セーブ?そんなの在るわけないだろ?   作:扶桑畝傍

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『なんだい?
 あんた今日は戻らないって。』

『あ、おかみさん、
 お風呂を貸して貰えませんか?』

『え?
 あんた朝風呂入ってったろうに。』

『あ、すいません、
 俺が使いたくて・・・。』
 



今後の方針は如何に?

 

宿屋の女将さんに呆れられつつ、

 

お風呂を借り、

 

さっさと血を洗い流す。

 

 

食堂

 

『へぇ~、

 あの五月蠅いガキを、

 殺っちまったのかい。』

 

どうやら、アイツは

 

町民からも嫌われていたようだ。

 

『まぁ、

 俺の奥さんと娘に手を出したんで

 それ相応の対価といいますか、

 見せしめのようなもんです。』

 

『し、しかし、

 殺してしまって、

 今後の行動に支障が出るとは

 思わなかったのかい?』

 

あ、この人

さっきの甲冑の人で、

れっきとした“人間”だ。

 

女将さんは、

まさかの“ドラゴンとエルフのハーフ”

 

『それは思ったけど、

 あんだけウザい奴なら

 お咎めも少ないかなって。』

 

『確かに幾つか苦情が入ってたようだが、

 そこそこ

 “ギルド”の依頼も

 こなしていたらしいんだ。』

 

え?マジで?

 

『ちょっと、レイジ?

 顔色、悪いわよ?』

 

『お父さん?』

 

『ぁ、あぁ、大丈夫だ、

 その依頼って、

 どんなのかわかりますか?』

 

『えっと、

 確か“オークの討伐”やら、

 “ゴブリン”の駆除だったような。』

 

『『『なぁ~んだ、

   心配して損した。』』』

 

おぉっ!?

ここまでハモると気持ちが良いな。

 

『か、仮にも、

 ギルドからの正式な依頼だよ?

 それに実害も出ているから

 それなりに頻度が在るんだ。』

 

おや?女将さんが誰かと話をしている。

 

『アンタ達、

 “青白い騎士の亡者”って

 知らないかい?』

 

『青白い?』

 

『騎士の?』

 

『亡者・・・あぁ。』

 

『き、キミ達、

 何か知っているのかい?』

 

『アレね。』

 

これはフィト

 

『アレ~、ですね。』

 

これはレト

 

『女将さん、それ、

 俺の知り合いの様な者です。』

 

『なら丁度良かった、

 このギルドランカーさんが

 詳しく聞きたいから、

 ギルド支部に

 来てもらえないかってさ。』

 

『初めまして、

 この“フィール”の町、

 フィール支部のギルドランカー、

 フィカール、

 貴方がその知り合いさん?』

 

『あぁ、イセン・レイジ・イーグル

 この二人の旦那で、

 フィトが奥さん

 レトが娘だ。』

 

あ、吐血して膝を着いたぞっ!?

 

『しっ、しっけい、

 な、なにせ、

 このような女子の私は、

 貰い手が居なくてな、

 未だに独り身なのだ。』

 

ぁ~、見掛け上

フィトが若くて小さいから

勘違いしてるんだ・・・ん?

 

『差し支えなければ、

 フィカールさんは、

 どちらの種族何でしょうか?』

 

あれ?

返答が帰って来ない。

 

『あ、

 あぁあああっ!?』

 

『うぉっ!?

 どうした、フィト?』

 

『思い出した~っ!!

 ゼルネ・フィカールでしょっ!!』

 

『・・・え?

 その言い方、まさか?』

 

『イーグル・フィト・イセンよっ!!

 何年振りかしらっ!!』

 

あぁ、更に凹んでいる。

 

『そんな・・・

 フィトにも先にされるなんて。』

 

どうやら元同郷のエルフだそうで、

フィトのお姉さんの娘で、

小さい頃に、

フィトのお兄さんと一緒に

里を出たんだそうだ。

 

『そうか、

 キミがあの時の少女だったのか。』

 

今度は甲冑のお兄さん・・・

には少し無理があるだろうけど、

何やら納得してる様子。

 

『って事は、

 ポンコツお兄ちゃんかぁ~。』

 

『ポンコツ言うなっ!!』

 

ポンコツお兄ちゃん事、

“トマス・レイニー・コレト”は、

小さい時、

良く遊んで貰った人間だそうだ。

 

ちなみに、

 

フィトの父は存命らしいのだが、

何処に住んで居るかはわからないそうだ。

 

他に、兄二人、姉一人、

妹は例のオークで・・・。

 

『そうだったのか、

 この町に依頼が届いた時にはもう。』

 

『うん、

 でもレイジが

 “オーク達を皆殺しにしてくれて”

 身体も治してくれて、

 それに、

 レトちゃんも授けてくれたの///』

 

『もぅ、お母さんったら///』

 

あの、お姉さんと、

お兄ちゃんの視線がキツイのですが?

 

『それはともかく、

 その“青白い騎士の亡者”は

 良いのですか?』

 

『あ、そうだったね、

 それにしても、

 あんなに

 “紳士的”な亡者が居るなんてな。』

 

『え?』

 

おかしい、命令は一定数の維持だけの筈。

 

『そうそう、

 大剣を二つ構え

 モンスターと“女性ギルドランカー”の

 間に割って入り、

 お姫様抱っこで、

 その女性ランカーを助けたり、

 時には、

 男性ランカーと一緒にオーク達や、

 ゴブリン共を倒してくれたり。』

 

『新種のナマズモンスターにも、

 援軍として駆け付けてくれたりと、

 亡者にしては、

 えらく人間臭いんだよ。』

 

・・・これって、あれか?

アノ作品のアレをモデルに、

あのパイロットの用に、

義理人情に厚い感じで

創ったから、そうなったのか?

 

『ただ、聖職者達が調査した所、

 間違いなく、“亡者”で、

 歴史的遺産の、

 “ガーディアンゴーレム”では

 無いのだろうかって、

 噂が出回る程なんだ、

 レイジ君は知り合いと言ったが、

 どう言う関係なのかね?』

 

『まぁ、俺も助けたり

 助けられたりしたんで、

 知り合いと言ったんですよ。』

 

言うなよ?二人共

 

はぁ~い

 

はぁ、

しょうがないですね、お父さん

 

『助けたり?』

 

『えぇ、

 瓦礫の中に埋もれていた

 “何かの魔法陣”に触れてしまい、

 そこから飛び出て来たんですよ、

 最初は焦って構えましたけど、

 オークと交戦に入りまして、

 共闘し、安全だと判断したまで。』

 

『なるほど、

 それなら合点が行くわね、

 ギルド長に報告してくるわ、

 レイニー、

 明日でいいから、

 3人をギルドに連れて来てね?』

 

バイバ~イ

 

と、猛ダッシュで駆けて行った

 

『ちょっ!?』

 

哀れレイニー、

明日の用事をキャンセルする為に

月が昇り沈む寸前まで

お詫びと新たに予約を入れて来たそうだ。

 

 




 
小話

『ふんっ!!』

ごふっ!?

『寝ろやっ!!』

やだ

『お前なぁ、
 明日(今日)は、
 7:30起きなんだろうがっ!!』

そうですね

『今、何時だ?』

2:15ですね

『寝ろーっ!!』

ごきっ!!

ピチューンッ!!
 
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