝撃的過ぎた。
ただ語られる物語ではなくその場に居たからこその嫌悪感、罪悪感。
ある正義の味方は言った戦争とは地獄そのものだと。
私は彼や彼の後継者のように正義感や強迫観念のような義務感に縛られた人間ではないがこの光景を看過できるほど達観もしていない。
どこぞの界王神見習いは争いを止めない人間に一方的に見切りをつけ人間ゼロ計画なる極端すぎる結論に至ったぐらいだ。
私は上記の彼らを肯定は出来ないししないが彼らの絶望はある程度理解できる。
だから私は平和の道筋を作る悪となる事にした。
統一国家がなされていないなら統一国家を作るそれだけの話だ。
原作前なのでまだドラゴンボールっぽい感じはあんまり出せませんね…
本編に出す気はないちょっとした裏設定ですがこの話で出た青の神龍のドラゴンボールは原作の神から見た先先代の神が造ったものです。
この神様は龍族というナメック星人ではある意味エリートと言える立場でありながらナメック星を退屈な場所と感じて宇宙を旅したいと星を飛び出しその果てに当時の地球の神に気に入られ神の座を受け継いだという設定です。
GTにおいても他の銀河が邪悪龍によって滅んだこともあるという話が出てたので他にもナメック星人が移住しててもおかしくはないだろうと思っての捏造設定です。
原作のドラゴンボール設定は調べると複数ありますが、
地球の統一国家成立はドラゴンボールが出来る前になるので長い空白期に捏造設定をぶっこみました。