君は朝日のように眩しくて   作:藤井 悠

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藤井悠です

それでは本編どうぞ。


特別

俺はRASのスタジオを出ると直ぐにロックを見つける。ますきは既に帰ってしまったようだ。

 

六花「蒼生さん・・・私達、その、これからどうなって・・・」

 

蒼生「・・・すまない。これから具体的にどうとは言えない。」

 

六花「そんな・・・」

 

やっぱりショックのようだ。そりゃそうだろう。せっかくバンド組んで上手く行き始めたのにこの有様だもんな。

 

蒼生「でも、これに関しては俺が口を挟むことじゃない。分かってるな?」

 

六花「・・・はい。頑張ります。」

 

そのままさようなら、とロックも帰ってしまう。恋人のあんな姿を見るのは心苦しいがこれもロックとRASのためだ。ロックは行動力高いし大丈夫、と信じてる。・・・とはいえあの状況で俺の頭も少し熱くなってる。今は俺も家に帰って休むことにしよう。

 

〜自宅〜

 

蒼生「ただいま・・・」

 

蒼生母「おかえりー、どうしたの?元気ないじゃない?」

 

家に帰ると母さんが俺のテンションの低さからかすぐ玄関に出てきた。

 

蒼生「・・・仕事で色々あったんだ。大丈夫、バイトクビになったとかじゃないから。」

 

蒼生母「そんな心配してないよ。あんたは大丈夫?」

 

蒼生「大丈夫だ。心配かけてごめんな。」

 

そのままリビングに入る。晩御飯の準備がしてあった。手を洗い席に着く。ついでに顔に冷水をぶっかけ頭をクールにした。

 

蒼生「いただきます。」

 

蒼生母「召し上がれ。そうそう蒼生?」

 

蒼生「ん、どうした?」

 

蒼生母「父さんだけどね、6日の夜に帰ってくるって。」

 

蒼生「ふーん、ん!?」

 

6日!?今日が3日だから・・・明明後日!?

 

蒼生「い、いきなり!?」

 

蒼生母「私だって驚いたわよ。いきなりさっき連絡入ったんだから。」

 

蒼生「ま、まあ分かったよ。ご馳走様。」

 

蒼生母「はい、お粗末様。」

 

リビングを出てすぐにベッドで横になる。

 

蒼生「・・・はぁ。」

 

なかなかに密度の濃い1日だった。仕事の事や花園誕生日からのチュチュのRASの方針。それに加え父さんがもうすぐ帰ってくる。

 

蒼生「・・・とりあえず明日考えるか。」

 

俺は疲れていたのかその後はすぐに眠りにつくことが出来た。

 

〜12月6日〜

 

そしてあれから早3日。父さんの帰ってくる日になった。母さんも朝から忙しそうだった。RASにはあれから顔を出していないし連絡も来ないので今どういう状況か分からない。ロックとは顔を合わせているがRASの話題が出てこない。昨日はRASのライブがあったそうだが一応ネットを確認するとどうにもパレオがライブに参加していなかったそうだ。俺のイメージではあいつが1番チュチュの近くに居たしあんな状況なら尚更近くに付くと思ったんだが・・・

 

蒼生「・・・わかんねえなぁ」

 

モカ「何がわかんないのー?」

 

蒼生「・・・青葉か。なんか最近よくお前らに絡まれるな。」

 

モカ「絡まれるような態度をよく取ってるからねー。」

 

蒼生「はは、返す言葉もない。」

 

モカ「んで、何悩んでるのー?」

 

なんか最近地味にこいつらに相談話ばかりしてる気がするな。向こうから聞かれることがほとんどだった気もするが、それほど俺って態度に出てたのだろう。

 

モカ「もしかして六花と喧嘩したー?」

 

蒼生「そうじゃないんだけど・・・これは俺が悩んでどうにかなることじゃないんだ。」

 

モカ「そっかー、でも悩んでるならやっぱり六花関連でしょー?」

 

蒼生「まあ、そうだな。」

 

モカ「うーん、何が起きたかはわかんないけど、なにか相談してきたらちゃんと答えて上げるのがいいんじゃない?Afterglowもそうやってきたしー。」

 

蒼生「・・・そうか」

 

俺はバンド内で何かあったら余程のことがない限りバンド内で解決して欲しいって考えてるんだが。青葉の言うことも大事なんだよな。

 

モカ「帰りのホームルームはじまるよー?」

 

蒼生「そうだな。」

 

そのまま担任が来てホームルームが終わる、と同時に

 

六花「蒼生さん!」

 

蒼生「うお、びっくりした。どうした?」

 

ロックが教室に飛び込んでくる。

 

六花「そ、その、来てください!」

 

そのまま腕をグイグイ引かれ連れていかれる。

 

モカ「ぐっどらっくー」

 

最後にその言葉を聞き教室を後にする。そのまま校門前まで連れていかれる。

 

蒼生「ど、どうしたんだ?他の人の前では話せないことか?」

 

六花「そ、そうですね。その、蒼生さんにお願いがあるんです!」

 

蒼生「お願い?」

 

六花「そ、その、パレオさんを探すの、手伝ってください!」

 

蒼生「・・・なるほど」

 

六花「わ、私、蒼生さんが、あんまりこういう事に手を出すの好きじゃないってわかってます!だけど、私たちだけじゃ不安で、後でお礼はします。だから・・・」

 

蒼生「・・・ストップ」

 

六花「え?・・・」

 

蒼生「気持ちは充分伝わった。でもバンド内の事は手を出さない。」

 

六花「・・・そうですか。」

 

蒼生「ただし!」

 

六花「え?」

 

蒼生「まあ、俺の知り合いっていうか、久々に見つけたパスパレ仲間が失踪したってのも気になるし、俺は友達を探しに行く。同一人物だから、自然と協力する形になるな?」

 

六花「蒼生さん・・・はい!行きましょう!」

 

そのまますぐに家に帰る。

 

蒼生「ただいま!その、母さん。」

 

蒼生母「おかえりー、どうかしたの?」

 

蒼生「その、ごめん。今から出かけるけど、父さんが帰ってくるまでに帰って来れないかも・・・」

 

蒼生母「・・・わかったわ。」

 

蒼生「だから・・・え?」

 

分かったって、そんなにあっさりいいのか?なにか裏があったりするのか?

 

蒼生母「あんたがそんなに必死そうな顔してるんだもの。ダメなんて言えないわ。」

 

蒼生「母さん・・・ありがとう!」

 

俺はすぐに原チャに跨り出発した。もちろん目指すは・・・

 

蒼生「いくぞ、鴨川!」




ありがとうございました。

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