fgo/cosmos in the lostbelt 黙示録の銀星 作:虚無の魔術師
ギル祭とか進めてて遅れました、高難易度が難しすぎてマジで苦痛やった……。
───FGOのデータ?…………アイツは良いやつだったよ。まさか引き継ぎしてなかった一昨日、間違えて消してしまったなんて………
彼、解放軍のランサーは走っていた。
解放軍拠点の襲撃、自分が他の支部への連絡に出向いていた時に起こった事件。
今もなお、続いていると思われる交戦の様子は遠くからでも分かる。
「クリプター……!」
首謀者とされる魔術師の姿が脳裏に浮かぶ。あの青年が何を企んでいるかは不明だが、きっとロクでもないことだろう。
そうなる前に、何としても止めなければならない。まずは解放軍を襲ってると思われる奴等を────、
「───串刺しだね、分かるとも」
「ッ!?」
気が付いた時には、上から、横から、地面から、沢山の鎖が迫ってきていた。瞬時に反応したランサーの体が勢いよく動く。避けられるもの避け、致命傷になりかねない一撃は優先で防いでいく。
全ての攻撃が止んだと確認したランサーは森の一部を睨み付けるとそのまま槍を突き出す。次々と木を吹き飛ばしていく矛先がピタリと止められた。
止めたのは、男性にも見え女性にも見える中性的な人物。淡い緑色の長髪に白い布を身に纏っただけという簡素な容姿をしている人物は辟易としたようにランサーを見る。
そして、突然口を開いた。だが、出てきたのはランサーに向けられた言葉ではなかった。
「僕の仕事はこれで終わりだ、後は自分でやるんだろう?『
「────あぁ、充分。リツカたちじゃなくて少し不満だけど、解放軍のサーヴァントだし当たりだね」
ユラリと木陰からもう一人が出てくる。フードを被りながら歩いてくる者。ボロボロのフードを深く着た人物が発した先程の声、ランサーは覚えていた。
「……君は───いや違う、誰だ貴様は」
しかし、言葉と共に否定した。普通なら分からないかもしれないが、サーヴァントであった彼は違ったのだ。その人物から、有り得ないくらいの濃い魔力が放出されていた。
彼の反応を知ってての事か、その人物はフードの下からニヤニヤと笑みを浮かべる。そして、自らを名乗りあげた。
「
フードをあげた人物の顔には、ランサーも見覚えがある青年のものだった。しかし、それは半分だけだった。
もう半分にあるのは、ボロボロに壊れたように見える黒い深淵。その闇の中からあるものが此方を睥睨していた。
──三つの、赤黒い眼球。
シャドウ・ボーダー内では局員たちは激しく慌てていた。
解放軍の支部の一つに調査に向かっていた立夏とマシュがシュヴァリオンのサーヴァント 通称『三騎士』のセイバーと遭遇した。
それと同時に、解放軍拠点に二体のサーヴァントが攻め込んできた。数が多い解放軍が劣勢らしく、セイバー ジャック総長とライダー ヒッポリュテが止めているのだが、時間の問題と言えた。
「このグラフ…………間違いない、やはり同じだ」
ボソリと呟かれた声に、喧騒が止む。局員たちの目は、声の主であるホームズに向けられていた。
名探偵は機械に映るグラフから背を向け、彼らに持論を告げた。
「先程、彼の霊基に妙な違和感があって調べてみた。そしたら、カルデアに登録されたサーヴァントの中で彼の霊基と99.9%の比率で一致しているものがあった」
「…………それは、誰のかね?」
「アーサー王、真名をアルトリア・ペンドラゴン。彼女と一緒であるということは、彼はアーサー王である事には間違いない……………筈だが、少しおかしい」
それだけ言ったホームズの顔が困ったものへと変わった。
少しの沈黙の後に、彼はこう述べていた。
「サーヴァントは例え同じ存在だったとしても、少しの誤差は出る筈だ。それが僅か1%もない、これは明らかに異常だろう」
知る人もいるかもしれないが、聖女ジャンヌ・ダルクの話をしよう。
彼女は、かつての特異点で彼女を敬愛する男の持つ聖杯の力から生まれたもう一つの側面 オルタナティブ、通称 オルタとなった自分と出会った。
その二人は、確かに同じ存在。だが、霊基は明らかに違う。どんなサーヴァントだろうと、完全に一致することなどある訳がないのだ。
「では、『
名探偵の疑問の声が、シャドウ・ボーダーの中で木霊した。答えられる者など、いる訳がない。
烈火のランサー、その強さは凄まじいものだった。セイバー ジャック総長と彼の宝具で聖騎士となった五人を相手にしても、ランサーの方が有利だった。
「ッ!おおォォォォォォォォッ!!」
灼熱の地獄に突っ込んでいくジャック総長。全身は迫り来る炎に焼かれ、軽めの鎧も熱で溶け始めている。
それでもなお、彼は炎の奥へと歩み出す。中にいる、地獄の元凶────『烈火』のランサーに。
「─────────■■■■、」
彼女は何かを囁くと大槍の持ち手を変え、セイバーを貫こうとする。セイバーも長剣を使い、槍をいなしていく。防ごうとしない、格上のサーヴァントである彼女に押し負ける可能性が高いからだ。
そう、だからこそだった。相手が自分と同じくらいなら、どうにか出来ただろう。これは、格上のサーヴァントだったからこその、在り来たりな結果。
「────総長ッ!」
ズザンッッ!!!
轟音と共に、炎を帯びた大槍がジャックの身体を突き刺す。心臓のある場所を穿った槍から更なる炎が放出し、背中へ大きな穴を作っていく。
小刻みに震えた手から、長剣が地面に落ちた。
ズンッ!! と水色に輝く斬撃が飛来する。しかしそれは、ただの衝撃波などではない。
「………氷!剣の表面を凍らせて、飛ばしてるんですか!」
「早々に気付くか。これくらいの小細工、察せられないならサーヴァントとしての格が知れるがな」
フンと鼻を鳴らすアーサーと名乗る騎士。ギャンッ!バゴンッ!と続く剣戟がマシュの盾を叩いていく。動きに合わせたマシュが防いでいるのではなく、騎士が狙っての攻撃なのだが。
何度かの攻撃をしてからセイバーは眉をひそめ、攻撃の手を止める。
「…………
「話には聞いていたが、お前の盾は魔神王の光帯すらをも防ぎきったという。我がマスターが手を下さなければ、計画の障害になっていたのも貴様の眼つきで分かるな」
「手を、下す………?」
おかしな言い方、不思議な言い回しに立夏が疑問を抱いた。我がマスターが、あの騎士はそう言った。
「まさか……ッ!マシュから英霊ギャラハッドがいなくなったのって………」
「全ては我がマスターの力。他人のサーヴァントを強制的に座に退去させ、そしてその
「………さて、何故このような事を話したか分かるか?」
「ッ!先輩!後ろに───」
「知ったところで、戦局は変わらないからだ」
あっさりと吐き捨てた『氷結』のセイバーは藍色の剣をマシュに向ける。
「──『
言葉と共に放たれるのは、蒼い極光。
脳裏に浮かぶのは、味方として背中を預けてくれた
その二人が脳裏にちらつく、しかし相手はそんな事など配慮してくれはしない。
此方へと伸びる極光にマシュは盾を背中に立夏を抱えあげ、何とか回避する。吹き飛んだ地面が凍るのを見た立夏はその瞬間、遅れてマシュもそれを目にした。
目の前迫る、もう一本の極光を。
「マスターからは宝具の連発は許可されている。俺程の魔力を補充出来る強力な炉があるみたいだから──な」
青白い燐光を散らしながら、セイバーは聖剣を振るう。宝具の連発、並大抵のマスターでは不可能なことをやってのける剣士、これがシュヴァリオンのサーヴァント。
格上の相手に戦慄していた立夏を庇うように、マシュが盾で極光を防ぐ。ズドガァッ!!! とただの光とは思えないような轟音と衝撃がマシュの身体へと響いていく。
「耐えるのは構わないが………その少女は、後何発耐えきれる?」
彼女の纏う『霊基外骨格《オルタナテウス》』からミシミシと聞こえてくる。その音が、『オルタナテウス』からなのか、マシュの体からなのか、分からない。
「二発三発四発、五発以上か?…………もしくは、あと一発で終わるかもしれないな」
長剣の束を指に絡め、クルクルと回転させた騎士は静かに眼を伏せる。スーッと呼吸に続き、ヒュッ!と刃が風を切る音が響く。
二人が声をあげる暇もなく、向けられた剣先から蒼い光が灯っていく。立ち上がることが出来ないマシュに寄り添う立夏、その二人を睥睨した騎士は短く嘆息する。
そして、回避不可能の極光が放たれた。
天空の神殿にて、一人の青年が顔を歪めていた。超然とした余裕、全てが思い通りにいっている歓喜─────ではなく、失敗を見つけてしまった苛立たしそうなものに。
「くそ」
銀色の髪をかきあげ、シュヴァリオンは悪態を吐き捨てる。だんだんと落ち着いてきたのか、深く息を吸う。当たり前の動作なのだが、今のシュヴァリオンにとっては心が静まってくるものだった。
「………………くそが」
彼の口から似た言葉が出る。そして、玉座の上で映像に映る
何時までも来ない衝撃に立夏はゆっくりと目を開く。目の前に立つマシュも困惑したように立夏を見るが、彼はある光景を見た。
即死級の宝具を放った筈のセイバー、又の名をアーサー。
そして、もう一人。
そのセイバーの宝具を横からの攻撃で反らしたフードを軽く被った黒衣の青年。
忌々しそうに顔をしたセイバーは、妨害してきた青年を睨む。対して、その人物は剣をクルクルと回しながら、セイバー、そして立夏とマシュを見比べていた。
「貴様、はぐれか」
「そー、それ。マスターがいなくて困っててさぁ。だからさ、そこの彼に一応聞こうと思うんだけど、
───問おう、貴公は困難を乗り越える者か?」
その問い掛けは、どんな意味があったのだろうか。立夏には分からなかった。膝をついていたマシュの前に、彼は有無を言わさないように強く頷く。
「OK!ならそこの騎士が俺の相手だな!」
「───どけ、俺の標的はそこの二人だ。邪魔するなら貴様も刈り取るぞ」
「いやー、だって女の子が戦ってるでしょ?それなのに見て見ぬふりとか出来ないさ!そんな真似したらもう騎士失格、いや男として駄目だからね!」
黒衣の青年の言葉にアーサーは長剣をダラリと下げる。しかし、それは気を抜いてるのではない、何時でも殺せるように自然な構えをとっていたのだ。
「では俺の相手を貴様が?はぐれごときのサーヴァントが、か?」
「ふっ!マスターがいるかいないかの差だろ?普通の聖杯戦争ならともかく、今のオレは簡単じゃいかない」
突如起こった烈風に黒衣が翻される。顔に掛かったフードが後ろへといき、白気のある黒髪の青年がその顔を露にした。
そして、彼は名乗りあげようとした。
「我が名はロジぇぶぁっ!!」
しかし、噛んだ。こんな時に、彼は舌を噛んでしまったのだ。激痛に苛まれている青年は、膝をついてこう述べた。
「………………待って、舌噛んだ。マジで痛い」
「……………………………………………」
プルプルと震えながら答えるロジェロに立夏たちはともかく、アーサーですら残念そうなものを見るような目をしていた。
かっこがつかない、この青年は何処か抜けてるところがあると立夏は初対面の人物にそう感じてしまっていた。
口元を拭う青年が恥ずかしそうに頬を掻き、勢いよく広げた両手を開く。その掌に、剣と盾、二つの武装が収まった。
薄い紫の瘴気を纏う剣、翡翠に輝く光の盾、その二つを手に、黒衣の青年は名乗りあげた。
「………我が名はロジェロ!大英雄ヘクトールの子孫にして、元イスラム連合の騎士であり、!彼等を斬るのなら、このオレを倒してからにするがいい!」
「──────覚える必要もない、ここで死ぬ者の名など」
それだけの言葉の応酬が終わる間もなく、二人の騎士は疾駆した。自身の所持する武器を容赦なく、敵に振るおうとする。
目の前の相手を
今回は前よりも短い、けどもっと長くしたら投稿が更に遅くなるから許してほしいです。
新しく出てきたゴエティア、予想できる人はいるかもしれない。だって、原作にも出て(これ以上は言えぬ)
ロジェロ出したって良いじゃないすか。キャラオリジナルだけど良いじゃないすか。
公式的にブラダマンテとロジェロが会えなさそうだから!実装され無さそうだから!希望ぐらい!作っても良いじゃないすかッ!!!(知るか)
番外編の内容
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カルデアでの生存編(ストーリー)
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↑上記と同じ(サーヴァントとの日常)
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アポクリファ編
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プリズマイリヤ編
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何でもいい、作者の好きなのでいいよ。