ガリィちゃんとわたしたち   作:グミ撃ち

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第七十一話です。




第七十一話

 

 

≪それじゃ、次にやるべき事を纏めましょうか。 ほら仕事よ軍師、ガリィの代わりに説明お願いするわ⦅面倒臭がり⦆≫

 

(…えっ?あっ、はい、分かりました!⦅断れない性格⦆)

(軍師がガリィちゃんの雑用係みたいになってる…⦅悲しみ⦆)

(下手にキャラが立ってしまったばかりに、おいたわしい…)

 

 ガリィ一行はある日、シャトーにて脳内作戦会議を開いていた。その理由は今後事態が急激に進むことが予想される事から、今後達成しなければいけない事を全員で把握し共有するためである。

 

(キャロル陣営としてはこの後、フォトスフィアのデータ強奪及びその近辺に存在する神社の破壊を行うはずです。ちなみに原作においての強奪役はファラさんが、そして神社の破壊はガリィさんが行っていました)

 

≪ま、それについては大丈夫よね。ファラちゃんのステルスが気付かれるわけ無いし≫

 

(に、NINJA…⦅震え声⦆)

(…ファラ姉さんにNINJAの存在は伝えておいた方がいいな)

 

 原作で唯一ファラのステルスを見破った人間、緒川 慎次。ファラが潜入する上で一番の障害となるこの男に、声達は最大限の警戒をしていた。なおガリィについてはお察しである⦅呆れ⦆

 

(その後はマリアさんが新生アガートラームを纏いガリィさんと対峙します。そこで彼女はイグナイトモジュールの起動を試みるのですが暴走し、ガリィさんに返り討ちにされてしまいます)

 

≪えぇ…面倒臭すぎないあの雑魚女…≫

 

(原作でストーカーしてた人形の台詞とは思えない、何が間違ってこうなってしまったのか…)

(でもこのシーンをスルーすれば、最悪マリアさんだけ抜剣できなくなっちゃうゾ)

 

≪はぁ、分かったわよ…やればいいんでしょ、やれば⦅適当⦆≫

 

 原作のやる気満々だったガリィと違い、こっちのガリィはやる気ゼロである。恐らく育ちの差が出ているのだろう⦅悲しみ⦆

 

(その後再びマリアさんの前にガリィさんが現れ、その日二度目の戦闘を行います。そしてガリィさんは破壊され呪われた旋律の回収任務を果たすというのが原作の流れ、ですね)

 

≪あ、そう…⦅無関心⦆≫

 

(興味無さそうだね…)

(まあ死ぬ気なんてさらさら無いからね)

(ちなみにマリアさんはここで抜剣を成功させるゾ⦅補足⦆)

 

≪抜剣ねぇ…ま、切歌達の時みたいに適当にやればいけるでしょ⦅根拠の無い自信⦆≫

 

(ガリィコーチ最後の出番かな?)

(ガリィちゃんは適当なくらいが丁度いい気がする)

(本気出したら相手の心を折りにかかるからね)

 

 どうやらガリィはマリア覚醒の一連の流れを適当に済ますつもりのようだ。つまりいつも通りのアドリブである。

 

 

≪…で、ここからが問題よね。 響ちゃんが父親と接触するのをどうするのか…ちょっとアンタ達も考えなさい≫

 

(えっと…ちょっと待っててね、皆に意見聞くから)

 

≪はいはい、早くしなさいな≫

 

 

 -  五分後  -

 

 

(原作通り響ちゃんと接触させる意見が四割、接触させない意見が二割、構わんガリィの好きにやれが三割だったよ)

(…残り一割は?)

(一割は日本人らしく保留だゾ)

 

 どうやら次の議題は響とその父親についての事の用だ。原作ではここで響と父親が再会を果たすのだが、その事が響に与える影響は決して良いものとは言えないためその対処についての声達の意見は分かれていた。

 

≪そうねぇ、三割もいるならガリィの好きにしていいでしょ⦅暴君⦆ という事で楽しみにしてなさいな、アンタ達♪≫

 

(…おい、三割を選んだ奴責任取れよ⦅半ギレ⦆)

(どうして最大勢力の四割を差し置いてガリィちゃんの好きにするんですか!?⦅抗議⦆)

(もう決まったから無駄だ、諦めよう⦅遠い目⦆)

 

 民主主義も真っ青の暴君っぷりである。四割を選んだ人達はクーデターを起こすべきではないだろうか…⦅呆れ⦆

 

≪さ~て、これからは忙しくなりそうだし今の内にマスターと触れ合っておかなくちゃね~♪ という事で今日の会議は終わり~お疲れ様でした☆≫

 

(キャロルちゃん逃げて!)

(逃げても地の果てまで追いかけて来るゾ⦅執念⦆)

 

 主と触れ合う⦅一方的⦆ために会議の終わりを宣言しキャロルの自室へと向かうガリィ。というか会議で決まった方針は『マリアについては適当にやればOK』『響の父親についてはガリィの好きにしま~す♪当日をお楽しみに☆』 これだけである。…適当すぎて酷い、酷くない?⦅震え声⦆

 

 

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「う~みだぁーーーーっ!!!!!」

 

「海デーーーーース!!!!!」

 

「わぁ…」

 

 

「こら、遊ぶのは準備運動してからにしなさい!」

 

「いち、にっ…いち、にっ…」

 

「あいつらに何言っても聞きゃしねーと思うぞ⦅経験則⦆」

 

 

「ふふ、小日向…実は私は海でやってみたい事があるのだが、何だと思う?」

 

「翼さんがやりたい事ですか…そうですね、安直ですけどスイカ割り、とか?」

 

「――なんだと!? 何故分かった…!⦅驚愕⦆」

 

「えっ、キャラ的にそうかなぁって思っただけですけど…⦅困惑⦆」

 

 装者達プラス未来、そしてエルフナインの八名は特訓という名目⦅実際は休暇のようなもの⦆で政府保有のビーチを訪れていた。ちなみに大人達は近場にある異端技術研究機構にて任務中であり、装者達にはその間に英気を養ってもらいたいという事なのだろう。

 

「オラオラァ!バッチコーイ!」

 

「バッチコイデーーーース!!!」

 

「そ、それっ!」

 

「っ!?――ちょっと!貴方達が焦らせた所為でエルフナインが空振りしちゃったじゃない!⦅憤怒⦆」

 

「…お前はそいつの親かなんかかよ…⦅呆れ⦆」

 

「これがモンスターペアレントってやつデスか…!⦅戦慄⦆」

 

「いい?こうやって下から打てばいいの。焦らず、ゆっくりとね」

 

「――は、はいっ…次は頑張ります!」

 

 クリス、切歌、マリア、エルフナインはビーチバレーを楽しんでいた。

 

「翼さん翼さん!競争、競争しましょう!! 私泳ぎには自信があるんです!」

 

「ほう…立花、私を見くびってもらっては――」

 

「ヨーイ、ドン! いっきま~す!⦅無慈悲⦆」

 

「――なっ!?そのような奇策を何処で…! だが、これしきで負けはしない!!!」

 

 響と翼は泳ぐことを楽しんでいた。

 

「調ちゃん…ここからが勝負どころ、だね⦅真剣⦆」

 

「…ここまで来たら完成させたい、です⦅真剣⦆」

 

「うん…いくよ、調ちゃん⦅覚悟を決めた瞳⦆」

 

「はい…! 絶対に素敵なお城を作って見せます…!⦅断固たる決意⦆」

 

 未来と調はやたらと完成度の高い砂の城を製作していた。なお完成間近でとあるご飯大好き少女が襲来し、転んだ拍子に砂の城を破壊してしまう事をこの時の二人は知らない⦅悲しみ⦆

 

 

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≪はい、これで終わり♪ レイラインの解放達成です☆≫

 

(やったぜ)

(世界の終わりが加速するっ!!!⦅迫真⦆)

(さすがに任務に関してだけは信頼できるガリィさんやで!)

 

 装者達が英気を養っている頃、ガリィはキャロルが世界を分解するために欠かせないレイラインの解放作業を行っていた。

 

≪さてさて、次は必要な物を揃えないとね♪≫

 

(…? これからなにか必要なの…?)

(…待て、このパターンは…⦅警戒⦆)

 

≪そんなに警戒しなくても大丈夫よ♪ ちょーっと待ってれば向こうから来てくれるでしょうし☆≫

 

(ま、まさか必要なものって…!⦅察し⦆)

(誘拐はマズいですよガリィさん!!)

 

 何故かガリィはその場を立ち去らず、何かが来るのを待っているようだ。そして…。

 

 

「っ!? な、何をするんだ! 離せ!離してくれー!!!」

 

 

 十分後、神社の惨状を見に来た一人の男性が拉致され、どこかへと連れ去られた。

 

 

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「一度は起動に成功したとはいえ、イグナイトモジュールの起動には常に危険が伴います。ですからボクは自我を保つための特訓を導入すべきだと思っているのですが…」

 

「自我を保つ特訓…そうだな、瞑想などはどうだ?」

 

「先輩はそれでいいんだろうけど、あたしがそんな事しても無駄になるだけだろ」

 

 

「う~ん、ねえねえ未来! 私は何をすればいいと思う?」

 

「勉強かな♪⦅満面の笑み⦆」

 

「…勉強はその、今で精一杯というか…それだけは嫌というか…⦅目逸らし⦆」

 

 

「うう、まだ一度も試していない私達は話題に入れないデス…」

 

「起動実験はこの任務の後らしいから…仕方ないよ切ちゃん」

 

「仕方のない事とはいえ、三人とは随分差を付けられてしまったわね…」

 

 時刻は午後二時を過ぎた頃、装者達は砂浜に座り込み少し真面目な話をしていた。どうやらイグナイトモジュールの起動を確実に成功させるための特訓内容について語り合っているらしい。

 

「自我を保つ特訓…やはり、それぞれに適した方法を探す所から始めなければ…」

 

 装者達の解答を聞き頭を悩ませるエルフナイン。しかし…。

 

 

『ザバーッ!』

 

 

「「「「「「「「っ!?」」」」」」」」

 

 

 次の瞬間、突然水柱が上がりその場に居る全員を驚愕させる。そして、水柱の頂上には…

 

 

 

「――ガリィがいい方法を教えてあげましょうか…何回も起動すればいいのよ、馬鹿でもその内慣れるでしょうし」

 

 

 そこにいたのはガリィ・トゥーマーン。恐らくこの場にいる響一人で勝ててしまうくらいの実力を持つオートスコアラーである⦅悲しみ⦆

 

 

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「…ガリィはお仕事なのに随分と楽しそうね、アンタ達⦅半ギレ⦆ けっ、夏の思い出作りは十分かしらぁ~?⦅殺意⦆」

 

「「「「「「「「えぇ…⦅困惑⦆」」」」」」」」

 

 変な人形が突如襲来した驚きで全員が硬直する中、ガリィが次に放った言葉がコレである。どうやら自分が仕事している間に彼女達が遊んでいたのが心底気に食わないらしい。

 

「あの…ガリィちゃん、一人で来たのかな?」

 

 一番早くガリィに話し掛けたのは未来だった。彼女はどうやらガリィへの耐性が高いようで、笑顔でガリィへと話し掛けていた。

 

「ふふ、もちろん一人よ♪ ガリィは優秀なのでぇー、何でも一人でできちゃうんで~す☆」

 

あんな風に言ってるけど、きっと誰も付いて来てくれなかったんデスよ…⦅残酷な現実⦆

 

ガリィ、可哀想…⦅悲しみ⦆

 

 そして次に復帰したのは切歌と調。彼女達はガリィ一人が装者六人揃っている場所に現れた理由を推測しており、その内容はとても可哀想なものだった。

 

「…聞こえてるわよ、ガキども⦅全ギレ⦆」

 

「あれ、外れていたデスか?」

 

「ガリィ、何も言わなくていいんだよ。私達と一緒に遊ぼう?⦅優しい眼差し⦆」

 

「ガリィちゃん…やっぱり向こうで虐められてるんだね…⦅心からの心配⦆」

 

 

「何の話!?バカじゃないのガリィが虐められてるわけないでしょ!」

 

 

 なおその勘違いは未来にまで飛び火した模様。そして…。

 

ムキになるって事は大当たり…つまりここでガリィは保護するべきデス!⦅謎理論⦆

 

うん、借りを返せる時が来たね切ちゃん…!⦅決意を込めた眼差し⦆

 

このままじゃガリィちゃんが可哀想すぎるよ…! 私も説得する時は協力するね!

 

「えっ、ガリィちゃん虐められてるの!? そんなのダメだよ…そうだ!私達のところにおいでよキャロルちゃんも一緒に!⦅主人公参戦⦆」

 

 

「だから聞こえてるって言ってるでしょうが! というかその失礼な勘違いは一体何、何なの!?⦅動揺⦆」

 

 

 …それから五分間ほどガリィの不毛な戦いは続いた。なお周りは様々な感情により黙っていた模様。

 

 

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「…もういい、それでいいから話を進めたいんだけど駄目かしら…⦅遠い目⦆」

 

「はぁ…お前は結局何をしに現れたのだ?」

 

 そして五分後、そこには完全敗北したガリィの姿があった。その後、疲れ切った表情を不憫と感じたのか翼が助け船を出してくれなんとか本題に入る事ができそうだ。

 

「今日はお仕事終わりにそこの女の様子を見に来たのよ」

 

「…私の、様子を?」

 

 マリアを見つめ用があると語るガリィだが、当然心当たりの無いマリアは困惑していた。

 

「そうよ、少しはマシになったのかと思って見に来ただけ…のつもりだったけどせっかくだから遊んであげてもいいわよ?」

 

「…おい、お前自分の状況が分かってんのか?」

 

 勝手な事を言いながらマリアを煽るガリィにイラっとし口を挟むクリス。彼女のいう状況とは、そう…。

 

「ここには装者が六人も揃っているデス!いくらガリィでも勝ち目はないデスよ!」

 

「切ちゃんの言う通りだよ、ガリィ」

 

 それは現在の戦力の差である。響達は六人の装者が揃っているのに対しガリィはたった一人であり、これでは勝ち目など僅かにも存在しない事は明白である。

 

「戦力の差は歴然…なのにガリィはどうして姿を現すような事を…」

 

 エルフナインはガリィが無策で現れたとは思えず、その理由を考えていた。しかしガリィが次に発した言葉で、エルフナインの予想は正しかったと証明される。

 

 

「アンタ達ってば本当に馬鹿なのね♪ このガリィ・トゥーマーンが何の策も無しにこんな事するわけないじゃない」

 

 

 そう言ったガリィは次の瞬間、両手一杯に握り込んだ結晶を全て投擲する。

 

「っ! アルカノイズか!」

 

 そう、その中身はアルカノイズ。ガリィは周囲にアルカノイズを大量にばら撒き、装者達と戦うつもりなのだろうか。

 

「さーて、逃げる時間くらいは待っててあげるからさっさと消えなさいな♪」

 

「っ! マリア達は小日向とエルフナインを安全な所に! ここは私達三人が引き受ける!」

 

「つ、翼…分かったわ、行くわよ貴方達!」

 

「「はっ、はい!」」

 

「こんな事なら先にリンカーを使っておけばよかったデス…!」

 

「次からはガリィ襲来に備えておかないとね、切ちゃん」

 

 そしていつも通りの舐めた態度でガリィは非戦闘員の退避を促し、翼がそれに反応してマリア達が退避しようと動き出す。そして…。

 

 

≪ふぅん、まぁこっちとしてはありがたいんだけど…この様子じゃ期待薄かしら?≫

 

 

 ガリィは見た。一度動き出したマリアが振り返り、一つのバッグを抱え走り去って行く姿を…。そのバッグに入っていたものはリンカー、それは適合率が低い彼女がシンフォギアを纏い全力で戦うために必要な薬品である。そう、彼女の抱えるバッグにはその薬品が入っていた。

 

 

 

(…この子達を守る役目は私が担う! そう…今の私にはその力が、そして強さがある!)

 

 

 

 その前向きな内心とは裏腹に、追い詰められたような表情で走り出すマリアを人形は黙って見つめ続けていた。

 

 

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「で、あたし等相手にお前はどうするつもりなんだよ? 答え次第ではそのムカつく顔に鉛玉を叩き込んでやるから覚悟しろよな」

 

「だ、駄目だよ!そんな事したらガリィちゃんが死んじゃう!」

 

「…立花、それならお前が雪音より先に捕獲すれば解決だろう?」

 

「な、なるほど! 私がガリィちゃんをクリスちゃんから守らないといけないって事ですね!⦅使命感⦆」

 

「…お前ってほんっとーーーーに馬鹿だな…」

 

 マリア達が退避した事を確認した後、響達三人はギアを纏いガリィと対峙していた。いくら大量のノイズを展開していたとしても、既にギアが改修されている彼女達の相手にはならないはずなのだが…。

 

「だから策があるって言ってるでしょうが。 実はね、今日はゲストを呼んでいるのよ♪」

 

「――は? ゲスト?」

 

「お前の行動は読めん…が、碌な事ではなさそうだな…!」

 

「えっと、ガリィちゃんの友達が来てるのかな??」

 

 そこでガリィが発した不可解な言葉、それは翼とクリスを警戒させ、嫌な予感を感じさせるものだった。そしてその予感が間違いでないと証明するかのように、ガリィの口から衝撃的な言葉が放たれた。

 

 

 

「ふふん♪ 実は今日ガリィは~、一般人を人質に取っちゃいましたぁ☆ パチパチパチパチ~♪⦅ゲス顔⦆」

 

 

 

「「「――っ!?」」」

 

 その言葉に衝撃を受けた三人は言葉を失ってしまう。今までガリィがそのような手段に出る事は一度も無かったので、予想外の事に動揺しているのだろうか。

 

「は~い、あちらをご覧ください♪ 玩具…じゃなくてノイズの皆さんと、人質に選ばれた哀れな一般人のおにーさんで~す☆」

 

「むーっ! むぅ~っ!!!」

 

 ガリィが指した方向にはこちらに向かってくるノイズの集団、そして猿轡を噛まされた上に手足を縛られた一人の成人男性が大蛇に乗せられていた。

 

「っ! ガリィ貴様! 何故このような手段を…!」

 

「何故って…これがアンタ達に有効だからに決まってるじゃない♪ ほらほら、早く助けないと分解しちゃうわよ☆」

 

「…お前、見損なったぞ…!」

 

「別にアンタにどう思われようが気にしないわよ。それよりガリィはもう行っていい? アンタ達はあの玩具で遊んでなさいな」

 

 その非道な手段に怒りを露にする二人。しかしガリィはその怒りにも全く動じず、撤退する準備を始めていた。

 

「ちっ!どうすんだ先輩!」

 

「…人質の救出を優先する。立花もいいな?」

 

「うそ………」

 

「――立花…?」

 

 ガリィを打ち倒す事よりも人質の救出を優先する事に決めた翼だが響の様子がおかしい事に気付く。彼女はただ呆然と、人質にされた男性の事を見つめ続けていた。

 

「おい、いきなりどうしたんだよ! あのおっさんがどうかし――」

 

 その異常な様子に慌ててクリスが声を掛け、その理由を問い質そうとするが…。

 

 

 

「お父さん…」

 

 

 

「――なんだと…?」

 

「――は?」

 

 次に響が呟いた言葉、それは二人を困惑させるのに十分なものだった。

 

 

≪感動的な家族の再会を見守りたいところだけど、次に行かなきゃいけないのよね~♪ さよなら響ちゃん、これであなたが潰れない事を祈ってるわ☆≫

 

 

 そしてその隙にガリィは戦場を後にする。次の目的地は、もちろん…。

 

 





三期に入ってから話の進みが更に遅くなっています。このペースじゃアニメ五期開始前に終わるのは無理そうですね…⦅諦め⦆

次回も読んで頂けたら嬉しいです。


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