ガリィちゃんとわたしたち   作:グミ撃ち

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第九十三話です。




第九十三話

 

 

「――私からの報告は以上です」

 

 S.O.N.G.司令本部潜水艦内部、司令室…そこには現在、主要メンバー全員が揃い情報共有を行っていた。

 

「ご苦労だったな、翼。 さて、これで装者全員の報告を聞いたわけだが…すまない、敵の狙いが全く読めんというのが俺の本音だ」

 

「それはおっさんだけじゃねーから気にすんなって」

 

「雪音の言う通りです、司令。今回の襲撃は不可解な点が多すぎる上、ガリィが立花に残した伝言もありますから…」

 

 しかし、今回の襲撃については不可解な点が多く議論は余り進展していないようだ。…まあその大体がガリィの個人プレイが原因なため、考えても結論など出るはずが無いのだが。

 

「キャロルがなんとかっていう聖遺物を目的にしていた事くらいしか分からないデス…」

 

「…翼とクリスの前に現れたオートスコアラーは徹底抗戦の構えを見せたのに対し、残り二体は明らかに違う動きをしているものね…この違いは一体何なのかしら?」

 

「それだけではない。私の前に現れたファラ・スユーフは何度も私を葬る好機を見過ごし、それどころかこちらに助力すらしていたのだ」

 

「あたし達の所も先輩と同じだ。それにあいつ、今までと違って逃げる気はゼロって感じだったな」

 

 装者達が困惑するのはファラ、レイア、ガリィ、ミカ…四体の人形全てが別々の不可解な行動を取っていた事である。果たして彼女達の目的は何だったのか…せめて人形を一体でも捕縛出来ていれば状況は変わっていたかもしれないのだが…。

 

「あの~、ミカちゃんは戦う気は無さそうでし――ひぃっ!?⦅恐怖⦆」

 

「…どうしたの、ひびき? 何があったか、皆にちゃんと話さないと駄目じゃない…ネっ?⦅満面の笑み⦆」

 

「はっ、はひぃ!!!」

 

「と、とにかく…ヤントラ・サルヴァスパが敵の手に渡った以上、近い内に大規模な動きがあるだろう。それまでにこちらは全力で調査を進めておく、お前達はその時に備えておいてくれ⦅強引な纏め⦆」

 

「は、はいっ分かりましたっ!それでは!⦅逃走⦆」

 

「…もう、冗談なのに響ったら…⦅ジト目⦆」

 

 何もかもが不明な現状で分かる事はキャロルの手にヤントラ・サルヴァスパが渡った事、そして近い内に敵が大規模な動きを見せる可能性が高いという事である。そして装者達はその時に備え英気を養っておくことを司令である弦十郎から命じられたのだった。

 

 

 

 

 

「…あれ? マリア、緒川さんと何処に行くんデ…はっ、ままままさか!!!」

 

「…デート?」

 

 一旦解散となった装者達の中で、響の次に動き出したのがマリアだった。彼女は緒川に声を掛け、二人で司令室を退出しようとしていたのである。

 

「違うわよ…緒川さんに教えてもらいたい技術があるから特訓をお願いしてるの」

 

「マリアさんの仰る通りです。 ガリィさんとの再戦の際に必要なものらしいので、僕がお手伝いさせて頂いています」

 

 そんな二人を引き留めたのは切歌と調の二人だった。どうやらデートにでも行くのかと勘違いしたようだが、実際は特訓を行うためらしい。

 

「特訓、デスか?」

 

「ええ、あの子…ガリィは私と戦っている間、表情にまだまだ余裕があったのよ。だから今のままじゃあの子にはきっと勝てない…それが理由よ」

 

「…そうかな? 今のマリアならきっと…」

 

「いいえ…あれ程の強大な力を使って、なお余裕を残しているんですもの。 今の私では届かないかもしれない、だけど少しでも近づくために私は行くわ⦅威風堂々⦆」

 

「そ、そうデスか…お、応援するから頑張ってほしいデス⦅目逸らし⦆」

 

「わ、私も応援するね…⦅引き攣った笑み⦆」

 

「ええ、ありがとう」

 

 悲報:ガ リ ィ 終 了 の お 知 ら せ である⦅悲しみ⦆ 威風堂々と去っていく背中を見つめる年少組二人…彼女達にはやる気に満ちたマリアを止める事はできなかった模様。

 

 

「…切ちゃん、マリアが元気になって良かったね…⦅遠い目⦆」

 

 

「はい…これで後はガリィの無事を祈るだけ、デース…⦅遠い目⦆」

 

 

 最早超絶進化した彼女を止める術は無い…果たしてガリィはマリアと戦って勝つ…じゃなくて生き残る事は…どっちも駄目みたいですね⦅諦め⦆

 

 

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「…確かにガリィ、お前は地味に以前から『マスターが幸せになるために行動する事』を使命と言っていたな」

 

「ええ、だから今回も私はそれに従い行動したまで…そこには一片の悔いも無いわ」

 

「…色々と言いたい事はあるのだけれど、何処から言えばいいのか…」

 

「ツン、ツン♪」

 

(説明終了!)

(とりあえず今のところは二人も落ち着いてくれているね)

 

 マリアがガリィ絶対殺すレディとなっている頃、シャトーではガリィによる事情の説明が行われていた。なおミカは開始二分で飽きてウェル博士を突っついて遊んでいるところである。

 

「自分がオートスコアラーとして異常な行動を取っている事は分かっているもの。だから遠慮せず何でも言ってくれて構わないわよ」

 

「…そうか、なら一つ言わせてもらうが…いいか、ファラ?」

 

「ええ、私は後で構わないわよ」

 

「はいはい、お叱りでもなんでもどーぞ⦅投げやり⦆」

 

(態度が悪ぅい!⦅今更⦆)

(どうせ怒られるんだからいいんじゃね?⦅適当⦆)

 

 ファラとレイア両者共にガリィに言いたい事があるようだが…まずはレイアからのようだ。叱られるのはほぼ確定しているので良いとして、果たしてガリィは協力を取り付ける事ができるのだろうか。

 

「ガリィ…お前がミカを味方に付け周到に準備をしていた事、そして地味に全てが終わった後の事まで考えているのは分かった。だが…」

 

「? ふむふむ、それで?」

 

(総員衝撃に備え!)

(レイア姉さん、怒ると怖いんだよなぁ…)

 

 

「何故事前に相談しない! 我々にそれを話しておけば、あの博打に等しい救出劇を行う必要など無かっただろう!」

 

 

(ん???)

(あれ、なんか思ってたのと違う!? 命令違反を怒られると思ったのに!)

(いや、事前に相談するのはリスクの方が高かったから仕方ないかと…正直ミカちゃんに話しただけでも危険だったし…)

 

 レイアの言いたい事がいまいちピンと来ないガリィは首を傾げ相槌を打つのだが…それが癇に障ったのだろうか、レイアは強い口調で言い放つのだった。

 

「いやいや、レイアちゃんとファラちゃんを説得できないと思ってたからに決まってるじゃない! 正直ミカちゃんだって説得する自信なんて無かったんだから!」

 

「ほう…それではガリィ、お前は何のために私達を助けた? お前の言う通りならば、私達はこの後もお前に協力などするはずが無いのだが?」

 

(…レイア姉さんの言った事、実は私も思ってたんだ。ガリィちゃんが完全無欠のハッピーエンドを目指すって言い出したのは何でなのかなって)

(…確かにレイア姉さんとファラ姉さんを救出するリスクを考えれば、ガリィちゃんなら見捨てる判断をしても可笑しくは無いはず…だけど結果はあんな風に身体を張って助けに向かってる)

(まさか…ガリィがデレたのか?⦅驚愕⦆)

 

「っ!?――そ、それは…この後レイアちゃん達の力を借りなきゃいけないし…なんとか説得できればって、それで…」

 

(嘘やな⦅確信⦆)

(テンパって私達の声が聞こえてないのが証拠なんだよなぁ…)

 

 レイアの言葉に反論するガリィだが、更にレイアに反論され尻すぼみになってしまう。確かにガリィの発言には不可解な点があるが…。

 

 

「…本当にそれだけか?」

 

 

「………二人がいなくなったらマスターが…アタシが寂しいじゃないの…

 

 

(んんんんんんん??????)

(さささささささ寂しいって言った今!?ガリィちゃんが!?)

(…そういえばガリィちゃん達って百年以上の付き合いだもんね、そりゃ無理して助けたくもなるわ)

 

 そこをレイアが追及すると、ガリィは観念したように蚊が鳴く程に小さな声で本音を呟いたのだった。なお、オートスコアラー全員にその声はきちんと届いている模様⦅満面の笑み⦆

 

「…」

「…」

「お~…」

 

「…なによアンタ達、喧嘩売ってるなら言い値で買うわよ⦅ジト目⦆」

 

(今の状況で睨んでも全然怖くないっすよ⦅生暖かい目⦆)

(おかしい、ガリィちゃんが可愛く見える…私はNINJA派だったはずなのに、何故…?)

(比較対象が何故NINJAなんですかねぇ⦅困惑⦆)

 

 一斉にガリィを見る仲間達に睨みを利かせるガリィだが、明らかに照れ隠しである。それを仲間達も分かっているのか、やがて…。

 

 

「――クッ、ククク…ガリィ、まさかお前の口からそんな言葉を聞けるとは思わなかった」

 

「フッ、フフッ…駄目よレイアちゃん、笑ったりしたらガリィちゃんが可哀想よ、フフフ…」

 

「アタシもレイアとファラが壊れたら悲しいゾ!」

 

(そうだよ⦅便乗⦆)

(ミカちゃんくらい堂々と言えれば恥ずかしい思いしなくて済んだのに…)

 

 彼女達は耐えられず笑い始めた。どうやらガリィの口から予想外な言葉が出た上、その後の反応からそれが本音だと分かり笑ってしまったようだ。

 

「笑ってんじゃないわよ! というかアンタ達と何年一緒にいると思ってんのよ心配するに決まってるじゃないバカじゃないのバーカ!ほんとバカ!!!⦅早口⦆」

 

「…そうか、そうだな」

 

「レイアちゃん?」

 

「…すまないファラ、どうやら雪音クリスに殴られた衝撃で私は派手におかしくなってしまったらしい」

 

「そう、それなら仕方ないわね…レイアちゃんの思うようにすればいいと思うわ」

 

「…ちょっとアタシを置いてきぼりにするんじゃないわよ、終いには泣くわよ…!」

 

(※泣けません)

(…ガリィさん以外のオートスコアラーにも変化が起きている…? だけど、私達みたいなの存在が内部にいればキャロルさんの命令通りには動かないはず、という事は…)

(…思い当たるものは一つしか無いよねぇ、ここ数年はずっとガリィちゃんが供給してきたわけだし)

 

 レイアが出した答え…それは本来のオートスコアラーでは絶対に出せないもの…彼女がその答えに辿り着けた理由は故障しているからなのか、それとも…。

 

「…ガリィ(マスターの表情に狂気が混じっている事に気付いたのはいつだったか…ガリィはそれにいち早く気付き、行動していたのだろう)」

 

「なによ⦅ジト目⦆」

 

(ほらほら怒らないで落ち着いて)

(深呼吸しよ、ねっ?)

 

 そしてレイアはこちらを睨み付けているガリィと目を合わせ、そして…。

 

 

「私の使命はマスターの命令に従い行動する事、それは変わらない…だが、お前がマスターを説得する際には手伝いくらいはしてやろう」

 

 

(や っ た ぜ ⦅勝利宣言⦆)

(ガリィのデレが世界を救う一因になった瞬間である)

(オートスコアラー四体の内三体が命令違反…これはもう駄目みたいですね⦅諦め⦆)

 

 ガリィの目を真っ直ぐに見つめ、その答えを彼女に伝えた。

 

 

「っ…つまり、協力してくれるって事?」

 

 

「…マスターを説得できればの話だ」

 

 

「そう、そうよね…ファラちゃんは?」

 

 

(ファラ姉さんもこっち来て!)

(素敵なパーティ始めましょ♪)

 

 レイアの答えが予想外のものだったのか、思わず目を見開くガリィ。どうやらレイアはキャロルの説得に協力してくれるらしいのだが、決め手はガリィの本音を聞いたからだろうか。

 

 

「私…? そうね、このままじゃ私一人だけ仲間はずれになっちゃうし…それは寂しいですし仲間に入れてもらおうかしら(私も、レイアちゃん達もきっとおかしくなっているんでしょうね…だけどこの子達と過ごす時間をまだ続けることができるなら、私は…)」

 

 

「ガリィに言いたい事、あったんじゃないの?」

 

 

「ええ、でももういいの。それよりもマスターを説得する方法を考えましょう、ねっ?(全く、頑張り屋さんなんだから…)」

 

 

(あ、これオートスコアラー全員おかしくなってるわ⦅確信⦆ そして原因はガリィだわ⦅名推理⦆)

(変な物を食べさせられて可哀想に…⦅自虐⦆)

 

 更に、レイアに続きファラも協力する事を表明した。どうやら二人はキャロルの命令に従いながらも、その目的に僅かな疑問を感じていたようだ。そして、何はともあれ説得は成功のはずなのだが…。

 

 

「なんか、釈然としないんだけど…なんで揃いも揃って命令違反を平然と受け入れてんのよおかし――」

 

 

「う、うぅん…」

 

 

(せっかく丸く収まったんだから黙ってなさい!)

(…今、何か聞こえたような…)

(…そう言えばこの場所にはもう一人いましたね…)

 

 説得が成功したにも関わらずグチグチと文句を言い始めるガリィである。しかし、それはとある人間の声によって遮られるのだった。その人間とは…。

 

 

「ここは、何処…? 私は、誰…?」

 

 

「――あっ、忘れてた」

 

 

(戦いに巻き込まれたら気の毒だから連れて来たけど…この人の扱いってどうするの?)

(そんな後の事までガリィちゃんが考えているとでも?)

(アッハイ)

 

 その名はウェル博士。深淵の竜宮でガリィによって拉致され、何故かミカの頭突きを何度も食らわされている可哀想な男性である。⦅悲しみ⦆

 

 

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 ゆめをみた。

 

『おはようございま~す♪ 朝食、できてますよ☆』

 

(ガリィ…)

 

『マスター、今日は如何致しますか?』

『例の機関への潜入調査、完了しました。これが纏めた資料です』

『マスター、お腹空いたからガリィに言ってほしいんだゾ…』

 

(自ら選んで捨てたものだ。その判断に後悔は、無い…)

 

『ガリィはマスターが幸せになれるのならなんだってしちゃうんですから♪ 大船に乗ったつもりでいて下さいね☆』

 

(俺の、幸せ…それは――)

 

 

 

 ゆめをみた。

 

 

『キャロル…生きて、もっと世界を識るんだ…!』

 

(そう…パパはこの時笑顔だった。なのに、私は――)

 

 

 ゆめをみた。

 

 

『キャロルちゃん!』

 

(立花響、何故貴様は人を信じる事ができる…? 俺と同じ様に虐げられ、家族を破壊された貴様が何故…俺と貴様の違いは何だ? 俺は…失ってばかりだというのに)

 

 

 ゆめをみた。

 

 

『パパはそんな事望んでいない!』

 

 

(…例えそうだとしても、俺にはもう何も残っていない。ガリィ達を生贄に捧げた以上、最早俺に止まる事は許されん…それが気に入らないのであれば、お前が俺を殺すがいい。そうなれば、やっと終わる事が――)

 

 

 

 

 

「…終わりにしよう、全てを」

 

 

 

 

 そして少女は最後の舞台へと向かう。そう、彼女に待ち受ける悲劇的な物語…その脚本がすり替えられている事を知らぬままに…⦅悲しみ⦆

 

 

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「貴様達の魂…呪われた旋律を無駄にはしない…! 俺は必ず――」

 

 

 そしてキャロルは、玉座の間の扉をゆっくりと開いた。人形が全て犠牲になった以上、そこに彼女以外の存在は――

 

 

 

 

「――と、言うわけです。分かりましたか?」

 

「分かんないからもっと分かりやすく教えてほしいゾ!⦅正直者⦆」

 

「ふむ…君は理解力には乏しいようですが意欲はあるようですねぇ。いいでしょう、このドクターウェルが君にも分かるように説明して差し上げましょう!…と、その前にコーヒーのお替りを頂けますか?」

 

「承知しました、どうぞ」

 

「ありがとう。 いやぁ、拉致された時はどうなる事かと思いましたがあの場所よりはこちらの方が快適ですねぇ」

 

 

 

 キャロルは自身の目を、耳を疑った。自身が抱く未練の所為で幻影を見ているのではと推測した彼女は、一度扉を閉めそしてまた扉を開いた。しかし…。

 

 

 

 

「マスターが自身の狂気に気付いておられるのかが不明な以上、慎重に事を運ぶべきでは?」

 

「だーかーらー、そんな段階はとうに過ぎてるって言ってるでしょーが! ここまで来たんなら多少無理をしてでも攻めなきゃ駄目なの! それとその役目はガリィがやるから、それだけは譲らないわよ」

 

「…最悪の場合は私達がお前を守るとしよう」

 

「はぁ!? なによそれガリィが一撃でバラバラにされるって言いたいの!?」

 

「いや、そういうわけでは無いのだが…」

 

 

 

 

 幻影は消えず、それどころか更に数を増やしていた。…というか何故か見知らぬ白衣を着た男まで居るのだが、彼は一体何者なのだろうか…。

 

 

「…」

 

 

 それから一分程その状況を見つめ続けたキャロルは、玉座に向かい歩き出した。恐らく無意識下の行動だろう。

 

 

「…」

 

 

 なお、周りは『マ、マスターいつの間に!?』『おい、どうする気だガリィ。まだ話の結論が』『ますたぁぁ?あの子供がぁ?』『ママママスター!お待ちください!』などと騒がしかったが彼女はガン無視…というより魂がまだ現世に戻ってきていないので反応できないのである。

 

 

「ふぅ…」

 

 

 そしてキャロルは玉座に着席し周囲を見渡すが状況はもちろん変わらない。彼女の周囲には破壊されたはずのオートスコアラーが四体と謎の男、そして呪われた旋律が未回収である事を示す光を発していない垂れ幕が存在していた。

 

 

「…呪われた旋律が未回収という事はオートスコアラー全てが健在、もしくは予定外の手段で葬られたという事…だがガリィ達がここにいるという事は俺の命令に背いた?いや、作られた人形にそんなことは絶対に不可能…だとすればやはり俺の未練が作り上げた幻影と言う事になるな…ククッ、ハハハ…!奴らを自ら死地に向かわせておいてなんという愚かしさ!…ああそうさ、俺は今にも泣き出したい程に後悔しているとも!!ククク、アハハハハハハハハ!!!!」

 

 

 

「マ、マスター!? ガリィはここにいますって!幻影なんかじゃ無いですってばぁ!!」

 

 

 

 そして突如猛烈な勢いで独り言を呟き始めるキャロルである。なお、この後キャロルが正気に戻るまで一時間以上掛かった模様…まあ人形の製作者としては絶対にあり得ない事が起こってしまったからね、取り乱しても仕方ないね⦅悲しみ⦆

 

 





良い感じのシナリオが頭に全く思い浮かばなかったので説得フェイズはあっさりと流す事にしました。⦅白目⦆

次回も読んで頂けたら嬉しいです。



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