いやー最近忙しくて書けませんでしたねー
その点は大変申し訳なかったです
おまけな長い時間かけた割には内容が薄いという…w
まぁ本編どぞ
「ちっ…殺し損ねたか…」
怒り任せに舌打ちする。実際彼女をこんな奇襲作戦で殺せるなど思ってもいないが、まさか傷一つ付けられないとは。相変わらず、俺の『影』は集団の方が強いらしい。
「まぁ仕方ないですよ。彼女は幼い頃から戦闘訓練を…」
「そんなん分かってんだよ!!けど俺達だって同じだろ!?」
俺は物事を客観的に見るこいつが苦手だ。しかし、その能力が認められ、俺とコンビを組みここにいる。確かにこいつの言う通りにやっていれば、殺せなくとも少しは傷を負わせられたかもしれない。
だが、誰かの指示に従うなんて俺の性には合わないし、そうせざるを得ないなら、俺を殺して見ろと言いたい。それに、俺と同期のこいつより俺の方が弱いなんて認めなくない。第一こいつの戦っている姿を俺は見たことがない。そんな奴の指示など、俺は聞きたくもなかった。
「まぁ確かに…。それでも彼女は『あの戦争』を経験しています。おまけにそれに生き残ったというのなら、上層部が警戒するのも当然ですよ」
「はぁ…。タイマンだったら勝てる気がするのになぁ…」
「貴方の場合タイマンとは言わないのでは?」
「…あ、バレた?」
「バレバレです。『悪夢』さん」
「いい加減さん付けやめろって言ってんだろ…『クッキー』よぉ…」
♬♭♩
正午過ぎ。もうじき昼の情報番組やらなんやら始まる時刻だ。
私はソファに座って足を組み、背もたれながらテレビのチャンネルを変えていた。
私は平日が祝日でも、昼の番組はあまり見たことが無く、こうして真っ昼間にテレビに向けリモコンをかざすのはちょっと新鮮だった。けど案外面白そうな番組はやってなく、まじまじとリモコンのボタンをピコピコやってる自分がアホみたく思えてきた。
おまけにその事を双子もどきに話したら、目線をこちらに向けず鼻で笑われた。
「第一昼にテレビを見る人なんてそんな居ないよ?」
そうレンくんに言われ、私は少し驚いた。どうやらここ数年の昼の番組は、とてつもなく評判が悪いらしい。テレビ事情に疎い私はそんな事知る由もなかった。
テレビ番組って言っても私はアニメしか知らないし、生ではあまり見ないので、私がテレビを見る時間というのは、普通の人がテレビを見る時間より少ないと思う。
テレビと言えば、昨日研究所の人達は私達に何も告げずに、新たな「DIVA」が誕生することをマスコミに発表したらしい。そのせいで今はどの番組でも、私達の事しか特集されていない。『次世代のアイドル、現る』とか『巡音ルカに続くアーティスト』とか。おまけに今見てる番組だって…
『仰天!初音ミクと巡音ルカは愛し合っていた!!』
という様にうざいほど報道され………
「どういう事だぁ!?」
何これ!?私達が同性愛者だっていうの!?いくら視聴率を上げたいからってこれはないでしょ!?
『我々が掴んだ情報によりますと、2人は毎日一緒のベットで寝て、お風呂も2人で入っているそうです!おまけに彼女達は…1日10回はキスをし…』
プツン
私は報道に嫌気が差し、テレビの電源を切った。まさかこんなデタラメを報道される身になるとは…。因みに今の真に受けちゃ駄目ですからね?真っ赤な嘘ですよ?
「え、何今の。ミク姉とルカ姉付き合ってたの!?」
「んなわけねぇよ!!」
今の報道に対し、リンちゃんが半分真顔で聞いてきた。
「えー違うのー?つまんないのー」
つまんないって…。リンちゃんは案外腐女子なのかな…?
する事もないので、何となくリンちゃんのしてるゲームを横から見ていた。何やら物々しくボタンを押している様子から、どうやら格闘ゲームをしてるらしい。
一方黙ってゲーム機とにらめっこしてるレン君も、同じようにボタンを忙しく押している。
私はしばらくその姿を眺めていた。私もゲームを持ってきて暇を潰していれば良かったが、何故か2人を眺めたくなった。
「姉」として私を慕ってくれる2人。ここでの生活をし始めて1週間が経ったが、私には、まるで数年も前からずっと皆で暮らしてきたような気がしていた。
でもまだまだ2人の事はよく分からないし、向こうもまだ分からない事があるだろう。そういう意味では、私達には微妙な距離感があった。ここに触れてはいけないだろうか、とつい躊躇的になっているのが今の現状だ。
そして、それはルカ姉に対しても一緒だった。
ルカ姉の場合は、世間にはプライベートに関してはなーんにも公表していない為、彼女の事を知ろうにも何から聞けばいいか分からないし、さっきと同様に触れてはいけない事を聞いたら…お互い困ると思う。結果、皆が皆謙虚になっているという事だ。
で、またしてもリビングにルカ姉がいない事に気付く。
「あれ……ルカ姉は?」
「知らなーい」
「俺も知らん」
…今朝の事件のせいで、何故かフラグが立ったような気がした。
今日の朝に起きた何者かの襲撃事件。それに関しルカ姉は
『いつもの事よ』
と澄ました顔でそう言った。だが、私達には何故ルカ姉が襲われたのかなんて分からないし、第一そのコメントからルカ姉が何かを隠しているような気がした。
まぁどれもこれも推測にしか過ぎないので、私達が知る由もないのかもしれない。
「へーいみんなー!元気かーい?」
突如ルカ姉がリビングに現れ、大声でそう言った。妙に明るく。
突然過ぎるルカ姉のキャラの変貌に、私達は色んな意味で言葉を失った。
「………」
「…いや私に助けを求めても…求めるならリンちゃんに…」
「何で私なんだよぉ…レンが何とかしてよぉ…」
「…ついにイカれt」
「ごめんなさいね!?こんな空気にしちゃって!」
開き直ったようだ。
「いや…ルカ姉が悪い訳じゃ…」
「そ、そうだよー!毒舌なレンが悪いんだよー!」
「お、俺ぇ!?何でだよ!無理に変なキャラ作るルカ姉がわる…」
「ちょ…ルカ姉!?ダイニングテーブルに潜らないでぇ!」
今の発言が相当ショックだったのか、気付けばダイニングテーブルの下に潜り込み、椅子とテーブルの間で丸くなっていた。その姿からは哀れみしか感じられなかった。
「どーせ私はドSですよぉ…」
と何か色々ぼやいている。どうやら、ネット上でばらまかれている彼女に関する都市伝説について、本人は結構気にしているようだ。
「ちょっとぉ…ルカ姉完全に拗ねちゃったじゃん…」
「お、俺のせい!?」
「あったり前でしょー!!ほら、謝りに行きなさい!!」
「わ、分かったよ…」
納得しない顔のまま、レンくんはダイニングテーブルのそばで土下座しこう言った。
「す、すんませんした…」
ぼそぼそと放ったその声からは「何で俺が謝らなきゃならないんだよ…」とうし心境が滲み出ていた。
「…分かった許す」
そしてあれだけ拗ねた割にはあっさり許すルカ姉。
「あら…そこはあっさりと…」
「いやだってずっと拗ねててたんじゃこの狭いとこから出られないし…」
「だったら最初から入るなよ…」
ピンポーン
「え、今お客さ…痛っ!」
慌てて頭を上げたが、ルカ姉がいるのはダイニングテーブルの下。当然頭ををぶつけうずくまった。
「もう…私が出るよ…」
仕方無く、私はすぐそこにある大理石でできた玄関によろよろと歩いた。さっきまで寝ころんでいたのか、立ち眩みがした。
「はぁーい…」
ゆっくりと玄関のドアを開けた。しかし次の瞬間、目の前で変な音がした。
カチャ
「…カチャ?」
立ち眩みでぼやけた視界が晴れてきた。
すると目の前には何故か銃があった。