黒き世界×エンドラの使い魔   作:黒子 龍介

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ドラゴンピックアップ


第7話 治療シマス編

「うーーーーーーーん」

「で?どうなんだ?」

先日、あのナーガとの戦いによって竜は片腕に大きな火傷を負った

アリスやマリッサたちの治療法を試してみているのだが...

「やっぱりダメね、あと一押しなんだけど手持ちのものじゃこれ以上治せないわ」

「そんな...今のままじゃまだ完全に手に力が入らないのに...」

その悲報を聞いて竜はしょんぼりと肩を落とす

「それにしてもナーガが飛んでビーム打つようになるなんてな...」

「こういうことがこれからも起こるかもしれないわね」

「それってマジなん?だったらやばいんじゃ?」

「だったらこれまで以上の準備が必要そうですね...」

いつの間にかレミリアや咲夜も会話に参加していた

前のナーガとの戦いの前の会話や戦闘も含めて、咲夜たちは黄昏攻略には慣れてるようだ

「対策の話もいいですが、竜さんの怪我のこともありますよ?」

「あ、咲月ちゃん」

話している間に咲月もやってきた

「ところでアリスさん、足りないものってなんですか?」

「これなんだけど…」

アリスが足りないものを見せ、全員が覗き込む

すると咲夜が

「これって確か向こうの世界で見覚えがありますよ」

と言った

「ほんとか!?」

「これさえあれば完璧な火傷直しがつくれる!」

これには竜も大喜び、ついでにアリスも大喜び

「じゃあ早速取りに…」

「アリス、お前は私と火傷直しの調合の続きだ」

「そんなぁ!?久々に向こう行けそうだったのに!」

完全に行くつもりだったのか、アリスは半泣きしながらうったえた

「でも…私は青龍さんとちょっと約束がありますし」」

「うちも青さんと遊ぶ約束してしまったんや」

「えっ」

これは俺一人で行く流れですかという目を竜はした

「…しょうがない、自分のことだし行ってくるよ…」

もう竜は誰かの同伴を諦めていた

 

「ところで足りないものってなんだ?」

「お味噌」

「なんで?」

 

 

一方、通常世界、『心夏村(ここなっつむら)

「さてと、今日の夜ご飯の材料はこれで全部だね」

そこではアイスドラゴンの白雪と妖夢が買い物をしていた

「ありがとね白雪ちゃん」

「毎回思いますけどみんなよくこんな量すぐ消費できますね、私最初は想像もできなかったですよ」

「まぁ…あれはフランが主な原因だしね…」

2人は両手いっぱいに抱えられた荷物を見たあと、むきあってハハハと笑った

そうしていると

『グー』とお腹がなる音が聞こえた

「アハハ、なんだか色々してたらお腹すいちゃいました」

「そうだね…食べすぎないくらいには何かしら買って食べていっちゃおうか」

「皆さんには内緒ですね」

そう話し合い、心夏村の食べ物屋の立ち並ぶ場所へ2人は向かった

「どれもおいしそうですね〜」

「どれにするか迷っちゃうね」

歩きながら悩む2人、そんな中目にとまったのは

「味噌団子…これなんだかおいしそう!」

「味噌団子ですか…一体どんなものか気になります!」

「じゃあこれにちゃおうか!すみません、味噌団子ふたつで」

そうして2人は味噌団子を買いベンチでいざ食べようとした

「「いただきまー…」」

その時、「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!」という声とともに空から何かがすごい勢いで降ってきた

その勢いで落下地点に小さいクレーターができた上に団子の味噌がちょっととんだ

「な、なんですか!?」

白雪は団子を置いて落下地点に駆け寄った

「ちょ、ちょっと白雪ちゃん!?」

妖夢もそのあとを追う

「もう!急に怪しいものの近くにいっちゃ危ないでしょ!」

「アハハ、すみません、つい気になってしまって」

そんな2人の会話を遮るように落下地点からある声が聞こえた

「いってて…やっぱり怪我中に飛ぶのは危ないな…」

そこに居たのは黒い翼をしたドラゴン、竜だった

「あれ!?あなたは確か…竜!?」

「ん?そういうお前は…白雪だっけ?」

「え?白雪ちゃんのお知り合い?」

この場では妖夢だけが話に置いてきぼりになっている

「あ、妖夢さん、こちら黄昏の人達にお世話になっている龍黒竜です」

「もしかしてこの前霊夢が新しく孵化させたドラゴン?」

「そうです!」

「でもその名前は一体…確かまっくろって名前じゃ…」

「あのー、それよりも」

会話をまたしても遮る竜

「ちょっとここから出してくれ…」

クレーターから自力で出られないくらい竜はダメージを受けていた

 

 

 

「助かった…」

何とか妖夢と白雪の助けがあり竜はクレーターから脱出できた

「それにしても竜くん…だっけ?はなんで空から落ちてきたの?」

「実は先日火傷を負ってその治療に必要な材料を取りに来て…」

「いや、でもなんで空から…」

「負傷した状態でも飛べるかと思ってました…」

妖夢と白雪はなんとなくだが理解した

「ところでその材料って?」

「それは…」

と竜が答えようとしたその時向こうから「おーい妖夢!」という声が聞こえた

「あれ?フラン?」

その声の主はフランだった

「なんだなんださっきの衝撃?一体なんなんだ?」

「フラン、一旦落ち着こうって竜?」

フランと共にムクロもやってきた

「なんだ?知り合いなのか?」

「この前会ってきたまっくろだよ」

「いや竜だよ」

名前を間違えられさすがに竜もツッコミを入れる

「へー、お前があのドラゴンか、私はこの辺りを仕切っている人間のフランだ」

フランは謎の自己紹介をする

「支配者…?」

「真に受けちゃダメだよ竜くん」

竜は一瞬騙されそうになったため妖夢がすかさずフォローに入った

「そういえば私も自己紹介しないとだね、私は妖夢、よろしくね」

「ところで今日、竜はなんでこっちに来たんだ?」

「ああ、それは…」

と、さっきのように答えようとした時

『ボッ』という音が聞こえた

「…なんか暑くないか?」

「むしろ涼しいぞ」

具体的に言えば竜の火傷した部分から音が、そして炎があがった

「アッッッッッッッツ!!!」

「「燃えてる!?」」

そのあとしばらく竜は燃えた

 

 

 

「まさかこんな後遺症があるなんて…」

先ほどの炎上で火傷部分が広まった

巻いていた包帯も焼け切れて火傷部分がむき出しになってしまっていた

「それにしてもこんな火傷してたんだね…」

白雪はそれを見て「近づきすぎなくて良かった」とちょっと安心してた

「ちょっと応急処置用のもの取ってくるね!」

そう言うと妖夢は家の方に走っていった

「それにしても妖夢が言ってた通りすごい火傷してるね、お鍋でもひっくり返したの?」

「それであればまだ可愛い方だよ、戦ってる時にやられたんだ」

「思ったより武闘派な答え返ってきた」

ムクロの問はは心配してるのかただの興味なのか

「それにしても巻き込まなくてよかった」

「そうですね、暑いだろうし」

「そっち!?」

そんなちょっとした事件が起こったのにも関わらす、竜たちはちょっとくだらない感じの話をしていたところに

「みんな、なんだか楽しそうだね」

「おかん!!!」

「何度も言うけど、私はお母さんじゃないよ?」

妖夢が何やら包帯と壺?らしきものを持って戻ってきた

「なー、妖夢、それ何に使うんだ?」

「と言うよりそれは一体何?」

ムクロと妖夢について行っていたフランはちょっと興味があるのか妖夢に聞いた

「これはお味噌だよ」

「お味噌?もしかしてさっき食べそびれた味噌団子のことを思い出して!?」

「ちがうちがう」

確かに竜が先ほど味噌団子を台無しにしてしまったが違う

「てかそんなもの食おうとしてたのかよ、わたしにも食わせろよ妖夢」

「後で作ってあげるから待ってね?フラン」

「と言うかそのお味噌は本当に何に使うんですか?」

忘れかけていた疑問を白雪が妖夢に問う

「ああ、昔からやけどにはお味噌を塗るといいってよく言われていてね、それが効くかもって思って」

「おばあちゃんの知恵袋みたいだね」

「妖夢はそういうとこあるからな」

「妖夢さんっておばあちゃん!?」

「ちーがーうー!」

確かにおばあちゃんの知恵袋みたいなところはある

「それはさておき!塗ってみて効果あるかも」

そう言うと妖夢は竜のやけど部分に味噌を塗り始めた

「うーん、なんか変な感覚…」

「あはは、お味噌を塗られるなんてそうそうない経験だからね」

味噌を塗られる様子はなかなかシュールな絵面だ

それを見てフランがなぜかヨダレを垂らして見ていた

「ジー…」

「…フラン?」

「ガブリ」

「ぎゃあああああ!!!」

突然フランは竜の味噌が塗られたところに噛み付いた

「ふ、フラン!?噛み付いちゃダメだよ!!!」

その場にいた全員がフランの突然の奇行に驚いた

「ん、ああ、さっきの味噌団子の話聞いてなんか美味そうだと思ってな」

「これは俺の腕!!!!!」

「突然首ならぬ腕ガジガジしたのかと思ったよ」

「首ガジガジ?」

ムクロが突然フランの奇行に謎の反応をした

「時々フランって首ガジガジしてくるんだよね」

「吸血鬼みたいだな...」

「わたしは吸血鬼じゃなくて魔法少女だぞ、wikiにも書いてあるし」

竜は怒涛の意味不明ラッシュによって完全にフリーズしていた

「まあそれは事実だから受け入れるしかないわね」

「まあ、そう言うなら受け入れ...ってアリスぅ!?」

フリーズしていた竜の後ろに現れたのは、火傷直しの調合をしているはずにアリスだった

「なんでここに...」

「あ、アリスさん、お茶入れてきましょうか?」

「いえ、大丈夫よ」

そう言うとアリスは少々疲れていたのか、すぐに腰を下ろした

「てかなんでお前がここに…」

「あー、実はね、火傷直しあと最後の材料混ぜればいいだけだってあんたが出かけた後に気がついて持ってきたの」

「それは早く気づいて欲しかった…」

竜はアリスの言動に少々あきれる

「てかさっきの魔法少女だのの話が事実だってよく断定できるな」

「まあフランちゃんは私が作ったしね」

「まあそれなら納得…ちょっと待てお前今なんて言った?」

またも意味不明のことで竜はフリーズしかけた

「フランちゃんは元は私が作った人形なの」

「に、人形?でも動いてるぞ?」

「私の作った人形はいくつか動いてるの、他にはさーちゃんとかレミーちゃんとかね」

「人形が動くなんて…」

「まあそういうことは割とあるから気にしない気にしない」

本当にそれでいいのかという顔を竜はしていた

「そーいや、さっき言ってた最後の材料ってなんなんだよ」

「お味噌よ」

「おかんの知識当てはまってる!?」

「だからお母さんじゃないよ?」

 

 

 

なんだかんだ積もる話もあり、結構遅い時間になってしまった

「ん〜…、さて、材料も揃ったしもう帰りましょうか!竜、乗せてって」

アリスの「乗せてって」に竜は困惑する

「いや、「乗せてって」って人1人くらいなら行けるかもしれないが結構きついだろ?」

「あー…そういえばあーたはまだなったこと無かったわね」

そう言うとアリスは懐から砂糖を取り出して竜に手渡した

「ほら、舐めてみて」

「急に何言ってんだお前」

「いいから早くしなさい!」

困惑気味の竜をゴリ押して砂糖を舐めさせる…と

『舐めたぞ、それで一体どうし…』

「ボンッ」という音と共に竜はドラゴン体となった

『なんじゃごりゃああああああ!!?!!??!』

「ドラゴンになってからそのリアクションするのね」

『いやいや、アリスお前砂糖になんか盛ったか!?』

「盛ってないわよ、ドラゴンの性質ってやつよ」

またまた困惑する竜、もうしばらく困惑しなくてもいいんじゃないかってくらい今日は困惑した

「まあまあ、じゃあ帰りましょうか」

「はい、また来てくださいね、アリスさん!」

「フランによろしく伝えといてくれよ」

「竜も今日は楽しかったよ」

「また来てねー」

『…ああ』

そんなやり取りをして、竜たちは黄昏の森へ帰っていった

 

 

「さーて、薬を塗ってってあれ?」

「どうした?」

「もう治ってる」

「味噌単体で治るのかよ!?」

 

 

 





「今回はえらく早いな」
「ここ最近小説のモチベが上がってきた」
「そのモチベ切らすなよ、前回みたいに1、2年ぶりなんてやめろよ」
「…善処します」

次回
黒き世界×エンドラの使い魔
ぱちゅとうり?編

「パチュリーだって言ってんでしょうが!」
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