それは守護者達が全員集まり、現状を報告しあう定例報告会の終了後にアインズが何となく言った一言が発端である。
「コキュートスってなんか力士っぽいよな……」
「アインズ様、力士ト申サレマスト?」
「あー、いや、うーん。
まぁなんだ、簡単に言うと相撲をするものを指す。
相撲とは、私が元々いたリアルの世界にて私がいた国を代表する競技だったものだ。
相撲はリアルの世界の私が生まれる遥か昔より伝わったものだ。
円の中で足の裏以外のどの部位が地に着いても、また円の外に出ても負けという極めてシンプルなルールの競技だったかな。
だが、シンプルであるからこそ勝ち続けることが困難で、最も強い者には横綱なる地位が与えられたとか。
そして力士はみな、もう1つの名前、四股名というものを持っている、だったかな?」
「アインズ様のいらっしゃった国を代表する競技でございますか!?それは素晴らしい‼」
「オォ!ソレハ確カニ素晴ラシイ!」
数日後、なんやかやあって……
「それではこれより、第1回大相撲ナザリック地下大墳墓場所を開催いたします!行司及び進行は私、守護者統括アルベドが行います!異論は?
……無いようなので、まずは確認よ。
今回はトーナメント形式、参加者は四名。
アインズ様、コキュートス、セバス、デミウルゴスの四名で栄えあるナザリックの横綱の座を争って頂きます!
尚、魔法の使用は原則厳禁よ。例外はアインズ様のパーフェクトウォリアーくらいね。
一応相撲なんだし、空中戦も禁止します。
スキルも禁止よ。
他は至ってシンプル。
土俵の中で足の裏以外が地面に着いたら負け。
もちろん仕切り時はノーカウント。
それではいきましょうか…」
なんやかやで始まった相撲大会。
相撲は本来であれば約二週間に渡って行われる競技だが、守護者達やセバスの多忙がそれを許さず、トーナメント形式に落ち着いた。
一回戦第1試合、第2試合。
その後、三位決定戦として、第1試合第2試合の敗者同士の試合後に決勝戦を行う事に。
相撲は裸にふんどし一丁というのが原則らしいので、女性陣は当然不参加。アルベドとシャルティアは出る気満々だったようだが、アインズにより却下された。
そして何故かマーレも自主的に不参加となった。
「では、一回戦第1試合!
に~し~ アインズ様改め、アインズ様ノ山
対
ひがぁ~しぃ~ コキュートス改め、コキュノ心
の取り組みを始めます。
両者前へ!」
宝物殿の中にて何故か保管されていた土俵を第六階層の闘技場に設置し、早速第1回戦第1試合が行われようとしていた。
何故か廻し“マワシ”がしっくりくるコキュートスと
全然しっくりこないアインズによる、第1回戦。
待った無し!
やってみて分かった。
難しい‼
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