君は朝日のように眩しくて   作:藤井 悠

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藤井 悠です

それでは本編どうぞ


嫉妬そして欠落

あの温泉旅行の翌日。俺とロックはチュチュのスタジオにお土産を渡しに行っていた。ロック曰くパレオは実家にいて温泉まで行けなかったらしくチュチュは単純に風呂が苦手でシャワー派のようだ。というわけでお土産だけでも持っていこうとロックと話し合い温泉まんじゅうを金を出し合い買った。ちなみに俺が買うと言ったら「絶対割り勘です!」とロック側が折れなかったので渋々割り勘にした。

 

六花「でも、これで良かったでしょうか?」

 

蒼生「まあ個数もちょうどいいし、お土産としても無難だし問題ないだろ。ほら、ついたぞ?」

 

六花「そうですね。開けてもらうので少し待っててください。」

 

余談だがこのチュチュの特大スタジオには顔認証システムが着いている。RASのメンバーは登録されているのだが何故か俺はされなかった。理由を聞いたら必要な事は携帯で全てやり取りすればいいし練習で来る時は大体ロックと一緒に来るから必要ないとの事だった。

 

六花「開けてもらいました。入りましょう。」

 

蒼生「ああ、サンキュー」

 

そそくさと中に入ると中にはチュチュの姿は見えなかった。その代わり

 

パレオ「いらっしゃいませ!本日はおふたりでどうされましたか?」

 

パレオが出迎えてくれた。手に持ってるのは・・・ああ、あれか。

 

六花「あの、これ。温泉旅行のお土産です。」

 

パレオ「わぁ!ありがとうございます!」

 

蒼生「ああ、それはいいんだけどよ?お前のご主人は?」

 

パレオ「すみません、チュチュ様は皆さんのステージングを詰めるのに集中していて。」

 

ロック「いえ、こちらこそ急にお邪魔しちゃって。でも凄いなぁ。曲も歌詞も演出も、全部やって。」

 

パレオ「はい!さすがチュチュ様です。」

 

蒼生「まあ、少し気張りすぎな所もあるかもしれないがな。無理しすぎない程度にお前らがフォローしてやれ」

 

六花「はい!」

 

パレオ「・・・」

 

蒼生「ん、どした?」

 

俺、今なんか変なこと言ったか?

 

パレオ「えーっと、二つ聞いてもいいですか?」

 

蒼生「ん?なんだ?」

 

パレオ「えーっと、何だか蒼生さんって言うことが時々先生っぽいというか、とても近い歳の人が言うこととは思えないんですよね?」

 

蒼生「あー、まあ色んなバンド見てきたから・・・」

 

パレオ「色んな?」

 

蒼生「・・・dead emperorボーカル神風 影狼の息子って言えばわかるか?」

 

パレオ「え!?dead emperorって、あの!?」

 

蒼生「腐るほどバンドは見てきた。納得出来たか?色々アドバイスが出てくるの。」

 

パレオ「は、はい。納得です。」

 

『dead emperor』バンドをやってなくても誰もが知ってるであろうその名前。世界的に有名で実力は衰えることを知らない。テレビ等にも度々出るほどの有名人。俺は色々めんどくさいので俺が息子っていうのは隠してる。

 

蒼生「2つ目は?」

 

パレオ「そのキーホルダーなんですけど?」

 

蒼生「キーホルダー?」

 

パレオが指したキーホルダーは先日パスパレの皆さんに貰った期間限定キーホルダーだ。

 

パレオ「それ羨ましいですよー、私が住んでるところ置いてなかったので。」

 

そんなことか・・・さっきまで少し真面目な話だったからびっくりした。ロックなんか俺の父さんの話と今の雰囲気の違いに着いていけてなくて目が白黒してるし。

 

蒼生「そうか、限定品ってそういうことあるよな・・・まてよ、てことはパレオお前・・・」

 

パレオ「はい!パスパレファンです!ファンクラブの会員証見ますか?」

 

蒼生「どれどれ・・・何!」

 

なんとそこに書いてあったのは『鳰原令王那 会員No、6』

 

蒼生「1桁だと・・・身近に俺以外の1桁がいるなんて・・・」

 

パレオ「えへへー、ってえ!?蒼生さんも1桁!?」

 

蒼生「ああ、No、7。お前の一つ下だな。」

 

こりゃ凄い巡り合わせだ。あ、そうだ!

 

蒼生「そういえばこのストラップもう一個あるんだけど、いる?」

 

パレオ「いいんですか!ありがとうございますー♪」

 

1桁に渡せるなら俺も本望だ。ちなみにWild Babyのメンバーでも全員10代の数字に入っている。

 

六花「・・・は!?ここはどこですか!?」

 

蒼生「あ、戻ってきた。大丈夫か?」

 

六花「は、はい。大丈夫です。」

 

蒼生「なら良かった。俺たちはこれでお暇するよ。」

 

パレオ「分かりました!お土産はパレオが責任を持って渡しておくので!あと7日の件、よろしくお願いしますね?」

 

蒼生「ああ、分かってる。」

 

六花「はい。それじゃあ、おやすみなさい。」

 

パレオ「はい、良い夜をー」

 

そのままロックと俺は帰宅する。ちゃんと意識がどっか行ってる間の説明はした。

 

〜翌日〜

 

蒼生「・・・はい!?」

 

まりな「だから、このBanG Dream!の期間が終わるまでは出場してるバンドに教えるの禁止って言ったの。」

俺はCIRCLEに着いた途端急にこんなことを言われた

 

蒼生「な、なぜ?」

 

まりな「うーん、やっぱりもう後半戦だし、後は自分たちの力でやってもらうのが1番かなーって。何よりガールズバンドのイベントだし。」

 

蒼生「まあ、まりなさんがそう言うなら。」

 

まりな「あ、でもライブ見に行くとかならいいからね?あとちゃんとRoseliaとポピパには連絡してあるから。」

 

蒼生「了解しました。」

 

まりな「ここで羽を伸ばすも良し他のバンドに集中するも良しだから、そこは蒼生くんに任せるね?」

 

ということでシフトはまりなさん通してゆっくり決めていいとの事だった。うーん、ここからどうするか。

 

プルルルルルルルル

 

蒼生「電話?市ヶ谷からか。もしもし?」

 

有咲「ああもしもし?なぁ、ひとつ聞きたいんだけど、」

 

蒼生「あー、実はまりなさんからな・・・」

 

有咲「いや、その話は私らも聞いたけどさ、演奏以外もダメか?」

 

蒼生「まあ、出来れば。」

 

有咲「わかった。私たちで決める。その代わり1つお願いがあるんだが。」

 

蒼生「ん?」

 

〜数日後〜

 

今日はGalaxyに来ている。何でも最近ポピパはハシゴライブを繰り返しやって票を稼いでいるそうだ。すごい体力だな。ちなみに数日前の相談はハシゴライブしても大丈夫かの確認だったらしい。そして、

 

香澄「ありがとうございましたー!」

 

ライブが終わる。

 

蒼生「えっと、例のやつは・・・あった。」

 

たえ「ふぅ、」

 

香澄「あ、おたえー、ちょっと待ってー♪」

 

たえ「ん、なにー?」

 

するとポピパの花園以外の4人がクラッカーを取り出し

 

「お誕生日おめでとう!」

 

おめでとうー、と客席からも聞こえる。よし、そろそろか

 

香澄「今日はゲストも呼んでます!どーぞ!」

 

蒼生「どうも、Wild Babyの蒼生です!」

 

きゃあぁぁぁあ!!!!

 

やっぱり1回ここでライブしたからか認知はされてるみたいだな。盛り上がってくれたようで何より。

 

蒼生「そして、誕生日、おめでとう。」

 

たえ「うん、おめでとう・・・だれの?」

 

蒼生「んが!?」

 

俺は裏で用意してたクラッカーバズーカを持ちながらズッコケる。

 

有咲「お前、今日何日だよ!」

 

たえ「ん?12月の3日・・・あ、私だ!おめでとー私♪ありがとーみんな!」

 

蒼生「はぁ、やれやれ、改めて、うい!」

 

客先に向かってバズーカをぶっぱなす。その後見に来てたチュチュとパレオ以外RASメンバーと祝ってたのだが・・・

 

蒼生「あ・・・」

 

六花「どうかしましたか?」

 

蒼生「RASの順位が・・・」

 

2位に落ちていた。

 

有咲「え?じゃあ・・・1位は・・・」

 

1st Roselia 8526票

 

そう、Roseliaがトップにたっていた。と同時にRASの3人と俺に連絡が入る。内容は今すぐスタジオに来いとの事。とりあえず各々思うことはあったものの向かうことにした。

 

六花「チュチュさんやっぱり怒っとるんかな・・・急に集合なんて・・・」

 

ますき「怒るって言うか拗ねてんだろ。なんか甘いもんでも作ってくればよかったな。」

 

チュチュ「必要ないわ。」

 

チュチュとパレオが入ってくる。今までにない緊迫した空気だ。

 

チュチュ「No problem。逆転する方法は考えてあるから。」

 

レイ「・・・方法って?」

 

チュチュ「私達も他のライブハウスに殴り込みをかける。」

 

蒼生「!?」

 

六花「殴り込み!?」

 

チュチュ「RASの力は既に知れ渡ってるわ。私たちが仕掛ければ他のバンドは辞退するはず、いや、させてみせる。」

 

ますき「物騒だな・・・」

 

チュチュ「それから、ここからは私の命令に全て従ってもらう。あなた達のスケジュールも私が管理する。それから他のバンドとの接触も禁止。時間の無駄だから。アオイも例外なくよ。」

 

蒼生「・・・本気で言ってんのか?」

 

チュチュ「ええ、予定は既に組みたててあるわ。全員それに合わせてバイトも個人的な用事も全部キャンセル。」

 

ますき「・・・聞き返すようだが、マジで言ってんのか?」

 

チュチュ「これは戦いなのよ!」

 

これは、行けない兆候だ。場の空気の重さ、トゲトゲしさ。でも、こいつらには悪いがいい機会か。RAISE A SUILENが1つのバンドとして完成させるためには、避けて通れない道だろう。

 

ますき「・・・ちっちぇーな。」

 

チュチュ「は?」

 

ますき「だからRoseliaに負けんだよ。」

 

チュチュ「はぁ!?負けてない!この間だって勝ったじゃない!もう一度やっても私たちが絶対勝つわ!」

 

レイ「・・・そうかな?」

 

チュチュ「・・・なによ。なにいってるの。」

 

レイ「・・・いや、」

 

チュチュ「そんな弱気じゃ勝てるものも勝てない、あなたRASとしての自覚あるの!」

 

蒼生「・・・」

 

チュチュ「他のふたりもそう、RASはこんな所でつまずくバンドじゃないでしょ?ポピパのライブなんか言ってる時間ない!遊んでる暇なんか無い!そんな甘い気持ちで私のバンドに参加しないで!!」

 

ますき「おい、チュチュ・・・」

 

ますきが宥めようと手をさしだすも、その手を払い除けて

 

チュチュ「逆らう気?私はプロデューサーよ!」

 

RAS「・・・」

 

蒼生「・・・」

 

ますき「・・・そうかよ。」

 

そのままますきは出ていってしまった。その後をロックが追いかける。

 

蒼生「・・・契約違反だ。」

 

チュチュ「は?」

 

蒼生「俺は他のバンドを見るからそれを理解した上でRASのサポートをさせてくれとそういったはずだ。だからはっきり言うぞ。余程のことがない限りもうここには来ない。」

 

俺もスタジオから出ていく。冷たく言い放ったが、あそこからRASは変われるか、ここがバンドとしての大事な分岐点になる。RASのヤツら、上手くやるといいが・・・




ありがとうございました。

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