セーブ?そんなの在るわけないだろ?   作:扶桑畝傍

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『なぁ?フィト?』

『なによ?』

『ステータス、
 真面目に大丈夫なのか?』

『え?レイジが強くしてくれたんでしょ?
 問題ないじゃない?』

『ぇ?あぁ、う、ぅん。』

(絶対強化する方向間違えたな、コレ)
 



静かに暮らすのは無理・・・だね。

 

グラォシティに到着したはしたのだ。

 

『いや、駄目。』

 

『え?』

 

『ぁ~・・・その服装?』

 

『いや、これしかないし。』

 

グラォシティの門

 

そこで止められた。

 

『そんな紅い着物に黒髪、

 ましてや“エルフ”とつるむ人間なんて

 聞いた事が無い。』

 

『は?』

 

『あん?』

 

二人してガン飛ばしまくる。

 

『くっ、

 こ、ここの門番として、

 自身を証明出来るものが無ければ、

 ここを通す訳には行かないんだ。』

 

へぇ~

 

この世界の人間は

 

“黒髪”と、エルフを嫌う傾向があるのか。

 

『ねぇ?レイジ。』

 

『んぁ?』

 

『殺っちゃう?』

 

『それは勘弁、

 お尋ね者で世界を回るのは正直嫌だし、

 せめてもの

 “討伐報酬”ぐらい貰わないと、

 また魚尽くしの旅になるぞ?』

 

『・・・ねぇ?

 お願いだから

 この換金報酬だけでも駄目かしら?』

 

・・・このウルウル瞳の少女?は、

 

先ほどと同じフィトなのだろうか?

 

まぁ、普段の状態が一番俺は好きなんだが

 

『・・・ハンターでしたか。』

 

『フィト、

 ハンターだってさ。』

 

『それはレイジでしょ?』

 

『そ、そもそも

 オークの耳を

 それだけ持っている時点で、

 “A級ギルドランカー”に匹敵しますので、

 討伐報酬用窓口に案内します。』

 

『へ~ぃ。』

 

『レイジ、持ってるやつ

 全部出せる?』

 

『いんや、

 暫く食う分に困らない程度で

 残りは残しとくよ。』

 

『なんで?』

 

『いや、

 何時でも討伐対象が居ればいいけど、

 土地や、ギルドが無い町で

 換金出来る物が無いと、

 厳しいだろ?』

 

『あ、確かにそうね、

 ってか、

 私、着いてって良いの?』

 

『ん?違うのか?』

 

『違わないわよ。』

 

『そか。』

 

▽

 

報酬窓口

 

『ぇ、えっと・・・。』

 

『はい、これでいくら?』

 

あぁ、窓口のお姉さんが引きつってる。

 

『レイジ?

 この人間引きつって動かないんだけど?』

 

『フィト、

 恐らくだけど、

 換金できる分の“金貨”が

 無いんじゃないのか?』

 

あ、うなずいた

 

『じゃぁ、

 今のレートを教えてくれる?』

 

あ、紙に書いてくれてる。

 

『ふむふむ。』

 

あ、引きつる訳だ、

 

オーク自体がA級報酬扱いで

 

それを複数(30個)も

 

持ってくれば

 

まぁ、こうなるわな。

 

『なぁ?フィト、

 この耳1つで“金貨100枚”に

 なるんだってさ。』

 

『・・・へ?ひゃく?まい?』

 

『グラォシティの財政って?』

 

あ、また紙に書いてる。

 

・・・ん~、これは不味いね。

 

『耳一つだけでいいよ、

 受付嬢さん、

 残りを換金出来そう町は

 どこかにあるのかい?』

 

てか、この受付嬢さんは、

 

あんまり喋らないんだな。

 

『・・・ゴルデン王国、かぁ。』

 

ん?

 

あ、地図も出してくれた。

 

『・・・遠っ。』

 

地図上の中央に表記されているのだが、

 

このグラォシティの場所が、

 

“地図上の端っこ”なのだ。

 

『へぇ~

 アタシらの村って、

 こんな大陸の端っこだったんだ。』

 

『見たいだな。』

 

うへぇ~、

 

どう見ても要所要所に

 

山岳地帯やら、

 

大森林やら、湿地帯、

 

間違いなく

 

“巻き込まれるフラグ乱立”だな

 

『とりあえず、ゴハンにしない?

 お腹空いちゃった。』

 

『そだな、

 食べてから考えよう。』

 

あ、今度は本?

 

『グラォシティの“グルメ集”

 受付嬢さんのお勧めは?』

 

何々?

 

人間さんなら“チーズが売りのピッツァ”

 

エルフさんは、薬用食膳食堂がおススメ

 

『ありがと、

 受付嬢さん、はい、コレ。』

 

受け取った金貨をそのまま渡す。

 

もの凄い勢いで首を振り

 

おつりをくれた。

 

銀貨9枚

 

『・・・ま、いいか。』

 

小声で“臨時収入///ヤッタ///”って聞こえたが、

 

気のせいにして置こう。

 

 




 
小話

『てか、
 私のステータス、
 なにを強化したのよ?』

『いや、色々。』

『も~、ちゃんと見せてよ?』

『また、次回にな?』

『え~。』
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