焚火にて温まりつつ
“個別呼称?”
『あぁ、
おいって、
声を掛けるのも、
なんか変だろ?』
“・・・・”
『ん~、
レトでいいか?』
“・・・レト
個別呼称、登録しました”
『それじゃ、レト、
色々大変だけど、
今後もよろしくな?』
“・・・該当する情報、ナシ”
『おいおい。』
『早速だけど、
俺の知識と、
この世界での常識、
結合、
最適化を頼めるかな?』
“了解しました
最適化には・・・”
『あれ?
お~い、レト?』
“・・・”
『あれま、
フリーズか?まいったな。』
危険察知を取得して正解だった。
ズドンと音を立て、
温まっていた焚火は、
無残にも消え去った。
『うぇ~い、
いきなりエンカウントかよ。』
そこそこ
ゲームはたしなんでいたので、
相手が何なのか何となくわかる。
『棍棒振り回して、
2~3mの体躯、
下品な顔って事は、
オークか、
ゴブリンロード系統だよなぁ。』
なぜ、こんなにも冷静なんだろう?
普通なら、慌てふためいて、
一撃は最低食らう筈。
ここは、オークと呼んでおこう。
『さて、お次はなにをするのかな?
ノロマなオーク君?』
あ、叫んだ、
馬鹿にしているのはわかるようだ。
ステータスを切り変えたい。
“第三者視点に切り替えます”
『レト、大丈夫なのか?』
“・・・”
『まぁ、戦い方やすいわな。』
ダー〇ソ〇ル系統をやった方は
分かるだろう、
画面越しに眺めているように見えるが、
正直、遅い。
『オークなんだよな?
ゲームだと、
もう少し動きが速かったような。』
振り上げモーションに合わせ、
左に避ける。
そうすると、
右後方に棍棒が振り下ろされ、
いとも簡単に避けれてしまう。
(あれか?
演算能力のせいか?)
見て避けるは当たり前で、
予測もしてみると、
これまた思った通りに振り下ろして来る。
スタミナの回復が鈍り出したので、
元々の鍛えていない身体には、
無理があるようだ。
『攻撃しようにもなぁ。』
造型魔法。
即実戦で試して見ようとは思って無かったが、
仕方ない、
ショートソードをその辺の鉱石か、
石で出来る物なのだろうか?
『造型魔法!!
ショートソードっ!!』
ごそっと、何かが減った気がする。
MPが、50も減ったっ!?
『でも。』
正直、これには助けられてばかりの、
使い慣れたショートソードが
手元に来る。
『うし、
殺るか・・・。』
何時までも逃げに徹する事は出来ない。
▽
棍棒の一撃を受け流され、
驚愕の表情を浮かべながら
オークは倒れる。
人間如きに遅れをとり
死に逝くのだから。
▽
『あっけない物、か。』
定番の吐き気、嫌悪感、
罪悪感が無い。
『・・・あはは、
やっぱ、
既にどっかおかしくなってたのか。』
ショートソードは、
直ぐに砕けてしまった。
『そう言えば、
武器のステータスも見れたりするのかな?』
▽
・砕けたショートソード
粗悪なショートソードが砕けた物
的確なイメージを添付されなかった物
※使用者のイメージ不足により
使用回数は一度きり
▽
『・・・へーへー、
悪ぅござんした。』
誰が見ている訳でも、
聞いてるわけでも無い。
少し経つと、ただの石ころが
そこには転がっていた。
『結局、レトは黙ったまま。』
さて、どうした物か。
『あ、ステータスを表示。』
“レベルアップしました”
『・・・す、
ステータス振り分けかぁ~。』