君は朝日のように眩しくて   作:藤井 悠

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藤井 悠です。

今日のReturns、シビレました。

それでは本編どうぞ。


心の風向きは変わりやすい

蒼生「お邪魔します。」

 

六花「どうぞ、上がってください。」

 

俺は今ロックの家にお邪魔している。最近文化祭でゆっくりできる時間が無かったので、文化祭お疲れ様の意味も込めて、泊まりに来たのだ。大事な事だから2回言おう。泊まりに来たのだ!

 

六花「えっと、お荷物はここに置いてください。」

 

蒼生「ああ、ありがとう。」

 

そしてロックは俺にクッションを指して座るように言う。そしてロックは俺の膝の上に座る。

・・・あれ? 

 

蒼生「・・・いきなりだな。」

 

六花「最近甘えられてなかったものなので。」

 

蒼生「それもそうだな。」

 

六花「・・・そういえばポピパさんは大丈夫だったんですか?」

 

蒼生「・・・今は大丈夫とは言えないな。これからのポピパ次第だな。」

 

実際俺も同じ経験をしてるのだ。言動が噛み合わないだけでバンドはバラバラになってしまう。それだけは避けてほしいものだが・・・

 

六花「す、すみません。ブルーな雰囲気にしちゃって。」

 

蒼生「気にするなよ。心配なんだろ?」

 

そう言いロックに手を回す。まるで父親と娘みたいになっている。

 

六花「もっと強くしてもらっても大丈夫ですよ?」

 

蒼生「・・・なんかどんどん恥ずかしくなってきた。」

 

二人きりの時に抱きつかれたりはよくしてるので、恥ずかしい事はあまり無くなったが、こんな感じで抱きしめるのは初めてなので、ちょっと照れてしまう。

 

六花「じゃあ私からもいいですか?」

 

そして俺が返事する前にロックは体の向きを変え俺に抱きついてくる。

 

蒼生「ほんとにロックはハグが好きだね?」

 

六花「ふふ、蒼生さんだけですよ。はむ♪」

 

蒼生「うわぁ!?ロック!?///」

 

いきなりロックは俺の耳をハミハミしてきた。

・・・最近こういうイタズラが増えてきた気がする。可愛いけど思いっきり体から力が抜けていくのが分かる。お返しとばかりに抱きしめてた手で脇腹をツンツンしたのだがこれが失敗だった

 

六花「んん//んふっ、んん〜///」

 

なんとロックは耳を咥えるのを止めなかったので息が耳にかかってしまうのだ。しかし、ここで俺が攻撃を止めてしまうとロックにイタズラされ放題になってしまうので、止めるわけにはいかない。

 

六花「んふふふ//んっ、んひゅひゅ///」

 

蒼生「ロ、ロック。そろそろ終わらないか///もう、力が・・抜け、て・・・うお!?」

 

六花「え?きゃあ!?」

 

力が抜けきった俺はロックごと倒れ込んでしまった。自分の体が下に来るようにはしたが、かなり気まずい体勢になっている。わかりやすく言うとロックが俺を押し倒してるみたいになっているのだ。

 

蒼生「ロック、その、大丈夫か?///」

 

六花「は、はい大丈夫です///」

 

蒼生「なら良かった。そ、それでだな、とりあえず離れよっか?」

 

六花「は、はい///」

 

そして二人は離れたわけだが、とりあえず気まずい。何か話を変えた方がいいのか?いや、それで会話がぎこちなくなるともっと気まずくなる気がする・・・

 

六花「そ、その、蒼生さん。」

 

蒼生「え?ああ、なんだ?」

 

六花「そ、その、飲み物取ってきますね///」

 

蒼生「あ、ああ。分かった」

 

そしてロックはこの部屋を出た。さっきは気まずい空気になったけどなんだかんだ言ってロック可愛かったな。出来ればさっきのをもう一回・・・って何考えてんだ俺はまた気まずくなるじゃねえか。

 

蒼生「っていうかロック遅くないか?・・・!?」

 

六花「しばらくこのままでいさせてください///」

 

俺が後ろを振り向こうとした瞬間、ロックが背後から俺に抱きついてくる。

 

蒼生「ど、どうした急に?」

 

六花「・・・私、蒼生さんに無理させてませんか?」

 

蒼生「え?」

 

六花「さっきの事もですけど、私、蒼生さんに気を使わせてばかりな気がして、迷惑じゃないかなって。」

 

蒼生「・・・ロック?」

 

六花「はい。」

 

蒼生「俺は確かにロックとこうして一緒にいるときはほとんどロックの事考えてるけど気を使ってるとかは無いよ?さっきの事だって俺が下に行かなかったらロックが怪我してたかもしれないだろ?当然のことをしただけだよ。」

 

六花「本当ですか?」

 

蒼生「勿論だよ。逆に聞くけどロックは俺に気を使ってるの?」

 

六花「え?そんなことないです!いつも自然体でいれて、幸せで、もっと一緒に居たいって思えて・・・は!す、すみません、喋りすぎました///」

 

蒼生「いいんだよ。ロックはそう思ってるんだろ?俺も同じだよ。ロックと一緒で幸せで、一緒にいたいって俺だって思ってるんだぞ?」

 

六花「ありがとうございます。あと、さっきはすみませんでした。」

 

蒼生「気にしないでくれよ。俺だって似たような事してたんだからさ。」

 

六花「な、なので、その、お詫びと言うと変ですけど、キ、キスしませんか?」

 

蒼生「いや、ほんとに気にしなくても良いんだぞ?キスは、その、嬉しいけど、俺はさっきのもうちょっと続けてても良かったと言うか・・・」

 

六花「え、ええ!?///」

 

蒼生「い、いや、忘れてくれ///それよりキスするんだろ?///」

 

六花「はい。お願いします///」

 

そしてロックは俺に正面から抱きついてきて、目を閉じる。そしてゆっくり近づいてくる。俺もそれに答えるようにゆっくり近づき、そして二人の距離はゼロになる。

 

六花「んんっ、ちゅ、ん///」

 

蒼生「ん///・・・んふ!?」

 

急にロックが抱きしめていた手を俺の首筋に持ってきて撫で回し始めた。いや確かにさっきはもうちょっと続けたいとは言ったけどまさか本当にするとは。ロックの細い指が器用に俺の首筋を走るたびにゾクゾクした感覚とともにキスしたときとは違う声が俺の口から漏れる。俺はロックの膝から太腿にかけて両手を這わせる。

 

六花「んん!?んふ//ふふふ!?」

 

どうやらロックはかなりくすぐったがりらしいが俺も人のことは言えない。実際今もかなりキテいる。しかも二人ともギターをやっているので指先が器用なのだ。だから根くらべみたいな感じになりそうなんだが、・・・これ遠くから見たら凄えシュールなんだろうな。

 

六花「んん//んふふっ、んふふふ///」

 

蒼生「んん、んんふふっ///」

 

ここまでは互角だっだがここで形勢が変わる。俺がロックの膝を5つの指で内側から外側へソワ〜ってすると、

 

六花「んん!?ひぅああ!?///」

 

蒼生「おっと、」

 

ロックが勢いで倒れそうになるので抱きとめる。

 

蒼生「大丈夫か?」

 

六花「はい。何度もすみません。」

 

蒼生「気にするなよ。・・・それよりさ、今ロックから離れちゃったよな?」

 

六花「え?は、はい。」

 

蒼生「じゃあ罰ゲームかな?」

 

六花「え?ひゃあ///」

 

抱きしめたまま脇腹を先程のようにつつくのではなく、指全てでこちょこちょする。ちなみに腕ごと抱きしめているので反撃される心配は無い。

 

六花「ひゃあ、あははははは、あ、蒼生さん、や、やめ、んふふふふ〜///」

 

ロックをくすぐるたび、ロックの体が火照り、熱くなるのを感じる。めっちゃ可愛い。

 

六花「ん//ふわぁ///んふふふっあははははははは、んん//」

 

・・・なんか変な声混じってないか?一回そう聞こえてしまうとその声が聞こえるたび意識してしまう。そして俺はくすぐる手を止めると、

 

六花「はぁ、はぁ、蒼生さん?///」

 

ロックは火照りきった顔で物足りなさそうにこちらを見てくる。

 

蒼生「・・・ロック」

 

六花「蒼生さん///」

 

そして再度二人の距離が近づき、ゼロになる・・・と思ったのだがその瞬間、

 

六花叔母「六花ちゃん、お菓子持ってきたけど食べるかい?あら?お楽しみだったかい?邪魔しちゃったね。」

 

ロックの叔母さんが入ってきてお菓子だけおいて行ってしまった。勿論入ってきた瞬間二人の動きは固まり、一気に気まずくなってしまう。

 

蒼生「・・・ごめん、調子に乗りすぎた。」

 

六花「い、いえ、私はもうちょっとされてても///・・・」

 

蒼生「え?」

 

六花「い、いえ何でもないです。」

 

蒼生「そ、そうか。っと悪い、電話だ。」

 

六花「あ、はい。どうぞ。」

 

蒼生「ありがとう。もしもし・・・は!?花園のは知ってるのか?・・・分かった。それじゃあ。」

 

六花「あの?何かあったんですか?」

 

蒼生「え?いや何でもないよ。それよりほら、お菓子持ってきてくれたし食べようよ。」

 

六花「はい!」

 

・・・参ったな。ロックには絶対に言えないな。花園がRASに正式なスカウトを受けたなんて。

・・・ポピパはこれから大丈夫だろうか?




どうだったでしょうか?

いつもの3倍くらいいちゃいちゃさせてみました。次は11話です。2話に分けて書こうと思います。

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