まぁつべこべ言わずに書きますかね…。
「復活!」
「おめでとー」
「うるさい」
現在、放課後のスタジオへの道を美少女2人に囲まれています。
半日ぶりの再会な赤メッシュこと蘭とホワイトゆるふわ系のモカに挟まれて天国…では無い、そんな事は全くない。
それは何故か?うん、昨日のあれ以降蘭の俺に対する当たりが強い。
まぁ、この一週間わりとずっと当たり強かったけどそれよりもなんか見つめたら睨み返してくるし、なんでか知らないけどひまりからはリア充と言われるし。
いや最後のは関係ねぇわ…ねぇよな?。
まぁ、蘭の機嫌が悪いのは皆さん周知の事実だと思うのでそこまで掘り下げないが…おっと?蘭が俺の思考を読み取ったがの如くこちらを睨みつけている。ここまでにしておこう、後は会話で察しろ。(無茶苦茶)うるせぇ、こちとらまたいつ足踏まれるか分かったもんじゃないんだからな。女子高の制服の革靴はめっちゃ痛いという学びたくもない事を学ばせられたんだからな。女子高生に踏まれたいという思想を持つやつの気持ちが全くもって理解出来ん。
変態さんですね。
「蘭、確かに俺が悪かった。でも不可抗力だし…」
「女の子を家に連れ込んどいてそれ言うー?」
「モカ!まるで俺が連れ込んだみたいに言うな!俺は倒れて運ばれた!それだけ!」
うん、ほんとにそれだけだからそうだから!まぁ…ひざまくらされてたとか言ってしまえばもうアレなんだけど…。
「へぇ…膝枕…ねぇ?」
「あ…え?」
「……」
「へー…」
モカがめっちゃニヤニヤしてる…あれもしかして…。
「ひょっとして…声に出てた?」
「小声でもこの距離なら聞こえるよねー」
「oh…」
「この…バカァァァァァァァ!!!!!!」
直後蘭の回し蹴りが横腹に直撃した表現は言葉にし難い痛みだったので表現をミュートさせていただきます。
あえて言うなら…niceboat.
「そんな事が…」
「あぁ」
「大変だったね」
「いやマジで女子の力じゃねえよ…」
どうも皆さん、生死の境から無事に帰還致しやした。そして練習を今日は早めに切り上げたので大天使ツグエルに誘われて羽沢珈琲店に来ています。あと前から行きつけだったからここ来てたけどつぐってここのマスターの娘だったのか…。どうりであのマスター、イケメンな訳だわ。
というか店の制服来てるつぐの破壊力すごい。
「にしたって…似合ってんな、それ」
「へ!?あ…うん、ありがと…」
すみません、今のは確信犯です。ですが言わせて欲しい、あたふたしてるつぐめっちゃ可愛い。いやほんとに抱き締めたくなる。いやそんな事したらマスターに殺されるからやんないけど。というかそんな度胸もないけど。
「つぐはさ、どれくらい前からここの手伝いするようになった?」
「えっと…14歳くらい…かな、その前からも本格的な事はしてないけどお客さんのお出迎えとかだったら7歳からやってるよ?」
「あ、じゃあ俺ら別に初対面って訳じゃないな」
「え?そうなの?」
「いや実はな、俺も親と一緒に住んでた時によくここに来てたんだよ」
「それって小さい時?」
「うん、小学校入る前ぐらいからここ来てた記憶があるっちゃある」
「うーん…あ、確かに今の修人君と似てる子が来たような記憶がある」
「それ俺だね、テンション高めな親いた?」
「うん」
「俺だな…残念ながら」
天才は変人ばかりとはまさにこの事だな、うちの親父は経営に関しては天才だけど変人だ。母さんがそう言ってた。自分の嫁に言われるって相当だと思うんだけど。
「修人君」
「なんでしょう?」
「…好きな人とかいる?」
「うーん…いないな」
「そっか…」
「つぐは?」
「…うーん、いない…かな」
「そっか、それじゃチャンスはあるって事か」
「え!?」
「冗談だよ、それじゃ俺は…少しスタジオに戻って少し弾いて帰る」
「あ、うん。また明日ね」
「うん、また明日」
そして代金をきちんとつぐの分まで払って俺はその場を後にした。
帰り際にマスターがなんかめっちゃニヤニヤしてたのはなんだろう。
「で、軽く弾いたあと帰ろうとした所に…」
目の前には5人の美少女、だが俺の見知っているあの赤メッシュやらゆるふわホワイトヘッドやらイケメン女子やら大天使やらピンク野郎ではない。
目の前にはなんか圧倒的に幼く見える幼女…ではないか、多分中三だな、なんか誰かに似てる気もする。
そしてその隣でなんかやたらあたふたしてると言うか緊張してるというか一部分(胸部)の首長が強い。あれ絶対Dはあるぞ(確信)。
そしてその隣になんかこちらを見る目がやたらと怖いお方がいます、まぁ外見があれだから全然怖くなくてむしろ可愛い、というか座ってても分かるぞっていうか皆さん揃いも揃って顔もスタイルも良過ぎない?まだ紹介してないけどあとの2人も相当可愛いしスタイル良さげよ?、紹介の荷が重い。
んでまぁ向かい合うタイプの席に座ってるのであとの2人は俺の隣なんだけど俺が奥で逃げられないようになってる。手が早い事で。
で…俺の隣でずっとこっち見てるこの人、この人がどこぞの赤メッシュが如く俺を強制連…ゲフンゲフン、強制連行した張本人。にしたってこの人綺麗だな…5人の中で1番をあげるとすれば間違いなく俺はこの人だ、いやさっきの強制連…ゲフンゲフン、強制連行されたせいで悩むところではあるけども。
で、最後になるのがギャルを全面に押し出してきている、茶髪でこちらもまた一部分(胸部)の主張が強い、というか距離感がやたら近い。
さっきも連行された後に手を引いてここに座らされたせいであの赤メッシュの時は出来た抵抗ができなかった。
「それで…要件だけ聞いてはよ帰りたいんですけど…」
「そう、では自己紹介から始めましょうか」
「言ったよな?要件だけって言ったよな?」
俺の隣の人全然話聞かねぇ!。
「あなたの名前は?」
「…っ崇原、崇原修人」
「そう、よろしく修人」
「まだ宜しくするとは決まった訳じゃないし早く要件を言え」
「もう、せっかちだなぁ、修人は」
俺の中の危機察知脳が言っている、これはデジャブだと。このままじゃやばいと。修羅場が近いと。
「とりあえず、私はリサ、今井リサ」
「氷川紗夜です」
「し、白金燐子です」
「あこ!宇田川あこだよ!」
「あ、はいはい…ん?」
今なんか知ってる苗字があったようななかったような。
「それで要件とは?」
「単刀直入に言うわ」
あ、なんかここまで一緒だと逆に清々しいよね、もうここまで来たら避けて通れない修羅場フラグじゃねえか。
ブレイクできねぇよ、破壊不能オブジェクトだよ。
「あなたに私達のコーチをして欲しいの」
「でーすーよーねー」
「あら、まるでそう聞かれるのが分かっていたみたいな言い草ですね」
「あぁ、なんか最近の悪いことぶっちぎりのno.1の出来事とまるっきりデジャブってたからな」
「友紀那ー、少しは声掛けないと。男の子に声かけるのが苦手なのは分かるけどさ」
「別に私はそういう訳では無いわ…」
いや理由までデジャブるとかシンクロニシティかよ、誰が分かるんだよシンクロニシティ、誰もわかんねぇよシンクロニシティ。
「それで、いいのかしら?」
「少し時間貰えません?俺だけじゃ決められないんで」
「では、いつ?」
「いや今から聞いてきます、すこし席外しますね」
そう…もしこれを受けて蘭達に指導できないとなれば本末転倒だからな、とりあえず蘭に聞かないとな。
「そう、ではどうぞ」
そうして俺は店の外へ出て蘭にかける。
なんでリーダーのひまりじゃなくて蘭にかけるかってのは単純にひまりはかんがえずに決めるのが大きい。蘭ならよく考えてくれるしきっと大天使…じゃなかった、大丈夫。
そうして電話をかけて一瞬で出た、怖い…なんか察してそうで怖い。
「もしもし」
電話口から聞こえてきたその声はなんとも機嫌が悪そうだった…、まださっきの事根に持ってんのかなぁ…。
「あの…蘭さん?」
「なに?」
「怒ってる?」
「怒ってない!」
「あ、はい」
怒ってるやん、バリバリ機嫌悪いやん。
こうなった時の蘭に対する対策は一つ。
「とりあえずさっきのはすみませんでした、配慮が足りませんでした」
「…分かった、それで何?それだけ?」
やっぱり、謝ればちゃんと素直に許してくれるのが蘭のいい所。
「えっと…ですね、少し相談がありまして…」
「なに?」
「事情を話すから聞いて、えっと…」
そうして俺は事情を話した、戻って弾いてたらどっかの誰かさんみたいに(誰かとはあえて言わないけど)無言で連れていかれて、コーチをしてくれと頼まれたこととか色々全部。
そうして話した蘭の反応。
「ふぅぅぅーーん……」
「あの…蘭さん?」
結論から言おう、なんか知らんけどめっちゃご機嫌損ねちゃった。
解せぬ。
「えっと…一応聞くけど怒ってる?」
「怒ってる」
「えっと…なんかすいません」
「それで、私達はどうなるの?」
「それで考えてみたんだけど…聞く?」
「内容による」
「よし、話す。えっとだな…俺は今んとこafterglowのコーチとして練習がある日は毎回入ってるよな?」
「そうだね、基本的には」
「毎回入る…必要あるか?」
「どういう事?」
「ぶっちゃけ、そんなに教える事はないって事」
「詳しく言って」
「えっと…基本的に今、蘭達がやろうとしてる事に技術が完全に事足りてるんだよ」
「つまり?」
「実力充分ってこと、あとは方向性と曲と本番でどれだけやれるか」
「そう…なの?」
「蘭達は実感無いかもだけど俺が来る前から技術はあった、それは蘭達が俺が来るまでの1年間ぐらい頑張ってきた証拠、足りなかったのは…なんだと思う?」
「早く言え」
「サーイェッサー…端的に言えば、そうだな…らしさだ」
「らしさ?」
「そう、afterglowらしさ」
「あたし達らしさ…」
「納得…できました?」
「そっか…私が納得したらいいんだ?」
「うん、まぁ…」
「……」
「蘭?」
「ふぅぅぅーーん……」
「をい…」
「冗談、いいよみんなには私から言っとくから」
「助かる、週に何回入れるとかは俺仲介して向こうと相談してあとから決めよう、俺的にはさすがに週に一日はオフが欲しい」
「アンタの希望が入るかは分かんないけどね」
「入らなかったらブラックって訴えるからな」
「努力はするから」
「冗談抜きで頼むぞー」
「分かった、それじゃおやすみ」
「おう、おやすみ」
ピッ…
「交渉終了っと…」
何回か危ないというか本当に納得したんだろうかと疑う場面はあったかとりあえず大丈夫だった。
「さて…と戻りますか」
「おかえりー、随分かかったね」
「言わんといてくだせぇ、わりと疲れたんで」
「何を話していたんですか?」
「そりゃまあ…ただ頼み込むだけじゃなく、納得させなきゃいけないんで…」
「えっと…それで」
「一応いいとは言われました、ただ週に何回入れるかとかは早いうちに決めたいですね、というかいつからやればいいんですかね?」
「そうね、今週じゃキリが悪いし来週から入ってもらって大丈夫かしら?」
「構いません、それに日程も決めたいですし」
「それじゃ、来週からよろしくお願いするわ、修人」
「こちらこそよろしくお願いします、湊さん」
「友紀那でいいわ」
「そうですか…わかりました、友紀那さん」
「それで2つも兼ねる事になったのかよ羨ましいなクソッタレ」
「うるせぇよ、こっちの気持ち、考えろ」
「おぉ、五七五」
「字余りじゃねえか、ていうかしょうもな」
あれから3日たった金曜日のお昼休み。
実を言うとこの羽丘、すこし訳分からん構成になっておりまして、何かと言うと女子と男子で校舎もクラスも別です。
北校舎に男子、南校舎に女子、東校舎は二階構成で1階に食堂、2階にそれぞれの委員会室がある。
ちなみに屋上は南校舎と北校舎どちらにもある。
つまりここまでの話を整理すると蘭達とあと昨日のリサさんと友紀那さんは学校は一緒だけど会うことは放課後以外滅多にない。
そんで今話してるのは友達の高田、高校で仲良くなった。あとこいつはドラムがやべぇ、俺より遥かに上手くてもはやプロ級。
俺はなんでも基本的に高いレベルで出来るがこいつはドラム極めてるから別の意味ですごい。
「いやー俺も教えてぇ…」
「お前ドラムしか出来ねぇだろ」
「そうだったな…くそっ!」
「わりと本気で後悔すんなよ、お前のドラムはすげぇんだから」
「美少女だよ!俺は美少女を求めてんだよ!」
「俺はそんなのは求めてねぇよ」
ごめんこれはちょっと嘘ついたかもしれん。
「嘘つけ!」
そうかもしれん。
「嘘つく意味あるかよ」
あるかもしれん。
「にしたってお前、よく拾われんなぁ」
「捨て猫みたいに言うな」
「捨て猫はよく拾われねえだろ、よくて野球だ」
「余計意味がわからんわ」
…と俺は学校では普通の男子生徒なんです、普通の。
まぁこの辺りまでは普通でしたね、周りからの印象。
ただこの先
普通のやつ。
から
頻繁に女子が迎えにくる畜生。
に変わるのはそう遠くない話である
だァァァ疲れもォオン!