僕のヒーローアカデミア~Eの暗号~ Phase2 作:エターナルドーパント
『なにその喋り方』
「某MUR」
『良し分かった、だぁっとけ』
「オォン・・・」
(出久サイド)
家庭訪問から幾らかたつ。夏休みも折り返しになってきた所だが、今俺達は雄英の敷地内にいた。寮が完成したと連絡があったからだ。
で、その寮・・・《ハイツアライアンス》の前に立ってるんだが・・・
「「デケェ・・・」」
「予算はどこから・・・」
「アハハ、流石は雄英。やる事が違うね~・・・」
「豪邸やないかぃ・・・」
ライダーズ、全員呆れ果てている。と言うか麗日に至っては目眩起こしてるな。
何せデカい。物凄くデカい。もうちょっとした要塞と言える規模なんだもん。しかもこの規模が全クラス分在るとか言ってるんだ。ハッハッハ、もう訳わかんねぇ・・・
と言う間に相澤先生が来た事で、ザワザワしてた皆がシ~ンと静まり返る。
「取り敢えず1年A組、また無事に全員集まれて何よりだ」
「良かったですねぇ相澤先生、上がクビとか言わなくて」
何でも、俺が浚われてる間に記者会見があったらしい。その会見では、生徒を護れなかったとかなり非難されたそうだ。
「ホントに良かったよ。お前らは目ぇ離すと何しでかすか分からんからな・・・オイお前に言ってんだぞ緑谷」
「名指しかい!」
ひっでぇな~・・・あ、でもどうしよう。否定できる材料が無いわ・・・
「まぁ良い。取り敢えずこの寮の事を色々と説明するが、その前に1つ・・・当面は、合宿で取る予定だった“仮免”の取得に向けて動いていく予定だ」
「おぉ、そういやあったな!そんな話!」
「あぁ。正直色々と起き過ぎて頭から抜けてた・・・」
確かに、俺も意識から抜けちまってたな・・・
「それと、大事な話だ」
相澤先生の声が1トーン低くなり、ピリピリとした威圧感が放たれる。コレは、大事な釘刺しの時の威圧感だな。
「轟、切島、爆豪、麗日、飯田、八百万、芦戸、スカーレット・・・この8名は、あの晩
その言葉に、ほぼ全員が苦い顔をして俯いた。
「成る程。その様子じゃ、行く素振りは皆把握していた訳だ・・・色々棚上げした上で言わせてもらうよ。今回の件、オールマイトの引退とライダーシステム適合者達の活躍、敵のガイアメモリの使用・・・そして永琳先生含む上位ヒーロー達の庇護がなきゃ、浚われてた緑谷、そして動けなかった葉隠・耳郎以外の全員を除籍処分にしている」
相澤先生の目が一層鋭く細められ、皆を射抜く。重い空気が立ち込め、心が息苦しい。やっぱり、俺の為に動いてくれたのに皆が怒られるってのはキツいな。
「ハァ~・・・彼の引退後、かなり混乱が続くだろうからな。そんな時期に雄英から生徒を放り出す訳にはいかん。
理由はどうであれ、行った8名は勿論、止めなかった11名も俺等の信頼を裏切ったんだ。ご丁寧に個性まで使いやがって・・・その件は、お陰で他のヒーロー達が助かったと必死に庇った故に目を瞑るとするが・・・正規の手続きを踏んで、正規の活躍で信頼を取り戻して頂きたい限りだ・・・
よし、以上!じゃあ中に入るぞ!ホラホラ楽しく行こう!」
「流石は合理主義。切り替えが極端に早ぇ」
「らしいっちゃらしいけどな」
俺の反応にかっちゃんがうんざり気味で返す。見れば皆結構肩の力が抜けたみたいだ。
「あ、そうだかっちゃん、麗日の後ろに付いててやんな。外観だけで目眩起こしてたから、この分だと内装見たらぶっ倒れるだろ」
「了解。ありがとよ」
そう言って麗ら日の2歩分程後ろに付き添うかっちゃん・・・去年とは完全に別人だな。
そして一歩足を踏み入れてみれば、中もやはりと言うべきか凄く豪華。ソファも中庭もある・・・あれ?ここ学生寮だよね?
「1棟1クラス、右が女子棟で左が男子棟だ。ただし一階は共同スペース。風呂、洗濯、食堂はこの階だ」
「豪邸やないかいッ!」
─ぽすっ─
「気ぃしっかり持てや」
「う、うん。ありがと」
「ナイスキャッチ」
後ろに付かせて正解だったわ。
「聞き間違いかなぁ?風呂・洗濯が、共同スペースゥ!?夢かッ!」
「男女別だ」
「万が一女子にちょっかい出そうもんなら、その股座にぶら下がってるモン引き千切って男として殺してやるからな?あとかっちゃんも黙ってないぞ」
「はい・・・」
全くコイツは一々釘刺さにゃいかんのかねぇ。
「部屋は二階から、1フロアに男女各4部屋の五階建て。一人一部屋、エアコン・トイレ・冷蔵庫にクローゼット付きの贅沢空間だ。それと、悪いがスカーレットと芦戸は相部屋になった。済まんな」
「豪邸やないかいッ!」
「よっと」
麗日耐性無いな。
「じゃ、各自それぞれが決まった部屋に入って内装作れ。事前に届けられた荷物も置いてある。その後の事は明日話すからな。ハイ終わり!解散!」
何か今日、先生軽いな~・・・
─────
────
─夜─
──
─
「フィ~終わった~・・・」
共同スペースのソファで身体を思いっ切り弛緩させる。股関節や仙骨、背骨がベキベキッと音を立てた。
「いや~経緯はあれだけど、共同生活ってワクワクすんな!」
「共同生活・・・これもまた、協調性や規律を育む為の訓練!」
「飯田~、もうちょい肩の力抜いたらどうだ?」
肩凝りそうだよあの真面目さ。
「男子~部屋出来た~?」
「お~三奈~、出来たぞ~。いやはや、結構手間取った」
流石にあの数は堪えたぜ・・・
「じゃあじゃあ~♪今話し合っててさ~!提案なんだけど・・・」
「ん、何だい?」
「お部屋披露大会、しませんか~♪」
「良いぞ~ソレ。ただ俺の部屋は最後な。色々と凄いから。ビックリするぞ~」
じゃあまずは・・・
「フン、下らん・・・」
あ、常闇の奴目が合った瞬間扉にもたれ掛かって押さえやがった。彼処からだな。
「行け!ライダーガールズ!」
「「イエッサー!」」
フランと三奈が扉から常闇を引っ剥がし、堂々突入。しかし・・・
「黒っ!」
「コワッ!」
うん・・・何というか・・・暗いし、尚且つ水晶玉とか十字架ネックレスとかそういう中二チックな物が所狭しと・・・ん!
「
「出て行けェーッ!!」
おっと、追い出されちまった。
「次行ってみよー!」
「イッテイーヨ!」
と言う事でまず青山の部屋だが・・・
「眩しい!」
「目がイテェ」
そっこら中がギンギラギン。ミラーボールとかあるし・・・気分悪くなってきた・・・
「眩しい、じゃなくて、ま・ば・ゆ「次行くぞ。目に悪い」「部屋はシャンデリアじゃねぇんだよギラギラ野郎」・・・」
何か結構な形相で睨まれたけど無視だ無視。この部屋2つの意味で痛すぎる。
「思った通りだ~」
「予測の範疇を出ない!」
「う~、目がチカチカする~」
やっぱりヴァンパイアにはキツいよな、あの部屋は。
で、お次は・・・
「へへ・・・来いよォ・・・スッゲェもん見せてやるよォ・・・」
「よ~し三階行くぞ」「賛成だ」
「オイィ~・・・」
あれは無視だ。無視に限る。
「あんなのの部屋に入るくらいなら3日断食した虎の檻に飛び込む」
「フランなら勝てるだろうよ」「お茶子も勝てるかもな」
さてさてお次は尾白の部屋・・・
「普通だ!」
「普通だね!」
「普通ってこういう事を言うんだね!」
「・・・特徴無いなら、無理しなくていいんだよ?」
うん、ザ・普通って感じの部屋だね。
「部屋は個性ねぇんだな」
「いや、逆に考えるんだ。この癖もキャラも灰汁も強いクラスの中で、逆に普通なのは希少価値じゃないか、と」
「・・・うん、ありがとう緑谷。取り敢えず黙ってて」
あれ?慰めたのに更に凹んじまったぞ・・・ま、良いか。俺は痛くないし。
さて、お次は飯田だな。
「別におかしな物はないぞ!」
「参考書と眼鏡だらけの部屋はある意味可笑しいんじゃないか?」
「ブフォw眼鏡クソあるww」
「何を言う!激しい訓練での破損を想定してだな!」
結局、麗日は1つ眼鏡貰った。で、かっちゃんも1つ貰った。様になるな。何か、インテリヤクザっぽいと言うか・・・吊り目イケメンには眼鏡が似合う。
で、次が上鳴・・・
「「・・・チャラっ」」
「手当たり次第って感じだな~」
チャラいとしか言いようがないわ。
「え~?良くね?」
「次行くぞ」
あ、かっちゃんこの部屋には全く興味無いのね。
続きましては甲田の部屋。
「ウサギいるー!」
「可愛い~♥」
「・・・」「・・・」(←彼女がデレデレしてるウサギにちょっと嫉妬)
次行こう。
「お部屋披露大会っつったよな~?」
ん、峰田が何か言ってる。
「だったらよォ?当然?女子の部屋も見せてくれるんだろぉな~?誰がクラス一のインテリアセンスの持ち主か、全員で決めるべきじゃねぇのか~?」
「しゃべり方がウザいよ変態グレープジュース」
峰田にフランの毒舌がブッ刺さった。流石は吸血鬼、目が鋭いね。だが・・・
「まぁ、峰田の言い分も珍しく間違っちゃいない。女子の部屋も見て良いよな?峰田は俺が手綱握っとくからよ」
「うん、じゃあ宜しくね!」
「任せたよ緑谷」
「おうよ響香、任された」
さ、気を取り直して次だ次。
「次俺の部屋か」
「おぉ、かっちゃんか、楽しみだ。ではではオープンセサミ」
遠慮なく扉を開けて入りますよっと。
「お、結構普通なんだな」
カーテン、机、ベッドなどの至ってシンプルな内装。だが・・・
「あ、あのモッズコートは!」
「あぁ、あん時のやつ」
俺が注目したのは、ベッド横にハンガーで掛けられているカーキ色のモッズコートだ。あれはシンフォギアワールドに行った時、王様ゲームでデップーが
「しかもよく見れば、裏地と背中にグリスのライダーズクレストが刻印してあるじゃないか。流石は惣司、細かい」
「俺の宝モンだよ」
「私もあの時の衣装とってあるよ~!」
「あたし達も!」
三奈のライダー少女クウガとフランのライダー少女キバはヤバかった(語彙喪失)。
次、切島。
「別に良いけどよ~、女子には分かんないと思うぜ?・・・
この男らしさは!!」
「うん・・・」
壁に『必勝!』やら『大漁!』やら、そしてサンドバッグにダブルバイセプス壁掛け時計・・・うん、暑苦しいな。
「あちぃね!アツクルシイ!」
「だよな~・・・」
「なぁ・・・必勝ってのは分かる。スゲェ良く分かる。ヒーローってのは、勝たなきゃあいけねぇからな・・・」
そう言ってかっちゃんは部屋に踏み入り・・・
─ドゴッ!─
サンドバッグを思いっ切り殴りつけた・・・え?
「だぁがァ!!『大漁』ってどぉいう事だァ!?
何かかっちゃんが錯乱し始めたんだが!?と言うかサンドバッグが洒落にならん音出してるぞオイ!!
「・・・すまねぇ。何かやらなきゃいけねぇ気がした」
「・・・確かに、大漁は訳わからんよな。ワリィ爆豪」
「いや、マジで気にしないでくれ」
・・・これ、もしかして第4の壁の向こう側からの影響だったりする?
さて、障子だな。
「別に面白いものなど無いぞ」
そう言って障子が扉を開けるが・・・
「なっ!?面白いモノ所か・・・!」
布団!机!座布団!それだけ!
「ミニマリストだったんだね」
「まぁ幼い頃から物欲があまりなかったからな」
轟の言葉に頷く障子。ホントに必要最低限だよこの部屋・・・
「こういうのに限ってドスケベなんd─ドッパァンッ!!─ヒギャァアアアアッ!!!?」
「お前と一緒くたにすな」
峰田の背中を鞭打でシバく。そしてその足を持ち引き摺って次の部屋へ。
「次は5階!瀬呂の部屋ね!」
「フッフッフ~ン♪」
何か得意げだな、瀬呂。さて中身は・・・
「ホォ!」
「エイジア~ン!」
「ステキー!」
「ギャップの男、瀬呂君だよ~?」
アジアンテイストの内装。良いセンスだな・・・でもやっぱ、こういうの見てると映司先輩の服思い出すわ。あの人のもアジアンテイストの民族衣装風だったから。
さぁ、男子最後。砂籐だ。
「おや、結構普通・・・じゃないね。この匂いは・・・砂籐、そろそろ良い焼き加減なんじゃないか?」
「あ、いっけね!」
オーブンに駆け寄って中身を取り出す砂籐。中から出て来たのは、香ばしい匂いを放つシフォンケーキだった。
「結構早く上がったから、シフォンケーキ焼いてたんだよ。ホイップクリームあるともっと美味いんだけど・・・食う?」
「「「食う~!」」」
うん、シフォンケーキ美味しかったです。
「nascitaに持って行ってみ」
「おぉ、イケるか!?」
「イケるイケる!」
「じゃ、お次は女子部屋だね!」
「三奈、先導ヨロシク!」
「任された~!」
さて、最初は轟・・・ファッ!?
「和室ゥ!?」
「あ、ありのまま今起こった事を話すぜ!俺達は寮の部屋を見て回っていたと思ったが、気が付いたら和室を眺めていたッ!!何言ってるか分からねぇと思うが・・・うん、瀬呂とは比べ物にならん」
「もうちょい頑張れなかったかな!」
許せフラン、疲れたんだ・・・
「実家、日本家屋だからさ。フローリングが落ち着かなくて」
「入居して即日リフォームかよ・・・」
「・・・頑張った」
予想の斜め上所じゃねぇ・・・
「次はウチか・・・よし!」
意を決して扉を開く響香。
「わっ!思ったよりガッキガッキしてんな!」
「これ全部弾けるの~!?」
「ま、一通りね!」
ドラム、ベース、ギター、そしてCDなど。ロックな内装だねぇ。
「ま、俺等が歌った時に楽器担当してくれた事もあったしな。YouTubeで見れるぞ」
「マジか!後で見とくわ!」
好評だねェ。
「次は私!どーだ!」
「お~!」
次の部屋は葉隠だ。中は至って普通の女子っぽい部屋。縫いぐるみとかあって可愛らしい内装だな。
「プルス・・・ウルトラ・・・」
「お前が越えようとしてんのは壁じゃなくて『一線』だろうが!」
─ドッパァンッ!─
「イギャイィィィ!?」
「正面突破かよ!峰田君!」
ダメだコイツ。早く、何とかしないと・・・
「じゃあ次は!」
「私達!」
フランと三奈の部屋だな。正直ちょっとドキドキする・・・
「どーでしょうか!」
う~ん!ピンクと紫の斑模様だねェ!そしてライダー少女クウガ&キバの衣装もしっかり飾ってあるわ。でも気になるのが・・・
「ベッド1つを2人で使うのか?」
「「そーだよ?」」
そこそこデカいサイズの深紅のベッドが1つ。血の色みたいで俺は好きだな、このベッド。
「味気ない部屋で御座います・・・」
次が麗日の部屋・・・何というか・・・
「尻尾と同じような部屋だな」
だが、その中で異彩を放つのがローグカラーのライダースーツ。しっかりハンガーに掛けてあるわ。
「お茶子チャン!バイク乗るの!?」
「いやぁ~、あれは知り合いと王様ゲームした時に作ってもらったコスプレ衣装で・・・」
「王様ゲームッッッ!!」
「やるとしたらお前は省くからな」
反応すると思ったよ峰田。
「そう言や梅雨ちゃんいねぇな」
「体調不良だってさ」
「そっか、じゃあその次だな。八百万だ」
だが、このお嬢様はポンコツ気味だからな。どうなることやら・・・
「それが・・・わたくし、少々見当違いをしておりまして・・・少々手狭になってしまいましたの」
扉を開けて目に飛び込んだのは、部屋の半分以上を埋める天蓋付きの巨大ベッド・・・ナンダコレ・・・
「その、わたくしが元々使っていた家具なのですが、まさか部屋のサイズがこれだけとは思わず・・・」
「お前一回民泊とか体験した方がいいわ絶対」
このトチ狂った感覚じゃ社会ですれ違いが起こるぞ・・・
───投票───
「と言う事で!暫定1位は~・・・砂籐!!」
「俺ェ!?」
女子全員シフォンケーキに釣られたな?俺は瀬呂のセンス好きだったんだけど・・・
「よし!今日はコレにてお開きだな!」
俺が手を叩くと、それぞれが解散・・・あ、そうだ!
「ゴメン皆!まだ俺の部屋紹介してなかったわ!」
『言われてみれば!』
「ごめんごめん、すぐ・・・いや、ちょっと待ってくれ。用事が出来た。済んだらメッセージ送る・・・で、どうした?梅雨ちゃん」
俺が話を切ったのは、梅雨ちゃんが何か言いたげな視線を送ってきたからだ。
「・・・ちょっと、救出に出向いた皆を集めて貰えるかしら・・・」
「・・・あいよ」
─────
────
───
──
─
メンバーが中庭に集まり、梅雨ちゃんが語ったこと・・・それは、皆に言ったらしい『ルールを破れば
涙をこぼしながら、嫌な気持ちの整理が付かなくて楽しく振る舞えなかったと語る梅雨ちゃん。余程辛かったのだろう。
「・・・ワリィ、蛙水。お前の忠告、聞いてやれなくてよ」
意外にも、真っ先に謝ったのはかっちゃんだった。そして雪崩れ込むように、皆も梅雨ちゃんに謝って励ます。そして最後に、俺は口を開いた。
「梅雨ちゃん、そんなに重く考えることはない・・・無責任な言い方になっちまうけど、梅雨ちゃんはあんな時にでも正しい判断と忠告が出来たんだ。かっちゃん達に、危険な目にあって欲しくないと思ってそう言ったんだろ?だったら、そんな自分を責める事は無いと思う・・・ほら、笑ってくれ!そんでまた、皆で一所懸命に頑張れば良いさ!」
そう言いきり、サムズアップをしてみせる。多分、雄介先輩ならこういうのかな。
「大丈夫!」
そう言って、笑顔を見せた。心なしか、空気が柔らかくなった気がする。
「よし!梅雨ちゃん、出久の部屋見に行こ!多分面白いよ!」
「・・・そうね!」
・・・何とか、何時も通りかな?
───
──
─
「さて、お待たせしました!俺の部屋の紹介だ!」
皆がかなり期待する中、俺は扉を開く。
「・・・スッゲェ・・・」
中にあったのは、かなりの横幅の棚・・・そしてその中には、あるものが飾られていた。
「なぁ緑谷、このフィギュアって何?」
そう、仮面ライダー達のフィギュアだ。因みに全部俺が作った。
「コレは、歴代のレジェンドライダー達・・・ま、俺の先輩や後輩、って所かな?その、最終決戦の1コマを再現したものさ」
そう、ライダーだけでは無い。強敵との戦いの1シーンを再現しているのだ。
───
───闇の力にシャイニングライダーキックを叩き込む
───
───
───
───
───
───
───
───
───
───
───
───
───
───
───
───自らの生きる道を諦めず抗う
───
そして───
「あれ?コレって、仮面ライダーエターナル?」
───
「そう、切島の言う通りだ。それは、先代の仮面ライダーエターナルが・・・兄さんが、宿敵に倒される瞬間・・・街を恐怖に叩き落とした悪魔に、引導が渡された瞬間さ」
「悪魔!?」
ライダー以外の全員が驚く。まぁそうだわな。俺のイメージとは少し違うだろうから。
「俺が使うのは悪魔の力だが、だからこそ俺は自分の正義を貫く。人を泣かせた
兄さんから力と共に受け継いだ夢。
「ッくぅ~ッ!男らしいぜ!緑谷!」
「ありがとよ。その内、他の仮面ライダーの事も教えるから」
こうして、お部屋披露大会はお開きとなった。かなり楽しかったなぁ。今度はサブライダー達のも造ってみるか・・・
to be continued・・・
「お部屋披露大会長かったッスねぇ」
『はぁ~疲れた。デップーあとはたのんだ』
「えぇ?(困惑)・・・次回もよろしく!あと感想くだちい!」
ちょっと面白いこと考えたから、パルスィ出して良い?
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良いゾ~ソレ
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ウェッ!?ナジェダァ!?(OwO)
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ゆ゛る゛さ゛ん゛ッ!!
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(良い訳)無いです。
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パルスィ登場ッ!承認ッ!!