この数日
コイツと一緒に行動してるど
巷で聞く“男女パーティーは危険”
的な事が一切起きない。
(本当に魅力がないのかなぁ?)
とか考えてしまう。
『レト、
この近辺で野営に適した場所は?』
“いえ、
このペースでは
30日歩き続けても
開けた場所はありません”
『だよなぁ~。』
そう
このエルフが連れ去られた場所は
廃村から10日の場所で
その村も
村民の飢餓で全滅していた
▽
『オークのせいで
畑もめちゃめちゃ、
エルフの畑って、
長い年月を使い続けるから、
“状態最適化”って言う魔法を
地中に刻んで管理してるんだけど。』
『少しでも外的要因が入ると
その魔法が機能しなくなるって事か。』
『うん、
それに魔法を刻む行為って、
“エルフでは一番力を使うの”
だから
一度刻んだら
そのエルフの魔法は
100年は使えなくなってしまうの。』
『ひゃ?』
『100年よ?
私のお母さんですら、
475歳で、
“まだ若い部類”なのよ?』
『・・・大変なんだな。』
『へ?まぁ、うん。』
なんだ?キョトンとした顔で?
『てっきり
“私の年齢”を聞いて来るのかと?』
『いや、俺の“嫌な予感”は、
前の世界でも、
ほぼ外れがないんだ。』
『へ~。』
『まぁ、なんだ?
聞かれたくないだろうって思ったし、
“悪魔で同じ目的を元に
行動を共にしている”
それを崩したくはないからさ。』
(・・・なんかチクッてする)
『仮に、そう言う関係になったとしても、
聞かない。』
『ふぇ?』
『は?』
『なんでよ?』
『いや、
あの・・・。』
『な・ん・で?』
(顔が近いし、
ぁ、いい香りがするなぁ~)
『・・・っ!?
後ろへ飛べっ!!』
その一呼吸の一瞬で
目の前に“屍”が落ちて来た
『え?なんで翼竜の死体がっ!?』
『上を見ろ、
これは不味いぞ。』
『縄張り争い・・・。』
▽
上空では、
翼竜同士の縄張り争いが行われていた
勿論、翼竜達は
“周囲に配慮なんて一切しない”
『くっ!?』
『きゃっ!?』
着地に失敗し倒れ込む
『ったく、
捕まってろ。』
柄にもなく“お姫様抱っこ”で
回避を続ける
『うわわわっ///』
▽
まだ小声だが縄張り争いの声が聞こえる
『ったく、
これから先が思いやられるぞ。』
ちょっと
『しっかし、
今ので現在位置を見失ったな、
レト、位置情報を再受信、
最短距離からどれだけ離れたんだ?』
“・・・”
ちょっと
『おい?レト、
何してるんだ?
位置情報を早くくれないか?』
~~~///
『もぅっ!?
いい加減降ろしなさいよっ!!』
▽
何度目かの紅葉を受け取り
位置情報を再受信した結果
『運よく最短距離で、
進んでいたのか。』
“はい、
このペースなら
14日~16日前後で
《グラォシティ》に到達可能かと”
『そうか、
うし、久しぶりの風呂までもう少し、
流石に浄化の魔法で、
“80”持って行かれるのは
辛いからな。』
『ねぇ?
気になってたんだけど、
“80”って、
なに?』
『あれ?
MPって数値で出てるんだよな?』
『は?出ないわよそんなの。』
『・・・ぁ。』
ここでようやく
“第三者視点”のままだった事に気づけた。
『・・・レト。』
“・・・”
『気づいてたら言え。』
“いえ、聞かれませんでしたので”
(コイツ、
俺の左目じゃなかったら
ぶん殴ってやるのに)
『まてよ?
レト、
エルフ『イーグル・フィト』
え?』
『私の名前よ、
イーグル・フィト、
覚えて頂戴。』
『ぉ、おぅ。』
『なによ?』
『・・・真面目な感想いいか?』
『勿論。』
『・・・カワイイ。』
『そ。』
(あれ?)
『で?あんたの名前は?』
鋳船(いせん)零染(れいじ)
『イセン・レイジだ。』
『・・・あぁ、
レイジが名前ね?
家名がイセンで、
異世界人の名前って、
変わってるのね?』
『そうか?』
『そうよ。』
『やっと名前がでたわね?』
はい、寝ぼけまなこで決めました
『うぉい。』
『まぁ良いじゃない、
“そう言うキャラクター”の
名前にならなくてよかったわ。』
『確かに。』