ガリィちゃんとわたしたち   作:グミ撃ち

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第七十九話です。




第七十九話

 

 

「…」

 

 時刻は午前十一時四十分…駅前のとある喫茶店の窓際の席、そこには一人の男性が座っていた。

 

「あらら、意外と早く来ましたねぇ」

 

「…あの男の用件を考えれば当然だと思うが」

 

(…正直、響ちゃんより先に来るとは思って無かったゾ)

(キャロルちゃんの言う通り先に来て当然なんだけどね)

(どうしても私達には原作でのイメージが付き纏っちゃうからなぁ)

 

 そして離れた席からそれを見つめる二人…一人は肩にかかるくらいの黒髪に眼鏡をかけた、そしてもう一人は金髪のロングヘアで白いワンピースを着ている少女である。一体彼女達は何処の錬金術師と人形なのだろうか…⦅すっとぼけ⦆

 

「…マスター、なんだか響ちゃんのパパに対して辛辣じゃありません? というか今も睨んでますし…」

 

「ふん…立花響には関係無く、俺はあのような人間が心底気に入らない…それだけの事だ」

 

(エルフナインちゃんを通して一体何を見たんですかね、キャロルちゃんは…⦅遠い目⦆)

(キャロルちゃんがここまで嫌そうにするのって、ガリィちゃんに執拗に絡まれた時くらいだよね⦅非常事態⦆)

(何も起こらず平和に終わりますように…⦅届かぬ願い⦆)

 

 金髪の少女…キャロルは何故か男性(響の父親)を睨み付けていた。どうやらエルフナインを通して見聞きした響と彼の会話に思う所があるようだが…。

 

「もー、そんなに睨んでたら気付かれちゃいますってば…あっ、来ましたね」

 

「…立花、響」

 

(響ちゃんも到着だね)

(頼むから暴れんな、暴れんなよガリィ…⦅警戒⦆)

 

 ガリィがキャロルを注意するのと同時に、一人の少女が現れ父親が待つ席へと腰を下ろした。そう、立花響…彼女が到着したのである。

 

 

----------------------------------------------------------------------------------------------------

 

 

「ごめんお父さん、私遅かったかな?」

 

「えっ?――いやいや、まだ十分前だし全然問題ないぞ」

 

「そっか、良かった」

 

「あ、ああ…」

 

 一対一で対面した親子…その会話の始まりは、やけに落ち着いている娘に父親が困惑するという始まりだった。

 

「響ちゃん、やけに落ち着いてますけど…未来ちゃんが何か言ってあげたのかしら?」

 

「…立ち直りの早い娘なのだろう。単純で羨ましい事だ」

 

(未来さん万能薬説)

(やっぱり夫婦じゃないか!いい加減にしろ!⦅錯乱⦆)

(いや、未来さんとは限らな…未来さんだろうなぁ)

 

 ちなみに響の変化には外野も気付いていたが、流石にそれを成し遂げたのがマリアだという事までは分からなかったようだ。

 

「そ、そうだ…昼飯、食べたか?」

 

「えっと、まだだけど…」

 

「そうか、それならまずは食事に…といってもお父さん、あんまりお金無いから奢ったりはできないんだがな、ハハハ…」

 

「ん、分かった」

 

 どうやら立花親子はまず食事をする事にしたらしい。…まあ若干微妙な台詞が父親から飛び出したが、響は特に気にする様子は無く普通に返答していた。

 

「…何が可笑しい⦅半ギレ⦆」

 

「ふぁっ!?」

 

(割り勘かぁ、まあ経済的な事情なら仕方ないんだけど…)

(響ちゃんが気にしてないならいいんじゃね)

 

 なお違う場所で小規模な噴火が起きていたようだが、それは立花親子には関係ない話である。まあこのまま何事も無ければ、の話だが…。

 

「…そういえば響、前にお前と似た女の子をその…電光掲示板で見たんだが」

 

「それ、私だと思う。…そっかぁ、お父さんにも見られてんだ」

 

「や、やっぱりそうなのか…! しかし、しばらく見ない内にとんでもない事になってるんだな…」

 

 注文を終え当たり障りのない会話を始めた親子だが、やはりそれはどこかぎこちない様子だった。

 

「――うん、色々…本当に色々あったんだ。 ねぇ、お父さん…」

 

「…ん、なんだ?」

 

 しかし響は今日、父とただ話す事…それだけは果たさねばいけないと覚悟を決めていた。そして…。

 

 

「私、お父さんに今までの話を聞いてほしい…それに、お父さんが今まで何をしていたのか…それを教えてほしい、です…」

 

 

「っ――響…」

 

 父にその思いを告げた。

 

 

「…なんだか上手く纏まりそうですねぇ、そう思いませんかマスター?」

 

「…」

 

「? マスター?」

 

「…」

 

 一方、それを見つめる少女…キャロルだけはその光景を厳しい表情で見つめており、彼女が何故そのような表情をするのかがガリィには分からず彼女は不思議そうに首を傾げていた。

 

 

「――はは、まるで映画の主人公みたいな活躍じゃないか…俺とは大違いだな」

 

「ちっ、違うってば! 主人公は翼さんとか、クリスちゃんとかの方だよぉ!」

 

「そ、そうか…。 俺はあれから、食っていくので精一杯だったなぁ…昔の知り合いに頼ってアルバイトしたり、というか今もそうなんだがな」

 

 厳しい表情でキャロルが見つめる中、親子はお互いの身の上話を終えたようだ。父親は自身と娘との差に気まずそうな表情をしており、響はそれを悲しそうに見つめていた。

 

「ねえお父さん、そんなに大変だったなら…どうして戻って来なかったの? それが難しいなら、せめて連絡くらい…」

 

「っ!?――それは、ほら…こ、怖い、だろ? それに、逃げ出した先で困ったから戻るっていうのはその…男のプライドが、な?」

 

 響が悲しそうにしていた理由、それは父親がそんな状態になっても家族の下へ帰るという選択をしなかった事だった。そして、響の問いに対する父親の返答はなんというか情けない答えだったのだが…。

 

 

「あらら、本当に情けない父親ですこと♪」

 

≪嘘ね、少なくとも本音じゃ無いわ≫

 

(えっ、嘘なの?)

(ほんとぉ?)

(…もしも父親の言う事が真実なら、今現在こうして響さんと対面している状況そのものが不可解です)

 

 …例え娘や金髪幼女の目は誤魔化せても、負の感情のエキスパートである畜生人形の目だけは欺けないのだ⦅迫真⦆ それに加えて軍師は言葉の矛盾に気付いているようだ。恐らく後は彼が解説してくれるのだろう⦅安心⦆

 

≪そうね。あの男はさっき『今もそうなんだがな』と確かに言っていたでしょ、そして金銭的余裕が無いとも≫

 

(今の状況は彼がいう『家族の下へ帰ればプライドが傷つく状況』に他なりません。それなのにこうして響さんと待ち合わせをしてまで復縁を望んでいる)

 

≪つまり言葉のほとんどが嘘…そしてその中で真実があるとすれば…≫

 

(それは…何?)

 

 無言を続けるキャロルを横目に見ながら、ガリィは脳内で父親の真意について考察していた。そしてその結論は…。

 

 

≪怖くて怖くて、仕方ないんでしょうね~♪≫

(恐怖、でしょうね)

 

 

 結論は『恐怖』であった。しかし彼は、一体何を恐れているのだろうか…。

 

(そりゃ怖いのは怖いんだろうけど…)

(それだけ、かなぁ?)

(…待って、もしかして響ちゃんとこうしているのはもしかして…!)

 

≪そうよ~♪ 怖くて逃げ回っていたのに、久しぶりに娘に会ったらなんだか許してくれそうな感じじゃない? そりゃあ飛びつくわよねぇ☆≫

 

(…付け加えると、恐らく響さんを仲介し家族に接触…例え復縁が失敗したとしても『娘は許してくれた』という事実は残ります。それで彼の心の安寧は最低限守られる…)

 

≪もしもこの場で響ちゃんを味方にできたら、その後もあの子とだけは会う事ができるわよねぇ♪ それを続ければいつか家族に戻れるかも…なーんてアハハハハハ!!!≫

 

(そ、そんな馬鹿な…それじゃ自分の事しか考えてないみたいじゃないか⦅ドン引き⦆)

(もーガリィちゃんったら冗談キツいっすよ~⦅真顔⦆)

 

≪さぁ、真実はどうかしらね~♪ できれば当たってほしくないものだけど、どうかしら☆≫

 

(…彼が本当に家族を、娘の事を思っている事を願います)

 

 これが脳内でガリィと軍師が出した予想である。…ガリィの言う通り、できれば当たってほしくないものだが…。

 

 

----------------------------------------------------------------------------------------------------

 

 

「――お父さん、それ本気で言ってるの?」

 

「えっ?――だ、だってそうだろ? 怒られるどころじゃ済まないだろうし――で、でも今回は違うぞ!もし響が間に入ってくれれば、俺も――」

 

 ガリィが脳内会議を行っている間に、立花親子の会話には不穏な空気が漂い始めていた。

 

「それじゃ駄目だよ、絶対駄目」

 

「っ!?――ど、どうして駄目なんだ? お母さんだって響が言ってくれれば、もしかしたら俺を許して――」

 

「あはは…そっか、そうだよね…お父さんは、お母さんやお婆ちゃんがどれだけ辛い思いをしてきたのか知らないんだ…」

 

「っ――それは、どういう…?」

 

 響は父親の言葉を聞いた途端、顔を俯かせ普段では考えられないような平坦な声で否定の言葉を告げた。しかし彼は理解できない、何故落ち着いていた娘が急にこんな様子になってしまったのかを。そして…。

 

「お母さん、お父さんがいなくなってから毎日泣いてた…ガラスが割れて泣いて…塀の落書きを消しながら泣いて…ぐちゃぐちゃになった私の教科書を見て泣いて…外で罵声を浴びせられて泣いて…」

 

「響、なにを――」

 

 

「そして…夜にお父さんの名前を呼んで泣いていたのを、私は何度も、何度も、何度も見たんだよ!!!」

 

 娘は…響は爆発した。 …立花響という少女は、例え自身が蔑ろにされたとしてもこれほどに怒りを露にする事はない…彼女がこれ程に激昂するのは、大切な人を蔑ろにされた時だけである。

 

 

「…ガリィ、度し難い人間というのは一見聞こえの良い言葉を吐く…が、結局は自身の事しか考えていない。 故にいとも容易く逆鱗を踏み抜く…例えそれが自身の娘であってもな」

 

 

「他の家族が駄目なのにどうして響ちゃんは大丈夫だと思ったんですかねぇ? ガリィわかんな~い☆」

 

≪怒ってるのは母親だけじゃないわよお馬鹿さん♪≫

 

(原作だと確かこの後、キャロルちゃんが襲撃してうやむやに…)

(…そのキャロルちゃんはここにいるんですがそれは…⦅白目⦆)

(これはもう駄目かも分からんね…⦅諦め⦆)

 

 その光景を見つめるキャロルの目は先程よりも更に鋭く、冷たくなっていた。なおガリィ一行はキャロルの襲撃が無くなった事によるこの展開に戦々恐々としていた模様。

 

 

「お、落ち着くんだ響…お前の気持ちは分かってる、だからお父さんはお母さん達にちゃんと謝ろうと――」

 

「分かってない!!!」

 

「っ!?」

 

「どうして私の背中に隠れようとするの!? そんな情けない姿を見たらお母さん、また傷ついて泣いちゃうよ…」

 

 まるで火に油を注ぐような父親の言葉に響は更に激昂する。娘の背中に隠れて謝罪を口にする父親を見ればどうなるか…答えはきっと良いものにはならないだろう。

 

「だ、だけど怖いんだ…拒絶されるに決まっているし、もしも絶縁なんかされたら…」

 

「それこそ私に頼ったら絶縁だよ…だけどお父さんが勇気を出してくれたら、お母さんもいつか許してくれるかもしれないんだよ…?」

 

「い、いつかって…」

 

「それはお母さん達にしか分からないよ…だけど、だけどお父さんがそれでも家族に戻りたいなら頑張って、お願い…」

 

 響は必死に言葉を投げ掛けるのだが肝心の父親の反応は鈍く、いつの間にか響の目には涙が溜まっていた。

 

「…い、一度考えてもいいか? 俺にも心の準備ってのがあってだな…は、ははは…」

 

「…そっか(ごめんなさいマリアさん…一度壊れた家族は、やっぱり元には…)」

 

 結局、父親は言葉を濁した。その姿を見て響は家族が元通りにならない事を察した、察してしまった…。俯いたままの響は、そのまま席を立とうとして…。

 

 

 

「度し難い…そこの害悪、そしてそれを放置する貴様もだ立花響」

 

 

 

 しかし、それは意図せぬ乱入者によって中断させられたのである。

 

「――キャロル、ちゃん…? どうしてここに…?」

 

「あああああああっ!!! マスターってば何やってるんですかぁ!?⦅発狂⦆」

 

「へっ? お、お前はあの時の!?」

 

「ガ、ガリィちゃんも…?」

 

(あぁもう滅茶苦茶だよ~♪⦅白目⦆)

(う~ん…⦅気絶⦆)

(これ、絶対に収拾付かないと思うゾ⦅諦め⦆)

 

 そして勿論、キャロルに続きガリィも参戦した。キャロルによる立花親子への襲撃…よし、原作通りやな!⦅白目⦆

 

 

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「あの子、大丈夫かしらね…」

 

「…響のお父さん次第だとは思うんですけど、正直に言うとすっごく不安です」

 

 親子の面談に錬金術師が殴り込んだ頃、リディアン付近にある喫茶店にはマリアと未来という珍しい組み合わせが雑談していた。

 

「普通は絶縁されて当然だもの…父親が余程の誠意を見せない事には難しいでしょうね」

 

「はい、響が傷つかずに済むと良いんですけど…」

 

「貴方って本当にあの子が大切なのね…まあ昨日の電話でそれは嫌と言うほど知ってるんだけど⦅ジト目⦆」

 

「昨夜は本当に、本当にご迷惑をお掛けしました…⦅謝罪⦆ 響の目が赤かったのに気付いたんですが、響に聞いても答えてくれなくて…てっきり嫌な事があったのだと思い、居てもたってもいられなくなり、それで…⦅赤面⦆」

 

「…それで私達全員に連絡したってわけ、か…まさか司令や緒川さんにまで連絡してるとは思わなかったわよ」

 

「…弦十郎さん達なら知ってると思い、一番先に連絡してしまったんです⦅震え声⦆」

 

 なお雑談の内容は昨日、マリアのメンタルを崩壊寸前までに追い込んだ未来との電話の事だった。どうやら未来が勘違いした事が引き起こしたのが真相のようである。

 

「ふふ、もう気にしていない…というか最初から気にしていないわ。だからそんなに落ち込まなくていいわよ」

 

「…はい、申し訳ありませんでした。そしてお気遣いありがとうございます…」

 

「ま、今はあの子と父親が上手く行くことを信じて待ちましょうか。案外、良い方に話が転がっているかもしれないしね」

 

「ですね、そうだと嬉しいんですけど」

 

 なお、現場は良い方に転がるどころか乱入者により大混乱と化している模様⦅悲しみ⦆ ま、まぁキャロルちゃんならガリィよりマシ…あ、ガリィもいましたね⦅諦め⦆

 

 

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「黙れ害悪、その口を二度と開くな」

 

「が、害悪!?」

 

「オッ、オホホホホホ♪ お騒がせしちゃってごめんなさいね☆」

 

「ガ、ガリィちゃん達もご飯を食べに…? でも、ガリィちゃんは人形だし…⦅混乱⦆」

 

(世界を破壊しようとしているキャロルちゃんの方が害悪…いえ、なんでもないです⦅自重⦆)

(ガリィがフォロー役に回るとかどんな非常事態だよ)

(誰かー!OTONAの人呼んでーっ!⦅錯乱⦆)

 

 マリアの祈りも空しく、現場では父親に絶対零度の視線を向けるキャロル、それに怯える父親、他の客に作り笑顔で謝罪するガリィ、そして予期せぬ乱入者に混乱する響という地獄絵図が展開されていた。

 

「マスター、ほら帰りますよ!」

 

「黙れポンコツ、俺はこの害悪と立花響に説教をすると決めたのだ⦅全ギレ⦆」

 

「せ、説教!? こ、この子供が俺達に…?」

 

「お、お父さん…この子はキャロルちゃんっていうんだよ!⦅混乱中⦆」

 

(これはキレてますねぇ…)

(この説教は長くなるぞぉ⦅戦慄⦆)

(ビッキーパパが悪いよビッキーパパがー!⦅責任転嫁⦆)

 

 ガリィはこれ以上面倒臭い事態になるのを避ける為に撤退しようとするが、何故かキャロルが大噴火していたためその提案は一蹴されてしまう。更に立花親子も混乱していたため、ストッパーがガリィしかいないというとんでもない状況であった。

 

≪…これは駄目ね。これ以上大事になったらどうなるか分からないし強硬手段しかない、か≫

 

(なに? 全員気絶させるとか?)

(それ、ビッキーパパ以外は無理だと思うんですけど⦅名推理⦆)

 

 周りを見渡したガリィは、この状況を鎮める事は不可能だと即座に決断する。

 

≪はぁ、場所を移すのが駄目ならこの手しかないもの…というかファラちゃん達、ビックリするでしょうねぇ≫

 

(ああ、なるほどねぇ…)

(確かにあそこなら思う存分キャロルちゃんは説教できますね⦅遠い目⦆)

 

 しかしこの状況を放置する事はできない…ガリィはバッグに手を入れ、ある物を取り出した。

 

 

「はーい、まずは響ちゃんからね♪」

 

「――ふぇっ?これ、なに――」

 

 

 ガリィはある物を響に渡し、その効果を即座に発動させる。そして次の瞬間、響の姿は跡形も無く消えてしまったのである。

 

 

「ひっ、響!? お、おい…響を――」

 

「はい、さよーなら」

 

 

 次に響の父親も姿を消し、残すはキャロルとガリィのみとなった。

 

「ガリィ…貴様転移結晶を…奴等をシャトーに送ったのか」

 

「ふんだ、マスターが聞く耳持ってくれないからじゃないですかぁ! ほら、続きは向こうでどーぞ!⦅半ギレ⦆」

 

「…ふん」

 

(今日はガリィちゃん、真面目だね)

(というか周りがヤバすぎる…特にキャロルちゃんが)

(これ、S.O.N.G.の皆に伝わったらやばい、やばくない?⦅震え声⦆)

 

 そして最後にキャロルとガリィの姿も消失した。それを見た客や店員がなんだあれはと騒ぎ三十分後、その情報がS.O.N.G.に伝わるのだった。

 

 

----------------------------------------------------------------------------------------------------

 

 

「「お帰りなさいませ、マス――」」

 

「…お?」

 

 玉座の間の扉が開かれると同時にファラとレイアは固まり、ミカは不思議そうに見つめていた。

 

 

「あっ、あはは…お邪魔しまぁす」

 

「な、なんだよこれ…」

 

「…客人だ」

 

「先に言っとくけど、今回ガリィは一切悪く無いから⦅半ギレ⦆」

 

 

 何故ならそこにいたのはキャロルとガリィだけでなく、何故か敵であるはずの装者と見知らぬ男性が立っていたからである。

 

「…派手に驚いたな⦅無表情⦆」

 

「…お茶、用意して来ますわね⦅遠い目⦆」

 

「もしかして戦いに来たのカ!? それならアタシと遊ぶんだゾ!⦅ハイテンシヨン⦆」

 

「違うわよ…響ちゃんと害悪パパはここで待っててくれるかしら? ガリィはテーブルを探して来るから」

 

「あ、うん…ありがとう…?」

 

「そっカー…ガリィ、アタシも手伝うゾ!」

 

「そっちは任せる。私はファラと茶を淹れて来るとしよう」

 

 呆然としている立花親子を余所に、オートスコアラー達によりお茶会の準備が整えられて行く。なんだか知らない内に敵陣営のど真ん中に来てしまった主人公親子の運命は、果たして…⦅遠い目⦆

 

 





原作? 知らない子ですね…⦅諦め⦆

次回も読んで頂けたら嬉しいです。


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