セーブ?そんなの在るわけないだろ?   作:扶桑畝傍

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『あんまり離れるなよ?』

『用を足すだけよ?』
 



大事な人を守るのに加減は要らない

 

今、

 

正直俺が如何に

 

“日本の平和ボケした空気”に

 

どっぷり浸かっていた事を痛感した。

 

『ブッコロス。』

 

フィトが山賊らしき

 

グループに拉致された。

 

 

(・・・目隠しに、

 手錠、それに・・・魔力が感じられない)

 

『へっへっへ、

 今回は運が良かったぜ。』

 

『あぁ、

 たまたま用を足してる

 エルフに出くわすなんてなww』

 

『おうよ、

 先ずは俺達の“家”で、

 まわしてから、奴隷市場に売り飛ばせば、

 傷モノでも、金貨10枚はくだらないからな。』

 

(・・・はぃ、

 ブッコロ確定、

 さてと、レイジに聞いててよかったわよ、

 “魔力が使えない時の戦闘方法”)

 

 

少し前

 

『あん?

 魔力が切れた時?』

 

『えぇ、

 私達エルフは、

 魔法が基軸で戦闘を組み立てるから。』

 

『ぁ~、なるほど。』

 

そう、ここで

 

“CQC・CQB・柔術”を教えたのだ。

 

 

(関節を自由自在に外すって、

 ・・・なるほど、

 い、痛いけど、

 手錠は外せるわね)

 

『そうだ、

 コイツ、ほんとに一人だったのか?』

 

『あぁ、どう言う訳か

 コイツ一人だったな。』

 

『まぁ、用心だけはしておこう。』

 

 

“無名の洞窟”

 

『おかしぃ、

 見張りの奴らがいねぇ。』

 

『ちっ、

 中から声が聞こえる、

 襲われてるぞっ!!』

 

『なにっ!?』

 

(いたっ!?

 いきなり地面に落とすとか、

 信じらんないっ!!)

 

『どうする?

 このエルフは?』

 

『仕方ない、

 ここに置いて

 洞窟の仲間を助けに。』

 

(あれ?

 声が続かない?)

 

『て、てめぇっ!!』

 

(誰?誰が居るの?)

 

『ぐっ!?

 は、あ゛な゛ぜぇ゛っ。』

 

(あぁ、

 なにかかはじけ飛んだ音がする)

 

『おっ、おいっ!!

 他の仲間はどうしたんだよっ!?』

 

(仲間?)

 

『・・・。』

 

『答えろっ!!

 “紅人(あかびと)”』

 

(え?

 そんな伝説級の人が

 今、そこに居るのっ!?)

 

『・・・。』

 

『言えよっ!!』

 

(せめて、声だけは聴きたい)

 

 

(・・・この弾ける音、

 ぁ、オークが弾ける音に近い)

 

『帰るぞ、フィト。』

 

(え?

 なんで?)

 

目隠し、手錠が外される。

 

返り血で真っ赤に染まったレイジが

 

まるで、人形の表情と変わらない

 

凍り付いた顔をしてる。

 

『レイ、ジ?』

 

『なんだ?』

 

『・・・その。』

 

『・・・悪かった。』

 

『え?』

 

『油断していた、

 町の雰囲気のまま、

 外に出ていた俺の問題だ。』

 

『ちっ!?ちがっ『どこがだ?』』

 

『現にお前がさらわれた、

 これが俺の失態の何者でもない。』

 

『でも。』

 

『・・・大事にしたい、

 これは嘘じゃない、

 全身全霊を掛けてこれは本当だ、

 だけど、

 少なからず恐怖も感じたろう?』

 

『・・・あぁ、

 そうかも、でもね?』

 

ばちーん

 

久し振りの紅葉ビンタを喰らう。

 

『今のアンタにはこれが一番でしょ?』

 

『・・・私は貴方に助けられた、

 それに、今回も、

 だから、

 だから・・・。』

 

まったく、

 

女性に対する対処法が

 

皆無なのが物悲しいな。

 

『・・・言葉が見つからん、

 だが、ありがとう、

 そして、やはりすまん。』

 

返り血をものともせず

 

すすり泣くフィトを抱きしめる。

 

『・・・血生臭いのよ、バカ。』

 

『ごめん。』

 

 

結局、半年ほどグラォシティに入り浸り、

 

周辺のオーク共を皆殺しにし、

 

二足歩行の“ナマズ”は

 

新種としてギルドに登録された。

 

『生態系が変わった?』

 

『そうらしいのよ、

 オークが減って、

 例のナマズが少し増えて、

 “ゴブリン”が増加傾向にあるのよ。』

 

『しまった、

 奴らは一応の

 生態系を調整していたのか。』

 

『そうだとしても、

 オークが居るのは許せないわよ?』

 

『代わりの調整者が必要か。』

 

『“調整者”?』

 

『生態系を調整するモノが必要なんだよ、

 ゴブリンが増えすぎると

 “人間・エルフ・ドワーフ”と言った、

 他の人型に標的を移し、

 略奪・凌辱と言った、

 被害が絶え間なく広がるだろう。』

 

『・・・不味い、わね。』

 

『はぁ、

 フィト?

 オークや、ゴブリンが

 ギリギリ維持出来る“数”って

 わかるか?』

 

『は?』

 

『用は、種族を維持するのに

 最低限の個体数が

 何体か知りたいんだ。』

 

『ちょ、

 どう言う事よ?

 レイジ?

 なに考えてるの?』

 

『なに?って。』

 

 

『動力は周辺魔力を収集して、

 自己修復機能と、武器は、

 “超振動破断剣”で、いいか。』

 

『・・・ナニ、コレ?』

 

『これ?

 “ゴーレム”』

 

(ゴーレムっ!?

 これも伝説級の

 シロモノじゃないのっ!!

 どうしていとも簡単にレイジは

 創り出せるのっ!?)

 

『この片刃のバスターソード2本に、

 ペンタゴンを

 少し細長くしたシールドを一つ、

 背中には、加速、ジャンプ用の

 魔力噴射口2つ、

 そして、

 シールドから延びる砲身は、

 魔力を実体弾にして撃ち出す、

 シールド内蔵魔力砲3門、

 そして推測だが、

 オーク200体、

 ゴブリン1000体、

 ナマズ500体、

 恐らく、

 これが種族維持の限界数だと思う。』

 

『・・・思うって。』

 

『コイツに、

 暫くの間調整者をして貰う。』

 

『は?』

 

『先の数値から、

 増え過ぎたら、

 ブッコロ全開で動くから、

 これでようやくグラォシティから、

 出発出来るよ。』

 

(・・・常識って、

 なんだったっけ?)

 

 




 
小話

『おい、
 あのゴーレムって。』

〇フカ〇タ〇だよ。

『まぁ、強いからいいけどさ。』

さっすがに寝るぞ~

03:20

『あほかっ!!』
 
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