fgo/cosmos in the lostbelt 黙示録の銀星 作:虚無の魔術師
カグラの小説に夢中でこの小説に手がついてませんでした。
………三ヶ月以上、投稿してませんでしたが、これからもちゃんと投稿していくんでよろしくお願いします。
「───つまり、君たちはこの世界の支配者たちと戦うつもりなのか」
立夏たちの目的───クリプターのシュンを倒し、空想樹を切除することをリントへと説明した。それを聞いたリントは少し悩み、重い口を開いた。
「ハッキリ言うと……………無謀だね。相手は普通じゃない、四魔王の奴等も、伝説の魔術師も。みすみす死にに行くもんだぞ?」
彼の話を立夏とマシュは黙って聞いていた。彼は二人が嫌いだからそんなことを言っている訳ではない、心配なんだろう。会ったばかりの人がこれからどんな苦難に合うのかと。
それでも諦めるわけにはいかない、そんな目を見せる二人にリントは、はぁーっと息を吐くと、ボサボサと髪を掻いた。
「……この世界では解放軍が存在している。そこには悪魔や堕天使を簡単に倒す人がいると噂されてるんだ」
強力と言われる悪魔などを倒せる存在、彼らの知る中で一つだった。サーヴァントだ、間違いない。
光明を得た。そのように喜ぶ二人に「待って」とリントが声を張る。その顔はいつになく真剣で強い感情が籠っていた。
「奴等が、四魔王がそれらを見逃すのは何でだと思う?………あいつらは百年に一回、解放軍を作らせて特別な日に大虐殺するのさ、解放軍は壊滅させずに構成員の多くをね」
「………どうして、そんなことを」
「圧倒的な力を見たら、人間は最早抗おうとはしなくなる、支配体制を受け入れるんだ。それに四魔王に与する奴等はどんなことも許されてる………正に一石二鳥なんだよ」
リントは不愉快そうに吐き捨てる。彼もこの世界の体制に不満を抱いてるのだろう、と立夏は考える。
「もし協力者が必要なら、解放軍に会えばいい。俺も手伝うよ、少し前に勧誘されたからね」
「え、でも……………ソフィーさんは」
「あいつも連れてく。俺の最後の家族だから、こんな所にも置いていけない」
当たり前だ、と鼻を慣らすリント。彼にとっての最後の家族、その二人をいずれこの世界ごと消すことになると考えると、胸が締め付けられる。
だが、気になった立夏がリントに声をかけた。
「…………リント、あの」
「何だ?まだ聞きたいことでもあるのかよ」
「さっきから部屋の中に『蝿』がいるんだけど……虫除けとかなかったりする?」
立夏はそう言って周囲を見た。何処から入ったのか、一匹の小さな『蝿』が宙を飛んでいた。
「………………『蝿』、だって?」
だが、それを聞いたリントだけは反応が違った。声を震えさせ、オウム返しのように聞いてくる。その反応は遠くでこちらに近づく肉食獣を見てしまったようなものだった。
立夏が答える前に『蝿』がリントの前を過る。直後、彼はなりふり構わず、壁に掛けてある散弾銃を掴み、乱射し始めた。
何を、と立夏とマシュが叫ぶ直前にリントは銃を撃つのを止める。『蝿』はもういない、銃弾に当たったのか、逃げたのか、誰にも分からないがそれらを無視してリントは動いた。
「───立夏、マシュ。ソフィーを呼んでくれ、今すぐここから抜け出す!」
「な、………待てよ、リント。一体何が……」
「悪魔だよ!四勢力の一つ、あいつらにバレてたんだ!…………不味いぞ、早く逃げないと!」
森の中を四人が走っている。その四人の正体は立夏とマシュ、そしてバックを背負い、散弾銃を握るリントと立夏に背負われたソフィーだった。
「……ここから少し走れば、巨大な滝が道を塞いでる。その崖の近くにあるのは、解放軍の拠点に通じる道………前に勧誘を受けて良かった!」
安堵するリントだが、現状は変わらない。
気配は感じられないが、逃げなければならない。すぐでも追っ手が来るかもしれないから。
「先輩、ここは別れましょう。リントさんとソフィーさんまで巻き込む訳には──」
「ふざけんな、今更別れたって意味ないさ!奴等にとっちゃ俺たちは奴隷だよ、何をされるかなんて考えるまでも───」
「そうかな、私は彼らの中では理性的だと自覚しているのだが」
焦るリントの怒鳴り声を遮った冷静な声に動きが止まった。ブブブブブと羽音が重なり、彼らの鼓膜を叩いた。
虫が、蝿が集まり、動き始めた。まるで意思を持ったかのように集合した蝿の群れから人影が歩き出してきた。
灰色のオールバックに、大人しそうな眼鏡、黒いタキシードを着た男性。男性は此方を見ると紳士的と捉えられる礼をする。「はじめまして、カルデアの魔術師。そして『何ものでもない少女』よ」と丁寧に告げ、その男は立夏たちの前に立つ。
そして胸元にそっと手を添えて、自らの名前を名乗った。
「私は大悪魔、公爵ベルゼブブ。貴方たちを無傷で連れてこい、と言われててね………………大人しく来てくれるかな?」
蝿の王である悪魔と同じ名の男性は笑みを浮かべ、会釈した。やはり紳士的、此方を敬うような態度に呆気を取られたが、
「────情けは期待するなよ」
呆然とする立夏の肩が硬い何かで軽く殴られる。振り向くと隣にはリントがいた。先程肩を小突いたのは彼が持つ散弾銃だろう。
「奴は悪魔勢力の首領、悪魔王サタンの右腕だ。そして、解放軍虐殺の主導者の一人…………今まで沢山の人々を皆殺しにしてきた最悪の野郎だ!」
解放軍虐殺、それを平然と行った存在の一人を前に立夏とマシュが強く警戒する。何より、リントの言葉を理解し、強い怒りを感じていたのだ。
「むぅ、抵抗する気かな。…………それに解放軍と言ったか。確かに、解放軍の者らに接触されるのも困る。しかし、『あの方』は傷を付けるなと言ってしなぁ」
どうするかと悩んでいるが、注意を怠ってはいけない。あの男は虐殺をした事に対して反応するどころか、顔色すら変えなかった。
───大量殺戮に抵抗を感じることも、そもそも殺すことに躊躇はないから。
だからこそ、ベルゼブブと名乗った悪魔は平然と次の言葉を口にできたのだろう。
「よし、痛めつけるとしよう。腕と脚の骨を粉々にすれば動けなくなる、後で治せば『あの方』も文句は言わないだろう………傷もなく生きているのだからね」
悪魔、そう称されても可笑しくない………悪魔そのものである男性は薄く笑った。その笑みが不気味で全員が戦慄する。
天空の神殿。
クリプター シュヴァリオン、シュンは自身の城の中の玉座に君臨し、手元の盤面を見下ろしていた。
「……予定通り、盤上が進むものだな」
チェスのような盤に一つの駒を置く。只し、その盤上は一人でゲームをするには些か広すぎる。数十個の駒へと視線を向け、シュンは溜め息を吐くと、
「エイワス」
『はい、何でしょうか。マスター』
呼び掛けに凛とした女性の声が答えた。直後、彼の目の前にホログラムの画面が展開させる。
一応説明しておくが、それは科学の物でもあり、魔術のものでもある。
「確か、吸血鬼の王と魔獣の女神とその使いは、カルデアと接触していたよな?」
『検索中………………解答。はい、その通りです。吸血鬼の王はカルデアのサーヴァントとして、魔獣の女神とその使いは特異点にて敵として接触しています』
そうか、と話を聞き、深く考え込んだ。彼はスッと宙に手を掲げ、沢山の白い画面を移動させる。
「………カルデアのマスター、藤丸立夏の強み。それは人、サーヴァントとの信頼だ。かつていた魔神王もそれを前に人理焼却は失敗した。
そして、カドックとオフェリアも、その問題を無視した。だからこそ敗北したと言っても過言ではない、か」
僅かな可能性。それこそが最も恐れるべきものだと理解している。例え、どんなに完璧な作戦や強者でも、その可能性に打ち負けることが少なくないのだから。
──だから、シュンは考慮した。吸血鬼の王と魔獣の女神との出会いで、新たなサーヴァントが召喚され、彼らに力を貸すことを。
「………………………やっぱり消しとくか」
今後の夕食を決めるかのような気分でそう告げる。カルデアを追い込んでいく為に、彼は自身に従う勢力の半分、吸血鬼と魔獣を削ることにした。
悪魔勢力のベルゼブブさんのご登場。意外と常識人かと思えば、まさかのマジもんの悪魔です。
追加ですが、彼のクラスはバーサーカーでございます。
そして、シュンの今後やることですが…………皆様の想像通りです。あの人仮にも魔術師ですから、邪魔になるなら容赦なく切り捨てます。
さて、今後の予定をアンケートに出させてもらいます。それでは!
今後のストーリーの展開について
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全部書いてほしい
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細かくせずに分かりやすくしてほしい
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書きたいところまでスキップしていい
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好きにしてもいい