『そう言えば、
スキルの〔高速治療〕って、
どうなったんだ?』
“・・・”
『またかい。』
“・・・治癒能力が、
カンストしたため、
表記の必要が無くなったかと”
『・・・そう言うもんなのか。』
更に日数を3週間かけ、
廃村に到達したのは
“遅かったのか、
間に合ったのか”
正直、どうでもよくなっていた。
『てめぇら、
楽に死ねると思うなよ?』
オークの群れが、
女性・少女を凌辱し、苗床としてる光景が、
そこかしこで行われている。
数体のオークが向かってくるが。
『木属性魔法、
〔ストラングラーフィグ〕』
地面を突き破り、
オーク達を捕らえ。
『絞め殺される苦しみの中で、
死ね。』
オークをそのまま締め上げ、
成長していく樹木は、
“絞め殺しの木”と呼ばれる、
地球でも普通にいる植物だ。
▽
また数体、向かって来る。
『金属性魔法、
“ピアノ線”』
目で確認するには、
よほど注視しなければ見えない。
『良かったな?
“苦しみは一瞬だ”』
ぽん、と、軽い音を立て、
輪切りのオークが並ぶ。
▽
『土属性魔法、
“ウスバカゲロウ”』
先ほどまで土がむき出しの道が、
砂に変わり、
円を描くようにどんどん深くなって行く。
オーク達は、
そんな事をお構いなしに突っ込んで来る。
『知らないだろうから教えてやるよ、
ウスバカゲロウの幼虫ってさ、
別名“アリ地獄”なんて、
言われてんだぜ?』
砂に踏み込んだオーク達は、
もがけばもがくほど、
中心に向かって吸い込まれていく。
『こんな餌で悪いな。』
砂中から、
巨大なノコギリに似た顎が
オーク達を銜(くわ)えて、
砂中に消えていく。
▽
『さて。』
オーク達を幾つか殺しても、
まだまだうじゃうじゃいる。
産まれたてだろうか?
小型のオークもちらほらいる。
見たままの判断だが、
恐らく、母体になった者は、
“出産と同時に絶命しているようだった”
『転送系統の魔法、
あるかな?』
“・・・あ、ありません”
あれ?レトが怯えたような声をするなんて。
『そうか、
廃村の外に誘導できそうな物は?』
“・・・挑発が
一番の有効手段かと思われます。”
『そ。』
▽
喋り過ぎて若干疲れた感覚に襲われるが、
どうでもいい。
『雷槍。』
背中の雷槍を構え。
刃先を空へ向け、
地面に勢いよく突き立てる。
『雷衝撃射。』
暗雲が一挙に広がり
オーク全てに稲妻の一撃が入る。
『けっ、
豚肉と同じ焼ける臭いってのは、
頂けねぇよな。』
▽
残された亡骸を
ウスバカゲロウに手伝って貰い、
一か所にまとめ、埋葬する準備をしていると。
・・・タクナイ
『レト、
今の声、誰だかわかるか?』
“・・・確認しました、
妊娠していますが、
まだ生きています”
『・・・俺のスキルで、
彼女を救えるのか?』
“・・・体内のオークベビーを摘出、
対象を彼女に設定すれば、
高速治療が、
自動で発動します”
▽
幾つかの死体の下に、
彼女は生きていた。
『激痛に耐えても、生きたいか?』
『死にたくないっ!!』
死にかけの人間が言う声では無い、
生きたいと強く願う声だ。
『なら、
“耐えろよ?”』
小話
『お?
まさかの生存者とはね。』
いや~、さすがに別キャラを出さないと、
展開を考えられなくてww
『いや、作者?
寝る時間大丈夫なのか?』
am02:40
まっずぃ
『寝ろよ、
書いてくれるのはありがたいけど、
倒れられても困るからな?』
りょ~かい