ラブライブ!サンシャイン!!IF:黒澤家の兄がいた物語   作:高月 弾

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今回オリキャラ何人か出てきます。
この作品は主要キャラである琥珀が別の高校にいる関係上、琥珀絡みの人間関係はオリキャラを使うことが多くなります。
Aさん、Bさんとかでも良かったんですが…それだとさすがに味気ないので…
ネタをぶち込みたいです。


第2話 前途多難だよぉ!

「弓道をやってみませんか!明鏡止水!精神統一にはまさに弓道が丁度いいですよ!!」

 

「皆さん!バスケやりましょう!もっとも迫力のあり、最も楽しいスポーツはバスケですよ!!」

 

「バスケが楽しいなんて全て嘘です!!野球が本当は一番のスポーツなんです!このイケメン地球人の僕と一緒に野球をしませんか!」

 

「無☆視。」

 

「ハァ☆お~い!!」

 

「ダメだこの野球部員…早く何とかしないと…。」

 

「そこの君。オカルト研究部に入らないかい?」

 

「私は入る部活を決めてて…」

 

「兼部できるだろう。入れ。」

 

「でも…」

 

「関係ない。入れ。」

 

(訳が分からないよぉ…)

 

「お前達が柔道部に入る意思を見なければオレはこの学校を破壊し尽くすだけだぁ…!!!」

 

「お前ら人間じゃねぇ!!」

 

一部壊れている奴らもいるが、この高校でも入学式当日での部活動勧誘真っ盛りである。

様々な部活動が勧誘を行っているが、浦の星女学院と比較してみると部活動の規模が恐ろしく大きい物が多数存在する。

それほどまでに部活動が盛んなのだ。

どれだけ盛んなのかというと…

 

「皆さん!サッカー部に入りましょう!!そして我らと一緒に全国を制覇しませんかー!!」

 

そう、全国レベルの強さを誇っているのである。

それも一つ二つではなく全体的に部活動のレベルがとても高いのである。

全国大会での優勝経験のあるサッカー部と弓道部をはじめとして様々な部活動が優秀な成績を収めている。

そしてとある部活動も新入生を入部させようと勧誘を行っていた。

 

「卓球部に所属していた人!そしてこれから始めようとする人!卓球部に入りませんかー!」

 

「部活動を楽しくも真剣にやりたい人にお勧めですよ~!」

 

卓球部である。

この高校の卓球部は全国大会への常連校であるほどの実力を持っている。

これだけの実力があれば近隣からはスポーツ推薦によって入学してくる新入生達も多い。

そしてそれはこの卓球部も例外ではない。

 

「すみません。入部届って貰えますか?」

 

声のした方へと振り返ると目の前にはどこかで見た覚えのある顔があった。

 

「おぉ!奈倉唯くんか!」

 

その名前を聞いて勧誘活動していた周りの人達も思い出す。

奈倉唯とは昨年の中学校卓球大会において関東大会に出場してベスト16まで上り詰めた実力者である。

恐らく奈倉もスポーツ推薦によって入学してきた新入生の一人であろう。

数々の入部希望者が他にも卓球部のチラシを受け取ったり、入ることを宣言していった。

その中でも特に目立つ人物が最後に出てきた。

 

「黒澤琥珀さん!!!」

 

思いもよらない呼びかけに琥珀は驚いて声の方へと振り向く。

するとそこには全員に見覚えのある顔がある。

特に琥珀はその人物のことをよく知っていた。

 

「お前は…遠坂雄馬か?」

 

「えっ…覚えていたんですか?」

 

この人物は遠坂雄馬。

かつて琥珀の中学校と遠坂雄馬の中学校は教員が関係を持っていたため、練習試合で幾度となく相手をしていた経験があるのだ。

そして、なによりも遠坂雄馬は…

 

「と、遠坂っていったら…全国大会に中学1年から出場していて、しかも最後の大会ではベスト4に入ったんじゃ…」

 

まさに天才と言えるであろう実力を持つのである。

千葉県の中学校では…いや、千葉県ではまるで英雄のようにも言われているほどの持ち上がりようである。

なぜ千葉県の中学校に通っていたはずの彼がなぜ静岡県にまでわざわざ来たのかというと…

 

「そろそろ時間だから戻ろうか。」

 

少し先の話である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

入学式を無事に終えて、入部届を出す人など様々な人がいるが今日の部活動は全面的に認められていない。

入学式後で準備や片付けなどでどの部活も手伝いを行うからである。

今日だけでも卓球部の入部希望者が5人はいたらしい。

もちろん卓球部も手伝いをやることとなり、入部希望者も同じように手伝っていた様子を見る限りとても良い高校に見える。

その後も特に問題もあるわけはなく、学校は終わった。

琥珀はクラスメートと他愛もない世間話をしながらバスへと乗り込んだ。

そしてバス停に降りた。

が、それは家の最寄りのバス停ではなくて近くに船乗り場のあるバス停に降りた。

そして船乗り場に来たのならばもちろん船に乗る。

そして、琥珀はとある場所へと向かっていった。

 

「あれ?琥珀じゃん。今日も来てくれたんだ。」

 

「前回来たときも入学式の後も来るって言ったろ?」

 

「本当に来ると思ってなかったから。」

 

そう言いながら少しいたずらっぽい笑みを見せる。

それに対して琥珀は少し呆れたような笑みを返す。

琥珀はそのダイビングスーツを着た女性の側に移動すると、いくつかの言葉を交わした。

その後はすぐに家の中に入っていき作業を始めた。

どうやら琥珀はこの女性のことを手伝うために来たらしい。

そしてその慣れた手つきを見る限り、一度や二度ではなくもう何度も訪れていることが分かった。

お客さんが少なからずいるようで女性が片付けなどの整理を行っているときは琥珀が簡単な対応を取っていたりした。

一方、店員である女性は琥珀に比べてより効率よく作業を進めていったり、より適切にお客さんに接待している。

が、その女性は成人女性には見えず琥珀と同年代のようにも見えた。

どうやら今話しているお客さんとは顔なじみのようでとても仲よさそうに話していた。

 

「ねぇ、果南ちゃん。あの男の子初めて見たんだけど、バイトの子?」

 

「いいや。違いますよ。私と同い年なんだけど、おじいちゃんが怪我してからはよく手伝ってくれてるんです。」

 

そう、なぜ琥珀がこのお店を手伝っていたのか。

それは本来このお店のオーナーとも言える果南のお父さんが怪我をしてしまっているのを知った琥珀が女性(かなん)一人では大変だろうと手伝うようになったのだ。

が、琥珀自身も卓球部に通っているために、週1程度の頻度でしかこれないので常連の人でも中々顔を合わせることがなかったのだ。

 

「へぇ、同い年の子ねぇ…。もしかして…付き合ってるのかしら?」

 

お客さんがいたずらな笑みを満面に浮かべながら果南に質問する。

果南は驚きながら両手を横に振り、「違いますよ。」と否定する。

思ったような反応が得られなかったのかお客さんは少し果南を見つめた後に小さなため息をつきながら軽い返事を返す。

少し考えてからまた先ほどの同様の笑みを見せると、

 

「果南ちゃんもいい歳なんだからそろそろ彼氏の一人作ってみたらどうだい?果南ちゃんスタイルもいいしすぐできると思うけどね~。」

 

そう言った。

 

「ちょっと~、今はそんなことしてる余裕はないですし、変なこと言わないでくださいよ。それに女子校なんですからそんな出会いなんてないですよ。」

 

果南にそう答えられるとお客さんはチラッと琥珀の方へ視線を向けるとすぐに果南に向き直って今日のお礼を言った。

そして船に乗って帰って行った。

これが今日の最後のお客さんだった。

先のお客さんが帰ったのを確認すると果南は琥珀にそれを伝えてから二人で片付けを始めた。

空も徐々に夕焼け色に染まっていこうとしている時間帯。

この時間帯から来るお客さんはほとんどいないため、全てを片付けても問題ないと判断したのだ。

片付けを行っているとき、お店の外から果南を呼ぶ声が聞こえてきた。

 

「ん、この声は…。」

 

琥珀が先にその声に気づくと、果南に知らせに行く。

 

「松浦さん。多分松浦さんの幼なじみの二人が来たみたいだよ。」

 

「あれ?今日は少し遅かったね。入学式しかないと思ってたんだけど。」

 

そう言いながら酸素ボンベを持ち上げようとするがそれを琥珀が止める。

 

「待たせるのも悪いから行ってきてよ。あとは簡単な片付けしか残ってないし、俺一人でも充分終わるよ。」

 

「う~ん…なら、任せちゃおうかな。」

 

そう言うとダイビングスーツのままその幼なじみの元へと歩いて行った。

それを見届けた琥珀は酸素ボンベの片付けを再開し始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「遅かったね。入学式だけじゃなかったの?」

 

「それが~色々あってねぇ。」

 

「はい!回覧板とお母さんから!」

 

そう言いながら回覧板と何かが入ったビニール袋を果南に手渡す。

千歌からそれを受け取りながら「どうせみかんでしょ?」とちょっとしたいたずらのように呟く。

その口調からするに千歌はよく果南に差し入れを持ってくるようだ。

そしてそれはほとんど毎度みかんなのであろう。

そしてそれに対して千歌は文句ならお母さんにと愚痴を言っていた。

その後立ち話じゃあ疲れるだろうからとお店の外の空いているテーブルに三人は移動した。

 

「それで、果南ちゃんは新学期から学校来れそう?」

 

「う~ん、まだ家の手伝いも結構あってね…お父さんの骨折もまだかかりそうだから。」

 

その返答を聞いた千歌達は「そっか~。」と呟きながら残念そうに顔を俯かせる。

すると果南はその後にこう続けた。

 

「だから、学校の様子とか…今の新入生の様子とか聞かせて欲しいな。」

 

それを聞いた二人はすぐに果南に今日の話をし始める。

とはいえ入学式しかなかったため話題は新入生のことばかりであった。

今年の新入生の様子や人数、そしてクラスの様子などを話していた。

クラスの数が今年も一つだという話をしたときは果南が少し暗い顔をしているようにも見えたが、2人がそれに気づくことはなかった。

 

「はぁ~。果南ちゃんも誘いたかったなぁ。」

 

そんなことを呟く千歌にもちろん何かを問う果南だったが次のセリフを聞いたとたんに果南の様子が少しだが確かに変わる。

 

「うん!私スクールアイドルやるんだ!!」

 

元気にそう言う千歌。

曜もそれを笑顔で見ている当たり賛同しているように果南には見えた。

が、果南自身はそれに対してワンテンポ置いてからこう答えた。

 

「ふ~ん。でも私は、千歌達と違って3年生だしね…。」

 

そう言いながらお店の中へと入っていく。

千歌と曜の2人が不思議そうに店の中を覗こうとするとすぐに果南が出てきて千歌の前に何かを突き出す。

千歌はそれを受け取って確認する。

 

「…またひもの~?」

 

これまたお馴染みであるらしい干物であった。

どうやらこの2人が回覧板などを渡すときはそれぞれ、みかんと干物を渡し合うらしい。

そして、

 

「文句なら母さんに言ってよ。」

 

とこれまた千歌と同じようなセリフを果南も返していた。

そんな当たり前の様子を横で見ていた曜もクスッと笑みを浮かべるいるのだった。

千歌達は話に一区切り着くとやってきた船に乗って帰って行った。

その見送りをしていた果南に後ろから声がかかる。

それに気づいて振り返ると琥珀が軽く手を振りながらこちらへと歩いてきていた。

どうやら片付けを含めて終わってしまったらしい。

 

「ごめんね、あとを全部任せちゃって。」

 

そう謝る果南だが琥珀は謝ることじゃない、と笑いながら答えた。

一応果南に片付けた物の場所などの最終確認をして貰い、正式に後片付けも終わりとなった。

次の船が来るまでまだ少し時間があるため、果南が琥珀に対してお茶やお菓子などを出して少しばかりのご褒美タイムを取っていた。

 

「浦の星の生徒数はどうだって?」

 

琥珀の口から浦の星女学院の話が出ると思ってなかったのか少し驚いたように目を丸くするがすぐに少し真剣な顔になり、今の現状を伝えた。

すると琥珀の顔は少し暗い顔になり「そうか…」と呟いた。

その後はすぐに琥珀自身が今後の手伝いの予定についてを伝えた。

それは、部活動があるが故に毎週木曜日しかこれないと言うことだった。

果南は部活動がある中で手伝いに来てくれる琥珀に感謝していたがそれと同じくらいに申し訳なくも感じていた。

琥珀の部活動の成績は知っていたからこそ断ろうとも考えた。

だがいま果南が断ったところで琥珀が次の木曜日にやってくることは目に見えていた。

もし断ってこないのであれば初めの段階で手伝いなどには来ないだろうからである。

それを分かっていた果南は潔く琥珀の手伝いに感謝して頼んだ。

その後は琥珀の学校の話に移り変わる。

 

「部活動の調子はどうなの?いい感じ?」

 

「微妙かな…新しいサーブを今練習してるんだけど、まだ安定して使えなくてね。せいぜい6割って感じかな。」

 

「えっ…もう最後の大会も近いのに今新しいサーブ?大丈夫なの?」

 

「冬の大会で使った技だけじゃ相手に対策ねられてすぐ追いつかれるよ。オレにとっては最後の大会だからこそ、やれるだけのことはやらなきゃいけないんだ。もちろん、今ある技もまだ上を目指すつもりだよ。」

 

「そっかぁ。いまのままでも充分に強いのに…やっぱり上を目指す人は違うんだなぁ。」

 

果南はそう言いながら琥珀に憧れにも似た眼差しを向ける。

だがその眼差しには憧れ以外の感情が隠れているようにも見えた。

 

「そんなことはないだろ。松浦さんだって同じ事してたじゃん。」

 

琥珀のその言葉を聞いたとたんに果南の顔には影が差し込む。

 

「違うよ…【私達】は、そこまで行けなかったから。」

 

そう呟くように言った。

琥珀には果南の表情が影に隠れていて全く見えない。

が、その声は明らかに暗かった。

その理由は…琥珀は知っている。

だが、琥珀はあえてそれには触れることなく、

 

「そっか…オレには違うようには感じなかったけど…」

 

と果南と同じく呟くように言った。

2人の間に重い空気が流れるがそのタイミングで船がやってくる。

琥珀はそれに気づくと、果南にお礼を言ってから船に向かおうとする。

が、それを果南が引き留めた。

何かと思い振り返ると果南が笑みを浮かべながらこちらを見ていた。

その瞬間琥珀は何かを察した。

 

「はい、お礼。」

 

そう言いながら琥珀に何かを手渡す。

これが何かを確認するまでもなく琥珀はこれがなんなのか分かっていた。

が、本題はここではない。

果南の顔を見るとまだ意味深な笑みを浮かべていた。

 

「ねぇ琥珀。私、久しぶりになにかお魚以外の物が食べないな~?」

 

これである。

その言葉に琥珀はため息をつきながら、

 

「久しぶりって…ここ最近頻度多くない?先週も同じ事言ってなかった?」

 

と返した。

実は琥珀は一人暮らしに向けて、定期的に料理の練習を行っていたのだがそれを知った果南が食べてみたいと発言したことがきっかけで、たまに果南に料理を持ってくることがあったのだ。

…あとは果南のお母さんが海鮮料理以外が苦手という噂にも原因があるのかも知れないが…

琥珀は手で首の後ろを押さえながれ小さなため息をつく。

 

「何が食べたいの…?」

 

諦めたように呟く。

ため息こそついていた物のこうなることを予想していたのか嫌な顔をしているようにも見えなかった。

それを見た果南は少し考えてから「中華が食べたいかな?」と答えた。

 

「じゃあ次の木曜日に持ってくるよ。」

 

「ありがとう!」

 

琥珀のその答えに対して果南は満面の笑みを浮かべて感謝の言葉を伝える。

それを受け取った琥珀も微笑返す。

がすぐあとにその笑みがいたずらを含め笑みに変わる。

 

「…松浦さんも少しは料理を練習してみたら?」

 

その言葉を聞いた瞬間果南の身体が一瞬震える。

それを見た琥珀は期待通りだったのかさらにいらずらの割合が多いであろう笑みを浮かべていた。

 

「私だって少しぐらいはできるんだぞお!!」

 

そう怒って声を騰げる果南から逃げるように船に乗り込んだ琥珀はそのまま家に向かって帰って行ってしまった。

 

「…海鮮料理以外も練習するべきかなん…。」

 

 

 




無理やりネタぶち込んですみません。
カオスって憧れません?カオスって良くないですか?
個人的にカオス好きなので変なところでぶち込んでくると思います。
ネタが分からなかったらすみません。今回は一応、【ドラゴンボール】【Death note】【ジョジョ】【まどマギ】【ポケモン】のネタを使いました。
今回登場した【奈倉】と【遠坂】は登場頻度は琥珀に視点を置いた回では登場頻度は多いかも知れませんが、Apoursに視点の置かれている回では基本的には出ないキャラです。実際今のところ奈倉君達とApoursを絡ませる予定はないので…
更新遅くなってすみませんでした。
次回はもう少し早くできるように頑張ろうと思います。
今回も見ていただきありがとうございます!
次回は【第3話 許しませんわ!】
次回もよろしくお願いします!
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