僕のヒーローアカデミア~Eの暗号~ Phase2 作:エターナルドーパント
「よーし!頑張れクソ作者!」
『ではどうぞ!』
(出久サイド)
「記者会見?」
「あぁ、そうだ」
オールマイトの呼び出しに応じて、夏休みの昼間っから学校の校長室に来たらコレかよ・・・
「いや~、君が誘拐された件についてマスコミが煩くてさ!」
「それで、本人である俺に答えさせようと・・・で、オールマイトは丁度今引退会見か」
「そう言う事だ。時間稼ぎも兼ねてな」
「済まないと思っているけど、君が行使出来る拒否権は無いのさ!」
オイ校長、アンタ微塵も悪いと思ってないだろ絶対。
「済まんな緑谷。俺達もやれる事はやったんだが、アイツ等全く聞く耳持たねぇ・・・ったく、これだからマスゴミは・・・お前の口から色々言ってくれると助かる」
相澤先生、苦労してるな・・・
「今日は暇だったんでもう良いですけど、次からはなるべく相談、最低でも連絡はして下さい。あと相澤先生、コレどうぞ。永琳印の胃薬です」
「・・・ありがとよ、緑谷」
やっぱり胃痛持ちだったか・・・えーりんの薬はよく効くぞ。
「さてと、オールマイトの引退会見が終わったのさ!急いでほしいのさ!」
「へいへい、行ってきますよ」
ハァ~、面倒臭くなりそうだ・・・
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─緑谷出久さんのメンタルケアは!?─
─万全を期した筈なのに、何故敵の侵入を許したんですか!?─
─どう責任を取るおつもりで!?─
「・・・案の定、鬱陶しい事この上無いな」
俺は会見会場のステージ横に待機しながら呟く。
引退会見が終わってまた事件の事を引っ張り出してきたな、あのマスゴミ共・・・胃痛頭痛で相澤先生と交代してくれたブラドキングに、マスゴミ共は容赦無く質問を浴びせる。ブラドキングの顔にも青筋が浮かんでいて、流石にそろそろメンタル面が限界らしい。と言うかよく耐えたよ。
「さて、行くか」
俺はステージに出て、ブラドキングに歩み寄った。
「・・・来てくれたか、緑谷君」
「まぁね。お疲れさんです、ブラドキング先生。さ、
「済まないな」
「ケーキ1切れみたいなもんさ。気にしないでくれ」
俺の言葉を聞き、ブラドキング俺とは交代してステージ裏に消える。それを見送り、俺はマスゴミ共に目を向けた。
「どうも、今回誘拐されていた緑谷出久だ。こっからの質問は、俺が出来る限り答えよう」
ざわめき出すマスゴミ共。しかしそれも15を数える頃には収まり、記者共はすぐに獲物を狩るジャッカルみたいな顔に早変わり。もうやだコイツ等・・・
「では、今回の林間合宿について。万全を期して尚
「少なくとも俺が見た限り無かった。と言うか空間転移系能力を持ってる
実際、USJにも入って来たからな。
「では、林間合宿先の情報漏洩については?内通者などの噂も流れておりますが・・・」
「それこそ俺達を疑心暗鬼にしようとする敵の思惑の内でしょうよ。これだって、相手を追跡する個性でもあれば簡単に割り出せる。このご時世に、場所の秘密など在って無いようなものですよ。特に人目に付く事の多いヒーローなら、尚更ね」
こう言っとかないと、内通者うんぬんかんぬんで後が面倒になるからな。実際、内通者も怪しい線ではあるし・・・
「では今回、誘拐を許してしまった雄英教師の怠慢に対する責任は?」
「そんなものあるか」
「・・・何と?」
戦場を知らぬ傍観者はコレだから困るねェ・・・
「今回乗り込んできたのはチンピラ共とは訳が違う。死刑囚含む少数精鋭だぞ?それ相手に戦って、怠けられる訳無いだろ。まぁアンタ達がそいつ等を前に怠けられるなら別だがな?十中八九、グロテスクな肉片に生まれ変わっちまうだろうが」
口元をひきつらせる記者。生意気な口調が気に障ったか?まぁコレを改めてはやらんがね。
「流石に教師も責任を取らされるだろうが、そもそも自分を殺しに来る奴等と戦う訓練をする施設に通ってるんだ。当然、こうなる事も覚悟の内さ」
まぁ峰田の奴がそうか否かは知らんがな。
「では、今回の黒幕を
「・・・は?」
何言ってんだコイツ?
「今回の事件でベストジーニストに重傷を負わせた黒幕・・・あの
・・・あ~、消滅したオール・フォー・ワンか。
「あぁ、あの身の丈に合わない力を振るおうとして文字通り身を滅ぼしたヴァカですか」
「なッ!?」
全く、勘違いも甚だしいな・・・と言っても、アイツは最期に敗れることを望んだのかも知れないが・・・まぁ、ガイアメモリの危険性に関する広告塔として、精々利用させて貰おうか。
「か、彼も同じ人間なのですよ!?何故そんな」
「人の人生が急降下するような情報を流して、そうやって作った金で飯食ってる
ガイアメモリを使ったらあんな事になる、というイメージを流して貰おう。そうすればダブル先輩の世界みたいに、バカな子供がガイアメモリに手を出す事も防げるかも知れない。
「しかし、緑谷さんもガイアメモリを使用していますよね?」
「俺の場合、ドライバーを使って毒素を濾過しているから問題は無い。そもそも、俺はガイアメモリの毒素は効かないしな」
全く、ハイドープってのは便利なもんだな。まるで
「何故、その毒素が効かないのですか?」
「そういう特殊体質、としか言いようが無いな。他にも、特定のガイアメモリの特殊能力が全く効かないという体質もある」
アクセル先輩とか、な。
「・・・では、次です。そのガイアメモリと同じ物を、敵連合の死柄木が使ったと言う情報があります。しかしながら、それを使っていたのは今まであなただけです」
「・・・何が言いたいのか、要約が欲しいな?」
「では単刀直入に聞きます。敵連合にガイアメモリを渡したのは
あぁ、成る程。
「それは無い。何せ、俺の能力の大元だってガイアメモリだからな」
「?・・・それは当然でしょう?ガイアメモリを使って戦っているんですから」
「いや、そう言うのとは違う。もっと根本的な事だ」
もう言っちゃって良いだろ。
「俺は元々、
『ッッッ!?』
ワォ、全員目が真ん丸だ。
「俺の力は、俺の身体と融合しているメモリーメモリの力だ。奴らに協力している組織が、適合者を探す為に放ったメモリーメモリ。それが、俺と融合している。つまり俺は、この状態でも歴とした
「・・・・・・し、質問に答えて下さい!」
ポカーンとしてた記者が漸く頭を働かせたな。
「つまり、俺がわざわざ渡す必要が無いって事だよ。つい最近まで協力関係だったし、何より今頃生産ラインも安定してるだろうしな」
ま、俺が創るT2メモリは奴さん等が創るドーパントメモリよりもかなり地のスペックが高いんだが・・・黙っといた方が賢明だな。
「し、証拠は!?証拠はあるんですか!?」
「根も葉も無い噂話を出汁に粗探しして来たテメェが、一丁前に証拠要求してんじゃねぇよ」
「っ!」
コイツ必死過ぎだろ・・・普通記者って、こんなバカな事言うとは思えねぇんだがなぁ・・・まぁいいか。
「確かに、俺の潔白を証明出来る証拠は無い。だが同時に、アンタが言い出した
「幾つか」
そう言って手を上げたのは、俺がよく知る人物・・・文やんだった。そりゃ来るよね、こんなスクープあったら。
「どうぞ。カラス天狗のルポライターさん」
「ありがとうございます。では、ドーパントに対する注意点などがあればお願いします」
お、流石は文やん。良い質問だね。
「警察にはもう情報を渡したので、ちょっと端折り気味で行きますよ。
1,ドーパントから受けた傷は医学的治療が全く効かないので、本人の自己再生能力を信じるしかない。
2,ドーパントメモリには薬物のような依存性があり、やめられなくなる。
3,使うメモリとの相性によって、毒素が強まるだけだったり規格外の出力があったり、ドーパント体から戻れなくなる事もある。
4,仮面ライダー以外の攻撃でドーパントを倒せば、メモリ使用者は良くて重度の後遺症を抱え、運が悪ければ死亡する。
5,使用者からの心理的要因により、ドーパントの能力が変質する事がある。
こんな所ですね。あ、そうだそうだ、これも言っとかないと」
俺が思い出したのは、血狂いマスキュラーが変身したバイオレンスドーパント。
「使用者の願望とメモリの能力が合致すると、ドーパント体での出力が上がります。そして何より厄介なのが・・・使用者がドーパント体の能力と類似した個性を持っていた場合、その個性を最大限に増幅する事が出来ると言う点です。テロなんかで使われてる、ブーストドラッグみたいにね。しかも、ドーパントとしての体質も大幅に向上。生半可なヒーローが倒そうとしても、逆に
「成る程・・・恐ろしいですね」
「何より恐ろしいのは、コレがバラ撒かれる可能性が高いって事です。闇バイヤーが売り捌いたりして」
もしかしたら、既に出回ってるかもな。
「麗日さんと爆豪さんが使うベルトは、あなたが作ったものですか?」
と、別の記者だね。
「いや、違う。俺が作れるのは、データ等を武装に転換するエネルギー系ライダーシステムと、肉体を一時的に鎧に変質させて纏う肉体変質系ライダーシステムだ。それに対し、彼等のスクラッシュシステムは特定の物質を変化させてアーマーとして装着する・・・言わばマテリアル系ライダーシステム。俺の専門外だね。因みに、製作者の事に関してはノーコメントだ。絶対
まぁ実際は世界所か宇宙そのものを敵に回しても余裕で勝てるだろうし、物理的にほぼ遭遇不可能なんだが・・・流石に異世界の産物って言う訳にも行かないからな。
「他には・・・無さそうですね。ではこれにて」
フゥ~・・・慣れない事すると、肩が凝るな。
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(NOサイド)
─からんころん♪─
小洒落た喫茶店のドアベルが鳴り、来客を知らせる。言わずもがな出久だ。記者会見の疲れを癒そうと、コーヒーを飲みに来たのである。
「チャオ~♪」
「あ、出久さん!いらっしゃいませ、こんにちは!」
「お、椛さん。今日もメイド服似合ってるねぇ」
店内に入った出久に、メイド服を着た白狼天狗の犬走椛が挨拶をする。
そして店を見回すがマスターの姿が見当たらず、出久は首を傾げた。
「なぁ椛さん、マスターは?」
「あぁハイ、マスターさんは休憩室に・・・」
「あ、出久!丁度良い所に!」
噂をすれば何とやら、厨房横のドアから惣一がひょっこりと顔を出した。
「よぉマスター。どったの?」
「あ~、取り敢えず来てくれ。あ、椛ちゃんは仕事お願いね!」
「ハ~イ」
(む、カフェ仕事大好きなマスタークが仕事ほっぽり出す程重要な事なのか)
何だか良く分からない基準ながら、大事の予感を察知する出久。故に、黙ってドアを開けてすぐの階段を下りる。この店、実は地下が在るのだ。惣一の居住スペース兼、休憩用のバックヤードでもある。
「で、何があったんだ?」
「あ~、それがな。今朝店を開けたらさぁ・・・」
一旦そこで区切り、休憩室のドアノブを捻る惣一。次の瞬間、出久が見たのは・・・
「・・・うぇ?」
髪にそれぞれ赤、青、黄、緑のメッシュが入り目元に同じ色のアイメイクを施した美女・美少女計4人が、ベッドに横たわっている光景だった。
「この子達が倒れてたんだよね。様子がおかしいから取り敢えず寝かせたんだけど・・・出久?」
惣一の声も届かぬ様子で呆然とする出久。何故なら彼女等は────
「何で、ここに来るかなァ───
───
────平行世界、シンフォギア世界の産物だからだ。
「初っ端から良くやるよ」
『だって、中々にキャラ濃くて面白い面子だったんだもん。それに出久と相性も良いし』
「相性?・・・あぁね。成る程ね」
『あ、そう言えばデップー』
「ん、どした?」
『俺またミラクル起こった』
「おう、言って見ろよ」
『あぁ。かっちゃんの使うグリスの強化形態って、グリスブリザードじゃん?』
「あぁ、そうだな」
『氷じゃん?』
「ブリザードだからなぁ当たり前だよなぁ」
『でジョジョの奇妙な冒険の第5部に、ホワイトアルバムっていう氷のスタンドが出て来るんだけど・・・その使い手のギアッチョの声、かっちゃんと同じ岡本信彦さんだったのよね』
「・・・お前中の人ネタの神様にでも好かれてんじゃねぇの?」
『ありがとう!中の人ネタの神様!
所でアクシア、2つ質問がある。
1つ、戦姫絶唱エボリューション!で、キャロルのオートスコアラー達はどうなったっけ?
2つ、ハーメルンにはもうアカウント作らねぇのか?
こんだけ』
「それでは、ありがとうございました!」
『Phase2も宜しくね!』
ちょっと面白いこと考えたから、パルスィ出して良い?
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良いゾ~ソレ
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ウェッ!?ナジェダァ!?(OwO)
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ゆ゛る゛さ゛ん゛ッ!!
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(良い訳)無いです。
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パルスィ登場ッ!承認ッ!!