君は朝日のように眩しくて   作:藤井 悠

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藤井 悠です。

今回は蒼生の過去話になります。

それでは本編どうぞ。


捨てたい過去と捨てられない過去

〜1年前〜

 

蒼生「悪い、遅れた。」

 

蓮「遅えぞ〜全く。」

 

天音「それより、急がないと練習時間なくなりますよ!」

 

海斗「そうだな。よし、じゃあ入るぞ。」

 

今日はWild Babyの練習日だった。

 

ギター&ボーカル 神風 蒼生

ベース 神代 蓮

キーボード 神代 天音

ドラム 暁 海斗

 

の四人で結成されたバンドだった。ちなみに蓮と天音は兄妹である。

 

蒼生「すいませーん。予約していたWild Babyですけど?」

 

スタッフ「はい。では3番の部屋をお使いください。」

 

蒼生「ありがとうございます。じゃあ行くぞ〜」

 

海斗「おいおい、遅刻したのはお前だからな?」

 

蒼生「分かってるって。でも大事なのは量より質だぜ?」

 

天音「蒼生さん分かってませんよね?」

 

蓮「まぁいつものことだがな。」

 

そんな他愛のない話をしているともう部屋に付いた。

 

蒼生「もう主催ライブも近いからな。細かく調整してこうぜ。」

 

「「「おう!(はい!)」」」

 

その返事で皆の気合が入るのを感じる。いい傾向だ。

このメンバーなら主催ライブも想像以上の結果を残せるだろう。

この時はそう思っていたのに・・・

 

〜3時間後〜

 

蓮「うし!今日はこのあたりにしとくか。」

 

海斗「了解。そうだ、蒼生ちょっとここが気になったんだが。」

 

蒼生「ん?何処だ?」

 

天音「兄さん。私もここが分からなくて・・・」

 

蓮「ん?どれどれ?」

 

そして各々の確認に入る。時間になりライブハウスを出ると、全員でファミレスに行くことになった。

 

蒼生「じゃあドリンクバー4つとベーコンピザとミ○ノ風ドリアを2つ、ターメ○ックハヤシライスを2つお願いします。」

 

店員「かしこまりました。ごゆっくりどうぞ。」

 

そして各々飲み物を取りに行くと主催ライブの話になった。

 

蓮「やっぱりサイ○リヤだよなー。ところでセットリストの事なんだけどさ。」

 

海斗「あぁ、どんなのにしたんだ?」

 

天音「最初から最後まで激しい感じで行きます。」

 

蒼生「そうだな。トリだし1番客も熱くなってるだろうからいいんじゃないか?」

 

天音「後は海斗さんの体力が持てばいいんですけど?」

 

海斗「それは大丈夫だ。常に家でドラム練習してるし。2時間くらい休憩無しで。」

 

蓮「それはそれで心配だが本人がいいならいいだろう。」

 

蒼生「後1週間くらいだからな。気を引き締めていくぞ!!」

 

「「「おう!(はい!)」」

 

〜主催ライブ前日〜

 

蓮「海斗。今少しズレたぞもう少しゆっくり。」

 

海斗「わ、悪い。」 

 

蒼生「天音。今音外しただろ。」

 

天音「す、すいません。前日なのに・・・」

 

蒼生「いや、大丈夫だ。・・・皆!少し休憩にするか!」

 

天音「す、すいません・・・」

 

蒼生「いや、気にするな。焦ったところで結果は変わらないからな。それよりも今は落ち着いて切り替えることの方が大事だ。」

 

海斗「本当、すまないな蒼生。お前も緊張してる筈なのに・・・」

 

蒼生「気にするなってそれよりさ・・・」

 

蓮「・・・なあ、もうそんな悠長な事言ってる場合じゃないんじゃないか?」

 

蒼生「どういう事だ?」

 

蓮「ライブは明日だぞ?それに明日のライブはただ主催ライブをやるってだけじゃない。お前のWild Babyとしてのラストライブなんだぞ?」

 

蒼生「分かってるよ。だからこそだよ。確かに今日は主催ライブ前日だが、さっきも言ったように緊張や焦りで結果は良くなるわけじゃないだろ?」

 

蓮「そうかもしれないけどさ!明日なんだぞ!お前このままの中途半端な演奏で良いって思ってんのか!」

 

蒼生「そうは言ってないだろ!ただ落ち着いていこうってだけの話をしているとじゃないか!」

 

天音「ち、ちょっと2人共やめてください!」

 

海斗「そうだよ。俺が言えることじゃ無いのかもしれないけど今はそんなことで喧嘩してる場合じゃないだろ!」

 

そこからの空気は最悪だった。こんな空気で質の良い練習もできるはずもなく、解散となった。

 

翌日の主催ライブ、決して盛り上がらなかったわけではないのだがまるで、1つ1つの音が孤立している感じで全くまとまりを感じられなかった。

そしてその日から俺は引っ越す日まで彼らの顔はいちども見ることはなかった。

 

〜現在〜

 

そして今ちょうどポピパの演奏が終わった。

・・・ちょっと過去を考えすぎたかな?なんて思っていながらロックの方を見たら静かに涙を流していた。

 

六花「す、すみません。色々、思い出しちゃって。」

 

香澄「わぁ!ごめん。大丈夫?」

 

全くロックらしいな、なんて思いながら微笑んで居ると、

 

香澄「あれ?なんで蒼生も泣いてるの?」

 

蒼生「え?」

 

手を自分の頬に触れさせると確かに水滴が付いた。無意識のうちに昔のことを思い出して泣いてしまったのだろうか?

 

蒼生「わ、悪い。俺も、その、昔組んでたバンドの事思い出しちゃってさ。もう大丈夫だから心配するな。」

 

六花「私ももう大丈夫です。・・・私、諦めません!私もバンド組んでライブします!いつかポピパさんと同じSTAGEに立ちたいです。」

 

香澄「うん。私もライブしたい。」

 

たえ「私も。まだ足りないけど、届くってわかったから。」

 

有咲「はぁ、腹くくるかぁ。」

 

りみ「私も怖いけど、頑張る!」

 

沙綾「香澄。あんなに凄い主催ライブは簡単に出来ないよ?真似出来ないし、真似しなくていいと思う。・・・主催ライブやろう!」

 

香澄「うん!やる〜〜〜〜」

 

有咲「だぁ〜、まだやるって事しか決まってないからな!」

 

・・・良かった。上手く行ったみたいだな。

 

〜放課後〜

 

六花「そういえば、蒼生さんはなんでここに?」

 

蒼生「あぁ、それはなちょっとロックに用があってな。」

 

六花「私ですか?」

 

蒼生「実はな放課後下校するときにこのへんによって欲しいんだけど。」

 

六花「いいですけど・・・なんでですか?」

 

蒼生「お前なら教えてあげられるからだよ。」

 

六花「??分かりました。よく分からないけど行ってみます。」

 

いやいやどっちだよって言いたくなったがややこしい言い方をしたのは俺だしあえてツッコまない事にした。

これでポピパが気づけばいいんだけど。

 

〜現在〜

 

俺は今六花と2人で帰宅している。

 

蒼生「ポピパのライブはどうだった?」

 

六花「はい!やっぱりいつ聞いてもキラキラしてて、最高でした。蒼生さんが放課後にお願いしたのってポピパさんに合わせる為だったんですか?」

 

蒼生「・・・まぁそんなところだ。」

 

半分違うがそこは言わぬが仏だろう。

 

六花「・・・あの、ちょっと失礼なことをお聞きしますけど。」

 

蒼生「ん?なんだ?」

 

六花「もし蒼生さんはもう一度Wild Babyとしてライブ出来ると言われたらやりたいですか?」

 

蒼生「・・・そうだな。あのライブは未練たらたらで終わっちゃったからな。1回だけ、贅沢を言わせてもらうとやりたいって思うよ。」

 

六花「そうですか。ありがとうございます。答えにくい質問を答えていただいて。」 

 

蒼生「気にしなくて良いよ。もしもの話だろ?」

 

そしてその後は一切この話題に触れることなく他愛のない話をしながら帰宅した。

 

六花「じゃあ私、ここなので。」

 

蒼生「そうか。銭湯で住み込みしてるんだったな。今度客として来よっかな?」

 

六花「お、お待ちしています!」

 

蒼生「はは、あぁ楽しみにしてるよ。じゃあね。」

 

六花「はい、また明日。」

 

Wild Babyか。・・・今頃あいつらどうしてるかなぁ?

 

 

〜六花Side〜

 

今日私は蒼生さんにポピパの演奏を聞かせてもらった。それを聞いて私は今一度バンドを組むという覚悟を決めたのだ。

だがそれとは別にもう1つ決めたことがある。

 

 

 

六花「またお金ためないかんでなぁ〜」

 

 




どうだったでしょうか。

シリアスって書くのが難しいですね。もうすこし勉強が必要そうです。
あとそろそろ蒼生と六花の距離をもうすこし縮めなければ(焦リ)

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