ガリィちゃんとわたしたち   作:グミ撃ち

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第百二十九話です。

※ 今回、サンジェルマンさんの過去について色々と捏造していますが、もしかすれば公式から矛盾している部分があるかもしれません、ご注意ください。

……矛盾点があった場合、教えて頂けたら助かります(人任せ)




第百二十九話

 

 

「……つまりお前達は過去、支配構造そのものをこの世界から消滅させるために動き始め、そして今、その方法を確立したという事か(バラルの呪詛を解除するために、月遺跡を掌握する事が必須条件なら……そうか、この人達は埒外の力に頼るつもりなんだ。だとすれば不死身の怪物は、その実験段階における副産物……つまり、ここには無い何か――埒外の力を持つナニカを呼び出す事が、この人達の目的……でも、そんなものをどうやって繋ぎ止め――そうか、人形だ)」

 

「ええ、世界はバラルの呪詛――神々の呪いに浸食されている。浄化するには、元を絶つ以外に方法は存在しない」

 

「共通言語を取り戻し全ての人類の心を繋げることで、平和な世界が訪れる……私達はそれを目指しているというワケダ」

 

 親切にも生い立ちから話し始めてくれたサンジェルマンさんのネタばらしは、遂にフィナーレを迎えていた。

 ちなみに一応、『神の力』については伏せているのだが……既に御覧のあり様である、うわようじょかしこい。

 

 しかしこのサンジェルマンという女性、一体どのような人生を送る事でこのような結論に達したのだろうか……まずはその事について、彼女の人生を振り返りながら解説しよう。

 

 時間は遥か昔、数百年前まで遡る……。

 

 

 サンジェルマン、奴隷の母の元に生誕する。ちなみに父親は上流階級の男性であり、彼が母に手を出したことでサンジェルマンを身籠った。

 

 

「これ、わたしが食べていいの? あれ……おかあさんの分は……?」

 

 

 貧困の中で苦しみながら母親と二人、懸命に日々を生きる。なお父親からの援助は皆無であり、サンジェルマンは彼の名前以外何も知らなかった。

 

 

「お願いです助けてっ!!  おとうさんっっっ!!!」

 

 

 劣悪な環境の中、母親が病に倒れる。熱が下がらず、苦しみ続ける母親を救うため、サンジェルマンは一縷の望みをかけ父親の元へ向かう。その結果……父親がサンジェルマンに与えたのは罵詈雑言と、頬への平手打ちだった。

 

 

「まっててねおかあさん……土の中はきっと、ここよりずっとあたたかいはずだから……」

 

 

 数日後、母親が死去する。死体はサンジェルマンが自身の手で、道具すら使わずに土を掘り、たった一人で埋葬した。

 

 

「お母さんのところに、早く行きたいなぁ……きっと天国には苦しむ人も、誰かを苦しませる人もいないはずだもん……」

 

 

 母の死後、抜け殻のような生活を送りながら、彼女はまだ生きていた……ちなみに彼女が自らの命を絶たなかった理由は……そうする気力すら無かった、ただそれだけの事である。

 

 

「この本をわたしに……ですか?」

 

「ぜんぜん、読めません……」

 

「えっ……教えて、くれるんですか?」

 

 

 それから日々は流れ……ある日、サンジェルマンに転機が訪れる。

 戯れに彼女を弄んでいた貴族が、彼女に本(と言っても現代の物とは違い、質の悪い紙を纏めただけのようなもの)を気紛れで与えたのだ。

 ……この時が彼女の人生において、母の元に生を受けた事以来、二回目の幸運が訪れた瞬間だった。

 

 

「ねえ、そこの素敵な殿方――あら、女性でしたのね……ごめんなさい、悪気は無かったんですのよ?」

 

「いえ、お気になさらず。貴方様のような麗しい女性に素敵、などと言われてしまえば、そのような些事どうでもよくなってしまいましたから」

 

「まぁ、お上手ですのね……貴方のお名前、聞いてもよろしいかしら?」

 

 

 更に日々は流れ……貴族達の社交場に男装の麗人、サンジェルマンは参加していた。

 この頃から彼女は、男女を問わない多数の支援者から援助を受け活動することになると同時に、錬金術についての理解を深めていた。

 

 

「こんなにお恵みを……ありがとうございます!ありがとうございます!!!」

 

「……ただの気紛れだから(支配から逃れたところで、今度は支配する側に回るだけ……世界は変わらない、変えられない――――それでも、私は……)」

 

 

 しかし成り上がった立場とは裏腹にこの頃、サンジェルマンの心は弱り切っていた。

 ……周りを見渡せる余裕ができたが故に、彼女は現実という壁を嫌という程理解させられ、心を折られかけていたのである。

 

 

 

「……バラルの、呪詛……?」

 

 

 

 そんな時、サンジェルマンは知った。この世界が呪われている事を……そして同時にこの瞬間、消える寸前だった心の火が再び燃え盛ったのである。

 故に彼女は調査した、他の全てを犠牲にして……しかし――

 

 

「……私の知る錬金技術では、足元にも届かない……諦めるしか、ない……」

 

 

 またも彼女の理想は、現実という巨大な壁に阻まれてしまう。

 故に心の火が完全に消えるのは、最早時間の問題だった。しかし、だからこそ――

 

 

 

 

 

 

「叶うさ、君の望みは。 共に歩もうじゃないか、理想の為に」

 

 

 

 

 

 

 その 言葉()はサンジェルマンの心に深く染み渡り、瞬く間に浸食した。

 

 

 

 

 

 そしてこの日、サンジェルマンという名の一人の女性が、表舞台から完全に姿を消した。

 

 

 

 

 

「支配への反逆……革命を望むなら、私の同志となりなさい」

 

 

「私と来るなら、貴方を錬金術の心理へ導いてあげる」

 

 

 

 その後、今日までパヴァリア光明結社は、敵対する先史文明期の巫女・フィーネの目を掻い潜りながら、計画を進めてきたのだ。脅威が去る瞬間を、暗闇の中で伺いながら……。

 

 

「フィーネが完全に消滅した今、最早私達に脅威は存在しない。 そう、ついに訪れたのだ……理想を実現する時が」

 

 

 そして時は来た……そう、フィーネは消滅し、最早彼女達の計画を止められる者は存在しな――

 

 

 

 

 

「飯食って、映画観て、寝る!男の鍛錬はそいつで十分よ!」

 

 

「俺は……奇跡の殺戮者だ!!(黒歴史)」

 

 

 

 

 

 あっ……調査不足だったみたいですね⦅諦め⦆

 

 

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「……お前達の言い分は理解した――が、その上で言わせてもらおう……さて、決着をつけるとしようか(この人、正気を保ったまま今日まで、このためだけに生きて来たんだよね……でも、ごめんね)」

 

「っ……取り付く島も無いとは、正にこういう事をいうワケダ……!」

 

「……変に同情されるよりは、こちらの方が余程マシよ。 いいだろう!貴様と我々……どちらが最後まで立っていられるかを、決めるとしましょう!」

 

 そしてサンジェルマンによる独演会が終了したところで、戦闘再開である。

 なお、いまだにパヴァリア組の二人は残酷な事実に気付いていない模様、キャロルちゃんはエネルギー満タン!元気いっぱいです!⦅マジキチスマイル⦆

 

「……(あっ、やっぱり正気じゃ無いかも、どうしよう…………そういえば、壊れたテレビは叩いたら直るって、クリスちゃんが言ってたような……よしっ!⦅天才の閃き⦆)」

 

「……? なんだ、あの構えは……?」

 

「警戒してプレラーティ……何か恐ろしい予感がするわ」

 

 そんな元気一杯胸一杯なキャロルちゃん、ここでまさかの攻撃態勢である。

 その構え……右手をピーンと伸ばし、高く掲げた態勢を取った彼女の威圧感は凄まじく、サンジェルマン達の脳内に激しい警報を響かせていた。

 

 ……ちなみに最悪の場合、クリスが殺人教唆の罪に問われるかもしれないという非常にデンジャラスな状況である。ビッキー早く来て!!

 

「……どうした、来ないのか?(遠慮しなくていいんだよ!私のえくすかりばーチョップで、しっかりばっちり治してあげるんだから!)」

 

「……サンジェルマン、私が死んだ場合はカリオストロを連れて――」

 

「縁起でも無いことを言うな! 三人で理想を見届けようと、そう誓ったでしょう!?」

 

 あと十歩も歩けば、そこは死が蔓延る超危険地帯……それを分かっていながら、行かなければならないという絶望……サンジェルマン達は、完全に足を止めてしまっていた。

 

 

「ならば、こうするまでの事…… 『~♪』 (あっ、いけないいけない!限定解除の準備もしておかないと!! みんな~、早く来て~!)」

 

「く、来るなっっ!!!」

 

「何故、歌って――ま、まさか死に行く私達に向けた、鎮魂歌(レクイエム )だと言うの……!?」

 

 

 しかし、そんなサンジェルマン達を待っていたのは、超危険地帯が向こうから迫ってくるという絶望的な現実だった。

 しかも彼女達に向けた鎮魂歌(レクイエム )を奏でながらである、超怖い。

 

 

「~♪ (動いちゃダメ!手元が狂っちゃったら危ないんだからね!)」

 

「や、やめ……た、頼む、私はどうなってもいい、だからサンジェルマンだけは……!」

 

「武器を構えなさいプレラーティ! 私達にはもう、これしか選択肢は残されていない!」

 

 

 そして、ゆーーーっくりと時間を掛け(時間稼ぎ+歌う事に集中していたため)、遂に死神はサンジェルマン達を天に送るため、彼女達の安全圏へと足を踏み入れた……ちなみに、仮に手元が狂わなかった場合でも高確率で大惨事が発生するという事を追記しておく。もう誰でもいいから早く来て!⦅切実⦆

 

 

「~♪(歌うのって、楽しいな……みんな、私を助けてくれて、諦めないでくれてありがとう……ありがとう、ガリィ……)」

 

「や、やってやる……!!サンジェルマンのためなら私は、奇跡だって起こしてみせるワケダ!!」

 

「なんて優しい歌……! そう、私達の魂を……安らかな場所に送ろうとしているのね……!」

 

 

 狂気から解放された事でキャロルは、歌を聴くこと、そして歌う事が好きになっていた。

 ……ちなみにどのくらい好きかと言うと、集中しすぎて周りの声が聞こえなくなるくらいには大好きである。

 つまり、今の彼女にはサンジェルマン達の声は一切聞こえておらず、えくすかりばーチョップは既に発射三秒前である、絶望。

 

 

「~♪(あっ、そういえば未来ちゃんの歌って聞いた事無かったような……うん!ぜったい優しい歌だよね、きっとそう!)」

 

「こ、来いっ……!! そのニヤけ面を歪ませてやるワケダっ!!!」

 

「ここで終わるわけにはいかない……お母さん、どうか私達に奇跡を起こす力を……!!」

 

 

 死神があと二歩、近付いた瞬間に私達のどちらか――狙われた方は死ぬ……そんな確信にも似た予感を抱きながら、プレラーティはその役割を引き受けるため、巨大なケン玉を強く、強く握りしめていた。

 

 

「……カリオストロ、後は任せるワケダ……っ!!(私の身体を盾にして、サンジェルマンが逃げる時間を稼ぐワケダ……! 例え首だけになろうと、腕に噛み付いて邪魔してやる……!)」

 

「っ!? プレラーティ!?」

 

「~♪(ふんふんふーん♪ フォニックゲインが~、大増量セール中~♪)」

 

 

 この時プレラーティは、これまでの人生で最も集中し、そして意識が研ぎ澄まされていた。

 自分が散ればサンジェルマンはきっと怒り、そして悲しむだろう……だが、その悲しみはカリオストロがいてくれれば、いつかきっと癒える。だからプレラーティは、躊躇する事無く、そして――

 

 ――サンジェルマンよりも、そしてキャロルよりも速く、最高のタイミングで攻撃を仕掛ける事ができる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやぁぁぁぁぁーーーーーーっっっ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 しかし――彼女の希望は、決死の攻撃がキャロルへと届く寸前――潰えた。

 

 

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「う、うぅ……どうして、こんな……!!」

 

 

 あーしは瓦礫に塗れながら、どうしてこんな事になった、なってしまったのかを考えていた。でも――

 

「……」

 

 それを、視線の先にいるあの、 能面みたいに表情が無い人形(・・・・・・・・・・・・・ )が許してくれるとはとても思えない。

 

「……まだ、あーしは終わってないんだからぁ……!」

 

「そっカ、なら早く続きをやるんだゾ」

 

 だからあーしは立った……既に切り札を使い切ったという、絶望的な事実から目を背けつつ、立ち上がったのだ――

 

 

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 ――時間は少しだけ遡る

 

 

「ティルフィング! あのお人形さんを懲らしめる力を、あーしに与えて!!」

 

「アハハハハハハハッ!? おっ、おオっ!?」

 

 あーしは赤い人形――確かミカって言ってたかしら。その子と互角に戦っていた。

 でも、早くサンジェルマン達を助けに行きたかったあーしは切った、ティルフィングの二回目の願いという切り札を。

 

「ほらほらほらほらぁ~♪ さっきまでの威勢はどこに行ったのかしら、ねっ!!!」

 

「ぎゃんっ!!!」

 

 効果は――劇的だった。

 あーしの攻撃は簡単に当たり、逆にミカの攻撃は当たらない――仮に当たっても、大したダメージにはならない。あーしはこの時、自分の勝利がそう遠くない事を確信していた。

 

 

 

 

 

 

 

「――今からおまエは、 ミカの敵(・・・・ )だゾ」

 

 

 

 

 

 

 

 それが唯の思い込みだと知ったのは僅かに後――ミカの表情から、一切の色が消えた後だった。

 

 

 

「なーに、負け惜しみ? 残念だけど、お人形さんはあーしに勝――がっ!?」

 

 

 

 気付けばミカの動きから、無駄なものが全て無くなっていた。

 

 

「これは遊びじゃないかラ、ミカは遊ばないんだゾ」

 

 

「なっ、なにそれ!?そんなの聞いてな――うっ、うぷっ……!!」

 

 

 それまでの力任せの攻撃とは違う、明らかに誰かに仕込まれた……効率的に人体を破壊するための動き。

 ……こんなものを仕込んだ奴は、絶対ろくでなしに違いない……あーしはそんなことを考えながら、迫りくる吐き気と必死に戦っていた。

 

 

「死んじゃったらマスターに怒られるかラ……頑張るんだゾ?」

 

 

「な、舐めんじゃないわよぉ……!」

 

 

 自分でいうのもなんだけど、よくもった方だと思う。でも――

 

 

 

 

 

 

 

 

「どっかーん」

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやぁぁぁぁぁーーーーーーっっっ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 これはちょっとだけ、ヤバいかも――

 

 

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「な、なななな……何やってるのミカァァァァァッ!!!!!(な、なななな……何やってるのミカァァァァァッ!!!!!)」

 

 キャロル・マールス・ディーンハイムは激怒した。それはもう、歌う事を中断するくらいに。

 そう――自分の作った人形が命令を無視し、敵をホテルの外壁に叩きつけた挙句、トドメを刺そうとしてるようにしか見えなかったからである。

 

「っ!?」

 

 あ、ちなみにプレラーティの決死の一撃は片手間に防御しているので問題無しです、つよい。

 

 

「カリオストロッ!!」

 

 

 ま、まあとにかく今、キャロルとサンジェルマンの意識は完全に他所の戦場に向いていたのである。

 

 

 

 

 

 

「あああああああああああっっっ!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 故に、奇襲は成功する。

 

 

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 カリオストロが沈んだ

                               赤い人形が来る

                じきに残りの二体も来る

       勝ち目は潰えた

                  サンジェルマンだけは絶対に守る

   局長はどうしてる

                             頼りにならない

             私がやるしかない

 どうやって?

                                 チャンスは今しかない

                死んでも絶対に離さない

    少しだけ恩を返せる

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――ふふっ、仲間の道を切り開いて死ぬなんて、( 外道)らしくない最期なワケダ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あああああああああああっっっ!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――隙あり、なワケダ。

 

 

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「っ!? 貴様、何を……!?(私にしがみついて……! な、なんなのいきなり!?)」

 

「逃げろサンジェルマン!! お願いだから逃げて!逃げてくれっっ!!!」

 

 必死にキャロルの身体にしがみつくプレラーティ……彼女は最早、自身の生死などどうでもよくなっていた。

 故に、その狂気すら滲ませる気迫は相手を、絶対的な強者をも怯ませることができる。

 

 

 

 

 だが――――

 

 

 

 

 

 

 

 

「断るっっっ!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 プレラーティが自身の命を使い潰してでも守りたいものがあるようにそれは、サンジェルマンにも――

 

 

 

 

 

 

 

 

「絶対に――――――断るっっっ!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 二人の錬金術師の絶望的な戦いが、幕を開けた。

 

 

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「はっ、離せ――貴様等!! なっ、何をトチ狂ってこんな――(ふ、二人目もしがみついて来た!? な、なんなのこの人達離して!私、ミカに説教しに行かなきゃいけないのに!!はーなーしーてぇー!!)」

 

「サンジェルマン!? ばっ、馬鹿野郎!!なんのために私が、命を懸けて――」

 

「うるさい!! うるさいうるさいうるさい!!!」

 

 

 状況は、てんやわんやであった。

 ミカの元に向かおうと必死で二人を引き剥がそうとするキャロル(怪我をさせるわけにはいかないので、上手く引き剥がせない)、必死の形相でしがみついているプレラーティ、そして……涙を流しながら同じくしがみついているサンジェルマン……状況は正に地獄絵図である。

 

「な、何が起こっている!? お前達は一体、何をしているのだ!?(うわあぁぁぁん!!!ガリィ助けてぇぇぇぇ!!!)」

 

「うるさいのはサンジェルマンなワケダ! このバカ!バカ!バーーーーカっ!!!」

 

「バカじゃない!! 仲間を見捨てる方がよっぽど馬鹿!大馬鹿よ!!!」

 

 もみくちゃになりながら、叫び声を上げ続ける三人の錬金術師……その光景は最早、何をやっているのかすら分からない状況であり、戦場に立つ者のほとんどは、その意味不明な光景を見せられ硬直していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――待っていたよ、この時を」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――そう、一人と一体を除いて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さようなら、サンジェルマン♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――チャンスが、来た

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――っ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――三人の頭上には、太陽

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――――――きょく、ちょう……?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――叶わないのさ、君の望みは

 

 





ミカちゃんについて

今までの戦闘→遊び
OTONAとの訓練→遊び

つよい(確信)


次回も読んで頂ければ嬉しいです。


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