fgo/cosmos in the lostbelt 黙示録の銀星   作:虚無の魔術師

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番外編とか書いてもいいすか?(話を聞くつもりはない様子)


第八節 シュヴァリオン襲来 後編

「我々を嘗めるなよ、汎人類史最後のマスター」

 

解放軍の本拠地を襲撃した八人のクリプターの一人、シュヴァリオン。彼は『神機兵』と『剣』を使い、解放軍を翻弄していた。

 

 

そして、五本の閃光が爪のように振るわれた。マシュと立夏、二人の命を刈り取ろうと。

 

 

『ヘイ!そうはいかないぜ?シュンくん』

 

 

見知った声が、二人の鼓膜を叩く。声を掛けられたシュヴァリオンもすぐに訝しむ。

 

 

直後、シュヴァリオンの真横から巨大な黒い塊が突撃してきた。

突然の事に対応できずに、シュヴァリオンはその黒い塊に吹き飛ばされる。

目の前に現れた巨大な物体、それを知っていた二人はその名前を声にあげた。

 

 

「シャドウ・ボーダー!?」

 

『無事か!?立夏、マシュ!』

 

 

ざわめくような声が二人の安否を確認してきた。何故、と思っていた二人はハッと気づく。

そういえば、ホームズも言っていたではないか。

 

──壊れたシャドウ・ボーダーを修復している、と。

 

そう、修復し終えたカルデアの職員たちは襲撃を確認し、ゴルドルフ新所長とダ・ヴィンチの迅速な行動により、先程のように二人を助け出せたという訳だった。

 

 

『速く立夏を連れて………………え』

 

騒ぎ立ててた声が一気に静まった。

その様子に戸惑う立夏は不意に後ろを見た。シュヴァリオンの吹き飛ばされた場所、大量の砂煙が舞ってよく見えなかった。

 

 

その煙の中で、立っている人影があったのだ。

 

『…………む、無傷?』

 

『そ、そんな馬鹿な!?明らかに轢いたのだぞ!怪我しているのなら納得できるが、無傷など!!』

 

「おいおい」

 

 

コートについた埃を払った魔術師は狼狽えるカルデアの面々がいるシャドウ・ボーダーに向けて目を向ける。

 

 

「俺は魔術師だぞ?相手の予想など軽く越えねば、クリプターなどと名乗らんさ。…………知ってるか?キリシュタリアは神霊との決闘で勝った」

 

「それが……………何だって言うんですか」

 

「ようは、だ」

 

 

両手を広げた魔術師がただならぬ威圧感と膨大な量の魔力を放っていた。

普通の一般人ならこれに当てられただけで気を失うだろう。立夏たちが耐えきったのは、これ以上に恐ろしい者たちに出会ってきたからだ。

 

 

「アイツに出来る事なら俺も出来る。俺の魔術の才能は英霊ですら越えていると自負しているのだから「耳を貸すな。相手を焦らせ、平常心を崩す。そうやって他人の隙を作らせる、それが魔術師のやり方だ」…………あぁ?」

 

直後、振動が走った。

シュヴァリオンの後ろに巨大な黒い塊が落下してきていた。立夏はその機械の正体が、シュヴァリオンの言っていた『神機兵』だとすぐに察した。

 

 

突然のことに驚き、その正体を確認しようとしたシュヴァリオンはピタリと動きを止める。

 

 

「やはり私を喚んだ事は失敗だったな、別世界の魔術師」

 

首先に槍の先が向けられていた。

その槍を振るったのはシュヴァリオンの後ろに移動していたランサーだった。

立夏たちと接していたような優しさは鳴りを潜め、静かな殺気が放たれている。

 

それなのに、顔色を変えなかった魔術師は口先を引き裂く。ニヤリと笑みを見せてランサーを見た。

 

「いや、お前を喚んだのは間違ってはいないさ、ランサー。

 

 

 

 

 

それよりいいのか?止めを差さなくても」

 

 

余裕そうな発言に何?と訝しむランサー。その後方で変化は起きていた。

 

ギギギギ!!と駆動音を響かせて、『神機兵』が起き上がる。先程まであった傷が消失し、無機質な瞳に光が籠っていた。

 

 

「馬鹿な!?何故まだ動ける!?」

 

「当たり前だ。こいつのモチーフになったのは太古の『神造兵器』ウルクの泥人形らをモチーフにし、それを改良したものだ。たかが二流サーヴァントが集まったところで簡単に破壊できる代物じゃあない!」

 

力強く豪語したシュヴァリオンはコートを払い、高速を越えるスピードで飛んできた物を見上げる。

 

シュヴァリオンの礼装である剣、伝説上の剣の効果を発動する剣が小刻みに震えている。剣自体を包む光も薄くなっていく。

 

チッ!と舌打ちを吐き捨て、シュヴァリオンは顔をしかめた。

 

「やはり礼装としてはいいが、宝具としてはまだ不完全だ。『神機兵』と共に調節が必要だな」

 

 

ここだけの話だが、シュヴァリオンの『礼装』は完全ではない。むしろ、まだその効力を発揮しきれていない。その状態で激しく行使したので、持たなくなってきているのだろう。

 

そして、溜め息と共に決断をした。

 

「今は退くとするさ、カルデア。お互い準備不足だったみたいだしな」

 

 

撤退をしようとするシュヴァリオンに、解放軍のサーヴァントたちが動こうとする。

だが、彼の前に歩み出した『神機兵』が武装を展開し、動けずにいた。

 

 

チラリと何処かを見たシュヴァリオンが口先を歪め、ニヤリと笑いながら、口を開いた。

 

「俺を倒せ。そして奪えよ、この世界を、そこに生きる人々の命、未来、希望を。今まで、そうしてきたように!」

 

周りにも聞こえるような声で告げると、シュヴァリオンは懐から取り出した球体を放り投げる。

 

 

─────閃光弾。

 

一般市民が使うこともある小型爆弾の一つ。しかし、魔術的に改良されたそれは普通の閃光弾よりも効果を発揮していた。

 

 

視界を眩しい光で遮られ、辺りが見えなくなっていた立夏たちの視力が戻った時には、シュヴァリオンは『神機兵』と『剣』と共に姿を消した。

 

 

深呼吸をしたマシュは、その場に立ち尽くしていた立夏の肩を叩く。

 

「……………大丈夫ですか、先輩」

 

「…………………」

 

彼は、不可思議に思っていた。

シュヴァリオンが先程言っていた言葉、あれは自分に向けられていた訳ではなかったのだ。一瞬だけ、彼が目を反らしたのを見た、間違いなかった。

 

何の意図があってのことか、それだけが分からなかった。

 

「藤丸、立夏」

 

 

後ろから声をかけられ、立夏はハッと振り返った。そこに立っていたのはこの世界の住人である青年 リント。彼は銃を引き摺りながら、静かに俯いている。

 

声をかけようと近寄った立夏はすぐに足を止めた。

 

 

「どういう、ことだよ。さっきの話」

 

 

持ち上げられた銃が、立夏の顔に向けられていたからだ。彼の行動に戸惑うマシュと解放軍の面々を無視してリントは此方を見る。

 

その目にあったのは疑いと否定、そして憎悪。

全身が血塗れになったリントは激情を押し殺し、鋭い眼光を向けていた。

ここでようやく、立夏は疑問に思った。

 

 

見たところ、リントに大きな傷はない。小さい傷もあるが、それは全身が血で濡れるようなものではない。

 

つまり、その血はリントのものではなかった、では誰のだ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『お帰りなさい、マスター』

 

天空の神殿に帰還したシュヴァリオンは自分に語りかけてくる存在の声を耳にしていた。そして、冷静な態度で命令を下す。

 

「エイワス、三騎士を呼べ。カルデアと解放軍を迎撃する」

 

『いえ、その必要は──────ありません』

 

 

コツン、コツンと足音がした。

方向は後ろから。

振り返ったシュヴァリオンの目に、神殿の入り口から歩いてくる二つの人影を見た。

 

 

「ハハッ!殲滅か、殲滅戦か!そう言うのは好きだぜ?我輩の得意分野だからな、ガハハ!!」

 

ボサボサとした金髪を伸ばした大きなマントを羽織った男。乱暴な口ぶりだが、ただならぬ覇気とカリスマを持っているように思える。

 

 

「────煩い、『雷光』。主君(マスター)の前だぞ」

 

 

横に並ぶ(あお)の甲冑騎士が『雷光』と言われる男の態度を咎める。

 

 

当然ながら、この二人は異聞帯に生きる者ではない。彼らはシュヴァリオンのサーヴァント。

彼が召喚した沢山のサーヴァントから選抜された強力な英霊たちだった。

 

 

「よく集まった、悪の三騎士────────と言いたいが、『氷結』と『雷光』だけか………『烈火』はどうした?」

 

 

「それが………………突然姿を消していまして」

 

「まぁーた、どっかの地域を焼き払ってんじゃねーの?アイツ理性とかほぼねーからなぁ、マスター殿?」

 

 

姿も見えない『烈火』という存在の事を言う三人。物騒な事を言いながら、楽しそうに『雷光』は笑みを浮かべ、自らのマスターに声を掛ける。

 

 

「理性を失くした方が扱いやすい、そう考えての事だ。それに、何も文句は言ってないだろ?」

 

「そりゃあ!狂戦士だからぁ、当然だろ!」

 

 

ガハハハ!と高笑いする『雷光』を無視して、シュヴァリオンは神殿の奥へと歩みを始めた。そして、立ち尽くす二人に振り返らずに告げる。

 

 

「明日に備えろ、戦力を分散してカルデアと解放軍(獲物)を狩り立てる」

 

了解、と重なった言葉が帰ってくるのはすぐのことだった。

 

 

 

 

 

 

 

この世界に沢山ある集落の内の一つ、そこでは多くの人が住んでいた。そう、住んでいた。

 

 

「──────殺す」

 

今、この集落の住人は全て死体と化している。様々な殺され方をした死体の群れの中で、『彼女』は狂っていた。

 

 

「殺す、焼く、殺す、斬る、殺す、刺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す、殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す」

 

 

狂気的な発言を繰り返しながら、全身鎧のサーヴァントは辺りを炎で焼き払う。

大槍を振るい建造物を破壊しながら、『彼女』は動く。

 

 

「殺す殺す殺す─────ええ、マスター。御命令通り、敵を殺します」

 

 

全ては、愛する■■■■を()す為。今日も彼女は憎悪と狂気の炎で周りを焼き尽くす。灰すらも、希望も残さず、消えることのない炎を再度放った。




今回、登場したサーヴァントをまとめます。


・『烈火』のランサー

・『氷結』のセイバー

・『雷光』のライダー

これくらいですね。後何話かで出るかもしれないので、その時にはよく分かるようになります。



さて、番外編についてですが………やっぱりアンケートです。そこんところは皆様の興味のあるものでお願いします。疑問に思う人の為にも解説させていただきます。


一つ目ですが、fgoのストーリー通りです。主人公の藤丸立夏と共に生存し、人理修復するというものです。


二つ目ですが、シュヴァリオンが自分が契約したサーヴァントたちと接し合う日常編です。彼が契約しているサーヴァントは大抵がエクストラクラスです。


ついでですが、もし書けるならメルトリリスとパッションリップとBBたちの話は確定で書く予定です。

好きだからです。(キッパリ)


三つ目ですが、アポクリファ時空の話。シュヴァリオンが聖杯大戦に参加する話です。赤のアーチャーのマスターとして。


四つ目ですが、もし書くことがあればその時に説明します。←説明する気のないバカ


五つ目ですが、察しの通りです。



まあ、面白ければ評価を、良ければ感想をお願いします!

番外編の内容

  • カルデアでの生存編(ストーリー)
  • ↑上記と同じ(サーヴァントとの日常)
  • アポクリファ編
  • プリズマイリヤ編
  • 何でもいい、作者の好きなのでいいよ。
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