第七十二話です。
「これだけ離れれば大丈夫じゃないデスか?」
「…そうね、エルフナインが辛そうだし一旦休憩にしましょう」
「はあ、はあ…ずびばぜん…」
「すごく辛そうだけど…大丈夫?」
「お水あるよ、焦らずゆっくり飲んでね」
「あ、ありがとうございます…」
ガリィが現れた砂浜から退避していたマリア達は、辛そうなエルフナインの事を考え一旦休憩する事していた。もっとも既に砂浜からはかなり離れているため、安全は確保したと言ってもいいのだろう。
「それにしてもあの人形、あっちこっちに現れて…本当に何を考えているのよ…!」
「…きっと何か理由があるんだと思います、それが何かまでは分からないですけど…」
「はい!あたしも未来さんと同じ意見デス!⦅便乗⦆」
「…私もそう思うけど、半分くらいは何も考えてないんじゃないかな?⦅名推理⦆」
「確かにガリィの行動は他のオートスコアラーとは違う…でも自動人形はキャロルの命令以外では…だけど、それにしても…」
木陰で休憩し空気の読めない襲撃者について話し合うマリア達。なおこの場には偶然にもガリィ擁護派が多数を占めていたため、休暇を邪魔されたのにも関わらず彼女達はガリィに優しかった。
「…とにかく一旦戻らないといけないわね。他の人形が居ないとは限らな――」
何故かガリィに優しい仲間達に対し疎外感を感じてしまったマリアは気を取り直しこれからの事を話そうとするのだが…。
「~♪」
その時、彼女達の耳に聞こえて来たもの、それは…。
「――っ? これは――歌?」
「っ!――これ、あたしの歌デスよ!」
「うん、切ちゃんの歌で間違いないよ」
「この声…もしかして…!」
「はい、ガリィの声です…」
それは、歌。しかもそれは彼女達、特に切歌に縁のある歌だった。それがどこからか聞こえて来るのだ、その声の主が分かっていなけば軽くホラーである。
「~♪」
「っ!――今度は私の歌…ガリィの声、綺麗⦅無警戒⦆」
「さっきとは逆の方向から…? 一体何のつもりで…!」
「…? 切歌ちゃん、どうしたの、大丈夫?」
「…! ぜ、全然怖くなんてないデスよ!言い掛かりはやめて欲しいデス!⦅顔真っ青⦆」
「切歌さん、未来さんは何も言っていないです⦅無慈悲⦆」
なおマリア以外は声の主が判明した時点で警戒を緩めていた。というか調に至っては目を閉じ、歌声に耳を澄ましていた。
「…~♪」
「…この歌は…⦅思い出し中⦆」
「っ!?――ちょ、ちょっとガリィちゃん! 私の歌もなの!?」
「…? 初めて聞く歌ね…」
「あの時、未来さんが歌っていた奴デスか」
「うぅ…恥ずかしい過去が私を責め立てるよぅ…⦅赤面⦆」
「未来さんの顔が真っ赤に…この歌は一体…?」
これで既に三曲目である。誰が歌っているのかは知らないが早くしないと響達が追い付いて来るという事を分かっているのだろうか…。
「――はーい、ご静聴ありがとうございました♪ で、次はアンタ達の番なんだけど準備は良いかしら☆」
(勝手に聴かせておいてこの態度である⦅呆れ⦆)
(上手かったから余計に腹立つわ)
(自己中すぎぃ!⦅戦慄⦆)
「ガリィ…今日の登場シーンはオシャレだね⦅感心⦆」
「ガリィちゃん…私の歌は忘れてお願い何でもするから…⦅半泣き⦆」
(…ん?)
(今、なんでもするって言ったよね?⦅野獣の眼光⦆)
なんと歌声の正体はガリィ・トゥーマーンだった!何故、響達と戦っていたはずの彼女がここに…!マリアたちはこの危機を乗り越える事ができるのだろうか…!?⦅迫真⦆
「…貴方、わざわざ私達を追い掛けて来てどういうつもりなの…!」
「さあね~、面倒臭いから答える気はありませ~ん☆ それよりアンタ達誰でもいいから歌ってくれない?少しガリィと遊んでほしいんだけど♪」
(説明しよう…ガリィは都合が悪い質問には一切答えを返さないのである!ちなみに理由はもちろん面倒臭いからだ!)
「…切ちゃん、リンカーは…」
「ビーチに置きっぱなしデス…調は?」
「残念…私も」
自己中極まりないガリィの要求に対し、律儀に答えようとする切歌と調。しかし生憎念のために持たされていたリンカーはビーチに置いてあるそれぞれのバッグの中に眠っていた。
「あらら、それじゃアンタ達は見学ね。おねーさんとエルフナインも非戦闘員だから見学だし…後はアンタだけね♪」
(お客さぁん、持ってるんでしょアガートラーム…! ちょっと見せてくださいよぉ~!⦅ゲス顔⦆)
(…ここからどうする気なのだろうか…⦅不安⦆)
「っ…まさか、私のアガートラームが修理された事を既に知っているの…?」
「…さあね~♪ それで、ガリィと遊んでくれるの?それとも…」
ここで戦闘を回避されると都合が悪いガリィは、マリアへと必殺の一撃を放つため口を開く。そして…。
「弱いアンタには負ける事を恐れて逃げ出すのがお似合いかしら?」
「っ!!!――なん、ですって…?」
(あっ、釣られちゃいましたねこれは…⦅悲しみ⦆)
(畜生人形の言葉に耳を傾けた時点で負けゾ)
(人質の件といい今日は畜生度が高い日だなぁ)
その言葉はマリアの心の奥深くに突き刺さり、彼女の感情を激しく揺さぶった。
「――あら、その反応…アハハハハ!アンタ随分気にしてるのね~♪ ま、確かにアンタだけは鎧も無く見ているだけの役立たずだったもの、自覚していて当然よね☆」
(調子乗りすぎぃっ!⦅震え声⦆)
(これは後日SERENADEされますね間違いない…⦅諦め⦆)
(ガリィちゃんが後の事なんて考えているわけ無いだろ!いい加減にしろ!⦅半ギレ⦆)
「っ! 訂正するデス!マリアは役立たずなんかじゃない!」
「うん…! いくらガリィでも、マリアを侮辱する事は許せない…!」
「ガ、ガリィ…どうしてそんな酷い事を言うんですか…?」
「…ガリィちゃん、流石にこれは冗談じゃ済まされないと思うよ」
そして当然、マリアの仲間達もその言葉を見過ごせるはずなどない事は明白である。その結果、マリアが怒りを露にするより早く仲間達が噴火してしまうという事になるのだった。
「貴方達…」
「…口で言うだけなら何とでも言えるでしょうが。アンタ達の言う通りこの女が役立たずじゃ無いのなら、その行動で示して見せなさいよ」
(行動⦅SERENADE⦆)
(行動⦅ガリィを真っ二つにする⦆)
(ガリィが悪いよガリィがー!)
「行動で、示す…?」
「っ! マリア、挑発に乗っちゃ駄目!目的はきっとマリアのギアを壊す事に違いないデス!」
更にマリアを戦うように仕向けようとするガリィ。それを防ぐために切歌がマリアを止めようと声を荒げるのだが…。
「…まぁそこまで言うなら諦めてもいいんだけど――ふふ、優しくて強い仲間達に守ってもらえるアンタが羨ましいわ♪」
「っ!?――私は、私は…!」
(アカン⦅アカン⦆)
(挑発に乗るな、マリアーっ!⦅届かぬ叫び⦆)
(ガリィが悪いよガリィがー!⦅本日二回目⦆)
残念ながら彼女達がこの分野で畜生人形に勝てるはずが無いのである⦅悲しみ⦆ そして、遂にガリィの待ち望んだ瞬間が訪れるのだった。
「――私は逃げない…ここで貴方を打ち倒し、自分の強さを証明してみせる!!」
「マッ、マリア!? 突然どうしたんデスか!?」
「どうしたの?今日のマリア、少し変だよ…」
「…ごめんなさい、二人とも。 だけどこれは私にとって退けない、退いてはいけない戦いなのよ…!」
ガリィの言葉に反応し、突然戦う事を宣言するマリア。慌てて付き合いの長い二人が止めに入るが、既にガリィの毒はマリアの心に染み渡っていたため彼女がその言葉に耳を傾ける事は無かった。
「ふふ、やる気になってくれたみたいで嬉しいわ♪ それじゃ、アンタの素敵な歌を聞かせてもらおうかしら☆」
「…」
ガリィを睨み付けたまま、持ち出していたバッグの中に手を入れるマリア。そしてマリアはある物をバッグから取り出した。それは…。
「それは…!」
「リンカー…? マリア、いつの間に…!」
「…」
それはリンカーを投与するための注射器だった。そしてマリアは無言のまま、首筋に注射器を突き立てる。
≪さ~て、ここからどうしようかしら…登場シーンの事で頭が一杯だったから何も考えていないのよねぇ…≫
(…は?⦅威圧⦆)
(はぁ~⦅クソでか溜息⦆)
(ガリィが悪いよガリィがー!⦅本日三回目⦆)
ちなみに真面目な顔でマリアを見つめるガリィの内心はこれである⦅呆れ⦆ 一体この人形はマリアをどうするつもりなのだろうか…⦅困惑⦆
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「はあっ!」
「ちっ、おっさんを巻き込まない様にするのが面倒臭ぇんだよ!」
「っ…!」
響の父親の登場という予想外の事態に戸惑っていた三人だったが、現在はなんとか気を持ち直し人質の救出に全力を注いでいた。
「立花、その…大丈夫なのか?」
「…はい、なんとか…」
いまだに様子がおかしい響も少しずつではあるがノイズの数を減らしており、人質が救出される時は徐々に迫って来ていた。
「それにしてもあの馬鹿人形、この事を知っててやりやがったのか…? だとしたら性格悪すぎるだろ…!」
「…それは後で本人に聞けばいい、それよりも今は人質を…!」
「ガリィちゃん…お父さんの居場所、知っていたのかな…」
混乱しながらもノイズの掃討を続ける三人だがこの時点でガリィは既にマリア達の下へと到達しており、その救援に向かうにはかなりの時間を要する事になりそうだった。
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「ふぅん、中々おもしろいシンフォギアじゃない♪ それで、次はどうするのかしら☆」
(やっぱり通常のギア相手ならガリィちゃんでも余裕やな)
(ガリィちゃんが回避に徹しているからってのもあるけどね)
「くっ…! どうして…どうして当たらないの…!?」
マリアとガリィの戦闘が開始されてから僅か数分だが、既に両者の表情は対照的なものになっていた。
「言うほど悪くは無いと思うわよ? だけどアンタには響ちゃんやそこの二人みたいな怖さを感じないのよねぇ…どうしてかしら?」
(ビッキーは油断したら即死パンチが飛んでくるからね、怖いよね⦅納得⦆)
(きりしらコンビの怖さはガリィちゃん自身が身を持って知ったからなぁ…)
(それに比べたらマリアさんは高水準で纏まってるんだけどなんていうか、即死攻撃が来ない分安心というか…)
ガリィの表情が余裕に溢れている理由…それはマリアの纏うアガートラームが万能型のギアである事、そして彼女自身の戦い方がガリィにとって相性が良い事だった。
ガリィが戦闘において苦手なもの…それは接近戦を主体とし、予想外の動きを行う相手である。これに該当するのは響、切歌、調の三人でありマリアの実力は高水準で纏まっているものの、それ故に予想外の動きが少なくガリィには戦いやすい相手だったのだ。
「…なら貴方の予想を超えればいいだけよ!――食らいなさい!」
ガリィの恍けた言葉に反応し、次なる攻撃手段を繰り出すマリア。彼女はガリィに向けて蛇腹状に伸びる剣を振り被り、その刃でガリィを切り裂かんとする。
「――ちっ!(避け損ねた…と思ってくれたら楽なんだけど、どうかしらね♪)」
(細かい作業はガリィちゃん得意だからねぇ)
(まさかこの段階で仕込まれているとは思うまい…!)
「…!(手の平に掠っただけ…それでもこの攻撃なら通用するって事…!)」
先程までのように回避行動を取るガリィだが、蛇腹剣の進路をマリアが強引に曲げる事でガリィの手の平に僅かな傷を付ける事に成功する。それを見たマリアは手応えを感じ、この武器を主体に戦う事を決めるのだった。
「全く、やってくれるじゃない…⦅悔しそうな表情⦆」
(いい顔しますねぇ!)
(なお全部演技である⦅戦慄⦆)
「これで終わりと思わないで!――はあっ!(あの表情…敵は間違いなくこの剣に対応できていない!)」
「っ!?」
ガリィの悔しそうな表情を見たマリアはこの好機を逃すまいと、続けて蛇腹剣をガリィへと振るう。そして先程と同じように回避しようとするガリィを追い掛けるため、剣の進路を曲げようとするマリアだが、しかし…。
「――なんてね♪」
「っ!?(曲がらない!?どうして!?)」
(関節部にチョイチョイっとね)
(今日のガリィちゃんは生き生きしてますねぇ!)
(というかなんかマリアさんにだけ冷たい、冷たくない…?⦅困惑⦆)
マリアの意思に反して蛇腹剣は進路を変えることなく進み空を切ったのである。そしてその事に驚いたマリアは大きな隙を晒してしまい…。
「きゃあっ!?」
「アハハハハ! そんな玩具でガリィをどうにかできるわけないでしょうが、全部わざとよ、わ・ざ・と♪」
「…わざと、ですって…?」
(その玩具に傷を付けられているんですがそれは…)
(しーっ!言わないであげて!⦅お口チャック⦆)
逆にガリィの放った水弾を無防備な状態で浴び吹き飛ばされてしまう。その衝撃で倒れ伏すマリアに対し、ガリィは悪戯が成功した子供のような表情で笑いかけそのタネをバラし始めるのだった。
「そう、ぜ~んぶわざとよ♪ アンタの剣に手の平を当てたのは仕込みをするため…ほら、剣の継ぎ目部分を見てみなさいな」
「継ぎ目…っ!?――そんな…! まさか、手の平に触れた一瞬で関節部を凍らせたって言うの…!?」
(勝ちを確信した小者ムーブやめちくり~)
(マリアさんがいいリアクションしてくれるから調子に乗ってますねこれは…⦅遠い目⦆)
ガリィの言葉に反応しマリアが剣の継ぎ目部分を確認すると、その部分はなんと…凍り付いてしまっていた。どうやらガリィは先程剣に触れた一瞬でこの仕込みを済ませていたようだ。
「目の前に勝機という名の人参をぶらさげた途端引っ掛かってくれるんだもの♪ こんなの笑わずにはいられないわよね☆」
(君の存在自体が一番笑わずにはいられないんだよなぁ…)
(このガリィちゃんは故障してるだけだから…原作の方はもうちょっとマシだから⦅目逸らし⦆)
「…お前は、私をどこまで侮辱すれば気が済むのよ…!」
ひたすらに自分を小馬鹿にするガリィに大きな怒りを覚えるマリア。しかしその言葉を聞いたガリィは…。
「…ノーリスクでガリィに勝とうなんて甘い事考えてるアンタに言われたくないんだけど。響ちゃん達はそれを乗り越えてマスターに勝ったわよ」
(要約:さっさとイグナイト使えよ)
(ここまで時間掛ける必要あったんですかね…)
それまでの雰囲気が嘘のように真面目な表情でマリアを睨み付けるガリィ。その表情には僅かに自身を侮られた怒りが混じっている事をマリアは感じていた。
「リスク、ですって?――そうか、抜剣…」
「――ご名答よ♪ さて、アンタには響ちゃん達のようにリスクを冒す勇気とそれを乗り越える強さがあるのかしらね?」
「…勇気と、強さ…」
(言葉選びがエグい、エグすぎる…⦅戦慄⦆)
(そんな事言われたらマリアさん、抜剣したくなっちまうよ…!)
ガリィの目的…それはマリアにイグナイトモジュールの起動に挑戦させ、そしてあわよくば成功させる事である。そしてその第一段階である起動に挑戦させるため、ガリィはマリアの心へと更に攻勢を強めるのだった。
「(よしよし、あと一押しね♪) …響ちゃん達が破壊衝動と戦う一部始終をガリィは見ていたんだけど、あれは生半可な心の強さでは乗り越えられないものだと一目で分かったわ…だけど、同時にそれを乗り越える事ができれば心の強さを証明する事になるんじゃないかしら?(これでどう!? さあ、屈しなさい!)」
「…」
(なぁにこれぇ…⦅白目⦆)
(内心との差が酷すぎる…⦅戦慄⦆)
そしてこの怒涛の攻勢である⦅呆れ⦆ 手ぶらで帰る事はガリィのちっぽけなプライドが許さないため、彼女はなんとしてもマリアに抜剣を起動させるつもりであった⦅自己中⦆
「私は…強くなりたい。そして…自身の強さを証明したい…! そのためなら…私はこの呪いに打ち勝ってみせる!!」
「そう、決めたのね…⦅優しい笑顔⦆」
(なにわろてんねん)
(またガリィの被害者が出てしまった…)
(マモレナカッタ…)
そして遂にガリィの企みは成就する。マリアは覚悟を決めた表情でギアペンダントを握り、そして…。
「イグナイトモジュール、抜剣!!!」
ガリィが待ち望んだ言葉を、叫んだ。
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「これがガリィの、オートスコアラーの力なの…?」
「どうして一発も当たらないんデスか!?」
「…やはり、通常状態のギアではオートスコアラーに打ち勝つ事は…」
「マリアさん、ガリィちゃん…!」
マリアとガリィの戦闘を見届けている面々は、その実力差に驚きを隠せずにいた。
「マリア…!?――切ちゃん、私達も…!」
「っ!――了解デ――」
マリアが被弾した事を受け、援護に向かうためギアを纏おうとする二人だが…。
「それは駄目です! リンカーを投与していない状態の戦闘行動は身体への負担が大きすぎます!」
それはエルフナインによって制止された。リンカー無しでの戦闘行動は身体に大きな負担がかかる上に、戦闘能力も大幅に低下するという事が理由である。
「…?マリアさんとガリィちゃん、何か話しているみたいだけど…」
「…なんだか嫌な予感がするデス」
「っ!――もしかして、ガリィの目的は…!」
「…どういう事、エルフナイン?」
ガリィとマリアが話している途中、遂にその狙いに気が付いたエルフナイン。しかし、それに気付いた時は既にガリィの毒がマリアを蝕んだ後だった。そして…。
「イグナイトモジュール、抜剣!!!」
「マリアっ!? 何をやってるデスか!?」
「抜剣…まだ実験もしていないのに、どうして…!」
「もしかして…これがガリィちゃんの目的なの…?」
「っ!?――いけませんマリアさん!」
マリアは呪いと戦う事を選択する。その結果は、果たして…。
ガリィは性根が腐っている⦅再確認⦆ あと次回もシリアス回になりそうなので辛いです…⦅悲しみ⦆
次回も読んで頂けたら嬉しいです。