僕のヒーローアカデミア~Eの暗号~ Phase2 作:エターナルドーパント
『ゴメンって』
(出久サイド)
ミリオ先輩に勝って、午後の授業も終わった。
さ~て、インターンは何処にしようか・・・グラントリノかな?前回は色々とバタバタしてたし。
───
──
─
「という事で電話してみました」
『誰だ君は!』
「グラントリノの所は駄目ですかね?」
『スルーたぁ大物になったじゃねぇか・・・生憎だが、別件で混んでてな。今はそんな余裕無い』
「あ、そうですか」
ふむ、残念だな。
『悪ィな小僧』
となると、えーりんの所になるか?
「じゃ、お時間頂きありがとうございました」
『おう、達者でな』
─ピッ─
ふむ、どうしたもんか・・・
「出久、悩んでんの?」
と、三奈が後ろから抱きついてきた。
「ま~ぁな。早いとこインターン先探さないと・・・」
─コ~ォタ~ァエ~ダァ~イ!セェ~ッツダァ~ン♪─
「ゴメン電話だ」
三奈に断り、着メロを流すスタッグフォンを開く。掛けてきたのは・・・勇義か。
「もしもし、どうした?」
『お、出久!今ちょっと時間良いか?』
「時間?」
今夜は予定も無いし、トレーニングもシャワーも終わったし・・・
「良いけど、どうかしたか?」
『いや~、最近物騒だろ?だから色々と、情報交換したくてね。出久以外にも、そう言うの詳しい奴がいたら連れて来てくれると助かるんだけど・・・』
「分かった。場所は?」
『
「
『だろ♪』
あ、多分コイツ俺が皮肉で似合ってるって言った事理解してねぇな。
『じゃ、後でな』
「あいよ」
─ピッ─
「出久、誰からだ?」
「あ、兄さん」
電話を切ったタイミングで、兄さん達が風呂から出てきた。ふむ、髪が濡れると色気が増すな。
「知り合いと、ちょっと情報交換に。と言う訳で、ちょっと行ってくるわ」
「成る程、行ってこい」
「行ってらっしゃ~い」
さて、相澤先生に外出届出して来よ。
───
──
─
「よっ、久し振りだな勇義」
俺はエターナルボイルダーのイグニッションキーを抜き、勇義に挨拶する。今日は黄色パーカーと紺のGパンだ。
「おう!って・・・ソレ誰?」
そう言って勇義が指差したのは、俺の後ろの筋肉ソコソコ・真っ赤マンの
「ドーモ、勇義=サン。デッドプール=デス。
最近出番が無い。今回も頑張って喋って
「二重の意味でメタいな」
ったく、コイツは・・・と言うか、確かに最近コイツと会ってなかったな。
「で、そっちの付添いは聖か」
勇義の後ろには聖白蓮。こっちは黒いレディーススーツだな。
「お久しぶりです、緑谷さん」
「久し振り。干須の悪夢後の生存報告以来だな」
聖は、ヒーロー活動と並行して命蓮寺という寺の住職もやっている。ちなみにカウンセラー免許持ち。で、サイドキックは殆どがムショ帰りの元
雇っている理由は、社会復帰の手助けらしい。他にも、裏の噂等を仕入れたりするのに丁度良いんだとか。俺とデップーみたいな感じだな。
とまぁ振り返ってる内に席に案内された。お互いに向き合うように座り、俺は腕を組む。
「さて、じゃあ本題に入ろうか」
「ねぇ。この構図ってさ、どっからどう見ても合コンじゃね?」
「良くもまぁいけしゃあしゃあとそんな事が言えたもんだなァ俺が本題に入ろうかって言った直後によォ?」
「でもほら、
「その男2人、両方恋人持ちだけどな」
「そうだった。チカレタ」
「こっちの台詞だ馬鹿野郎」
─スパンッ─
「い゛ったいッ!?」
ったく、本題に入る前の段階で脱線してどうする。
「ハハハッ!面白いコントだな!」
「コント・・・になっちまってたな。ど突き漫才に」
「ん?何言ってんだ勇義ちゃん。俺ちゃん等は顔合わせりゃ何時もこんなんだ」
「何時もこんなんで懲りないお前にドン引くんだけど」
「ハッハッハッハッハッww!」
楽しそうだなァ勇義。
「で、だ・・・デップー、何か情報は?」
「あぁ・・・」
途端にマスク越しでも分かるような、キリッと真面目な顔になったデップー。
「まず・・・まだ少ないが、裏でメモリっぽいもんが出回ってるらしい。それぞれが結構高ぇから、そうそう手ぇ出せねぇらしいがな」
「成る程・・・」
まだ細々と、って感じか。
「た~だなぁ~?どんなに潜っても、『何処でどんな野郎が作ってるのか』って情報は全く出てこねぇんだ・・・ま、最近俺ちゃんも
「流れるように汚ェ下ネタをぶっ込むな」
・・・まぁ、一応情報は得られたな。
「では此方からも・・・」
次に聖が口を開く。
「サイドキックの子から仕入れた情報なのですが・・・最近、
「ッ!?・・・死穢八斎會、だと?」
一体何が・・・
「ん?出久、知らなかったの?結構有名な噂なんだケド・・・で、そいつ等がどうかしたか?」
マジか・・・1年半程度もぬるま湯に浸かって、俺も日和っちまったて事かよ。クソ・・・
「あぁ・・・あそこは、日本で最初に俺にコンタクトを取って来た所だ。一応、関係も良好だったつもりをしてる」
「
蟻?
「マジかよ・・・」
呆然とする勇義に頷く・・・問題は、こっからだな。
「で、その怪しい動きってのは?」
その問いに対し、視線を外して苦い顔をする聖・・・まさか・・・
「・・・
「ッッッ!!」
・・・最ッ悪だ!
「あぁ。地球の裏でも、テロリスト共に大人気だったからな・・・クソ、よりによって
「どういう事ですか?」
腕を組む俺の顔を、聖が覗き込んでくる。多分、俺は今かなり暗い顔をしているな。
「あそこのカシラさんは、旧き良きヤクザをモットーにしててな。売春、薬物を固く禁じていたんだ。だからこそ、俺もあそこは仲良く出来ると思って連絡先を渡した」
「「「ファッ!?」」」
まぁ、やっぱり驚くよね。
「俺ちゃん聞いてない!俺ちゃんのいない所で伏線張ってた!?」
「五月蝿ぇ」
ったくメタい事ばかり言いやがってからに。
「それで、連絡はしたんですか?」
「あぁ、だが・・・ガイアメモリの情報を聞こうと電話を掛けた所、全く応答が無かった。今思えば、その時すぐに検索を掛けとくべきだったな。ハァ~・・・」
デカい溜息が零れる。俺も随分、甘くなっちまったもんだ。
「・・・過ぎた事は仕方無い。これから迅速に対応する他無いだろう。丁度、もうすぐインターンだ。八斎會をマークしてる強力なヒーローの所に行くとしよう」
帰ったら早速検索だな。今の内からキーワード考えとくか・・・
―カランコロン―
「・・・ん?」
今入ってきた奴・・・何かがヤバい!
「ッ!!」
俺が席を立ち構えた先に居たのは―――
「フゥーッ・・・フゥーッ・・・」
―――緑の眼を血走らせながら口角に泡を吹く、金髪の少女だった。
「っ!ぱ、パルスィ!?」
勇義が驚いて立ち上がり、その音に店内の視線が集まる。
パルスィ・・・仁から貰った情報にヒットした。東方Project、地底の橋姫・・・水橋パルスィか。
どうやら、勇義の顔馴染みらしいな。正直、とても正気には見えんが・・・
「ル・・・ルパ・・・パル・・・」
「何か見るからに普通じゃないな。怨みは五万と買ってきたが、その一つか?」
しかし、この子には接触した事は無いはずなんだが・・・
「勇ゥウウウ義ィィイイイィ・・・大好き、だったのにィィィ・・・貴女なら裏切らないって、信じてたのにィィィ・・・!嫉ましい嫉ましい嫉ましい嫉ましい嫉ましいパルパルパルパルパルパルッ!」
「ファッ?レズ同士の痴情の縺れかよ、たまげたなぁ」
「黙れデップー」
さて、勇義の顔色は・・・真っ青通り越して真っ白だな。
「ぱ、パルスィ!放ったらかしにしちまった事は悪かった!でも、アタシにも訳ってのが・・・」
いつも強気な勇義がしどろもどろになってやがる・・・
「もう良い・・・貴女も、私を棄てて行くと言うのなら・・・
貴女を、私だけのモノにするッ!!」
【カース!】
「ッ!ガイアメモリ!」
しかも銀色・・・シルバーメモリかよ!?クソッ、踏み込みが間に合わねェ!
「止めろッ!!」
俺の制止も空しく、彼女は自らの心臓にメモリを突き立ててしまった。
『ヴアァァァァァァァァアッッッッ!!!!』
「畜生、変身しちまったか・・・」
俺はドライバーを取り出しながら、パルスィ・・・
血塗れた死装束から伸びる手足は、
その腕には藁人形が打ち付けられており、頭部からも大量の釘が不規則に生えている。
真っ黒な眼窩からは血涙が絶えず溢れており、緑に妖しく輝く左目が此方を睨んだ。
死装束の腰帯には大量の五寸釘が挟み込まれている。
そして足元は於保つかず、まるでゾンビゲーマーのようにフラフラと立っていた。
流石は
「取り敢えず、メモリブレイクを優先・・・」
─カカカカッ─
「ぬぅっ!?」
「うわっ!?」
「
「きゃっ!」
俺がメモリを構えた瞬間、カースドーパントは俺達に向けて素早く両腕を振るう。するとその袖から何かが飛び出し、床に突き刺さって硬質な音を立てた。
俺の身体はその瞬間、硬質ゴムか何かで挟まれたように動けなくなる。
「オ~イオイ勘弁してくれよ~、男にこんなエロ漫画御用達の能力使うか?普通。なぁ、そう思った・・・そう思わない?」
「首は動かせるのか」
デップーを無視して足元を見れば、やはり皆の足元には黒い物体・・・五寸釘が突き刺さっていた。それは床のタイルに映った俺達の影を貫いており、一目見ればコレが原因だと分かる。
「影縫い、か・・・」
翼もやっていたが、あっちはどちらかと言うと催眠術の類だった。対して此方は純粋な呪術だ。かなり厄介だな・・・
『・・・キヒッ、キヒヒヒヒッ♪』
ノイズが掛かったような笑い声を上げながら、カースドーパントは此方に歩み寄る。しかし、その視線は俺達を捉えていない。寧ろ完全に眼中に無いのだ。その代わりに凝視しているのは・・・勇義の顔。
動く首と目をありったけ捻って勇義の顔を覗けば、その表情にはかなり強い怯えが浮かんでいた。
「ぱ、パルスィ?何で、メモリなんて・・・」
『
「ヒッ!」
アイツ、ホントに勇義か?普段とは似ても似つかん。
『皆が腫れ物みたいに扱う私を、貴女だけは見てくれたッ!貴女がいれば暖かかったッ!約束もしてくれたわよね?私の事は、絶対に棄てないって・・・』
「・・・」
勇義はもはや、蛇に睨まれた蛙だった。
『でも貴女は、段々と不自然に距離を置くようになった。電話を掛けても、何時も繋がるのは留守電だけ・・・』
・・・何か、勇義にもデカイ非があるっぽいぞ?さっきから言ってる事、全部本当だ。勿論、彼女の妄想である可能性もあるが・・・もしこれが本当なら、解決が非常に難しくなってくる。人間関係は、言わば自爆機能が搭載された難解な知恵の輪だ。しくじれば、俺も彼女等も只では済まない。オマケに、メモリで感情が暴走してるっぽいし・・・
『・・・もう良いわ・・・来なさい、勇義』
カースは勇義の頬を撫でて肩を抱き、蝋燭状の右腕から黒い靄を放った。それは俺達の視界を塗り潰すも、10秒程度で霧散する。しかし、そこにカースドーパントの姿は無かった。また、勇義の姿も・・・
─パキンッ─
そしてカースドーパントが行方を眩ますと共に俺達の影を縫い付けていた五寸釘が砕け、俺達の身体に自由が戻る。どうやら、誘拐を優先した即席の呪縛だったらしい。身体を軽く揺すって四肢の調子を確かめてみるが、特に後遺症等も見られない。
「あぁらま・・・名実共に、グリーンアイドモンスターになっちゃったか・・・」
「拙いです!急いで捜さないと・・・」
デップーが悲しげな顔をする一方、目の前で友人が浚われてしまった事もあり、聖はかなり狼狽えているみたいだ。
「落ち着け。取り敢えず、今は情報が必要だ。焦っても何も好転はしない。急がば回れ、だ」
「・・・そう、ですね。すみません、緑谷さん。僧たる者、こういう時こそ冷静に他者を導かねばならないのに・・・」
「いや、ダチが浚われて冷静な奴は早々いねぇさ。だから比較的冷静だった俺が引っ張り戻しただけだ」
俺の言葉で、聖も幾分かは冷静さを取り戻せたようだ。
「取り敢えず・・・」
─ゥウ~ウゥ~・・・─
「警察行こうか。パトカー来たし」
─────
────
───
──
─
「またドーパントか」
「またドーパントだ」
「ハァ~・・・」
目元を押さえ、大きな溜息を吐く竜兄さん。まぁ、
「まぁ、仕方無い。俺達の情報網で、キーワードを調べれば良いんだな?」
「あぁ・・・」
俺は目を閉じ、地球の本棚に入った。本棚が無限に浮かぶ白い空間で、俺は目を開く。
「さぁ、検索を始めよう。知りたい項目は、勇義とカースドーパントの現在位置」
さぁて、まずは・・・
「聖、あの娘の名前は知ってるかな?」
『勇義さんがパルスィと呼んでいましたので、話の話題によく上がる、《水橋パルスィ》さんでしょう』
「ふむ(予想通り、だな)・・・キーワード、《水橋パルスィ》」
――
「やっぱり個人名はかなり減るな。だが、それでも全部読むには少々時間が足りない。次だな」
残り20冊弱だ。
「取り敢えず、個性だな」
――
本が一冊に絞られた。タイトルは・・・
「
確かに、健常者からすればウザいだろうな。
「・・・さて、キーワード《個性》を削除」
また本棚が戻り、検索を続行する。
『問題は、現在居る場所の情報が無い所だな』
「そこなんだよなぁ・・・ん」
パルスィ・・・彼女の言動は何処からどう見てもヤンデレのそれだ。
「俺達の排除より勇義の誘拐を誘拐した事から、彼女は隔離系のヤンデレだ。ガイアメモリの影響を受けても排除系にならなかったのは、かなりラッキーだな」
まぁ、ここからどう転ぶか分からん。急ぐ事には代わり無い・・・
「さて、ここで頼りになるのがデップーだ」
『俺ちゃんニッテンノー!?』
「お前以外にデッドプールなんてクッソ濃いキャラがここにいて堪るか」
『・・・で、何故デッドプールなんだ?』
竜兄さんの質問はご尤も。だが理由聞いたら呆れかえるぞ。
「デップー。隔離系ヤンデレエロゲーでは、ヤンデレヒロインは主人公を攫った後どうする?」
『・・・は?』
「仕方無いだろ、こういう知識はコイツが一番詳しいんだから」
俺だって、流石にヤンデレの行動パターン全部を予測出来る訳じゃない。それに昔のフィリップ先輩程では無いだろうが、俺は人の感情的な行動を予測するのが得意じゃない。
故に、日本文化大好きなコイツが持ってるデータを参考にするしか無いんだ。
『・・・ジャンルは?』
「恐らく・・・《隔離系》、《元苛められっ子》、《友達から依存対象へ》、《長期間の無接触》・・・こんな所か」
何時もと逆だな。
『・・・そういうタイプはまず、他者と繋がりたい、交わりたいと思っていたタイプが多い。ウ~ンいやらしい言い方になっちゃったな』
「良いから続けて。で、理由は?」
ったく、直ぐ脱線するんだから・・・
『彼女は何の理由も無く苛められてた訳じゃない。その個性を疎まれてって感じだな。だったら、数少ない自分を認めてくれた相手との《繋がり》に固執し、拘束するならそこにする筈だ。初めて接触した場所とかな。そこが密室なら尚更。例えば学園モノなら、《初めて主人公とジックリ話した体育倉庫》とか』
「ふむ、成る程・・・カースドーパントの能力と相性が良さそうだな」
呪術で結界を張れば、どんな所でも密室化出来る。コレは厄介か・・・
「取り敢えず、デップーが言った《学校》は勇義が入れない。除外しても良さそうだな」
しかし、矢張り決定打に欠ける・・・
「聖、密室じゃなくても何でも良い。勇義から、パルスィに関するキースポットの情報を聞いていないか?」
『・・・そう言えば・・・』
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────
───
──
─
「彼処だ。間違い無いぜ」
小さく呟き、デンデンセンサーから目を離す。その先にあったのは、何の変哲も無い公園だ。最も、人は一切居ないが。
「まさかビンゴだったとは、憑いてるな」
この公園、一見すれば人気が無いだけの公園。しかしデンデンセンサーでアナライズしてみれば、五角形の公園の境界に沿ってバリアのようなものが張ってあるのだ。
「なぁ出久。この結界、アンカータイプだよな」
「あぁ、多分な」
デップーの言ったアンカータイプとは、主に多角形の結界に使われる張り方だ。幾つかの呪具を周囲に打ち込み、呪具同士を結んだ線を結界にする。
「あれを壊せば・・・とは、行きそうに有りませんね」
聖の言う通り。呪具である五寸釘は見えているが、あれを壊せば術のバランスが崩壊するだろう。そのまま何事も無く霧散してくれれば良いが、最悪の場合エネルギーが弾けて周りに被害が出るかもしれない。それは駄目だ。
「だが、突破口はある」
俺はそう言い、あるメモリを取り出した。それは紫色のフレームに白いラインが入り、同じ色のラベルが貼られたメモリ・・・
「
最後のシンフォニックメモリだ。殺人的な威力と異能分解能力のせいで、今まで出番が無かったが・・・呪術障壁の突破には使える筈だ。
「俺が穴を開け、そこに2人で飛び込む。行くぞデップー!」
「おうよ!」
―キュピーンッ!―
【デンジャラスッゾンビィ!】
【ガッチョーン・・・】
―ガシャッ―
【エターナル!】
「「変身ッ!」」
【ガッシャットゥ!バ・グ・ル・アァップ!】
【エターナル!~♪~♪】
【デェーンジャ・デェーンジャ~!!ジェノサイッ!!デス・ザ・クライシス!デンジャラァスゾンビィ~!!Woooooooッ!!!】
俺とデップーはそれぞれ変身し、ライダーメットのバイザー越しに結界を見やる。どうやらバイザーで見ると、赤っぽく見えるらしい。まぁ、
「さて、やるか!」
【シェンショウジン!】
「詠装・・・」
―
メモリを胸に突き立て、聖唱を紡ぐ。すると体内から紫の光が溢れ出し、俺を包み込んだ。
光の中でエネルギークリスタルが飛び交い、それがアーマーとして変形・装着されていく。
脚にはスラスター、防具、メーザーブラスターを兼ねたアーマーが装着され、エターナルローブは紫がかった銀色に。
そして腰にも同様のローブマントが現れ、手には両刃の鉈にも似た武器が精製された。
最後に頭を挟み込むようにヘッドギアが装着され、顎のようなバイザーが噛み合わさるように閉じた。
「完成・・・仮面ライダーエターナル・シンフォニックスタイル・・・太陽ノ
――BAD QUESTION♪・・・EVOLUTION♪――
ギアが奏でるメロディに乗せ、歌を口遊む。その歌声がギアのエネルギーとして供給され、内部共鳴を繰り返す事で加速度的にエネルギーが増幅。それを密閉し、一撃で結界に穴を穿つ作戦だ。
――カガミ越しの♪ラヴの文字が♪――
そして俺は、肩と腰のエターナルローブを掴んで強くはためかせた。するとローブは細かく砕けるように分解し、キラキラと光りながら空中を漂う。
「アラ綺麗」
デップーの言う通り、さながらダイヤモンドダストだ。この1つ1つがヘキサゴンプレート状の鏡面反射板で、メーザーを反射し方向を変える役割を持つ。
更に脚を揃え、膝のアーマーを展開。エネルギー収束プレートが円を描くように展開し、標的を穿たんと力を溜め込み始めた。
(さて、上手くいってくれよ!)
to be continue・・・「何この中途半端な終わり方・・・」
『済まん、ちょっと難産でな』
「なら次をとっとと書きやがれ」
『分かってるよ・・・すいません、テキトーな終わり方で』