ガリィちゃんとわたしたち   作:グミ撃ち

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第三十話です。恒例の作戦会議。




第三十話

 

 

 ガリィが帰還し全員が揃ったキャロル陣営、彼女達はシャトーの玉座の間で恒例の作戦会議を始めるところであった。

 

「…それでは始める。ファラ」

 

「はい、マスター。…あの、そのままでよろしいのですか…?」

 

「大丈夫よファラちゃん、ガリィはとっても良い気分なんだから♪」

 

「…俺は最悪の気分なのだが?⦅半ギレ⦆」

 

 玉座に座るキャロルの前にいる人形はファラ、レイア、ミカの三体である。

 …えっ、残り一体はどこにいるのかって? それは…。

 

「主を抱えたまま玉座に座るとは…派手に不敬だがガリィらしい」

 

「マスターの頬っぺた、ぷくぅーって膨らんでるんだゾ! あははは!」

 

 そう、ガリィはキャロルを抱えて玉座に座っていた。これは打ち首にされても文句は言えない程の狼藉であったがガリィは平然とするどころかご満悦な表情であった。

 

「やかましい! というかこの馬鹿を止めろ貴様ら! なんで微笑ましそうに見てるだけなんだよお前たちは!」

 

「微笑ましいと思っていたからです⦅正直な感想⦆」

 

「その…止めた時の二次災害が怖くて…⦅経験談⦆」

 

「アタシも混ざろうとしたらガリィに睨まれたんだゾ…」

 

 仲間達の反応は三者三様ではあるが結局止めなかったことに変わりはない。キャロルは遠い目で全てを諦めた。

 

「…ファラ、始めよ」

 

 このままでは埒が明かないので強引に会議を始める事にしたキャロルであった。

 

「――はいマスター。本日、ガリィちゃんと私が鑑賞していたライブ会場で観客を人質に取った事件が発生しました」

 

「それは知っている。確か装者が出演していると聞いたが」

 

「そいつがなんかしたのカ??」

 

 まずはライブ会場で事件が起きた事を話すファラであったが、ガリィ達が装者の出演するライブに行っている事はレイア、ミカ共に知っているのでここは問題ないだろう。

 

「えぇ、主役の片方を装者である風鳴翼が務めていましたわ。しかし問題を起こしたのはもう片方の主役、マリア・カデンツァヴナ・イヴの方です」

 

「びっくりよね~、ファラちゃんと楽しんでたら急に会場中にノイズが出て来たんだもん。ガリィ怖くて泣いちゃいそうでしたぁ♪ しくしく…⦅嘘泣き⦆」

 

「涙を流すなどという機能は貴様には無い⦅マジレス⦆」

 

「セリフと表情がまるで合っていない…」

 

「涙を流す機能があってもガリィはきっと泣かないと思うゾ」

 

 相変わらず突っ込みどころ満載のガリィに翻弄される仲間達。この人形が口を開くと話が進まないので静かにしておいてほしい、仲間達は切に願っていた。

 

「…こほん、話を続けますね。 マリア・カデンツァヴナ・イヴ…次からはマリアと呼びますね。彼女は会場中にノイズを展開、その後ガングニールと思われるシンフォギアを纏いましたわ」

 

「ガングニール…それは確か」

 

「そうだ。融合症例と適合者の差はあるが、立花響と同じシンフォギアであろう」

 

「シンフォギアって何個も同じのあるのカ?」

 

 マリアが纏ったギアはガングニール、立花響のギアと同じであった。二人の差は融合症例と適合者、そして纏ったギアのカラーリングなどであるが根本的には同じだろう。

 そしてミカは何故同じギアがいくつもあるのか疑問だったようだ。その疑問に答えるのは…。

 

「ミカちゃ~ん、響ちゃんと融合しているシンフォギアはもともとガングニールの欠片だったものなのよ。つまり…」

 

「――っ! 分かったゾ! 欠片だから他にもいっぱいあるんだナ!!」

 

「せいか~い♪ミカちゃんえら~い、パチパチパチパチ~♪」

 

「えへへ、ガリィに褒められたんだゾ」

 

「…ファラ、続きを」

 

 お遊戯会の様な雰囲気の人形達にうんざりした表情のキャロルである。それにしてもガングニールの欠片に適合者まで揃えているとは一体どのような組織なのだろうか。

 

「はい、マリアはその後世界各国へと国土の割譲を要求し、それが果たされない場合は主要都市にノイズをばら撒く、と全世界に向けて通達しました」

 

「派手な脅しだ」

 

「…それが本命であれば我々の出番は無いだろう。本命であれば、な」

 

「あらら、マスターってばなんだか腑に落ちないご様子ですね~」

 

 マリアの要求、そして脅しも確かにレイアが言うように派手である。しかしキャロルはどこか引っ掛かったような表情でいるのだった。

 

「いや、今はいい。その事よりも話の続きを」

 

「ぶ~、秘密主義なんですからも~。ファラちゃん、続きですって」

 

 キャロルは気になる事があるようだがどうやら今は話の続きを優先するようだ。誰かのせいで話が進まないので仕方のない事である。

 

「はい、その後マリアはなぜか突然観客を解放しました。私達も観客に紛れ外へと避難し、私は報告のためシャトーへ帰還してガリィちゃんは事態の推移を監視するため現場に残りましたわ」

 

「そうね~、ばっちり見届けて来たんだから♪ ここからはガリィの出番なんで――」

 

「待て、ガリィ」

 

「もぉー、なんですかマスター! も、もしかしてガリィの話は聞きたくないって言うんですかぁ…⦅悲痛な表情⦆」

 

「違う、一番の問題故ファラに意図的に伏せさせていた部分を話す」

 

 キャロルにストップをかけられ、自分の話は聞きたくないのかと表面上は悲しそうな表情をしているガリィ。しかしそれはもちろんガリィの勘違いであり、キャロルは意図的に後回しにした部分をこれから話すようだ。

 

「それでは話しますね。マリアが所属する組織、彼女はそれを『フィーネ』と語りました。そう、我々が三ヶ月前まで調べていた者の名と同じものですわ」

 

「フィーネ…だが奴は装者に討たれたはず」

 

「そいつまだ生きてるのカ??」

 

「確実に死んだわよ、ガリィがこの目でちゃ~んと確認したんだから間違いないわ」

 

 マリアが語った組織の名はフィーネ、二課に潜伏し月を落とそうとした女の名と同じであった。

 だが彼女の死はガリィが直接見届けている、よってフィーネはもはやこの世界に存在しないはずなのだが…。

 

 

「私は何度だって世界に蘇る」

 

 

 突然呟いたキャロル。その言葉の意味とは一体…。

 

「えぇ…確かにそう言ってましたけど、いくらなんでも早過ぎじゃないですかマスター」

 

「あの、それはどういう…?」

 

 二人以外には理解できない会話を始めるキャロルとガリィ。残りの仲間達は皆分からない様子だった。

 

「フィーネが散り際に語った言葉だ。三か月前の夕食後、ガリィに聞いたものだが…」

 

「いやいや、復活するにしても十年後とかだと思いません? だから話さないでもいいかなと思ってマスターだけに言ったんですよぉ」

 

 そう、キャロルはフィーネが討たれた日の夕食後にガリィから会議では話さなかった細かな事を聞いていたのだ。ガリィもまさかこんな短期間でまたフィーネの名前を聞くことになるとは思っていなかったようだ。

 

「では、フィーネはマスターのように?」

 

「いや、俺とは異なる方法でだ。ガリィ」

 

「はいは~い。あのねレイアちゃん、櫻井了子は最初からフィーネってわけじゃなかったみたいなの」

 

「…地味に難しい話だ」

 

 フィーネについてガリィが話し始めるが、レイアはいまいちピンと来ないようだ。まぁいきなり正解に辿り着く事は難しいので仕方ないだろう。

 

「老害…フィーネが自分で言っていたわ。十二年前、アウフヴァッヘン波形に接触した際櫻井了子の意識は死んだ、ってね」

 

 実はガリィは超遠距離で監視していたためこの発言は聞いていないのだが、そこは声達の知識によってカバーされていた。

 

「…恐らく遺伝子に細工をしていたのだろう。大方血縁者がアウフヴァッヘン波形に接触した瞬間に、フィーネが世界に存在していなかった場合にのみ発動しその人間の意識を食い潰す、といったところか」

 

≪ねぇねぇ、すごいでしょガリィのマスター♪≫

 

(あ~はいはいそうですね~⦅適当⦆)

(私達の企みもいつか看破されそうなんですがそれは大丈夫なんですかね…⦅危機感⦆)

 

「それではあのマリアという女が…?」

 

「マリアという女が既にフィーネと化しているのなら潜伏し、再び月を落とす算段を立てているはず。故にフィーネの名前をただ騙ったテロリスト、という可能性も捨てきれん」

 

「う~ん、今は情報が足りないって事ですかねぇ」

 

「そうだ。よって今は緊急性は無いが情報収集は行う、ガリィ以外は俺の補佐だ」

 

 現在のところ緊急性は無いが、念のため情報収集する事を決めたキャロル。しかしその中にガリィの名は入っていない…あっ(察し)

 

「承りましたわ、マスター」

 

「任務、了解しました」

 

「分かったゾ!」

 

 この時、既にガリィは自分が何を命じられるのかを半ば確信していた。

 

「え~、ガリィだけ遊んでていいって事ですかぁ♪ 悪いわねアンタ達、ガリィの分まで精々馬車馬のように働くといいわ!」

 

 なのでガリィは悪足掻きをする事にした。一%でも自由を勝ち取れる可能性があるならば、彼女は決して諦めないのだ。

 

「貴様は監視だ。なんなら帰って来なくてもいいが、最低でも日が落ちるまでは二課の動向を探れ」

 

(知ってた)

(正に無駄な足掻きでしたね…)

 

「ひっ、ひどい! こんなに頑張ってるガリィにそんな仕打ち、ひどいと思わないんですかぁ!?」

 

 

「現在進行形で貴様がやってる事の方が酷いわ! この不敬者!」

 

 

 自分を棚に上げて主を糾弾するガリィにとうとう噴火するキャロル。主を膝に乗せ玉座に座りながらこの発言ができるのはこの人形しかいないだろう。

 

「はいはい分かりましたよ~だ。ガリィにぃ、おまかせでぇ~す」

 

「おまかせできんわ! 任務になると急にやる気無くすのやめろ!」

 

「マ、マスター落ち着いて下さい!」

 

「完全にガリィのペースのようだな」

 

「レイアちゃん!? 冷静に分析している場合じゃないわよ!」

 

「頭使ったらお腹空いてきたゾ…」

 

「ミカちゃん!? お腹空くくらい考えてたの!? 何を!?」

 

 じゃれ合う主従にツッコミが追い付かないファラ。今日もシャトーはこんな調子であった。

 

 

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「それでいよいよガリィの出番なんですけど~。マスター、なんだか疲れてません?」

 

「はぁ、はぁ…誰のせいだと思って…」

 

「あらら、ちょっとやりすぎましたかねぇ。ごめんなさい、マスター」

 

「…ふん。もういい、さっさと話せ馬鹿者」

 

 翻弄され疲労困憊のキャロルであったが、ガリィが謝ったのでとりあえず矛を収める事にしたようだ。

 

「はいは~い。えーっとぉ、まず装者が六人に増えましたぁパチパチパチパチ~♪」

 

「えっ、何それは⦅驚愕⦆」

 

「派手に驚いたぞ⦅無表情⦆」

 

「…マリアという女に仲間がいたという事か」

 

「戦える奴が増えたのカ!?」

 

 驚いた様子のファラに無表情のレイア、理解した様子のキャロルに戦える相手が増えると喜ぶミカ。反応は様々なものであった。

 

「変な語尾の金髪と暗そうな黒髪の二名です。マスターの言う通りマリアの援軍として駆け付けたみたいですよ」

 

「風鳴翼一人で三人を相手取ったって事かしら? だとしたら大したものね」

 

「あっ、言い忘れちゃった。二課の装者も勢揃いしてました、だから三対三でしたよ」

 

「装者の数が増えた事は僥倖だが、敵対している以上脱落者が出る恐れがある、という事か」

 

 装者が増えた事は吉報だが敵対している以上、最悪戦闘不能者が出る可能性がある。キャロルが危惧していたのはこの事であった。

 

「そうですねぇ、まぁガリィの見てるところで二課の装者が死にかけてたら、バレないように助けるくらいはしますけど…」

 

「そこの判断は貴様に任せる。だが我々の存在を晒す事になるくらいなら見捨てても構わん」

 

 確かに装者の消失は痛手だが、自分達の存在が明るみになるくらいなら切り捨てる。キャロルは冷静にそう判断したようだ。

 

「は~い、うまくやりますからご心配なく♪ ガリィにおまかせでっす☆」

 

「⦅不安しかない…⦆」

 

「⦅不安ね…⦆」

 

「⦅地味に不安なのだが…⦆」

 

「不安だゾ」

 

 一体を除いて口には出さない仲間達。何故口に出さないか、それは…。

 

「はぁっ!? なんか言ったかしらミカちゃぁぁん!」

 

 こうなるからである。ミカはいつもこれでガリィを怒らせてしまうのだ。

 

「そんな事よりガリィ~、お腹が空いたゾ…チューしてくれよ~」

 

「ミカてめぇ…はぁ、後でしてあげるから黙ってなさい。それより話の続き、するわよ」

 

 ミカに毒気を抜かれたガリィは話の続きをする事にしたようだ。今日はいつもに増して脱線気味なので会議が長くなってしまっているのであった。

 

「それで戦ってる途中に急にでっかいノイズが現れたんです。その後マリアが槍…多分アームドギアだと思うんですけど、それで巨大ノイズを攻撃してバラバラにしちゃったんですよぉ」

 

「わざわざ攻撃したって事は何か意味があるんでしょうけど…」

 

「ガリィ、続きを」

 

「えーっと、増殖分裂型って言ってました。バラバラにしても増え続けるタイプみたいですっごい気持ち悪かったです…あ、この時点でマリアと他の二人は撤退して行きましたよ」

 

「つまり、撤退するために呼び出したのかしら?」

 

 急に現れた増殖分裂型のノイズ。ファラはそれを撤退を支援するために呼び出したものと推測する。この時点ではそう考えるのが普通であろう。

 

「う~ん、それは分からないですけど…その後がすごかったんです! ノイズを撃破するために、三人で手を繋いで絶唱ですよ絶唱!」

 

「――っ!? 絶唱だと!?」

 

 絶唱という言葉にキャロルが驚愕するのも無理もない。絶唱とは命すら失う危険を孕む言わば自爆技であり、二課の装者三人が同時に使ってしまえば良くて大怪我、最悪は死ぬ事になる。

 更に長期離脱は必至のため、二課で戦闘を行える装者がゼロになるという事もキャロルは危惧していた。

 

「安心してくださいマスター、巨大ノイズを倒した上に装者は三人とも…もちろん響ちゃんも無事でしたよ♪」

 

「別に立花響の安否など気にしてはいないが…何故」

 

「ガリィが見てた感じでは響ちゃんが他の装者の負荷を肩代わりしてるみたいでしたよ。それで響ちゃんに力を一点集中!って感じでした」

 

 S2CAトライバースト。それは『絶唱のバックファイアを抑制する』特性を持つ響を中心に置き、装者三人の絶唱の負荷を最低限に抑えつつ強力な力を発揮させるコンビネーション技である。

 実はルナアタックの際に、月の欠片を破壊するため絶唱を使った三人が生還したのは響のこの特性のおかげであった。

 

「なんというか…とんでもないですわね」

 

「そうよ、本当にとんでもなかったんだから…あんなの耐えられるわけないでしょ…」

 

「「「???」」」

 

「…あっ⦅察し⦆」

 

 ガリィの言う事が理解できないオートスコアラー達。しかし唯一キャロルだけは察してしまうのであった。

 

「貴様…先程言っていたのはこれの事か…」

 

「グスン…そうですよぉマスター、ガリィは風に負けた情けない人形なんです…しくしく⦅嘘泣き⦆」

 

「そんなくだらない事で俺は数十分この馬鹿に纏りつかれたのか…⦅死んだ目⦆」

 

 ガリィが喚いていた事件の真相は実に下らないものであった。纏わりつかれている最中にほんの少しガリィを心配してしまったキャロルは過去の自分を殴りたくなっていた。

 

「とっ、とにかく立花響には他の装者には無い力を持っているという事ですわね!」

 

 ファラが場の雰囲気を切り替えるため声を張って切り出す。彼女がもし人間であったならとっくに胃に穴が開いていただろう、人形で良かったねファラさん…。⦅同情⦆

 

「そうねぇ、だからといって私達のやる事は変わらないと思うけど。ですよね、マスター?」

 

「…あぁ、絶唱で装者が離脱する可能性が下がったのは我々にとっては喜ばしい事。故にこれについては特に話す必要も無いだろう」

 

「呪いの旋律を回収する時は一対一に持ち込めばいいだけですもんね~」

 

 響が絶唱の負荷を抑えることが出来る、これはキャロル陣営にとっては決して悪くは無い展開であった。呪いの旋律を集める時には一対一に持ち込めば問題は無い、と考えているようだ。

 

「そもそも絶唱を唱える隙など与えませんもの」

 

「派手な技ほど時間がかかる」

 

「ガリィだって待ってあげる気なんてさらさら無いわよ」

 

「アタシはおもしろそうだから待ってやってもいいゾ!」

 

 それにそもそも絶唱など発動させる隙を与えない。オートスコアラーは一体を除いて絶唱対策はできているようだ。

 

「ふむ…今日はこんな所か、調査は明日より開始。ガリィもそれに並行して装者の監視に向かえ」

 

「はい、マスター」

 

「派手に暴いてやりましょう」

 

「分かったゾ…ガリィ、チュー…」

 

「はいはい分かってるわよ…あっ、ガリィも了解で~す☆」

 

 こうして今後の方針が決まったキャロル陣営。そして、装者達は再び監視に戻ったガリィの魔の手から逃れる事ができるのだろうか…戦姫絶唱シンフォギアG、始まります!!

 

 

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「会議は終わったのだ、離せ」

 

 

「え、イヤです⦅即答⦆」

 

 

「は?⦅威圧⦆」

 

 

「マ、マスター落ち着いて下さい!!」

 

 

 会議は終わった、だがファラの戦いはまだ終わらない…がんばれ、がんばれ⦅応援⦆

 

 





次回も読んで頂けたら嬉しいです。



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