第百四話です。
「ありえぬ……ありえぬありえぬありえぬ!!! このような理解に苦しむ現象、俺は絶対に認めぬぞ!!!」
「誰かが私達を助けてくれている……諦めるなって、負けるなって応援してくれているんだ……!」
光の粒子が飛び交う戦場……そこで対峙する両者の表情は、先程までと比べ正反対になっていた。
「はっ!何処の誰かは知らねーが、随分と大盤振る舞いしてくれるもんだ!」
「っ、翼! 貴方はもう少し休んで――」
「この状況で休んでなどいられるものか。 それに……この光景を見ていると、身体に活力が湧いてくる気がするのだ」
「た、確かにそんな気はしますけど……」
「無茶しすぎデース! 後で司令さん達に怒られても知らないデスよ!」
理解不能な状況を受け入れられずキャロルが激しく取り乱している間に、積み重なったダメージにより倒れていた翼が復帰する。そして遂に、六人の装者達が反撃に移るための瞬間が訪れようとしていた。
「ふっ、ここで蚊帳の外になるくらいなら喜んで説教を受けるとするさ――行くぞ皆、準備はいいか!」
「はいっ!」
「オッケーデス!」
「私も大丈夫です」
「ああもう!どうなっても知らないんだから!」
「これまで散々好きにしてくれた礼は、百倍にして返してやる!」
装者六人が一列に並び、限定解除に至るため精神を集中する。そして……。
『~♪』
彼女達を守ろうとするかのように、光の粒子が一斉に装者達の周囲に舞い上がった。
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「そ、装者達の周囲に高濃度のフォニックゲインが集中しています!」
「装者六人への負荷、想定を大幅に下回っています! まさか、あの光が限定解除による装者達の負担を軽減しているの……!?」
「まるで、歌そのものが意思を持っているみたいです……」
「うん、すごいね……エルフナインちゃんの言う通り、これはきっと奇跡なのかもしれないね……」
S.O.N.G.司令室のメンバーは、光に包まれた装者達の姿を呆然と見つめていた。
「意思を持つフォニックゲイン……いや、『歌』そのもの、か」
そんな中、弦十郎は冷静に状況を分析していた。装者達を守るかのように周囲を渦巻くフォニックゲイン……それはまるで意思を持っているかのような挙動であり、明らかに異常な光景であった。
「奇跡の力……これなら、今のキャロルにも……!」
その光景を見つめるエルフナインは期待していた。装者達の勝利を、そしてキャロルの心が救われる事を……。
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(ここが踏ん張りどころだよ!皆、頑張れ!!)
(何か力になれないかと思って、ずっと歌ってたんだぜ~!)
(キャロルちゃんにはまだ切り札が残ってるから気を付けて!)
(結果を見る事はできそうにないけど、キャロルちゃんをよろしくな!)
(みんなの事、これからもずっと応援してるから!)
「(誰かの声が聞こえる……とても暖かくて優しい声が、幾つも……)」
限定解除に至る途中、響には声が聞こえていた。それが一体何なのかは彼女には全く分からなかったものの、その声達が自分達を応援してくれている事だけははっきりと理解できていた。
(勝負はまだまだこれからだよ響ちゃん! )
「(うん、ありがとう!)」
(いっちゃえ響! ハートの全部でっ!!)
「(任せて! 全部出し切るから!)」
(キャロルちゃんが強くなったのは全部ガリィって奴の所為なんだ! ちくしょうガリィ許せねぇ!⦅告げ口⦆)
「(えぇ!? そ、そうなの!?)」
それからもたくさんの光の粒子が響に激励を届け、⦅一部は除く⦆空へと消えて行く。それを見届けながら響は、自身の心に活力が戻っていくことを実感していた。
「(キャロルちゃんと手を繋ぐために……この勝負、絶対に負けられない!!)」
一人の少女と手を繋ぐ為、戦場に装いを新たにした六人の戦姫が舞い降りる。その姿を見た少女は……キャロル・マールス・ディーンハイムは一体何を想うのか……。
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「……この土壇場で限定解除を成し遂げた、だと……?」
キャロルは目の前で繰り広げられている光景を、ただ呆然と見つめていた。彼女の視線の先にはシンフォギア装者が六人……ただしその姿は先程までと比べ明らかに変化していた。
「キャロルちゃん!」
「立花、響……! 貴様等は、貴様等は一体何を……! その纏わりついている光は何だ!?」
空から自身を見下ろす響を睨み付け、キャロルはこの理解不能な現象が起こっている理由を問い詰める。しかしその理由を知る者など、この場には当然誰一人としていなかったのだ。
「はぁ? それはこっちが聞きたいくらいだっての……」
「限定解除する際に掛かる負荷がほとんど無かった。 こんな事は初めてで私達も正直、困惑している」
「この世界で起こる現象は全てが法則によって成り立っているのだ!! 貴様等にはこの状況がどれだけ異常なのかを理解できぬのか!?⦅憤怒⦆」
困惑するクリスと翼の答えが納得いかず、キャロルは我慢の限界を超え大噴火した。なお、その怒りっぷりは少し前のエルフナインと瓜二つであった。
「貴方が理解できない事を私達が分かるわけないでしょう? とにかく少し落ち着きなさいよ」
「マリアの言う通りだよ。 ね、切ちゃん?」
「……無知な貴様等が羨ましい、と言いたいところだがまぁいい……とにかく今は貴様等を――」
これ以上話を繰り返しても頭に血が上るだけだと理解したキャロルは、自身の感情を落ち着かせようと話を棚上げし戦闘を再開しようとする。しかし……。
「そうデスとも! 理解できないのはきっと、奇跡が起こったからなのデェス!」
「――――――――――――――――――――――――奇跡、だと?」
切歌の弾むような声が聞こえた次の瞬間、キャロルの表情は完全に凍り付いた。
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「……おい、急に動かなくなったぞあいつ」
「本当ね、一体どうしたのかしら……?」
「キャロルちゃーん! 何かあったの~?」
突然動きを止めたキャロルに対し、空中から声を掛ける響。しかしその返事は戻っては来ずキャロルはしばらくの間、ただ呆然と立ち尽くしていた。
「キャロルちゃーん、おーい!」
「立花!?」
「響さん! 行っちゃった……」
しばらく呼びかけても返事がない事を心配した響が、キャロルの方へと止める間も無く飛び出してしまう。その突然の行動に驚いた残りの装者達は、響の後ろ姿をただ見送るしかなかったのである。
「キャロルちゃん……?」
そして、キャロルの下へと辿り着いた響は彼女へと声を掛けるのだが……。
「奇跡……奇跡、奇跡、奇跡奇跡奇跡奇跡奇跡奇跡……」
キャロルは目の前に居る響に視線すら向けず、小声で何かを呟き続けていた。その様子は先程までとは違い、明らかに異常な様子である。
「キャロルちゃん、どうしたの? もしかして調子が――」
勿論そんな状態のキャロルを響が放って置くわけが無く、心配した彼女がキャロルの顔を覗き込もうと――
「クク、クククッ……! ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!」
「っ!?」
した瞬間、キャロルは突然感情の箍が外れたように大声で笑い始めた。これには響だけでなく、この戦場にいる全員が驚愕である。
「何なんだよいきなり! お前どうかしちまったのか!?」
「……大丈夫?」
キャロルの異常な様子に慌てて彼女に駆け寄る装者達。一体彼女はどうしてしまったのだろうか……?
「……大丈夫、だと? クッ、ククッ……心配する事は無い、俺はただ自分の馬鹿さ加減に呆れていただけだからな」
「馬鹿さ加減、だと?」
「ああ、自身で語った言葉も忘れ『行き場の無い怒りの理由が分からない』等とふざけた事を宣っていたのだ。 クク、貴様も愚かだと思うだろう?」
「……お前が何を言っているのか、私には全く理解できないのだが……」
翼の言葉に対し、よく分からない事を語るキャロル。愉快そうに語る彼女の様子は普段と比べると、明らかに異常だった。
「……暁切歌!」
「っ!? あっ、あたしデスか!? な、何の御用でしょうか!?⦅混乱⦆」
困惑する翼へ返事をする事無く、キャロルは突然切歌へと声を掛けた。一体彼女は、切歌に何の用があるのだろうか。
「俺が最も憎しみを抱いていたものを思い出させてくれた……そう、『奇跡』という言葉を発した貴様には深く感謝している」
「えっ!? そ、そんなつもりであたしは奇跡って言ったわけじゃ……!」
「そんな事はどうでもいい。 あの連中を狂わせ、パパを殺した元凶である『奇跡』こそ、俺が本当に殺したかった相手……この行き場の無い怒りをぶつけるのに相応しい相手なのだ!」
キャロルは自身が最も憎んでいた相手を思い出させてくれた切歌に感謝していた。もしこのまま何も思い出す事無く目の前の『奇跡』と戦っていたならば、恐らく気付く事はできなかっただろうから。
「奇跡を殺す、ですって?」
楽しそうに物騒な事を叫ぶキャロルに、若干引きながらマリアは問いを返す。そして……。
「ああ、そうだ。 俺は……奇跡の殺戮者だっ!!!」
ここに世界絶対殺すガールから奇跡絶対殺すガールにジョブチェンジした幼女が誕生した。なお、その表情はこれでもかという程のドヤ顔だったが、それはそれで可愛いので問題は無いだろう⦅優しい眼差し⦆
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「よかったぁ……」
気付けばキャロルの手は、暖かい何かに包まれていた。
「っ!? 立花、響……貴様、何を……それに、よかっただと?」
キャロルの手を自身の手で優しく包んでいたのは響だった。
それだけでもキャロルが困惑するのには十分なのだが、何故かキャロルを見つめる彼女の表情は安心したようにふにゃっとしており、それがキャロルを余計に困惑させていたのである。
「うん、だって……キャロルちゃんが怒ってる相手が人じゃなくて本当に安心したんだもん」
「……安心だと? 何故、貴様がそれで安心する……?」
響はキャロルの怒りの矛先が人間では無い事に心底ほっとしていた。もしもキャロルの怒りの矛先が人間だったならば、彼女が怒りのままにその相手を害し、傷つける可能性があったからである。
もしもそうなってしまえば、響達はキャロルを止める為に再び拳を交えなくてはならなくなってしまうかも知れない。響はそれを恐れていたのである。
「キャロルちゃんにこれ以上、誰かを恨んだり怒ったりしてほしくないから……かな? あははごめんね、上手く言えないや」
「……(この女は何故、何故俺にそこまで……)」
キャロルは何も言うことなく、目の前に立つ響の顔を呆然と見つめていた。何故彼女はここまで自分に構うのか……それがキャロルには全く理解できなかったのである。
「でも、キャロルちゃんに誰かを傷つけてほしくないのは絶対に本当だよ! だって……それならきっと、キャロルちゃんともっと仲良くなれるもんね♪」
「……(繋がれた手が温かい……人の温かさを感じたのは、何百年ぶりだろうか……)」
キャロルは自身の手を握る響の手を見つめ、そして響の顔をもう一度見た。そこにあったのは、自身へと向けられた太陽のような笑顔……その熱に焼かれ、数百年もの間氷に閉ざされていた彼女の心が遂に雪解けの時を迎えようとしていた。
「諦めろ、キャロル。 立花が一度そうなった以上、逃げる事はできないと思った方が良い」
「その馬鹿に捕まったのが運の尽きって奴だな、ご愁傷さん」
「心配しなくても大丈夫よ。 気付いた時には仲間になってるから、私達のようにね」
「うん、私も前に響さんに酷い事を言ってしまったけど、響さんは許してくれたから」
「きっとキャロルも大丈夫なのデス!」
響の言葉によってキャロルの雰囲気が和らいだことを感じ取り、装者達が次々にキャロルへと声を掛ける。キャロルはそれを、ただ黙って聞いていた。
「……(そうか……俺はもう誰かに憎しみを向ける事無く、生きる事ができるのか――――――だが)」
「っ、キャロルちゃん……?」
キャロルは自身の復讐が終わった事を理解するが、何故か突然響の手を振りほどく。そして……。
「わっ!?」
「っ!? お前!バカに何してくれてんだ!」
響は胸を軽く突き飛ばされ、その勢いで響は数歩後ろへと下がる事となった。
「キャロル、ちゃん……? どうし――」
いきなりの事に驚いた響はキャロルにその意図を尋ねようとする。しかしキャロルの顔を見た瞬間、その言葉の続きを紡ぐことができなくなる程の衝撃が彼女を襲ったのである。
「だが――――それでもこの感情に決着をつける事ができなければ、
「「「「「――っ!?」」」」」
「――うん、どっちが勝っても恨みっこ無し! 私達の起こした奇跡とキャロルちゃんで、正々堂々勝負だよ!」
そこに立っていたのは、これ以上無い程に澄み切った瞳を持つ一人の少女。
キャロル・マールス・ディーンハイム。偉大な錬金術師を父に持ち、現代を生きる天才錬金術師が遂に……数百年の時を経て、本来の姿を取り戻した。
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「……雪音、気付いているか?」
「――ああ、やばいぞ先輩……あいつ、さっきまでとは目が違う」
「恐らくはあれが、キャロル・マールス・ディーンハイムの真実の姿……今を生きる人間が誰一人として知らなかった、天才錬金術師……!」
「綺麗な目、だけど……」
「ずっと見ていると吸い込まれそうで、怖いデス……」
「どうやら私達は、眠れる獅子を完全に起こしてしまったみたいね……!」
装者達は、目の前に立つ少女に圧倒されていた。先程まで何処か諦めたような雰囲気を感じさせていた少女は最早そこにはおらず、装者達の目の前には瞳を強く輝かせた錬金術師が一人、威風堂々と立っていた。
「…(分かっていた事だ。 こ奴等の奇跡はあの連中が縋る曖昧で下劣なものとは違い、自身の力と想いで勝ちとったものだと……。 立花響が諦めず、仲間達が無理を推して駆け付けた事で勝ち取った、本物の奇跡だという事を……!)」
キャロルは自身を見つめる六人の装者を奇跡の……そう、紛い物では無い本物の奇跡の体現者だと認めた。そして同時に、ここから先は本当の意味で自身の全力を出さなければ勝利は掴めぬとも……。
「立花響、そして五人の装者達よ……貴様等に心からの感謝を。そして……私はその感謝を、自身の全力を尽くす事で答えよう!」
「はぁ、嘘だろ!?まだ隠し玉があんのかよこいつ!!」
「だ、だけどこっちには限定解除した装者が六人もいるのデス!」
「それに、私達を包む光が力を貸してくれています」
「……確かに暁と月読の言う通りだ。 だが、何故か胸騒ぎが収まらん……!」
「……奇遇ね、翼。 私も何か嫌な予感がするわ」
遂にキャロルは自身の奥の手を使う事を決意する。装者達の表情が驚愕に包まれる中、彼女が空へと移動し周囲に無数の弦を展開すると……。
「糸が、実体を形作っていく……!?」
「な、なんだかとんでもない事が起こっている気がするのデェェェェェス!」
「バカお前!そんな事は見れば分かるっての!」
「あれは……ライオン?」
「巨大な、獅子……こんなもの、いくらエクスドライブでも……!」
「……貴様等は強い。 だからこそ私は、自身すら見た事が無い獅子機の完全体で相手をしよう(どうしてくれる立花響……貴様が鬱陶しい程の光をしつこく見せる所為で、目を離せなくなってしまった……貴様がその困難な生き方を何処まで貫き、そして何処まで行けるのか見てみたくなったではないか!)」
キャロルが周囲に展開した弦は次々と実体を作って行き、やがて金属質のようなもので形作られた巨大な獅子が装者達の前に出現する。
そう、これこそがキャロルの奥の手……碧の獅子機である。本来であれば燃費の関係で運用できなかったはずの最強の獅子が、どこぞの人形の所為でフルパワーで装者達の前に現れたのだ⦅白目⦆
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「あれ程の術式を何の躊躇いも無く使うなんて……ガリィは一体、キャロルに何をしたんですか!?⦅大噴火⦆」
「落ち着けエルフナイン君。 怒れば怒る程、ガリィ君を喜ばせるだけだ」
S.O.N.G.司令室の大型モニター……そこには巨大な獅子機の姿と、それに対峙する装者達六人の姿が映っていた。なお、そのトンデモの出現にエルフナインが再び噴火したのは言うまでも無いだろう。
「あの、聞こえますか緒川さん。 エルフナインちゃんが色々限界なのでガリィちゃんに取り次いでほしいんですけど……」
そして、エルフナインが取り乱す姿を見ていた未来が慌ててガリィの側にいる緒川へと連絡を取るのだが……。
『それが、たった今ガリィさんは何処かへ行ってしまいまして……』
「なんだと? ガリィ君が……?」
ガリィは不在、それが答えだった。一体ガリィは何処へ行ってしまったのだろうか……。
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≪いよいよ本当に怪獣大決戦になっちゃったわね~♪ ま、アンタ達の言う原作で響ちゃん達が勝ったんなら大丈夫でしょ⦅適当⦆≫
(キャロルちゃんのスペックが原作とはだいぶ違うんですがそれは……⦅遠い目⦆)
(獅子機⦅エネルギー枯渇⦆じゃなくて獅子機⦅動かし放題撃ち放題⦆だからね……)
(こうなったのは誰が原因なんですかねぇ……⦅ジト目⦆)
ガリィ・トゥーマーンは獅子機と装者達が対峙する戦場に向かっていた。
≪はいはいガリィのせいガリィのせい⦅適当⦆ まっ、とにかく今はさっさと移動しましょ≫
(はーい)
(大丈夫だと思うけど、念のためだね~)
(ガリィちゃんがいらん事しなければ、こうする必要も無かったんだからな!)
どうやらガリィ一行の目的は『念のため』らしい。一体どういう意味なのだろうか……。
≪なによ!ガリィのお陰でアンタ達が大好きな原作と同じ状況になったんでしょうが!むしろ感謝してほしいくらいなんですけど!!⦅開き直り⦆≫
(は?⦅殺意⦆)
(だからぁ、原作とは全然状況が違うってぇ~、言ってるでしょぉ~?⦅全ギレ⦆)
(もうヤダこの人形……ストライキしたい⦅白目⦆)
ガリィはやたら原作通りを主張して自身の無罪を勝ち取ろうとしていたが、もちろん彼女は完全に有罪である⦅呆れ⦆
しかし、確かにガリィの言う通り表面的には原作と同じに見えなくも無いこの状況…………。
――――では、その結末は?
獅子機「やあ」
装者達「カエレ!」
それと、テンションが上がり過ぎてしまい前話の前書き後書きでXV七話のネタバレをしてしまいました。本当にごめんなさい。
次回も読んで頂ければ嬉しいです。