しかし、その存在は打ち滅ぼされても、その存在により形作られていた世界は消える事無く残った。
この物語は、その世界で「悪」に救われた幼女が「正義」となった話。
なお、二次創作なので「世界線がー」は受け付けておりませんのでご了承下さい。
SSを書くのは初めてで拙い文章ですが、少しでも楽しんでいただけたら幸いです。
連載を書ける気がしなくて短編にする為に序盤だけ纏めたから違和感があるかも・・・
「ようガキンチョ、運命を信じるわけじゃねーけどつくづく縁があるな」
その人は怯えて縮こまってる私にそう言い放った。
「おじちゃん、誰……?」
私は震えながらそう聞いた。
「俺? そうだな………」
その人は一瞬考え、自信満々に声高らかに宣言した。
「───俺が、カースドプリズンだ」
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夢を見た、懐かしい夢を。
「おじ様・・・」
今から15年前、私達の街「ケイオースシティ」ではとある災厄が起こった。
時空が捻じ曲がり、融合した事により、あらゆる世界の「ヒーロー」や「ヴィラン」が現れ、この街を舞台に争ったのだ。
数多の被害も出たが、数多くのヒーローやヴィラン達が原因となったカオスと呼ばれる存在を打ち倒した事により災厄は終息を迎えた。
当時、5歳だった私も数多の争いに巻き込まれ絶体絶命と言う窮地に陥っていた。
けれど不思議な事に、私は人々から恐れられているヴィランの一人により命を救われて生きている。
――――カースドプリズン
私を助けてくれた、呪鎧と言う名の檻に縛り付けられたヴィランの名前だ。
ある時は戦闘の流れ弾から身を呈して、またある時は今にも私を殺さんと睨み付けてきた相手を殴り飛ばし護ってくれた。
なぜ彼が私をあんなにも護ってくれたのかは分からない。
災厄の終息と共に数多のヒーローやヴィラン達は殆ど姿を消してしまっており、件のカースドプリズンも災厄の終息以降はその姿が目撃されることは無かった。
「今入った速報です、ケイオースシティの港倉庫地区でヴィランが暴れている模様です!」
「!!」
テレビから流れる速報を聞き、私はすぐに出発準備を始めた。
私は今・・・「ヒーロー」をやっている。
災厄が収まった後もヴィランによる事件が全て無くなったわけではなかった。
新たなヴィランが現れては新たな災厄を齎そうとしている。
そして、何の因果か私はギャラクセウスに星の力を与えられた。
この街を・・・数多のヒーローやヴィラン達が救ってくれた街を今は私達が護っている。
そして、私には街を護る以外にもヒーローをやる目的があった。
一つはカースドプリズンを見つけ出し、何故私を護ってくれたかを聞き出す事。
そして、もう一つは・・・
「おじ様を縛り付けているその檻・・・私が開いてみせます!」
カースドプリズンを呪われた檻から開放する!
「よし!準備完了!」
金色に輝く髪を棚引かせて、事件現場へと街を走り抜けていく。
「おイタをするのはそこまでよ!」
―――私は、
そして運命は再び二人を引き寄せる