セーブ?そんなの在るわけないだろ?   作:扶桑畝傍

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『へぇ?
 エルフの女の子だ~っ!!』

『レイジ?
 女の子って誰?』

『さぁ?』

『お父さん?
 換金報酬は受け取りましたし、
 次の町へ行きましょう?』
 



チート、チート、うるせぇんだよ。

 

はい、絶賛誰かを家族揃って

 

“ガン無視中”です。

 

『ねぇねぇねぇ!

 暇?ねぇねぇねぇ?

 俺と付き合ってよ?』

 

『レイジ、

 この前の町のトゥルーレだっけ?

 この町にもあるんでしょ?

 行こうよ。』

 

『トゥルーレ?

 そうですね、

 私はまだ食べた事無いですから、

 “燻製肉”や、

 お父さんのハーブスープぐらいしか、

 味を知らないので、

 楽しみです!』

 

『そうだったな、

 すこし奮発して、

 コース料理も良さそうだな。』

 

『おい。』

 

『『『あ゛?』』』

 

おっと、いけない、

 

3人揃って同じ反応をしてしまったww

 

『さっきのからシカトぶっこいて、

 調子乗ってんじゃねぇぞ?』

 

『誰だ?』

 

『おっさんは引っ込んでろよ、

 俺はそこの女の子と話してるんだ。』

 

 

どうやら、どこかの家族が、

 

最近“転生者”とか

 

言いふらしているヤツに

 

絡まれているようだ。

 

仕方ない、加勢に。

 

 

メキメキ

 

『あがぁあ゛ぁ゛っ!?』

 

『その汚い手で、

 お母さんに触れるな。』

 

おや、

 

俺が手を出す前に、

 

レトが手を出しちゃったか。

 

『いってぇ・・・

 ぜってぇ折れたぜコレ、

 慰謝料だ!!

 慰謝料として、

 お前は、俺の奴隷な!

 先ずは裸になって、

 俺のムスコを

 しゃぶって貰おうかっ!!』

 

『・・・ふっ。』

 

あらあら、

 

そんな見下し笑いなんて、

 

俺は教えて無いんだが?

 

『レト、

 肩慣らしには

 丁度いいんじゃないかしら?』

 

拳をゴキゴキ鳴らしながら、

 

ちゃっかり結界の魔法を唱えてるし。

 

『いいのか?

 俺はチートを使えるんだぜ?』

 

さて、

 

コイツのステータスは

 

見れるのかな?

 

???

 

年齢???歳

 

 

ステータス不明

 

スキル

 

・ベクトル操作

 

え?これだけ?

 

『おらぁっ!!』

 

あ、レトの掴みが解かれた。

 

『ちっ。』

 

素早く態勢を整え、

 

もの凄い速さで、

 

詠唱魔法を唱えた。

 

『ワンハンドレッドニードルレイン。』

 

これはレインだけ見れば水属性だが、

 

れっきとした“土属性魔法”で

 

円錐型のダイヤ張りに強度のある土塊が、

 

降って来る物だ。

 

『ベクトル操作ぁあっ!!』

 

確かに、使用者本人には当たらない。

 

『まったく、

 結界張っといて正解ね。』

 

フィトの結界が無ければ、

 

少なからず“死傷者”が出ていた。

 

『お前、

 周りの被害を考えないで、

 ベクトル操作なんてすんなよ。』

 

『おっさん、なんで知ってやがる?』

 

『レイジ、

 コイツどうするの?』

 

『普通に考えれば、

 憲兵に突き出せばいいけど

 手錠程度じゃ壊されるからなぁ。』

 

 

なんてこった、

 

あの3人の家族?は、

 

いとも簡単に撃退を

 

続けているでは無いか。

 

とんでもない実力者が居るモノだな。

 

 

『お父さん、

 ベクトル操作とは?』

 

『簡単に言えば、

 “力の流れをコントロール”する物だ、

 まぁ、

 脳の演算能力が余程よく無ければダメだが、

 コイツは、

 “貰っただけ”だろうから、

 簡単だ。』

 

『なんだとぉっ!?』

 

殴りかかって来るが

 

『受け止めると前提し、

 計算する、

 それに対して、

 “受け流すと?”』

 

いとも簡単にこけた。

 

『な゛っ!?』

 

『所詮模造品の能力、

 お前程度の“ただの人間”に、

 あの作品の良さは

 分からないだろうよ。』

 

『おっさん、

 全部見てたのかよっ!?』

 

『あ?

 お前に教える義務なんて無い、

 それに、

 俺の奥さんに、

 娘にも手を出したんだ、

 当然、その報復も

 覚悟しての行動なんだよな?』

 

あ、二人が少し距離を取ってくれて、

 

周りに結界も張っといてくれた。

 

『お、俺の奴隷だ!!

 おっさん如きに、

 不釣り合いなんだよっ!!』

 

またベクトル操作をして来るが、

 

それを“血流の反転”で、

 

返してあげる。

 

 

今、チート、チート、と

 

連呼する少年が絶命した。

 

今、この御仁は何をしたんだ?

 

少年が、真っ赤になり

 

“破裂”したんだぞ?

 

 

(ほんと、

 罪悪感って

 どこに逝ったのやら)

 

上限収納から布を出し、

 

顔を拭く。

 

『・・・レイジ、

 無理、してない?』

 

『お父さん、

 大丈夫なんですか?』

 

『あぁ、

 問題無いよ、

 飯より、風呂だな、

 あ、

 そこのお兄さん、

 この辺で、

 お風呂提供してる宿はあるかな?』

 

 

え?俺に声を掛けて来たっ!?

 

『えっと、

 俺ですか?』

 

『えぇ、

 しっかりとした防具でいて、

 “身綺麗にしている”

 つまり、この近辺に

 お風呂を提供している宿屋か、

 “温泉”を知っているのかなと、

 思ったのですが、違いましたか?』

 

す、鋭い、

 

確かに俺が泊まっている宿屋が、

 

風呂を提供している。

 

『は、はい、

 俺が泊まっている宿屋なら、

 お風呂を提供していますね、

 案内しましょうか?』

 

ここは話しを合わせよう。

 

『良かった、

 流石に血生臭いままでは、

 妻にも、娘にも、

 笑われてしまいますから。』

 

(笑えないわよ)

 

(笑えないですよ、お父さん)

 

(お二方が引きつっていらっしゃる)

 

『で、では、

 ご案内します、

 死体は

 先ほど住人から、

 憲兵に通達したと

 連絡を受けていますので、

 後ほど、回収に来る筈です。』

 

『助かります、

 あの、お名前は?

 俺は、

 イセン・レイジ・イーグル

 悲しいけど、

 この死骸と同じ、

 転生者に近い、

 “異世界人”に当たります。』

 

『い、異世界人ですと?』

 

『まぁ、ここではアレなので、

 宿屋でお話でも。』

 

『は、はい。』

 

異世界人、生きている内に

 

巡り会うとは。

 

(この人、

 どっかで見たような)

 

(あれ?お母さんは

 見覚えがあるのかな?)

 

 




 
小話

『さて。』

まぁ、一人目って事で

『ベクトル操作一つって、
 いくら何でも無さすぎない?』

いや

そもそもの許容量が

無かったヤツって事で

『・・・俺は?』

俺が書き続ける限り増え続けるかな

『はぃ?』

んじゃ寝る~

『ちょっ!?おぃっ!?』
 
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