ガリィちゃんとわたしたち   作:グミ撃ち

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第三十九話です。三陣営の幕間の話。




第三十九話

 

 とある田舎のスーパーマーケット、そこからたった今出て来た二人の少女の手には買い物袋が握られている。どうやら買い出しの帰りのようだ。

 

「ごめんね、切ちゃん…」

 

「またデスか…調は何回謝れば気が済むんデス?」

 

 一人は月読調、どこか申し訳無さそうな表情をしている少女である。そしてもう一人は暁切歌、彼女はどこかうんざりしているような表情だった。

 

「いつも切ちゃんに迷惑かけてるから…」

 

「…なら一つだけ約束して。次からは絶対に一人で無理はしないって」

 

「…うん、分かった。ありがとう切ちゃん」

 

「はぁ、やっと納得してくれたデスか…というか昨日も散々話し合ったんだし、もうこんな話はうんざりデスよ…」

 

 どうやら彼女達は先日の響との戦闘の件について話していたらしい。切歌がうんざりした様子なのは、既に散々話し合ったにも関わらず調が話を蒸し返したのが原因だったようだ。

 

「それじゃあ、今日のご飯の話でもする?」

 

「ご飯って言っても、そこのスーパーで買った弁当じゃないデスか、398円の…」

 

 突然ご飯の話を始めようとする調に困惑する切歌。ちなみに今日のご飯はスーパーマーケットで買った弁当である、これで調はどう話を広げる気なのだろうか…。

 

「実は私、違う弁当が食べたかったんだよ?」

 

「えっ、どうしてそれにしなかったんデス?」

 

 なぜ食べたいものを買わずに違う弁当を購入したのか、切歌の疑問は当然である。

 

「…498円だったから、泣く泣く諦めたの」

 

「深刻そうな表情の割にしょうもない理由デス!」

 

「切ちゃん、百円の差は大きいよ。アイスやお菓子が追加で買えるんだよ?」

 

「お菓子もアイスも買ってないんデスけど!? というかマムに予算内なら好きな物を買ってもいいって言われてたじゃないデスか!」

 

 それは切歌の想像以上にしょうもない理由だった。そもそも彼女達は食費を切り詰めろなどとは一切言われていないのだが…。

 

「駄目だよ切ちゃん、私達が散財した分だけマリアのおかずが減っちゃうかもしれないんだよ?」

 

「なんでマリアのおかずだけ!? 調は鬼デスか!?」

 

「…ガリィならこんな風に言うかな、って。似てた?」

 

 とんでもない事を言い出した調に戦慄する切歌。とうとう畜生の汚染がシャトー以外に広がり始めた瞬間であった。

 

「ガリィ!? あ、あれは真似しちゃいけない類の人間デス! 社会で生きていけなくなるデスよ!」

 

「…切ちゃん、ガリィがいない時は強気なんだね⦅ジト目⦆」

 

「さ、さぁ! 皆が待ってるから早く帰るデスよ!⦅逃走⦆」

 

 そう言うと速足で調の先を行く切歌。それを見つめる調の顔には僅かに疲れが見えていたが、前を行く切歌がそれに気づくことは無かった。

 

 

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 立花響は、病室のベッドで二課のメンバーと面会していた。

 

「今後は、なるべくギアを纏わないようにしろと…アハ、ハハハ…」

 

 自分の体の状況について弦十郎から聞き終わった響の反応、それは翼にとって感情を爆発させるのに十分なものだった。

 

「なるべくだと…? 寝言を口にするな!!」

 

 ヘラヘラと力なく笑う響を見て激高する翼。それを見てもまだぼんやりとしている響に対し翼は「このままでは死ぬ」と現実を突きつける。それでようやく響は自分の体が深刻な状態である事を理解するのだった。

 

「そんくらいにしときな! この馬鹿だって、分かってやってるんだ。それに…」

 

「あぁ、話はそれだけではない。響君を戦闘に参加させられない理由、それは体の事だけではないのだ」

 

「っ…申し訳ありません、少し頭を冷やしてきます…」

 

 もう一つの話を始めるところで、翼は病室を退出してしまう。その目には涙が滲んでおり、それを見た弦十郎は彼女を止める事は無かった。

 

「翼さん…。 えっと、他にもなにか…?」

 

「響君、フィーネとの戦闘の際、翼を助けた何者かがいたという話は覚えているか?」

 

「えっ、翼さんを助けた…あっ、はい、覚えてます! 確か翼さんのファンの…米国の人?だったような、そうでないような…」

 

 響はどうやら覚えていたようだが、翼のファンは犯人のお姉ちゃんなのでそこは間違いである。

 

「ファンじゃねぇだろ、多分だけど…」

 

「まぁ概ねその認識で合っている。 それでここからが本題なのだが響君、戦闘の後の事は覚えているか?」

 

「う~ん…ごめんなさい! 全っ然覚えてないです!」

 

「覚えてないなら自信満々に言うんじゃねぇよ…」

 

 何故か自信満々に覚えていないと言い放つ響である。それを見ているクリスは既に突っ込むのに疲れてきていた。

 

「ふむ、そうか。実は戦闘後の響君は人間では考えられない熱を体から放出していたのだ。こちらで響君のバイタルを把握していたが、異常な数値を示していた事を確認している」

 

「えっ、熱ですか? それはもしかして…四十度くらいの危ないやつでは!?」

 

「それじゃただのインフルエンザじゃねーか! そんなレベルじゃねーんだよ!⦅半ギレ⦆」

 

「み、耳元で怒鳴らないでよぉ~」

 

 相変わらず漫才を繰り広げる二人であったが、この話は響にも早急に知ってもらわなければいけないのでどうか自重してほしいところである。

 

「クリス君の言う通り四十度どころの騒ぎでは無くてな。もしそのままであれば命の危険すらあったかもしれん」

 

「そんなにですか!?…でも、みんなが私を助けてくれたんですよね?」

 

 自分の今の状態を考え二課のメンバーが助けてくれたのだろうと推測する響だが、しかし…。

 

 

「いや、響君を助けたのは俺達では無い」

 

 

「――――へっ?」

 

 響は弦十郎の言った事が理解できず、変な声を出して硬直してしまうのであった。自分を助けたのが仲間達では無いという事が予想外だったのだろう。

 

「おっさんの言った事は嘘じゃねぇよ、お前を助けたのはあたし達じゃ無い」

 

「えっと、それじゃあ…もしかして――」

 

「ついでに言うとお前の友達連中でも無いからな」

 

「未来達も違うの…? それじゃあ、一体誰が…」

 

 仲間達でもなく友達でも無い。そう言われ困惑する響には、当然心当たりなどあるはずも無かった。

 

「響君、これはその一部始終を見た未来君に教えてもらった話なのだが…」

 

「未来に、ですか?」

 

「いいから黙って聞いとけよ。ま、聞いたところで意味不明かもしれないけどな」

 

「う、うん。 師匠、お願いします」

 

 とうとう本題に入る時が来たようだ。クリスに注意され静かになった響を見て、弦十郎はゆっくりと語り出すのだった。

 

 

----------------------------------------------------------------------------------------------------

 

 

「…と、いうわけだ。我々の動きを把握している第三者が存在する以上、今の響君を戦場に向かわせる事はできない、という事をどうか分かってもらいたい」

 

「…」

 

「これで分かっただろ? 今のお前を――ってなにボーっとしてるんだ? そんなにショックだったのかよ」

 

 話を終え弦十郎やクリスが話しかけるのだが、響の様子がどこかおかしい。それに気付いたクリスが響にその理由を問い質すのだが…。

 

 

「…魔法使いさんだ」

 

 

「むっ…響君、それは…」

 

「はぁ? なんだって?」

 

 ボーっとしていた響が突然意味不明な言葉を呟く。弦十郎とクリスはその意味が分からず慌てて聞き返すのだが…。

 

 

「魔法使いさんだよクリスちゃん!あっ、クリスちゃんはアニメとか見ないから分かんないかな…えっとね!手から火や水を出したり空を飛んだりできるんだよ!あ、でも私が会った子は水しか使ってなかったような…帰った時は空を飛んでたのかなぁ、どう思うクリスちゃん?あ~、私にもあの子みたいな力があればあの時の飛んでるノイズを倒せたんだけどな~、手から水をバシャーって出して――」

 

 

「えぇ…⦅困惑⦆」

 

「ふむ…」

 

 響は突然クリスに詰め寄り猛烈な勢いで語り始めたのである。その勢いに押されクリスは突っ込む余裕すら無く困惑するので精一杯のようだ。一方、弦十郎は響のメルヘンな話を真面目に聞いていた。その話が荒唐無稽でありながら、それでも今回の件と無関係とは思えなかったからである。

 

 

 -  十分後  -

 

「話を纏めるぞ。二年以上前に響君は不思議な少女と教室で出会った。その少女は突然現れいくつかの質問を投げかけた後、響君の机に書かれていた落書きを超常の力で消した。しかしその後、響君が一瞬目を離した隙にその少女は姿を消してしまっていた、というわけだな?」

 

「はい、そうです!」

 

「まだテンション高いままなのかよお前…」

 

 十分後、響の支離滅裂な話を弦十郎は纏めてクリスへと伝えていた。しかし纏めていても意味不明な話である事は変わらないのでクリスはうんざりした表情のままである。

 

「俺には響君が嘘を言っているようには見えん。が…それを真実と仮定すれば、俺達は二年以上も前からその存在に動きを把握されていたという事になるな…」

 

「あっ、あの! きっとあの子は悪い人間なんかじゃないです! だって…私を助けてくれたのは――」

 

「そいつが良い奴か悪い奴かなんて今はどうでもいいんだよ。問題はそいつの目的、そうだろおっさん?」

 

 確かにその少女は響の言う通り悪い人間ではない。何故なら彼女は悪い人形だからである⦅屁理屈⦆

 

「あぁ、そうだ。二年以上も俺達を見ていたのなら、確実に何らかの目的があるはずだが…」

 

「考えても分かるわけないよな…。 おい、そいつの姿は? どんな奴なんだよ」

 

「なるほど、いい質問だクリス君。響君、その少女の容姿を我々にも教えてほしいのだが、覚えてはいるか?」

 

「えっと…もうだいぶ前なので細かい所までは覚えて無いんですけど…あっ、黒髪で可愛い子でした!!」

 

 クリスの質問に対し答える響だが、その解答は非常にアバウトなものであった。

 

「黒髪って…この国の人間のほとんどが黒髪じゃねーか!」

 

「か、可愛い子!可愛い子だったよ!」

 

「それはお前しか見てないから分かんねーよ! 他にはなんかないのかよ!?」

 

「う~ん、髪の毛の長さは肩くらい、かな…? いやいやもう少し長かった気も…」

 

「はぁ、お前に期待したあたしが馬鹿みたいじゃねーか…」

 

 どうやら響は少女の容姿についてあまり正確には覚えていないようだ。まぁ響が説明下手な事も影響しているのだろうが、これではほぼノーヒントである。

 

「二年以上も前の事だ。響君を責める事はできんぞ、クリス君」

 

「言われなくても分かってるっつーの! ちょっと期待しただけじゃねーか」

 

「あはは、ごめんねクリスちゃん」

 

「はぁ、とりあえずお前はそこでしばらく寝てろよ。後はあたし達で片づけておいてやるから」

 

「…うん」

 

 話が終わり、響に対し安静にしているように言うクリス。だがそれを聞いた響の表情は先ほどまでの嬉しそうなものとは違い落ち込んだ様子だった。

 

「医療班だって、無能ではない。目下、了子君の残したデータをもとに、対策を進めている最中だ。それに…」

 

「師匠…?」

 

「魔法使いの少女にまた会いたいのだろう? なら今は休んで、その時に備えておくべきだと俺は思うのだがな」

 

「…あはは、そうですね。分かりました」

 

「手がかりもほとんど無いんだ、探してはやるけどあんまり期待すんなよ」

 

「うん、ありがとうクリスちゃん」

 

 おどけた様子の弦十郎を見て僅かに笑みが零れる響。そしてクリスもなんだかんだその少女を探してくれるらしい、響は仲間達の心遣いが嬉しくてたまらなかった。

 

「それでは今日のところは解散とするか。調べなければいけない事もできたしな」

 

「おい、あいつ…結局帰って来なかったけどいいのか?」

 

「翼にも色々あってな、今はそっとしておいてやってほしい」

 

「ふーん、そうかよ。 ま、あたしは好きにするさ」

 

「翼さん…」

 

 こうして解散となった二課メンバー。だが、そこに最後まで翼が戻る事は無かった。

 

 

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 キャロル・マールス・ディーンハイムはガリィの膝の上で思考していた。

 

「ふむ…立花響が死ぬ、それは間違っていない」

 

「と、言いますと?」

 

 ガリィから詳しい状況を聞いたキャロルは僅かに考えた後、ガリィの予想が外れてはいない事を静かに告げた。

 

「簡単な事だ。今の立花響は内側から食い破られかけている、それだけの事」

 

「食い破られる…って事はガングニールが悪さしているって事ですか?」

 

「細かい部分は違うが、まぁその認識で構わん。 このままでは近い内に奴は死ぬか、もしくは人間では無いモノに変貌するだろう」

 

「えぇっ!? それってまずいじゃないですかぁ! これじゃもう戦えませんね、響ちゃん…」

 

 このままでは響が死ぬのでもう戦う事はできない。そうガリィは残念そうに語るが、それを聞いたキャロルの表情は何故か険しいままであった。

 

「無駄だ、それも延命にしかならんだろう。その段階まで浸食が進んでいるのならば最早手遅れである可能性が高い」

 

 ガリィの意見を一蹴するキャロル。そう、彼女は響がもはや手遅れであると考えていたのだ。

 

「えぇっ!? それじゃ打つ手無しじゃないですかぁ…なにか無いんですか、マスタ~?」

 

 絶望的な事実にがっかりした様子のガリィは、最後の希望である主に縋ったのだが…。

 

 

「心当たりが無い事もない。…僅かな可能性ですら無いのかも知れんが」

 

 

「さっすがマスター…と言いたいところですけど、その様子じゃ厳しそうですねぇ…」

 

 なんとキャロルは心当たりがあるようだ。しかしキャロルはいまだ険しい表情のままである。その理由とは…?

 

「ガリィ、チフォージュ・シャトーの建設には聖遺物由来の技術が使われている」

 

「あ、はい、それは知っていますけど…」

 

 突然シャトーの話を始めるキャロル、その意図は一体何なのか。

 

「前…と言ってもかなり昔の話だが、俺はシャトーの建設に使える技術を探すため聖遺物について調べていた時期があるのだが…」

 

「ほうほう、それでそれで?」

 

「その中に今回の件に対処できる可能性を持つ聖遺物が僅かに一つ存在していた」

 

「えっ、本当ですかマスター!? その聖遺物は…」

 

 どうやらキャロルは以前に聖遺物について調べていた時期があり、その関係で心当たりがあったようだ。そしてその聖遺物の名とは…。

 

 

神獣鏡(シェンショウジン)

 

 

≪アンタ達、これって…≫

 

(大正解!!)

(キャロルちゃんはなんでも知ってるなぁ⦅尊敬⦆)

(年の功かな?⦅素直な感想⦆)

 

≪さすがはマスターね…あと年の功って言ったアンタ、後で覚えてなさいよ≫

 

 一発で正解をぶち抜いたキャロルに内心驚愕するガリィ一行。なお不用意な発言をした声は後でガリィに説教される模様。

 

「しぇん、しょうじん? それがあれば響ちゃんは助かるんですか?」

 

「可能性があるだけだ。それに神獣鏡の在処も俺は把握していない、故に絶望的な状況は変わらん」

 

「あらら、さすがの主人公響ちゃんでもこれは厳しいですかねぇ…」

 

「奴がこの窮地を乗り切れるとは思えん。だがもしも、その可能性を――」

 

 

「その時はガリィが助力しても構わないって事ですよね♪ ガリィにおまかせです☆」

 

 

 絶望的な状況は変わらないと語るキャロル。しかしそれを覆す可能性が出てきた場合…だがキャロルがその言葉を言い切る前にガリィの横やりが入った。どうやら主の言いたい事が分かっていたようだ。

 

「…ふん、好きにしろ」

 

「素直じゃないんですからも~…はいはい、ガリィの好きにしますからマスターはここで吉報を待っていて下さいね♪」

 

「…把握した、今回は貴様に任せるとしよう」

 

 こうして僅かな可能性を見出したキャロルとガリィ。果たして響の運命は、そして闇を抱えた未来は、果たして…。

 

 

----------------------------------------------------------------------------------------------------

 

 

 重要な話が終わったキャロルとガリィは室内で雑談していた。

 

「…ガリィ、すまない」

 

「あらら、いきなりどうしたんですかマスター?」

 

 雑談の最中に突然謝罪するキャロルにガリィは僅かに驚いた。

 

「ここ三日の事だ。その、色々あったのだ」

 

「う~ん、それは構いませんけど…理由は教えてくれないんです?」

 

 何を謝罪したのか、それはここ三日間キャロルがガリィを避けていた事だった。当然ガリィはその理由をキャロルに尋ねるのだが…。

 

「…それは言えん」

 

「そうですか、まぁいいですけど。 それよりマスター、また眠れてないんじゃないですか? 少し疲れてるように見えますけど…」

 

 どうやらキャロルは理由を言えないようだ。しかしガリィにはそれよりも気になっていた事があった、キャロルが疲れているように見えた事である。

 

「何故…?」

 

「ガリィがどれだけマスターと一緒にいると思ってるんです? 気付くに決まってるじゃないですかぁ」

 

「…また夢見が悪くなった、それだけだ」

 

 キャロルの僅かな変化にガリィは気付いていたようだ。そしてキャロルが疲れている理由は、ここ三日間悪夢を見ていたからだった。

 

「それは困りましたねぇ…ふむふむ、それなら毎日ガリィが添い寝してあげます☆」

 

 

「…は?」

 

 

 突然添い寝すると言い出したガリィ。それを見るキャロルの反応はいつも通り冷たいものであった。

 

「これは決定事項ですよマスター♪ ガリィを避けていた理由を聞かない代わりにお願い、聞いてくれますよね?」

 

「うぐっ…だが…」

 

「マスターはよーく眠れて幸せ、そしてガリィも幸せなんて素晴らしい提案だと思いませんか♪」

 

 正に悪魔の囁きである。ガリィはとても楽しそうな顔でキャロルに語り掛けていた、どうやらキャロル相手に圧倒的優位を取れているのが嬉しいらしい。

 

「小賢しい事を…はぁ、仕方ない好きにしろ」

 

「やった☆」

 

 キャロルはこれ以上抵抗しても無駄だと悟ったのか、ガリィの提案を渋々受け入れるのであった。

 

 

 

 -  その日の夜  -

 

 

「マスター! アタシも添い寝するゾ!」

 

 

「…は?⦅威圧⦆」

 

 

 なんかおまけも付いて来た。

 

 





次回も読んで頂けたら嬉しいです。



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