君は朝日のように眩しくて   作:藤井 悠

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藤井 悠です。

Returnsとナカナ イナ カナイのテーマの追加を待つばかりです。

それでは本編どうぞ。


文化祭パニック

蒼生「じゃあ文化祭には支障はないんだな?」

 

有咲「燐子先輩に相談して順番もずらしてもらうから大丈夫だろ。」

 

たえ「・・・ごめん」

 

今俺は蔵で花園の文化祭ライブとサポートギターをしているバンドのライブのダブルブッキングの件について話をしていた。

 

蒼生「今はどっちも成功させることを考えろ。」

 

たえ「分かった。・・・ほんとうにごめん。」

 

香澄「ううん、おたえも頑張ってね。」

 

そしてその後、少し練習した後解散した。

そして俺はCIRCLEにまりなさんに報告を済ませたあとCIRCLEを出ると、

 

チュチュ「来たわね、私の事覚えてるかしら?」

 

蒼生「お前は・・・」

 

そこには前に俺とRoseliaをスカウトしに来た奴がいた。確か名前はチュチュだったか。

 

蒼生「ああ、覚えてるよ。今度は何の用だ?悪いがスカウトなら受けないぞ。」

 

チュチュ「もうその件ならいいわ。それよりあなたにこれを。」

 

蒼生「これは・・・ライブチケット?」

 

チュチュ「ええ、私が作り上げた音楽を貴方にも見せてあげるわ。」

 

そこで俺は日時を確認する。そこに書いてあったのは2日とも文化祭の日だった。

 

蒼生「すまないが、この日は2日とも学園祭なんだ。」

 

そう言いチケットをチュチュに返す。

 

チュチュ「んな!?学園祭って何よ!私のStageの方が有意義な時間を過ごせるわよ!」

 

蒼生「だとしてもだ、俺にはやらなきゃならない事がこの日は山ほどあるんだ。だからこのライブにはいけない。それじゃあ。」

 

そう言って俺はチュチュに背を向ける。遠くで『文化祭って何よー!』とか聞こえてくるが無視無視。

 

〜文化祭当日〜

 

蒼生「じゃあ初日と2日目はどっちとも俺がトップバッターピアノで2日目の昼飯後位にちょっとアコギで入ればいいんだな?」

 

生徒A「うん、じゃあよろしくね。」

 

生徒B「蒼生くん。もう入っちゃって。」

 

蒼生「了解。」

 

俺は今、自分のクラスのジャズバー風カフェのオープンのをしている。1日目は出番も少なそうなのでゆっくりできそうだ。

 

モカ「じゃあそろそろ開けますよ〜。」

 

口調とは裏腹に青葉は素早く看板を立てかけドアの前のカーテンを開くと、

 

モカ「今からオープンしま〜す。」

 

すると数人の客が入ってきた。すでに何人か並んでいたのだろう。

そして大体の人が席に付いたのを確認すると、俺はピアノを引き始める。うちのジャズバー風カフェはジャズと入っても本当のジャズの曲だけを弾くんじゃなくて、アニメ曲やj-popの曲をジャズアレンジして弾いている。その方が沢山の客が稼げるから、と言う事らしいがその予想は当たったみたいで、時間が立つと客が増えてくる。

 

生徒A「蒼生くん、まだ大丈夫?」

 

蒼生「ああ、次の奴の演奏まで後どれくらいだ?」

 

生徒A「あと20分くらいかな。」

 

蒼生「了解、お前も仕事戻ってろよ。また客増えてきたぞ。」

 

気がついたらほぼ満席に近い状態になっている。

 

生徒A「オッケー。じゃあもうちょいよろしくね。」

 

そう言いそいつは仕事に戻っていく。俺はピアノを弾きながら、チラッと周囲を見渡す。すると俺からちょっと遠い席にロックが座っているのが見えた隣には明日香もいる。ロックと目が合うと小さく手を振ってくる。

・・・可愛いな、うちの彼女は。じゃあちょっとサービスしますか。

そして俺は今弾いてる曲が終わるとポピパの二重の虹をジャズアレンジで弾き始める。ピアノを練習し始めた時はかなりブランクがあったが今は音程さえ分かれば即興で弾けるくらいにはなっている。ロックの方を見ると、キラキラした目でこちらを見ていた。その後調子に乗って全部ポピパのアレンジをしたのだが、終わってロックと明日香の所に行くとロックには大絶賛されて、明日香には半ば呆れ顔で苦笑いされた。

そして仕事を終えた俺は今日この後はすべて自由時間だったのでロックと明日香、途中でRoseliaの宇田川と合流して、花女に行くことにした。

 

蒼生「んあ〜〜、疲れた〜〜。」

 

六花「お疲れ様です。どれくらい弾いてたんですか?」

 

蒼生「1時間休み無しでずっと弾いてたよ。ブランクもあったしキツかったよ。」

 

六花「でもブランクはあんまり感じませんでしたよ。」

 

明日香「私も音楽は詳しくないですけど、すごかったと思います。」

 

あこ「あこも蒼生さんが弾いてるところ見てみたい!」

 

蒼生「明日も同じくらいの時間に弾いてるぞ。アコギは昼過ぎ位にやるぞ?」

 

六花「あ、私昼過ぎから仕事だ・・・」

 

蒼生「あー、ロック?」

 

六花「何ですか?」

 

蒼生「昼過ぎって言っても何時から何時まで?」

 

六花「1時から3時までです。」

 

蒼生「俺は1時から2時までだから、今度は俺がロックの所行こっかな?」

 

六花「本当ですか!ありがとうございます!」

 

なんて言いながら俺に抱きつくロック。

 

蒼生「おい、2人が見てるから!///」

 

あこ「おお!六花大胆!!」

 

明日香「そーゆーのは家に帰ってからにしてくれる?」

 

六花「は!す、すいません///」

 

蒼生「いや、謝らなくていいけどさ・・・ほ、ほらもう着いたぞ///」

 

話を誤魔化すため俺達は花女の中に入る。いい忘れていたが、どのバンドも俺とロックが付き合っている事は知っている。たまたま旭湯でいちゃついてる所を今井さんに見られて、2日で拡散させられた。恐るべし、今井さんの人脈とコミュ能力。

そして俺達が花女に入ってウロウロしていると突然、

 

りみ「ばぁぁ」

 

牛込がお化けの格好で出てきたのだが、全く怖くない。

 

蒼生「・・・えーと、ここはどんな所?」

 

こころ「ハッピーなお化け屋敷よ!」

 

すると横から弦巻が出て来た。

 

あこ「ハッピーなお化け屋敷?」

 

明日香「まあ入ってみれば分かるんじゃない?」

 

蒼生「じゃあ入るか。」

 

そして中にはいると、中にはハロウィンの様な、しかし可愛らしい飾り付けがされてあった。

 

蒼生「なんつうか、凄えな。」

 

あこ「可愛い〜〜」

 

こころ「お化けが怖いなんて可哀想だものだから私達はハッピーなお化け屋敷にしたのよ。」

 

蒼生「確かに、弦巻らしいな。じゃあアイスティー1つ。」

 

そして各々注文を済ませて、一息ついているとロックが、

六花「そういえば、ポピパさんは文化祭ライブ出るんですよね?」

 

と聞いてきた。

 

蒼生「・・・多分な。」

 

六花「え?ポピパさん、何かあったんですか?」

 

明日香「そういえばお姉ちゃん、家でもいつもより元気ありませんでしたよ。」

 

蒼生「いや、大丈夫、だと思うぞ。」

 

六花「ならいいんですけど。」

 

正直、自信満々でポピパが大丈夫かと問われればはっきりYESとは言い難い。それは花園のサポートギターの件だけではなく、空気自体がおかしくなってきているからだ。そしてその空気がWild Babyをおかしくしたあの雰囲気と似ているのだ。

 

蒼生「まあ練習は重ねてきていたし、文化祭でポピパ1周年みたいだからな。心配いらないよ。」

 

とはいえ、こいつ等に心配させるわけにもいかないのでここは黙っておく事にした。

 

〜翌日〜

 

蘭「文化祭2日目も、盛り上がっていこう!」

 

俺は今羽丘の講堂でAfterglowのライブを見ている。午前の仕事を終わらせたので見に来たのだ。文化祭にライブやるから実はAfterglowの練習を見る回数も増えていたのだが、問題なく演奏できている。

 

蒼生「っと、もうこんな時間か。」

 

そして俺は講堂を出るとそこには4人の人影があった。

 

蒼生「お!丁度だな。」

 

香澄「あ!蒼生だ!」

 

有咲「あ"〜〜疲れた〜。」

 

蒼生「中、冷房効いてるから楽器置くついでにリラックスしてくれば?」

 

沙綾「じゃあそうするね。皆行くよ。」

 

そう俺はポピパの確認をするため、この時間にポピの待ち合わせをしていた。

 

蒼生「それで、花園は間に合いそうか?」

 

有咲「ギリギリだけどな。でも演奏出来る時間は十分から大丈夫だとは思うけど。」

 

蒼生「一応花園のライブが終わる時間は何時くらいになってる?」

 

すると山吹がスマホを差し出してくる。

そこに書いてあった見出しが目に入る。

 

『衝撃!RAISE A SUILENのファーストライブ!』

 

そこには、花園を含めた5人が写っている。確かに時間も書いてあったので間に合う確認は出来たのだが、それより気になったのが、DJをしている少女だった。そこにいたのは数日前俺に姿を見せたチュチュだった。

 

沙綾「蒼生?」

 

蒼生「え?ああ、なんでもない。これならなんとか間に合いそうだな。ってやば!」

 

話している間にもう少しで自分のクラスに戻らなければいけなくなった。

 

蒼生「悪い、仕事行かなきゃ。」

 

香澄「あ!じゃあ蒼生のクラス行ってもいい?」

 

有咲「また移動すんのかよ。もう動きたくね〜。」

 

りみ「でも、私も気になるな?」

 

沙綾「じゃあ行こっか。」

 

そしてポピパのメンツは、市ヶ谷は無理矢理だが俺のクラスに来た。

 

モカ「お〜、客を連れてくるとはなかなかやりますな〜。」

 

蒼生「はいはい、じゃあ俺は準備してくるからこの4人は任せたぞ。」

 

モカ「モカちゃん了解〜。4名様入りま〜す。」

 

そして5分でチューニングを終わらせるとピアノの隣に行く。

 

生徒C「行ける?」

 

蒼生「あいよ。」

 

そして俺達は引き始める。これは2人で弾くのでピアノソロみたいに即興で弾いたりはできないが、練習したものならほぼ完璧に仕上げられたはずだ。

 

有咲「なんか、凄えな。」

 

りみ「うん。エレキのときも凄かったけど、アコギでもここまで出来るんだね。」

 

沙綾「どれだけ長い間真剣にギターと向き合ったんだろう。」

 

皆口を揃えて俺のギターの話をしているがそんな大層なものじゃない。俺はギターが好きだったそれだけだ。そしてポピパにも、いや俺が見ている全バンドも楽器問わずそう思っているはずだ。その心があれば誰でも上手くなれる。俺はそう信じてる。

 

〜1時間後〜

 

蒼生「お疲れっした〜」

 

俺は文化祭でするべき仕事を終えるとロックのところへ向かう。勿論フライングVを持って。

 

明日香「いらっしゃいませ・・・って蒼生さん。」

 

蒼生「1人、良いか?」

 

明日香「じゃああちらへ、」

 

そう言い俺が釣れられた場所はロックの所だった。

 

六花「蒼生さん!来てくれたんですか?」

 

蒼生「そういう約束だったろ?」

 

六花「ありがとうございます。じゃあやりましょう。」

 

そして俺とロックのセッションが始まる。久しぶりにやったが、その割にはなかなか良かった気がする。

 

六花「ありがとうございました。・・・あ!そろそろ上がれる時間ですね。じゃあ一緒に講堂まで行きませんか?」

 

蒼生「分かった。じゃあ廊下で待ってるぞ。」

 

そしてロックと合流し講堂についタイミングで、

 

彩「文化祭、まだまだ行けますか?」

 

丁度文化祭記念バンドが始まろうとしている所だった。俺達は席には座らず舞台袖へと移動する。記念バンドのサポートのお礼も兼ねて使っていいと言われていたからだ。そして着いたら異常に気づく。

 

蒼生「あれ?花園は?」

 

沙綾「実はまだ来てなくて。」

 

香澄「おたえ・・・」

 

蒼生「何?予定時間だったらもうすぐ・・・まさか。」

 

アンコールか?さっき山吹にスマホを見せてもらった時にRAISE A SUILENの人気の高さは把握した。それが2日目ともなればアンコールの可能性は十分にありえる。

俺が考えている間に記念バンドの出番が終わってしまった。今は白金さんと日菜さんの指示のおかげで彩さんが辛うじて時間を稼いでいるが、テンパりまくってるので長くは持たないだろう。そして戸山は花園を迎えに行くと言い、行ってしまった。

・・・こうなったら、

 

蒼生「・・・ロック。」

 

六花「蒼生さん?・・・まさか、」

 

蒼生「そのまさかだ。頼む、六花も付き合ってくれないか?」

 

六花「・・・分かりました。」

 

そして俺達はギターを取り出し、

 

蒼生・六花「「行ってくる!(行ってきます!)」」

 

有咲「ロック!?」

 

りみ「蒼生くん!?」

 

そして俺達はステージに立つと彩さんに前を変わってもらい、

 

六花「羽丘一年、朝日六花です!」

 

蒼生「二年、神風蒼生です。」

 

蒼生・六花「「・・・ギターを弾きます!」」

 

ロックはシュシュを外し、メガネを取る。俺は髪の毛を掻き上げる。これが2人のスイッチの入れ方だ。さっきセッションカフェでセッションしたので息は合ってるはずだ。

俺達は少しでもポピパが揃うまでにギターで時間を稼ごうとしていた。

そして二人同時にギターを鳴らす。二人ともロック系の感じで即興でよくセッションはしていたのでその感じが蘇ってくるのを感じる。そして演奏が終わる。

 

蒼生・六花「「はぁ、はぁ、」」

 

しばらく沈黙が訪れる。しかしすぐに講堂は歓声に包まれる

 

アンコール!アンコール!

 

六花「アンコール!?あわわわわ」

 

蒼生「・・・じゃあもう一回やる?」

 

と俺が言った瞬間、背後でドラムの音がした。

 

あこ「蒼生さん、六花。かっこよかったよ。」

 

隣では白金さんがキーボードの準備をしている。そして舞台袖から今井さんが出てくる。

 

リサ「それで、どうするの?」

 

燐子「poppin'partyが揃うまで繋げます。」

 

リサ「りょうかーい。」

 

友希那「勝手に始めないで。」

 

その声とともに下から湊さんと氷川さんが出てくる。

 

友希那「Roseliaの音楽は何時でも最高のものを奏でるべきよ。」

 

紗夜「誰か、ギターを。」

 

日菜「おねーちゃん!使って!」

 

紗夜「仕方ないわね。」

 

ここでRoseliaが全員揃った。

 

友希那「少しだけ、私達にも付き合ってくれる?」

 

再び講堂がウェーブに包まれる。そして俺とロックがステージから去ろうとすると

 

友希那「ロックだったわ。後は私達に任せて。」

 

六花「!!、はい!」

 

蒼生「任せましたよ。」

 

そして俺達が舞台裏に戻った瞬間Roseliaのステージが始まる。

 

蒼生「ふう、とりあえずお疲れ。」

 

俺は髪を戻しながらロックに持っていたお茶を渡す。

 

六花「はい。お疲れ様です。・・・ポピパさん、大丈夫でしょうか?」

 

蒼生「正直言うと五分五分だな。」

 

そして舞台裏の全員が戸山と花園の帰還を待ったが二人が帰ってきたのはステージ公演が終わってから5分後だった。




どうだったでしょうか?

一話以来の5000文字超えです。次回は六花メイン回にします。

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