fgo/cosmos in the lostbelt 黙示録の銀星   作:虚無の魔術師

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注意、あまりにもオリ主がハイスペックすぎるということが分かる話です。


魔術師はそんなんじゃない!!と思う方はブラウザバックを推奨します。


それでもいい、という方はどうぞ先をお読みください。







後、感想もくださ(殴)


第七節 シュヴァリオン襲来 前編

「言っただろう、挨拶だと。そうムキになるなよ」

 

 

解放軍の本拠地を攻撃した下手人でありクリプターの一人、シュヴァリオン・エレーゼ・クローリア。蒼と黒、白の配色のコートを羽織い、ズボンのポケットに手を突っ込んだ状態でいた。

 

 

 

ニヤニヤと微笑んだまま、二つの瞳が立夏に向けられていた。どうするのか分からないと思っていたが、ふとその視線が立夏を守るように前に立ったマシュに向いた。

 

 

「久しぶりだな、マシュ。俺たちがいない間、随分と変わったみたいだが」

 

 

「…………そう、ですか?」

 

 

「あぁ、始めて会った時は全然感情を出そうとしなかった。ペペとオフェリアと一緒に元気出させてやろうと何度か遊んだことあった、覚えてるか?」

 

 

嬉しそうに話しかけてくるシュン。まるで敵であるかなど、忘れてしまいそうな優しさ。

 

これが、シュヴァリオン。

自分たちの敵である人なのか、何とか和解できるんじゃないのか?と立夏は思ってしまった。

 

 

「そう言うシュンさんは変わってなさそうですね。前と同じ」

 

「いや、俺は変わったさ───自分でも分かるくらいに」

 

しかし、それがただの幻想だったと理解する。

先ほどとはうって代わり、ゾッとするほど低い声がシュヴァリオンから発せられた。

 

立夏はよくは知らないが、魔術師とはこういうものだ。一般的な顔と魔術師としての側面を持って生きている、ならばシュヴァリオンは今、魔術師としての側面だということだ。

 

 

「さてと、藤丸立夏。ロシアと北欧の異聞帯、カドックとオフェリアはどうだった?手強かっただろう、苦戦しただろう。

 

 

 

 

だが、それはサーヴァントや異聞帯の者たちが相手だったからだろう?」

 

 

確かに、シュヴァリオンの言う通りだった。彼らが相手をしてきたのはクリプターのサーヴァント、異聞帯の王という格上の存在、そんな彼らは同じ人間と戦ったことはなかった。

 

 

「…………話を区切るようで済まないが、少しよろしいかな?」

 

そう言って立夏とマシュの前に入ったのは、名探偵ホームズ。彼は平然とした様子でシュヴァリオンに声をかけた。

 

 

「初めまして、ミスター・シュヴァリオン。私は世界最高の私立探偵シャーロック・ホームズ。いくつか質問をしていいかな?」

 

 

「答えられる範囲までなら構わないぞ、相応の代償は必要だが」

 

 

ホームズの問い掛けにシュヴァリオンは応じた。辺りを見渡してみると、セイバーたちが解放軍の兵たちを集めている最中だった。もうすぐでほぼ全員が集まるだろう。

 

それなのに、シュヴァリオンは顔色を変えずに立っていた。それほどの自信と余裕があるのか、と思う。

 

 

「君はこの異聞帯のクリプター、伝説とやらに記されていた神々と四勢力に干渉した魔術師で間違いないかな?」

 

 

「………伝説、あぁ、そうだった。言い忘れてたよ」

 

 

「この異聞帯を二つの世界へと分断したのも、四勢力に人間を奴隷のように支配させていたのも、定期的に解放軍の奴らを殲滅するようにしたのも、

 

 

 

全て俺だが、それが何か?」

 

 

ゾッ!と周囲から殺意が放たれた。

殺意を放ったのは武器を構える解放軍、そしてランサーとライダー、セイバーというサーヴァントたちだった。

 

この世界をこんな風に作った人物、それが目の前にいること。彼らにとっては奇跡とも言えるだろう。

 

 

「ふむ、なるほど。では、もう一つだけ聞かせて貰おう。君の計画している物、『槍』について詳しく聞かせてもらっても?」

 

 

「………………………………………………へぇ、聞くんだ。ソレ」

 

 

初めて、シュヴァリオンの笑みが変化した。

無邪気な笑み、だが悪意というものが多く含まれたもの。

この場の全員が気を引き閉めた、その直後。

 

 

ズ、ドォォォォンッ!!! と轟音が遠くから響く。後ろに振り返った立夏はそれが激しい戦闘によるモノだと思っていた。

 

「何が、起きているんだ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

彼ら、カルデアは知らない。

いずれは知るかもしれないが、それは少し先のこと。

魔獣勢力の女神ティアマトが眠る神殿が崩壊し、そこで半数以上の魔獣が殺害されていた。

 

 

「つまらん、つまらんよ」

 

そう吐き捨てるのは堕天使の王ルシファー。アヴェンジャーのクラスを誇る復讐者。十二の羽は何処にもなく、フード付きのパーカーを着た服装でとある存在を踏んでいた。

 

 

「仮にも神だろう、神々を生み出した女神であろう。もう少し楽しめないのか?ん?」

 

 

「…………あ、ぁ」

 

 

ルシファーに踏まれているのは、女神ティアマト。魔獣勢力の頂点たるモノ、メソポタミア神話における創世の神は一人の堕天使によって倒れ伏していた。

 

 

「ふん、やはり棄てられた神。本体は大したことはないか、期待外れも良いところだ」

 

 

「その足を、どけろォォォォォォォォ!!」

 

 

多くの鎖がルシファーへと迫る。ティアマトの息子であるキングゥは吼えると同時にルシファーを殴り飛ばそうと近づく。

他にもティアマトに生み出された魔獣たちも一斉に飛びかかる。

 

 

「邪魔だ、傀儡どもめ」

 

 

嘆息したルシファーは空いていた片手を払う。それだけで、魔獣たちとキングゥの鎖は粒子となって消失した。

 

 

「これは………………固有結界か!?」

 

「半分正解だ、人形。我の宝具、『光をもたらす者(ルシフェル)』。我が天使であった時の権能、ヤハウェ(父上)が我に与えた神の力だ」

 

血の如く深紅に染まった空間がキングゥの目に入る。これがルシファー、堕天使の王。異聞帯の王。

 

恐らくルシファーは本気を出していない、まだ宝具を複数所持ているだろう。

 

 

「さあ、死ぬがいい。神に造られた兵器。反逆の遺志を知らず、ただ創造主に従うだけの駒」

 

遥かな高みからキングゥを見下ろし、堕天使の王は指差した。その指先がキングゥから上空へと移動する。

 

 

そして、夜空に星が光った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あそこは、確か魔獣勢力の領土の方………」

 

 

ランサーがポツリと呟く。

何がどうなったかは分からない、だが一つだけは言える。

 

 

間違いなく、あのクリプターが関係していることだ。そう認識し、前にたっていた魔術師を睨もうとした立夏は、再び振り返り──────絶句した。

 

 

「さて、代償についてだが………………、

 

 

 

 

 

 

 

解放軍の壊滅、所属してる人間どもの皆殺しってとこだ」

 

 

いつの間にか、シュヴァリオンのすぐ横にそれが沈黙していた。機械で出来た装甲、胸部から露出した球体状のコア、白いコーティングのされた無機質な顔の仮面。片腕が鋭利な爪で、もう片方の腕は巨大な砲筒のようになっていた。

 

シュンの何倍もの大きさの機械は仮面の口からシューッと煙を吐いた。それだけの動作でブチブチと筋肉のような導線が軋む。

 

 

「『神機兵』、やれ」

 

 

パチンと指が鳴らされる。

それだけ、たったそれだけの動作で、『神機兵』は動く。

 

仮面の口が開き、そこから光が放たれる。

しかし、それは立夏たちに向けられたものではなかった。

その光は彼らの上を通り過ぎ、周囲にいた住民たちのいる所に直撃して爆発した。

 

 

「ヒ、ヒィィィィ!?腕が、俺の腕がぁぁぁぁァァァァァァ!!?」

 

「お母さん、お母さん!どこ?どこにいったの!?」

 

「………………あれ?皆、一体どうしたんだよ?」

 

被害は甚大、多くの住民たちが激しく混乱する。高温の熱により、周囲にあったものは全て蒸発してしまった。

 

それを目にした者たちの中で、最初に行動したのはセイバーだった。

 

 

「ッ!全戦闘員、命令だ!住民の避難を優先しろ!」

 

「「「「了解です、総長!!」」」」

 

「ランサーとライダーは私と来い!あの機械を止めるぞ!」

 

「あぁ、分かった!」

 

「………………了解」

 

暫しシュヴァリオンを睨んでいたランサーだが、渋々と頷き、『神機兵』へと向かっていった。

 

あの機械は彼らが相手をしてくれている。心配しなくてもいいだろう。自分たちはあの魔術師、シュヴァリオンの相手を─────、

 

 

「先輩!!」

 

咄嗟にマシュが前に飛び出した。何を、と立夏が叫ぶ前に、マシュの盾に何かが激突した。

 

ソレは剣だった。

白銀の剣。どんな種類かはよく分からない。長剣、短剣、大剣、細剣、曲剣、双剣、魔剣、聖剣、神剣。様々な剣に見えるソレを見て、何故か違和感があった。

 

今まで出会ったサーヴァントたちが所持していた武器と、同じように見えてしまっていたから。

 

 

「そんなに気になるか?この剣が」

 

剣が勢いよくシュヴァリオンの近くに移動する。その剣の側面を指で撫でながら、シュヴァリオンは口にしていた。

 

 

「俺の計画の副産物だ。名称は、『複合された神話の剣(エンシェイント・トリガー・ウェポン)』。これは複数の伝説に存在する剣を特殊な術式で結合、及び具現化させることができる。

 

 

 

こんな風に、な」

 

 

シュヴァリオンが手を振るうと同時に白銀の剣が動いた。光速の移動を始め、剣先がマシュの盾を何度も斬りつける。そして、彼女の頬を掠めてところで停止する。

 

そして何らかの機能によるものか、シュヴァリオンの元へと戻っていった。

 

 

「今使用したのは、『フラガラッハ』『勝利の剣』この二つの剣だ。自動戦闘に特化して、お前たちを追い詰めていくものだが、まだ改良が必要だな」

 

 

「改良って………こんなに強いのに?」

 

 

「まだ剣の能力しか使用できてない、宝具の真髄を引き出せるようにしなければ意味がない………………おいおい、何を驚く。お前らの相手はクリプターだぞ?人類を裏切り、白紙化地球を支配する八人の内の一人だ。まさかこの程度が限界と思っていたのか?」

 

 

規格外すぎる。

そう思うしかなかった、この青年はどこまで先を見ているのだろうか。

 

 

「もしそうだと思うのなら」

 

 

シュヴァリオンの腕の魔術回路に魔力が流れる。微量の魔力、鍵を掛けるぐらいの事しか出来ないような少ない魔力だ。

 

「─────接続(リロード)

 

しかしその魔力が手へと辿り着いた直後、膨大な量へと上昇する。そして、指先から青白い閃光が伸びた。

閃光が地面に接触し、ジジジと焼いていく。

 

 

「我々を嘗めるなよ、汎人類史最後のマスター」

 

 

五本の閃光、爪のようになったそれは立夏とマシュに振り下ろされた。

 

逃れることは、出来ない。




ご愛読ありがとうございます!

シュヴァリオンの武器について一部紹介させていただきます。

複合された神話の剣(エンシェイント・トリガー・ウェポン)

シュヴァリオンが開発した魔術礼装。多くの伝説の剣の欠片を埋め込んでおり、術式により剣の能力を発動することができる。未だに宝具は使用できないが、いずれは可能になる。



えぇ…………ハイスペックすぎるぅ。

今後のストーリーの展開について

  • 全部書いてほしい
  • 細かくせずに分かりやすくしてほしい
  • 書きたいところまでスキップしていい
  • 好きにしてもいい
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