ガリィちゃんとわたしたち   作:グミ撃ち

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GX編 後日談 その四です。

今回は短め&色々と酷いお話。




GX編 後日談 その四

 

 

「国連がバルベルデの異変に気付き、嗅ぎ回っているようです。 このままではいずれS.O.N.G.……シンフォギア装者とぶつかる事になると思いますが、如何致しましょう」

 

「……心配性だね、君は。 君も知っているだろうに、彼女達シンフォギア装者達が今、切り札を喪失している事を」

 

「イグナイトモジュール、ですか。 しかし、キャロル・マールス・ディーンハイムについては……」

 

「クッ、ハハッ……!一体何を警戒しているんだい? 全ての記憶を失った、ただの無力な少女に対して君は、さ」

 

 とある秘密結社の幹部と局長……彼等は電話越しに、現在の情勢について語り合っていた。ちなみに今はとある少女についての話らしいが、どうやらその少女は全ての記憶を失ってしまっているらしい。

 ……新キャラかな?⦅すっとぼけ⦆

 

「全ての記憶を……?」

 

「そう、彼女は自分自身の事すら忘れてしまっているのさ、シンフォギア装者との戦いで全ての記憶を焼却した所為で。 その証拠に見たまえ……良い表情だろう? まるで全てを忘れ、憑き物が落ちたようなね」

 

「これは……もしかして戦闘後の……?」

 

 局長が言葉を発した後、幹部の持つ端末へと一枚の画像が送信されていた。その画像は憑き物が落ちたような表情で笑顔を浮かべる少女のものであり、局長はそれを馬鹿にしたような笑みで見つめていたのである。

 

「凄まじいものだと思わないかい? 数百年分の記憶というのは。大地を揺るがす程の力を発揮できるそうだよ」

 

「……ただし代償は自分自身の全て、ですか。 そこまでして敗北するとは、シンフォギアに対しての警戒度を上げるべきでは?」

 

「その心配は無いさ。 だって限定解除とイグナイトモジュールだけじゃないか、彼女達の持つ手札の中で警戒すべきなのはさ」

 

「限定解除は容易に発動条件が整わず、イグナイトモジュールは使用不可。 故にシンフォギアは恐れるに値しない、そういう事ですか?」

 

「ここだけの話だけどね……彼女が奏でた歌なのさ、この戦闘で限定解除が発動した原因は。 ふっ、迂闊だと思わないかい? 自身の奏でた歌で敵の切り札を発動させてしまうというのは」

 

 局長の隙一つ無い推測は続く。その結論だが、どうやらシンフォギア恐るるに足らず!幼女は無力化!人形は問題外! という事のようだ。

 これは秘密結社の圧倒的有利ですね間違い無い⦅確信⦆

 

「それでは、我々は予定通りに?」

 

「ああ、勿論さ。 だってそうだろう?僕達には恐れるものなど何一つ存在しないのだから」

 

「……了解しました、それでは」

 

「ああ、またね」

 

 こうして幹部とのパーフェクトコミュニケーションを終えた局長⦅全裸⦆

 その完璧ぶりは、彼の満足気な表情からも明白であろう。

 

「哀れなものだね……全てを失うだけでなく、そこに付け込まれ利用されるなんてさ」

 

 なんと、S.O.N.G.は少女が記憶を失った事に付け込み利用しているらしい。これは正に畜生の所業である!S.O.N.G.絶対許せねぇ!⦅棒読み⦆

 

「まあ、気が向けば僕が教えてあげるとしようか、真実を……それも面白そうだしね」

 

 畜生なS.O.N.G.に対して、なんと局長は少女に真実を教えてあげるつもりらしい。これは聖人ですね間違いない⦅確信⦆

 

「いや、こちらに引き込むのも良いかな?場合によっては。少しは役に立つだろうからね、彼女の持つ人形なら」

 

 しかも局長は少女をスカウトする気まであるらしい。真実を知らされ絶望した少女に希望を差し伸べる彼は、どれだけの優しさを持っているのか……最早文章では表現できない程である。

 

「そうさ、自発的に動かず主に従う事しかできない哀れな道化達……精々主を救い出すために踊ってもらうとしようじゃないか、彼女達にはね」

 

 自発的に動かず主に従う事しかできない哀れな道化達……あれ、そんなキャラいましたかね? また新キャラかな?⦅今迄の話を見返しながら⦆

 

「ふふ、今から楽しみじゃないか……」

 

 あっ、なにはともあれ局長が楽しそうで良かったです⦅満面の笑み⦆

 こうしてとある秘密結社の未来は順風満帆、というお話は幕を閉じるのであった⦅ハッピーエンド⦆

 

 ……せっかくなので、少し未来を見てみるとしよう。きっとそこでは局長が満面の笑みを浮かべているはず⦅確信⦆

 

 

 

 

 

『何故だ、何故動かない!? 神の力は確かに宿ったはず……なのに!?』

 

 

 

 

 

『……一つだけ私から助言をしよう、アダム・ヴァイスハウプト。 世の中にはな……神の力などとは比べものにならぬ程、理解不能な存在がいるのだ⦅遠い目⦆』

 

 

 

 

 

 ……あれ、なんか思ってたのと違うんですけど……⦅真顔⦆

 

 

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「ほう、あの綺麗言ばかりの甘え坊主にしては珍しいではないか」

 

「新しく加入した少女の話を聞き、自身の不覚に気付いたと弦……本人は語っていました」

 

「ふむ、あのような外様に国防を任せるのは業腹だったが……少しは使える者がいるようだな」

 

「はい。 彼女は我々に新しい風を吹き込んでくれる存在だと、私は考えています」

 

 屋敷の客間……そこでとある親子が現在の状況について言葉を交わしていた。

 

「新しい風、か。 まあよい……外様共は肉盾にでも使い、お前達は引き続き国を守護せよ。良いな?」

 

「……はい、承知しています(その盾を突破できるものが、この世界には存在するのだろうか……)」

 

 この二人は親子関係にあるが交わす言葉は最小限であり、今日についても会話はこれで終了である。

 

 

 

「書類に目など通さない貴方は知らないのだろうな……貴方の言う外様が、ここ数日だけで何人の日本人の命を救ったのかを……」

 

 

 

 帰り際、屋敷の門を去る寸前に息子が呟いた言葉……それはまるで警告のような響きを持っていた。

 

 

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「複数の組織が絡んでいる可能性はあるが……アルカノイズが出現している以上、バルベルデで起きている騒動にパヴァリア光明結社が絡んでいる事は確実だろう」

 

「やはりそうか。 で、あるならば……」

 

「ああ、背後には間違いなく錬金術師が絡んでいる。 でなければ素人にアルカノイズを使役する事など不可能だからな」

 

 S.O.N.G.仮設本部内部の研究室……そこでは現在、司令である弦十郎と三人の少女が会議を行っていた。

 

「やはりか……まだ装者達には伝えていないのだが、近い内にバルベルデ攻略任務が行われる事になるだろう。 できればキャロル君達の方からも戦力を貸してもらいたいのだが……頼めるか?」

 

「ボクからもお願いします」

 

「はあ、あんな不良品の玩具使って何が楽しいのかしらねぇ……」

 

「ふむ、そうだな……」

 

(不良品の人形がなんか言ってる……)

(ほら、同族嫌悪ってやつ)

【……その言葉、あたしにも刺さるからやめてくれない?⦅半ギレ⦆】

 

 そこでは近い内に発令される作戦……その助力についての話をしているようだ。イグナイトモジュールが使用不可な現状、錬金術師との戦闘にはキャロル陣営の力が必要……弦十郎はそう考えているのだろう。

 

 

 

「ファラ、レイア、ミカ、ガリィの四体を提供しよう。 ただしパヴァリア光明結社はシャトーの存在を周知しているため、万が一のことを考え私はシャトーの守りにつく」

 

 

 

「キャロル……ありがとうございます!」

 

「オートスコアラー四体全てを……恩に着るぞキャロル君」

 

「ふっ、何を言う。アルカノイズについては私にも責任の一端がある……そして私にとって装者達は大事な友なのだ、それを守ろうとするのは当然だろう?」

 

「えっ、それ大丈夫なんです? パワーアップしたミカちゃんだけでもアレなのに、相手が死んじゃいません?精神的に」

 

(勝率が300パーセントとかになってそう⦅遠い目⦆)

(ちなみに非常時には幼女が参戦して勝率がさらにエラい事になるゾ⦅無慈悲⦆)

(ダウルダブラ→フォニックゲイン→限定解除  う~ん、この即死コンボ)

 

 どうやら作戦には装者三人⦅元FIS組はリンカーの残量の関係で戦闘に突入するまで待機⦆+オートスコアラー四体で行われるようだ。

 ……敵陣営はキャロルがいないだけでラッキーと考えるべきなのだろうか……⦅遠い目⦆

 

「面倒なのは私も困るからな、一度で終わるのならばそれに越した事は無いだろう?⦅無慈悲⦆」

 

「まあこの戦力に正面から喧嘩売って来るお馬鹿さんなら~、さっさと掃除しちゃえばいいとは思いますけど~⦅上から目線⦆」

 

「……何とも頼もしい事だな、エルフナイン君」

 

「そ、そうですね⦅引き攣った笑み⦆」

 

(敵陣営がアホじゃない事を祈ろう⦅届かぬ願い⦆)

【パヴァリア光明結社は裏側でも最大の組織なんだし、流石にそこまで馬鹿じゃないわよ】

(ほんとぉ?⦅疑いの眼差し⦆)

 

 弦十郎とエルフナインはこの時、まだ見ぬパヴァリア光明結社の錬金術師に同情していた。

 最大で十人を同時に相手にしなければいけない上、非常時にはクソゲーの権化と化した幼女が出張って来るのである、これは同情しても仕方ないだろう⦅悲しみ⦆

 

「これでとりあえずの話は終わりだが……時間を取らせてすまなかったな、今日は響君達と遊びに行くのだろう?」

 

「ああ、立花響と小日向未来、それに雪音クリスと風鳴翼もだ。 風鳴翼以外は学園の授業が終わり次第、ここで待ち合わせる事になっている」

 

「ちなみにアタシとエルフナインも参加しま~す♪」

 

「は、はいっ! 今から楽しみです!」

 

「そうか、存分に楽しんでくるといい」

 

(オーバーキルの事なんか忘れて遊びに行くんだよ!)

(そうだよ⦅便乗⦆)

【そうね、そんなに酷い事にはならないでしょうし⦅フラグ⦆】

 

 これでとりあえずの話は終わり、弦十郎は研究室を去っていく。その最中……。

 

 

「むっ、いかんな……味方の頼もしさに、表情が緩んでしまっていたか」

 

 

 弦十郎は自身が笑みを浮かべている事を自覚し、引き締める。頼もしい味方が増えたのは確かだが、それでも最悪の事態に備えるのが司令である自身の役目……彼はそう自身を引き締めながら、司令室の扉を開くのだった。

 

 





なんだかとても酷い話でしたが、番外編の時系列はバラバラなのでAXZ編はまだまだ先です。

果たして聖人である局長は悪の組織S.O.N.Gに打ち勝つ事ができるのか!?⦅迫真⦆

次回も読んで頂けたら嬉しいです。


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