fgo/cosmos in the lostbelt 黙示録の銀星 作:虚無の魔術師
見てくれると嬉しーなー、感想や評価くれると嬉しーなー。
もしかしたら、モチベーションにもなるかもしれない………はずです。
「………世界のことについて説明が欲しい?」
はぁ?と不思議そうに眉をしかめるリントに立香とマシュは同時に首を縦に振った。
「いやー、よく分からないからさ」
「…………駄目でしょうか?」
頭を下げて頼み込む二人にリントは困ったように戸惑っていたが、分かったよと呟いた。
「歩きながら説明するぞ?…………今からおよそ2000年前、四つの種族が集まった闇の勢力と古きから存在する神々とその配下達が世界の覇権を求めて何百年も戦争をしていた」
「お互いが疲労して限界を迎えていた。その時、現れたんだ」
「…………何が」
「魔術師さ」
マシュの言葉を遮りながらも、ハッキリと告げた。魔術師という言葉にマシュと立香はすぐに分かった。
自分達の敵であるクリプターの仕業だと。
「その魔術師はさ、不思議な力を使ってたらしくて………二つの勢力に介入した魔術師はこう言ったのさ。
『なら、世界を二つに分けよう』とな」
リントはそう言うと別の方へと向き直った。彼の視線の先を見ると、
不透明な紫色の空を分断する壁があった。よく見てみると莫大な量の術式で構成され、今でもなお魔力が流れている。
「あれが数先年もの間、世界を分断し続けて、黒の世界と白の世界へと変えたのさ」
「壊そうとは、しなかったんですか?」
マシュが絞り出すように問いかけるが、彼は首を横に振った。
「多くの人が壊そうと奮闘したさ。まぁ、ヒビの一つも出来なかったけどな」
「………まぁ、この世界は四つへと分けられて『四魔王』によって統括されてんだよな」
「…………『四魔王』?」
聞き慣れない単語に更に二人は困惑した。その様子を理解したリントはうーんと呻くと考え込んだ。
「…………………」
深く考え込んで。
「………………ッ!!」
近くにいるその存在にすぐさま気付いた。目を開きながら絶句し、
「リント?」
不安を抱いた立香が声をかけ、マシュが心配そうな表情を浮かべていた。そして、二人は彼の目線の先を見ようとして、
「ッ、伏せろ!」
リントによって地面に押し倒された。別にそういう風な雰囲気の押し倒すではない、二人の背中を押したという意味だ。
何を、と抗議しようとする二人にリントは自身の見ていた方向を指差した。
何かがいた。
濃い紫色の鎧を身に纏った存在が。鎧を纏っただけなのに、本物の肉体のように筋肉質だった。更に鎧の隙間からは薄い瘴気が漏れだしている。
そして、頭部の方にはキザギザの口が開いたような兜があった。口の中の暗闇から二人の丸い光が蠢いていた。
カシャリッと音を立てながら、鎧は周りを見渡すと、後ろを向いて去っていった。
「もういった、か」
フーッと深呼吸をするリントにマシュは静かに目を向ける。立香もマシュも同じことを言おうとするが、テレパシーでもあるのだろうか、彼は答え始めた。
「驚いたか?
あれがこの地区を支配する種族、『悪魔』だ」
立香はあれが?と目を疑った。かつて自分達が特異点であった悪魔とは違い、まだ優しそうに見えていた。
だが、戦い慣れているマシュには分かっていた。あの『悪魔』の恐ろしさが。僅かに盾を持つ腕が震えていたのを立香は目に入った。
「街の外であいつら『悪魔』に見つかるとただじゃすまない。優しくても、なぶり殺しは確定だな」
「奴らならまだしも、『大悪魔』に出会ったら………いや、止めとこう」
恐怖に怯えるようにリントの体は震えていた。その後すぐに、リントは自身の顔を叩くと腰を低くして屈んだ。
「………奴らに見つからないように慎重に動け、あと少しだから」
二人に聞こえる声で囁き、音を立てないようにヒッソリと移動を始めるリントに二人は素直に従った。
それから数十分も隠れながら移動していると、リントはようやく足を止めた。
「二人とも、着いたぞ」
目の前にあったのは大きさ何十メートルもの大きさの壁だった。奥に続いてるように見えなくもない。
リントはその壁に近づき、色と材質の違う所を何回も叩く。コンッコンッコンッと静かな音が周りに響き渡る。
ギィィィッ
その所がゆっくりと上へと動きだし、大きな通る道ができる。材質の違った壁は少しの間に入る場所へと変わった。
スッと歩き出す青年の後をついていくと、
「オーイ!皆さん、取れ立ての野菜が大サービスだよ!」
「さぁ、この綺麗な家具。お買い求めは今だけだよ!」
「やーい、悔しかったらかかってこいよー!」
目を奪われるような光景だった。老若男女が元気そうに笑っている、マシュは嬉しそうに感じた。
スッとリントが二人の腕を掴み、正面とは違う別の道を指す。チラリと正面の人々へと目を向けた。
「…………こっちだ」
僅かだったが、立香は彼の眼に計り知れない怒りを感じた。すぐさま消えた彼の感情に疑問を抱く。
進む度に騒がしかった喧騒の声が小さくなる。一通りもなくなり、誰にも会うことがなくなった。
一つの家がポツンと建っていた。普通と比べると少し大きいくらいの家が。
リントは懐から取り出した鉄の鍵を使い、家の扉を解錠した。そして、扉を盛大に開けた。
「ただいま、帰っ───」
「お兄様ーーーーーーーー!!」
扉を開けたその瞬間、小さな人影がリントの腹部へと猛突進した。グヘェ!?とリントの体がくの字に折れ曲がり、吹っ飛ばされた。
「「………………………え?」」
偶然、マシュと立香の呆けた声が重なった。二人とも何が起こったか、理解ができていなかったのだ。
一人の少女がいた。
抜け落ちた白色のロングヘアーの小さな少女だった。
少女はスタスタと駆けると、倒れた青年の体にダイブした。
「ゴフォ!?」
「お兄様、お兄様!聞いてください!そふぃーはちゃんと家事をますたーしました!ぱーふぇくとです!」
「…………分かった、分かったから。取り敢えず降りて、今お客さんがいるからさ!」
リントを吹き飛ばした原因の少女は目をキラキラと輝かせながら彼の体に股がった。リントはすぐさま興奮しきった少女を落ち着かせようと二人ことを紹介する。
少女は二人に目を向けると、すぐさまピンッとつま先立ちをする。そして、深く頭を下げた。
「失礼しました、お兄様のお客様。申し訳ありません…………です」
悲しそうにペコリと頭を下げて少女に二人は罪悪感すら抱いてしまう。いつの間にか起き上がったリントは、少女の頭を小突いた。
そして、少女の頭を優しくて撫でる。恍惚とした表情で顔を赤らめる少女に苦笑いを浮かべながら、口を開いた。
「紹介しよう、俺の妹ソフィー。俺よりも家事も得意で優秀な子だ」
なのです、と元に戻ったキチンとした少女 ソフィーは二人に向かってピシッと敬礼を向けた。
今後なんかしようと思ってます(適当)
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番外編1 もしカルデアで生存してたら
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番外編2 他作品でのシュン
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んなことより続き出せよオラ
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