僕のヒーローアカデミア~Eの暗号~ Phase2   作:エターナルドーパント

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『原作では書かれて無かった、コスチュームが届くまでの3日間だね』
「コスチューム無くても変身して戦える、仮面ライダーだからこその描写だよな」
『あとごめんアクシア、やっぱ詠唱は英語にするわ。
ではどうぞ!』


第6話・3日間のF/唱・撃・兵・装

(出久サイド)

 

「という事で、今日から俺が専属の特訓教官をする事になった・・・」

「照井竜路。28歳。超常犯罪対策・対応課課長。階級は警視だ」

体育館γにて、腕組みしながら自己紹介をする竜兄さん。

何故こうなったかというと、前々から約束していた仮面ライダーアクセルの力に関する指導は何時するのか、という電話が昨日の夜来た。急遽校長に電話で相談した所『勿論良いのさ!』とまぁあっさりOKが貰えたので連絡したら、仕事をパパッと片付けて今日来ちゃったという訳だ。何でも、19歳で働き始めてから9年間、溜め込みに溜め込んでた有給を今使っているらしい。(ヴィラン)の確保数がトップレベルの為、今年に入って最年少で警視になったんだとか。まぁ竜兄さんに追い掛けられりゃ逃げられんわな、絶対に。

「個性はエンジンの出力を上げる【エンジンブースト】だ。趣味はツーリングとバイクの整備及び耐久改造。恋人はいない。出久は逮捕状が出た中で唯一俺が捕らえられなかった化け物だ。勿論、逮捕令はとっくに解除されているがな」

緑谷(出久)なら納得だ~』

「満場一致かよ」

まぁ化け物ってのは否定しないけどさ・・・

「まぁ良い。竜兄さんはグラウンドに出て特訓する。ここじゃスペースが足りないから。アクセルドライバーは持ってきたよな?」

「俺に質問するな」

そう言ってすちゃっと懐からアクセルドライバーを取り出す竜兄さん。ジャケットを大きくして、背中にポケットをつけたらしい。

「good!じゃあ、こっちにも戦闘要員を置いていきますか」

【ボーダー!マキシマムドライブ!】

かちゃっとエターナルエッジを召喚し、スキマを開いて自動人形(オートスコアラー)達を呼び出した。全員決めポーズで待機状態・・・よく見りゃ全員ジョジョ立ちだったわ。ファラは右腕を腰に回して左手を右頬に添えるカーズポーズ、レイアは胸元を掴んだジョルノポーズ、ガリィは左手で右肩を抱き右腕を左下に伸ばすディオ様ポーズ、ミカはWREEEEE!!ポーズだ。特にミカは手が厳ついから似合う似合う。

「あら皆様、ご機嫌よう」

「地味に出番か」

「あ~ぁあ、かったりぃったらありゃしない」

「ガリィ、サボったらお仕置きされるゾ」

「ガリィにお任せで~す☆」

やっぱりガリィは自分に正直だ。

「つーか化け物ご主人!とっとと命令して下さいなァ!」

昨日はこのご主人呼びで峰田が面倒臭かったな。けしからんだの何だのと・・・

「ファラとミカは八百万の体裁き指導及び戦闘指導、レイアは切島の耐久訓練、ガリィは青山の射出時間増加訓練だ」

「え~?アイツですかぁ?」

ガリィが不満げに呟いた。

「何か文句でも?」

「いやいや、ガリィの相手にしちゃ弱すぎるってんですよ。ヘソからレーザー?1秒しか撃てない?挙げ句撃ちすぎりゃ下痢ピー?雑魚もいい所じゃないですか」

「だからこそだ。弱い奴程ほったらかさず、磨いてやらなきゃいけないんだよ。それとも、命令(コマンド)使わなきゃいけないのか?」

「チッ・・・あーあー分かりましたよ!オラ行くぞシャンデリア野郎」

「キミ口悪いよね」

「アンタはスカした態度が気持ち悪いわ」

突っかかる青山に毒舌で切り返すガリィ。態度についてはお前が言うな。

「ガリィちゃんは、態度についてとやかく言っちゃダメよねぇ」

「派手なブーメランが地味に刺さったぞ」

「ガリィ、鏡見たこと無いのかゾ?」

見事に集中砲火だ。

「うっさいわねアンタらァ!!」

「ガリィが一番煩いゾ」

正論でねじ伏せられたな。こういう正論返しではミカが強いよな。

「よし、行こうか竜兄さん」

「分かった」

 

───

──

 

「やはり広いな。流石は雄英だ」

「持ってる金が、国家予算級だからな」

ギッギッと伸脚しながら、竜兄さんの呟きに答える。さてと・・・

「じゃ、早速変身してみようか。はい、アクセルメモリ」

身体を解し終わって、竜兄さんにアクセルメモリを投げ渡した。

「分かった」

 

─ガシャッ─

 

竜兄さんはメモリをキャッチし、アクセルドライバーを装着。右手にメモリを持って構える。

【アクセルッ!】

 

「変・・・身ッ!」

 

─ガシャッギュオォォンッ!ヴオォォォンッ!!─

 

そしてスタートアップスイッチを押してメモリを機動し、ドライバーのスロットに装填。右側のグリップを勢い良く捻った。

 

【アクセルッ!】

 

その瞬間、空間に熱を伴う波紋が広がる。紅いピストンパーツが竜兄さんの身体を取り囲み、真っ赤なガイアアーマーが装着された。

高熱の蒸気によりその姿が半ばホワイトアウトする中、青い複眼が強く輝く。

「祝え!ありとあらゆる困難を振り切り、悪を焼き尽くす加速の戦士。その名は仮面ライダーアクセル!その力が継承され、新たなる同士が誕生した瞬間である!」

「誰に言っているんだ?」

「いや、何となく」

言ってみたかったんだよコレ。

「よし、問題無いな。じゃあ、武器の展開をしてみようか」

「展開?どうするんだ?」

あ、やっぱ分かんないよな。

「えっと、視界の端っこに大剣のアイコンがあるんじゃない?そのアイコンは格納中の武器をデフォルメしたものが、名前付きで表示されるんだ」

「・・・あぁ、これか」

こっちからはどれか分からんけど、まぁ1つしか無いからそれだろう。

「まぁそれは展開自体には関係無いんだけどね。俺らの使うメモリシステムには、専用武器を精製するメモリがあるんだ。普段その武器はデータ化されて、メモリ内の格納容領(バススロット)に格納されてる。出したい武器をイメージすれば出て来るようになってるんだ。まずは武器名を口に出して、反射的且つ強制的に連想する事で出現させるやり方から練習だな」

質問されたら意思に関係無く答えを考えてしまうという反射的心理を応用している。

「成る程、イメージか・・・来い!エンジンブレード!」

 

─ガチャッ─

 

竜兄さんが呼ぶと、その手にエンジンブレードが出現した。

「あぁそれと、メモリのスタートアップスイッチを押せば生身でも武器召喚出来るけどエンジンブレードはやめといた方が良い」

「何故だ?」

「それ45キロあるから。アスファルトにめり込むよ、ドゴンと。今平然としてられるのは、単にアクセルのガイアアーマーと肉体変質でパワーが上がってるから」

「ッ!?・・・恐ろしいな」

まぁともあれ、問題は見受けられないな。

「あ~竜兄さん。俺も特訓したいし、こっからは半ば自主練みたくなっちゃうけど良いかな?」

「構わん」

「よし、じゃあこれから出て来る敵をひたすら倒して」

【ソロモン】

俺はソロモン擬似メモリをエターナルエッジに装填し、地面に突き立てる。すると空間が揺らぎ、ワラワラとノイズが現れる。

「30分毎に10分のインターバル挟むから」

「うむ分かった・・・さぁ、振り切るぜッ!!」

早速ノイズを切り刻み始める竜兄さん。初めてにしては太刀筋もブレず、背後にもしっかりと対応している。初めてでコレなら、とんだダイヤの原石だ。*1

あ、もしかして警棒術の応用かな?*2エンジンブレードは重量で叩き斬ってるようなもんだし。

「さてと・・・この分だと、明日にはバイクモードも使いこなせそうだな」

 

───

──

 

「サテ、今日ハドウスルノダ?」

「取り敢えず、シンフォニックスタイルを試す。ゲキトツとドラゴナイトとタドルとバンバンはもう知ってるから飛ばそう」

「心得タ」

さて、最初はどうするか・・・そうだな~・・・

「イガリマで行くか。俺の通り名*3にもピッタリだ」

軽く決めて、俺はイガリマシンフォニックメモリとエターナルメモリを取り出す。

【エターナル!】

そしてロストドライバーを装着し、スロットにメモリを装填。

次に両足を肩幅に開き、両手を左わき腹に寄せて素早く前に伸ばす。そのまま反時計回りに腕を大きく回し、両手をドライバーに添えて・・・

 

「変身!」

 

【エターナル!】

両手を腰横に引くように戻してスロットを展開。白いガイアアーマーが金と蒼の波紋と舞い、エターナルに変身した。

「何ダ?今ノ ポーズ ハ」

「仮面ライダーゲイツ・・・後輩のヤツを真似してみただけです。じゃぁ早速!」

 

【イガリマ!】

 

「詠装ッ!」

 

死神の鎌は、魂を狩り穫る(The Death hunts IGALIMA the soul tron)~♪─

 

溢れ出したるは緑の閃光。その光に包まれ、俺の身体に新たな装甲が装着されていく。

 

──死神の鎌(デスサイズ)を彷彿とさせる、鋭利なショルダーアーマー──

 

──死神のローブのようなフードのついたエターナルローブ──

 

──踵についたギルスヒールクロウのような鋭い蹴爪──

 

──手首のエターナルブレスは鋭く尖り、アームファングのような鎌状に──

 

──何処からとも無く現れたバトンのようなグリップを掴めば、その両端が伸びて死神の鎌(デスサイズ)となる──

 

その大鎌を地面に突き立て、ポールダンスのように周りを蹴りつけた。これで・・・

 

「仮面ライダーエターナル!シンフォニックスタイル!【ギリギリ・イガリマ】ッ!!」

 

その姿は、正しく死神。掴んだ鎌には大きなメインエッジの反対にも小ぶりなサブエッジが付いており、見方によっては三日月にも見えなくは無かった。

「ホウ、ソレガ」

「じゃ、とりえず15体お願いしますよ、エクトプラズム」

「分カッタ」

 

─ヴォアンッ─

 

エクトプラズムが霊分体を吐き出して分身する。

「さて、行くか!」

 

─お前は誰だッ!!オォレ~のナ~カの~オレ~♪─

 

適合ソングはArmour Zoneだな。鎌を使ってたし、何よりアマゾンオメガのイメージがピッタリだ。

俺は歌いながら駆け出し、先頭のエクトプラズムに対して横凪ぎにアームドギアを振るう。エクトプラズムは跳んで回避。だが・・・

 

─ガシャッ!─

 

振り抜いた瞬間にアームドギアの刃が分裂し、更に身体を捻って一回転。アームドギアを先端が円軌道を描くように振り回した。すると分裂して増えた刃が外れ、鋭刃の群れがショルダーファングの如くエクトプラズムに襲い掛かる。

 

──斬・J狙ン=bォ雨皮ぃzゥ!!──

 

「カ~ゼ~を~斬れェ~!声を~枯~ら~してェ~♪」

その一瞬で5体の分身が消滅。飛び交う刃も砕け散った。だがエクトプラズム達は消滅した分身を目眩ましに俺を取り囲む。その一見不利な状況の中、俺は次の技のイメージを固めた。

肩アーマーからもう1本の鎌を引き抜いてスラスターを吹かし、独楽の如く回転してアームドギアを振り回す技───

 

「喰~うか~♪喰ゥわ~れる~かァの~サァダ~メ~♪Oh yeah!!」

 

──車獄・怖Rぇ出y=狂うGぁ!!──

 

その二つの刃は瞬く間にエクトプラズムを斬り刻み、残りは3体だ。

「何トイウ凶悪ナ刃!」

そりゃそうだ。防具による物理的防御が不可能な魂伐斬撃だからな。

さぁ次だ。二振りのアームドギアを中央で連結し、巨大な鋏に変えてエクトプラズムに跳び掛かった。1体には避けられてしまったが、2体は鋏の中にいる。十分だ。そのまま鋏を一気に、無慈悲に閉じる。

 

「爪立~て~なァがら~消えるna~sty♪」

 

──対断・墓bぃ=堕N=罵Rォ疼!!──

 

その刃はエクトプラズムの胴体を瞬時に分断。上半身と下半身は泣き別れになり、そのまま消滅した。あと1体!次の技だ。

「マサカ、ココマデトハ・・・」

(エクトプラズム、心折れ掛けてね?まぁ良い。ならば完全にへし折ってやるだけだ*4)

俺はショルダーから鎖を射出し、エクトプラズムを拘束。そのままアームドギアのサブエッジで脇腹を切り裂き、グリップエンドを地面に突き立てる。そしてそのままポールダンスのように身体を素早く持ち上げ、エクトプラズムに踵落としを叩き込んだ。

 

「HOW DO WE SURVIVEッ!?」

 

──割頭・責Nぉ妄fゥ!!──

 

踵の蹴爪がエクトプラズムの頭を真っ二つにかち割り、最後の分身体が消滅。ふむ、まだまだ余裕だな。

「・・・」

「ん?どうしました?」

エクトプラズムが固まってる。何かあったか?

「イヤ・・・ナマジ自分ト全ク同ジ姿ダカラナ・・・本体(自分)ガ技ノ餌食ニナル様ヲ想像シテシマッタ・・・怖ロシイ・・・」

「あ、そうですか。じゃあ次15体お願いします」

「話ヲ聞イテイタカ?」

「えぇ。それがどうしました?元々アナタのここでの仕事は、技の実験台の供給とアドバイスでしょう?お願いしますよ」

「・・・スマン。少々、ガタ ガ キテシマッタ」

「そうですか。なら無理はしないで下さい。体を壊してはお笑い種です」

俺の言葉に頷き、エクトプラズムは降りて行った。俺もイガリマシンフォニックメモリを引き抜き、シンフォニックアーマーを解除する。

「さて、ボーダーっと」

俺はボーダーメモリを手元に召喚し、右腰のマキシマムスロットに装填してボタンを叩く。

【ボーダー!マキシマムドライブ!】

そしてスキマゲートを開き、グラウンドに繋げる。覗いてみれば、竜兄さんはまだまだ余裕そうだ。

「ちょいと返して貰って、と」

俺は目の前のエターナルエッジを引き抜き、こちらに引き出してからその刃を振るう。すると瞬く間に空間が揺らぎ、ダチョウ型ヒューマノイドノイズが9体、普通のヒューマノイドノイズが6体現れた。ちゃちゃっと元あった所にエターナルエッジを突き立てて、スキマゲートを閉じる。

「さてと。イガリマをやったからには、こっちもやらないとね」

 

【シュルシャガナ!】

 

「詠装ッ!」

 

その回る鋸刃は、神の刃なり(The saw turns SHUL SHAGANA tron)

 

そしてまた、俺は光に包まれる。今度はピンク色の光だ。

その光の中、再びシンフォニックアーマーが装着されていく。

 

──腕に着けられた、四角柱状のアーマー──

 

──肩甲骨の上に装着された、着脱式の丸鋸──

 

──両肩にマウントされた、無数の鋸刃を格納するコンテナ──

 

──踵には蹴爪のようなチェーンブレードが装着され・・・──

 

──エターナルローブは解けて腰に装着し、前開きのスカートマントに──

 

このギアの名は・・・

 

「仮面ライダーエターナル!シンフォニックスタイル!シャカリキ・シュルシャガナッ!!」

 

シャカリキ・・・成る程、スポーツアクションゲーマーのトリックフライホイールと丸鋸が似ているからか。

「じゃ、行くかッ!」

 

─ガシャン─

 

俺が軽くジャンプすると踵に付いたチェーンブレードが変形して足裏にくっ付き、スケートシューズのようになった。見てみれば、チェーンがホイールに変わっている。ローラーブレードだな。

そして、胸の中のメモリからリズムが伝わってくる。前奏の無い奴だな。お、歌詞も来た!

 

─DEEP INSIDE!ダ~レの~タ~メ~?DEEP INSIDE!な~んの~タ~メ?チ~カ~ラァも~と~めぇて~♪さま~よォ~ゥオ~♪─

 

やっぱりゲンムのWish in the Darkか。よし、ちゃちゃっと性能テストを終わらせよう!

 

─ゴボッ─

 

俺を拘束しようと粘着液を吐き出してくるノイズ。だがその粘着液を横に体を傾けて躱し、その重心移動を利用して駆け出した。そして背中にマウントされた丸鋸を外し、ノイズ共に投げつける。

 

「響く鼓~動~ENDLESS!ENDLESS!」

 

──α式・策略車輪刃(トリックフライエッジ)!!──

 

その2つの丸鋸は複雑な軌道を描き、ノイズを6体切り刻んで戻ってきた。かなり高性能だな。

 

─バヂュッ─

 

と、今度は広範囲に吹き出してきたな。機動力を殺ぐ気か、だが、対策は出来る。俺は素早く鋸刃を取り外し、手に持って巨大化させながら前方に向けた。

(ドリーム・ベガスっと・・・ん?何か異音が・・・)

 

─バキンッ─

 

(ッ!?マジかよ割れやがった!この粘着液、ギアを浸食するのか・・・ヤベッ!)

 

一気に集中する粘着液を辛うじて避けながらコンテナを開く。そして中に格納されている小さい鋸を大量に放った。

 

「マ~ボロシィの夢は覚ァめない~ナイ~トメェア~♪」

 

──α式・群蝗災刃(グンコウサイジン)!!──

 

放たれた鋸の群れは更に分裂し、ノイズ共にダメージを与える。俺が走りながら指揮をするように指を振るえばその通りに動くため、ダチョウ型の頭部を破壊させた。これで粘着液は来ないだろう。しかし分裂した分強度が下がっていたのか、鋸の方も砕けて壊れる。まぁ良いか。

と、奴らやっぱり囲みやがったな。こうすれば基本有利ってのは否定せんが・・・ザババの双刃には悪手以外の何物でもない。

俺はその場で勢い良く時計回りに回転し、左手でスカートマント・・・SHUL・ソゥフラッターを掴んで振り回す。

 

「カ~ナ~しィ~み以~外~♪何も無~いとし~ても~♪」

 

──Δ式・痛斬ジャイロ!!──

 

するとSHUL・ソゥフラッターの縁が鋭い鋸刃となり、周りのノイズを切り裂いた。

その勢いでノイズの群れから抜け出し、腕を前に伸ばす。そしてコンテナを展開し、残り少ないノイズをその2本のアームで閉じ込めた。

 

─ギィィィィィィィィイ!─

 

無論、その内側は無数の丸鋸で覆われている。しかも三段構造になって並んでおり、外側は先端に、真ん中は根元にむかって回転しているのだ。つまり、鋸刃に触れればその場に挟まれ巻き込まれて逃げられない構造なのである。相手からしたらホラーでしか無いだろう。

 

「DEEP INSIDE!そォのヒ~トォミ~♪DEEP INNER!そォのコォコ~ロ~♪ダ~レ~も知~ら~ないィ~♪真~実ゥが~あ~る♪」

 

そのアームを、ジリジリと少しずつ閉じていく。鋸刃は少しずつノイズに触れ、その身を削り始めた。ガリガリと。ゴリゴリと。ゆっくり、じっくり、いたぶるように・・・

 

「ヒィ~カ~ァリ~ヒ~トォつも~♪見~え~なァい~♪ヤ~ミ~ィが~ヒ~ロ~がァる~♪」

 

そして最後に・・・

 

「PA~NOh~RA~MA~ッ!!」

 

──γ式・拷獄(ゴウゴク)(バサミ)──

 

─バツンッ─

 

一気に閉じる。ノイズは胸の高さで上下に両断され、炭素の塵と消えた。

「ふぅ・・・こんなもんか。やっぱ、シンフォニックアーマーはかなり高性能だな」

俺は肩を回し、シンフォニックスタイルを解除。同時に変身も解除する。

「え、えげつない・・・」

「出久を敵に回したら・・・考えたくもねェ・・・」

ん、麗日とかっちゃんが何か言ってる・・・まぁ良いか。

「さて、後はメモリ技の融合もしてみるかな」

 

───

──

 

その後、ヒートとオーシャンで水蒸気爆発を起こす清き激情(クリア・パッション)と、それをクイーンバリアで一点集中して穿孔力を格段に引き上げたヤドリギの神涜槍(プロフィニースピア-オブ-ミストルティン)を開発した所でストップが掛かった。強すぎたかな。

*1
中・高は剣術にハマっていた

*2
それもある

*3
蒼炎の死神

*4
敵には容赦しない鬼畜悪魔




『漸く出せたよシンフォニックスタイル』
「まぁ、使う機会無いもんな」
『それと、イガリマの技名はある()()()()で縛ってあります。読めた方は、それぞれの読みと共通するジャンルを感想で当ててみて下さいね♪それと、技名のセンスについても一言お願いします』
「所で作者」
『何だ?』
「俺ちゃんの出番は?」
『次回もお楽しみに!』
「テメェ◯◯◯◯(ピーーー)すぞって何だこの規制(ピー)音は!?」

ちょっと面白いこと考えたから、パルスィ出して良い?

  • 良いゾ~ソレ
  • ウェッ!?ナジェダァ!?(OwO)
  • ゆ゛る゛さ゛ん゛ッ!!
  • (良い訳)無いです。
  • パルスィ登場ッ!承認ッ!!

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