fgo/cosmos in the lostbelt 黙示録の銀星   作:虚無の魔術師

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前回のアンケートの結果、

んなことより続き出せよオラ、が多数でマジかと思いながら、作りました。


タイトルでどうなるかは察しが付いてしまうこの不思議さ………………何でやろ?(すっとぼけ)


第四節 救援

ベルゼブブ。

 

蝿の王と呼ばれ、新約聖書でも登場する有名な悪魔の一体。

 

だが、その悪魔にはもう一つの───本来の一面があった。

 

 

 

 

 

 

「では、羽目を外して頑張るとしよう」

 

 

タキシードを整え、首を回すベルゼブブ。彼は即座に次の行動をとった。目に捉えられない速度で跳躍したベルゼブブは脚を上げ、そのまま地面に降り下ろす。

 

 

 

 

 

直後、脚が地面に大きな亀裂を入れ、粉々に粉砕する。あまりにも衝撃的な出来事にリントとソフィーはおろか、立夏とマシュも絶句していた。

 

 

「………駄目だ、大幅に調整ミスりましたね。コレ」

 

 

グチャグチャ、ミンチ肉となった脚を持ち上げ、顔色すら変えないベルゼブブが気軽げに舌打ちをする。

立夏たちが絶句する中、ベルゼブブの脚に何処から現れたのか沢山の蝿が集まっていく。

 

 

数秒も経たずに、彼の脚が振り上げる前に戻っていた。それを理解したのか、何度も脚を振るい、フンッと満足げに鼻を鳴らし─────立夏たちを見た。

 

 

「オーケー、オーケー、オーケー…………大体ですが、力加減は分かりましたよ。コレぐらいがいいですよね」

 

 

綺麗に戻った脚を見せつけて、自慢気な顔………俗に言うどや顔を浮かべるベルゼブブ。驚く彼らを見て、笑いながら服の埃を払い、一瞬で近づいた。

 

 

 

 

「……私は悪魔です、この程度で終わると思うのですかな?」

 

 

クツクツと嗤うベルゼブブが盾に蹴りを叩き込む。ミシっ!とマシュの腕から骨が軋むような音がする。苦痛に顔を歪めるマシュ。ベルゼブブは微笑みながら更に蹴りを入れようとして、

 

 

 

 

ベルゼブブの目の前で爆発が起こった。いや、正確に言うと顔に弾丸が炸裂した。

 

 

受け身を取ることも出来ずに、顔を吹き飛ばされたベルゼブブはそのまま地面に転がった。

 

 

「大丈夫か!?」

 

 

ガシャッ! と散弾銃に弾を詰め込んだリントが声をかける。本来は一般人である彼にも戦わせる訳にはいかないが、協力してくれるのならありがたい。

 

ずれた骨に痛みを感じながら、マシュは盾を構える。

 

 

「平気……です。それよりも、ベルゼブブさんは」

 

 

「………………ふ、は」

 

 

ピタリと硬直してしまう。それほどまでに恐ろしいと感じてしまうほど、無邪気な笑いだったから。

 

 

何より、顔を吹き飛ばした筈なのに、何故笑えるのだ? という疑問が出た瞬間、起き上がったベルゼブブは哄笑を上げる。

 

 

「ふははは、ふっははははははははは!!」

 

 

間違いなく顔に直撃しただろ、そんなリントの言葉が出ることがなかった。そう、確かに顔には当たった。その事実は正しい。間違ってなどいない。

 

 

だが、効いたかどうかと言われると現状を見れば、答える必要はなかった。

 

 

散弾をもろに受けたベルゼブブは笑いながら無傷な顔を向けた。

 

 

「へぇ、中々の連携ですねぇ。ですが、しかし!

 

 

 

 

 

貴方たちだけでは、私は殺せませんよ?」

 

 

ボゴ、ボゴボゴボゴ!!とベルゼブブが上げた片腕が気持ち悪いくらいに膨れ上がる。だが、それも一瞬のこと。

 

 

膨らんだ腕はすぐさま縮むと砲弾のような勢い放たれ、でマシュとリント────────二人の間を通り過ぎた。

 

 

「「な!?」」

 

 

何を、と驚愕した二人はすぐにベルゼブブの意図に気付く。前に出ていた二人、その後ろにいた立夏と彼が庇っていたソフィーへと腕が迫る。

 

 

間に合わない、走り出した二人はすぐに音を耳にした。

 

 

 

 

 

 

 

ザンッ!! という音を。

 

 

何が起こったか、現実的に受け止めるのは難しいが、口頭で説明するのは簡単だろう。

 

 

立夏の前に現れたのは、両目を閉じた一人の男。

 

 

立夏とソフィーの前に出たその男は身の丈以上の槍を振るい、その槍の矛先がベルゼブブの腕から先を切ったのだ。

 

 

そして、今に至る。断面から血の飛沫を上げ、手が男の足元に………ボトリと落ちた。

 

 

呆然とその出来事を目の前にしたベルゼブブはポカンとした顔で切られた腕を見る。

 

 

「あ?…………ぎ、ぎぃぃいあぁぁぁぁああああああああァァァ!!?」

 

 

先程までの余裕そうな態度は完全に消えた、切断された腕の断面を片手で押さえ、苦痛に耐えきれないと言わんばかりの絶叫を響かせた。

 

 

 

男は溜め息を吐くと、足元に落ちたベルゼブブの手を槍で刺した。貫かれた手はシューッと煙を上げ、完全に消失する。

 

 

「隙をつくる、着いてこれるか?」

 

 

「あ、あぁ」

 

 

槍使いの男は立夏たちに向かってそう言うと、ゆっくりと前に歩き出した。血の付いた槍を軽々と払い、悪魔ベルゼブブへと近付いていく。

 

 

 

「ッ!悪魔ども、何をしている!?ソイツを殺せ!!」

 

 

後方に後退りしたベルゼブブがそう怒鳴った。訝しむ立夏だったが、何も反応がなかった木々から僅かな音が聞こえた。隙間から見えた悪魔が戸惑った視線を向けてるのを見ずに、ベルゼブブは更に叫ぶ。

 

 

 

「ソイツは解放軍、サーヴァントだ!命令を解除、次の命令を下す!解放軍のサーヴァントを───」

 

 

殺せ、と叫ぶ声は続かない。木々に隠れていた鎧のような悪魔たちが動き出すと同時に、空から飛来した無数の矢に撃ち抜かれたから。

 

 

すぐさま異変に感づき、上空を見るベルゼブブ。しかし、早く気付いた所で手遅れである。

 

 

「────ハァッ!」

 

 

崖から駆け降りる馬に跨がった少女。明らかに只者ではない少女は弓から複数の矢を何発も放つ。それらは的確に悪魔たちへと当たり、その命を奪っていく。

 

 

「悪魔たちよ!あの弓兵は捨て置いて、あの槍使いと人間を…………………なに?」

 

 

命令を下そうとした手を止める。悪魔たちの抗議の視線が集まるが、ベルゼブブはただ静かに直立していた。

 

 

その矢の一部が手負いのベルゼブブに迫る。だが、彼の対処は速かった。怪我をしてない方の片手で近くの悪魔を掴み、盾のように扱い飛来した矢を防いだ。

 

 

 

───彼等が体制を立て直した時には、藤丸立夏と解放軍のサーヴァントは既に消えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「あの槍使い……………噂で聞いていましたが、まさかここで会うとは」

 

 

切断された腕を撫で、落ち着きを取り戻したベルゼブブは周囲を見渡す。配置していた悪魔は二十、生き残った数は五、六体のみ。

 

 

 

 

「それにしても、何のつもりなんですか。魔術師殿」

 

 

ベルゼブブは先程頭の中に響いた声──クリプター シュヴァリオンによる念話に動きを止めた。それを聞いたからこそ、彼は追撃の手を止めたのだ。

 

だが、納得できない。そんな顔でベルゼブブはその念話の内容を思い出す。

 

 

 

『今は解放軍に手を出すな。お前には他の仕事がある』

 

 

 

「…………あの槍使いが健在なら、好きで手は出しません。私では勝てませんよ、『本来の私』なら確実に無理ですから」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここまで来れば……………追ってきてないようだ」

 

 

槍を肩に担いだ男はやはり目を開けずにそう確認する。弓を持った少女も馬から降りて男の言葉に頷いた。

 

 

 

「あの、貴方たちは」

 

 

「あぁ、挨拶が遅れたが、私は解放軍所属のライダーだ。真名は「おっとそれは後にしよう、ライダー」………そうだな」

 

 

自己紹介をしようとする少女、ライダーを槍を持った男が制止する。立夏は彼が真名を教えるのを止めたことに気付く。

それを知ってか知らずか、男は此方に向き直ると深く頭を下げた。

 

 

「私は解放軍所属のランサー。真名は訳あって言えないが、そこは許してほしい」

 

 

カツン、と槍で地面を叩くランサー。彼はそう言うと、スッと身体を別の方に向けた。

 

散弾銃を手にするリント、そしてキョロキョロと周りを見渡すソフィー。伏せられた両目はその二人を見ているようだった。それに気付いたように、マシュは彼に頼み込んだ。

 

 

「…………あの、私たちは大丈夫ですが、リントさんとソフィーさんを」

 

 

「安心してほしい、彼らは保護するつもりだ。だが、それは君たちも同じだよ、カルデアの藤丸立夏にマシュ・キリエライト」

 

 

今度こそ、立夏とマシュは驚愕する。ランサーの口から出てきた言葉─────彼らのフルネームなどではない。『カルデア』、確かにそう言ったのだ。

 

 

「すまないが、着いてきてはくれないか。ここで話すのも吝かだ。それに、君たちに会いたがってある方々がいるからね」




ベルゼブブさんの拍子抜けだなぁ、と思った人怒らないから出てきなさい。(自分もですが)


解放軍のサーヴァントについてですが、ライダーさんはとあるfateの作品に出てきてるので皆さんも知ってる人はいると思います。


ランサーは…………真名も宝具も別の意味で有名な人ですね。ネタバレにもなるので、ここからは控えさせてもらいます。



ついでですが、感想と評価もお願いします。

今後のストーリーの展開について

  • 全部書いてほしい
  • 細かくせずに分かりやすくしてほしい
  • 書きたいところまでスキップしていい
  • 好きにしてもいい
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