聖闘士星矢x戦姫絶唱シンフォギア 13番目の黄金聖衣   作:アンドロイドQ14

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16話 最終決戦

リディアン 

 

 エイトセンシズまで小宇宙を高め、黄金聖衣を纏った星矢達の猛攻にフィーネは押されていた。

 

フィーネ「これが…私が達する事ができなかったエイトセンシズなのか!?」

 

紫龍「その通りだ!」

 

氷河「小宇宙を使えない肉体に慣れ過ぎたせいで小宇宙の事を割と忘れていたようだな!」

 

フィーネ「だが…貴様らが」

 

???「俺も忘れてもらったら困るな」

 

 その声と共に一輝が姿を現した。

 

星矢「一輝!」

 

フィーネ「そんなバカな!より複雑な異次元の迷路からどうやって脱出できた!?」

 

一輝「甘いな、フィーネ。俺はかつて、サガのアナザーディメンションやカノンのゴールデントライアングルから生還した事のある男だ。それに、聖闘士に一度見た技は通用しないのだ!」

 

フィーネ「おのれ…!」

 

瞬「兄さん…、僕も戦うよ…。みんなが戦っているのに、僕だけへばってたら笑われるからね…」 

 

 一輝が異次元から帰還し、瞬も立ち上がって伝説の青銅聖闘士は集結し、反撃が始まった。星矢達の猛攻に未来達は希望に溢れていた。

 

弓美「凄い、凄いよ!これこそアニメである大逆転よ!」

 

創世「これなら、あいつを倒せるんじゃない?」

 

 これなら勝てると喜ぶ一同であったが、沙織と美衣は喜んでいなかった。

 

未来「沙織さん、どうしたんですか?」

 

沙織「…この場で星矢達が勝っても一時しのぎにしかなりません」

 

弓美「えっ?どういう事?」

 

沙織「例えフィーネをここで倒したとしても、別のフィーネの血を引く人間が新たなフィーネとして目覚め、更に増幅された怒りと憎しみを私達に向けてくるでしょう」

 

詩織「では、どうにもならないじゃないですか!」

 

弦十郎「この場で勝っても負けても戦いは終わらないというのか…」

 

沙織「星矢達では倒す事しかできないでしょう。この戦いを終わらせるカギは…響さんしかいません!」

 

 その言葉に衝撃が走った。

 

未来「響が…?」

 

沙織「響さんはこれまで1人で戦い続けてきた翼さんや敵であったクリスと手を取り合い、共に戦う事ができたのです。響さんなら神話の時代から続くフィーネの私と星矢に対する激しい憎しみに満ちた心を救い、戦いを終わらせる事ができるはずです」

 

慎次「ですが、響さん達は五感を破壊されて何も伝える事ができないんです」

 

???「あっ、あの時のお姉ちゃんだ!」

 

 すると、シェルターから響が助けた少女やその母親、生存者達が出てきた。

 

創世「ビッキーの事、知ってるんですか?」

 

母親「詳しくは言えませんが、うちの子はあの子に助けていただいたんです。自分の危険も顧みずに助けてくれたんです。きっとそのほかにもそういう人達が…」

 

 少女は五感を破壊されて動けない響をゆすった。

 

少女「お姉ちゃん、起きてよ。起きてったら」

 

詩織「ごめんなさい、響さんは五感を破壊されて何も聞こえず、見えず、感じないんです…」

 

少女「五感?よくわからない。お姉ちゃんを応援して立ち上がらせようよ」

 

弓美「でも…」

 

沙織「この子の言う通り、そうしましょう」

 

弓美「でも沙織さん、ビッキー達は五感が…」

 

未来「こうなったら、沙織さんに頼むしかないよ。沙織さん、何とかならないのでしょうか?」

 

沙織「五感が破壊されているのであれば、私が小宇宙を通してあなた達の伝えたい事を伝えます」

 

未来「お願いします!」

 

沙織「司令達はシェルターから何か響さん達を勇気づけるための歌か何かを流していただけないでしょうか?」

 

弦十郎「歌?それは…」

 

創世「リディアンの校歌でどうかな?」

 

弓美「賛成!それしかないよ!」

 

弦十郎「わかった。俺達はリディアンの校歌を流す準備をする」

 

美衣「未来さん、あなたは沙織お嬢様と共に小宇宙を通して響さん達に語り掛けてください」

 

未来「わかりました!」

 

 創世達は校歌を流す準備に向かい、美衣は五感を破壊されて動けない響の傍に同じく五感を破壊されて動けない翼とクリスを安置させ、手を握らせた。未来は沙織の元へ来た。

 

沙織「何も複雑な作業などは必要ありません。私が伝えるのであなたは私の手を握り、念じてください」

 

未来「はい」

 

 未来は沙織の手を握り、念じたのであった。そして、弦十郎達はリディアンの校歌を流す準備を行い、弓美達が歌う校歌を流したのであった。

 

 

 

???

 

 フィーネになすすべもなく負け、五感を破壊された響は現実に打ちのめされ、戦う意志を失っていた。

 

響「何も見えない…、何も聞こえない…、何も感じない…。翼さん…クリスちゃん…、2人とももういない…。学校も壊れて…みんないなくなって…私…、私はなんのために…、なんのために戦っている…?みんな…」

 

???『あなたは何も失ってなどいません』

 

 響の精神世界に沙織が現れた。

 

響「沙織さん…。何も聞こえないし、見えないのにどうして…?」

 

沙織『あなたの五感が破壊されているので、小宇宙を通して話しかけています。未来さん達は私達が助けたお陰で無事です。五感を破壊されたあなたが立ち上がるのを待っています』

 

 沙織の隣に未来が出てきた。

 

響「未来…」

 

未来『響、私達は無事だよ。響が戻ってくるのを待っている』

 

響「みんな無事なんだ…。でも…、翼さんとクリスちゃんが…」

 

沙織『2人もあなたと同じように五感を破壊されて動けないだけです。2人と共に立ち上がるのです』

 

響「でも…、私達は了子さんに全く勝てなかった…」

 

沙織『確かにあなた達の力はフィーネには遠く及ばないのでしょう。ですが、星矢達がフィーネを倒したとしても、フィーネは再び復活を遂げて私達を更に憎みます。その連鎖を断ち切り、この戦いを終わらせるためにも響さんの力が必要なのです』

 

響「私の…力が…?」

 

未来『響の人助けで救われた人は初めて響がシンフォギアの力を使った時に助けた子を始めとして多くいるのよ』

 

沙織『だからこそ、あなたの人助けでフィーネの心を救ってください。あなたがやるべき戦いは敵を倒すための戦いではありません、止めるための戦いなのです』

 

響「止めるための…戦い…?」

 

未来『聞こえる?リディアンの校歌が』

 

 耳を澄ましてみると、沙織の小宇宙を通して弓美達が歌うリディアンの校歌が聞こえてきた。

 

響「聞こえる…、みんなが歌う校歌が…」

 

未来『みんな響や翼さん達のためにできる事をしているの。そして、星矢さん達は傷つきながらも戦い続けている。だから…、響も負けないで!』

 

 校歌に励まされた響は未来が差し出した手を握り、立ち上がった。

 

 翼とクリスも五感を破壊され、打ちのめされていた。2人の精神世界に響と未来を連れ、沙織が来た。

 

翼「立花…」

 

響「翼さん、クリスちゃん、行こう。みんなを守りに」

 

クリス「そんな事言ったって、あの化け物にどうやって勝つんだよ…?」

 

翼「勝つ秘策はあるのか…?」

 

響「それはわからない…。でも…、倒すための戦いじゃなくて、止めるための戦いをしたいんだ」

 

翼「止めるため…」

 

響「私達は星矢さん達のような力はないのかも知れない。でも、このまま星矢さん達が了子さんを倒しても憎しみの連鎖は続くだけって沙織さんが言ってたんだ」

 

クリス「憎しみの連鎖…、瞬もそんな事言ってたな…」

 

響「だから、私は了子さんを止めたい。こんな争いを終わらせたいから」

 

 そんな響の手を翼とクリスは握った。

 

翼「私も防人だ。力なき人々を守るためにも、こんな戦いを終わらせるためにも共に戦おう」

 

クリス「もうこうなったらとことん付き合うぜ」

 

響「翼さん…、クリスちゃん…!」

 

 3人は円を描くように手を繋いだ。

 

翼「私達1人1人では力は弱いだろう」

 

クリス「けど、力を合わせりゃどうにかなるかも知れねえ」

 

響「私達も星矢さん達と一緒に戦いたい。了子さんを止めるために!」

 

 そんな3人に反応するかのように3人の体が眩い光を発し始めた。

 

クリス「何なんだよ、これ!」

 

翼「今まで感じた事もない不思議な力だ…」

 

響「体の中に…宇宙を感じるみたい…!」

 

 その光はさらに輝きを増していった。

 

 

 

リディアン

 

 星矢達とフィーネの戦いの最中にリディアンの校歌が流れた。

 

フィーネ「何だ、こんな時に聞こえてくる不快な歌は!?」

 

 ただでさえ星矢達に押されて余裕がないフィーネはリディアンの校歌が聞こえて不機嫌になっていた。

 

フィーネ「歌…、だと…?」

 

 そんな時、五感を破壊されて倒れていた響達の体が眩い光に覆われた。

 

フィーネ「な、何だ!?」

 

 光を発してから、響達は立ち上がった。

 

未来「響!」

 

響「沙織さん、未来、それにみんな、私に声を届けてくれてありがとう!おかげで私は戦えるよ!」

 

翼「さっきまでと違って目も見えるし、耳も聞こえたりするようになったぞ!」

 

クリス「それに、シンフォギアとも違う不思議でとてつもねえ力が漲ってくるぜ!」

 

 死の淵から蘇った響達は新たな力が目覚めていた。

 

フィーネ「そんなバカな!あの3人は小宇宙に目覚めたとでもいうのか!?私がかつて黄金聖闘士になる時でさえ、セブンセンシズへの覚醒と維持で何年もかかったのだぞ!それなのに、まだ奴等は小宇宙を扱う訓練さえしていないのになぜ目覚めた!?」

 

星矢「よそ見をしてる場合か!?」

 

 そう言われてフィーネは攻撃を受けた。

 

フィーネ「おのれ…!こうならば貴様ら全員の五感をまた破壊してくれるっ!今こそシャカの最大奥義を使う時だ!」

 

一輝「シャカの最大奥義だと!?もしや…!」

 

フィーネ「受けよ、天舞…ううっ…!」

 

 ところが、突如としてネフシュタンの鎧に異変が起き、鎧の一部が勝手に抜け出すように離れ、その鎧の一部は黄金の輝きを放ち、タナトスに壊される前の乙女座の黄金聖衣へと姿を変えた。

 

瞬「あれは乙女座の黄金聖衣!」

 

紫龍「取り込まれている間に直っていたのか?」

 

フィーネ「なぜだ!?乙女座と獅子座の黄金聖衣は砕けた状態から取り込んだのに、なぜこんなに完全な状態に!?」

 

???『ふっふっふっ、君は私に利用されていたのだよ』

 

 ネフシュタンの鎧から分離した乙女座の黄金聖衣の背後に前任者、乙女座のシャカの幻影が現れた。

 

フィーネ「貴様は…シャカ!」

 

シャカ『聖遺物で聖衣を取り込むのはなかなかのアイデアであったが、君に従順な蛇遣座の黄金聖衣はともかく、そうでない黄金聖衣を3つも取り込んだのは失敗であったな。君に尽くしている蛇遣座の黄金聖衣は獅子座と双子座の二つまでしか押さえつけられていなかったのだよ』

 

フィーネ「まさか、聖衣を再生させるためにわざと抜け出さなかったとでもいうのか!?」

 

シャカ『その通り。さて、本来であれば私の後継者の瞬に力を貸したい所だが、今回は特別に私と同じ守護星座を持つ者に力を貸すとしよう』

 

 そう言って乙女座の黄金聖衣は響の所に来た。

 

シャカ『立花響よ、君と仲間達は五感を破壊され、心肺停止に追い込まれるという極限状態から復活した事により、私や星矢達も知らない未知の強大な小宇宙に目覚めた。よって、力を貸すとしよう』

 

響「ええっ!?この不思議な力って星矢さん達が使っている小宇宙!?」

 

シャカ『いかにも。それに、他にも力を貸しに来た黄金聖衣が来ているぞ』

 

 その言葉と共に山羊座の黄金聖衣と牡羊座の黄金聖衣が来た。

 

翼「黄金聖衣が二つも!」

 

 そして、前任者の幻影が出てきた。

 

シュラ『お前の剣や防人とやらの姿勢が気に入った。力を貸すぞ』

 

翼「済まない」

 

ムウ『あなたの戦闘スタイルは肉体を武器に戦う聖闘士と全く異なりますが、力を貸しましょう』

 

クリス「てめえと戦闘のスタイルが違ってて悪かったな!」

 

フィーネ「そのまま纏うというのか?ペガサス達と違ってそいつらは小宇宙の扱った経験さえないのだ。纏えるはずがない」

 

シュラ『確かに、あの3人は小宇宙を扱う訓練を受けていない』

 

ムウ『ですが、ある方法で纏う事ができます』

 

シャカ『奏者達よ、今こそ戦いの歌を歌いたまえ!』

 

響「はい!」

 

 3人は手を握った。すると、響からオレンジの光が、翼から青い光が、クリスから赤い光が放たれた。

 

フィーネ「な、何だ!?何が起ころうとしている!?何を支えに立ち上がった!?何を握って力と変える!?先程の不快な音のしわざか?そうだ、お前が纏っているものはなんだ?五感は破壊し、心は降り砕いたはず…なのに…、何を纏っている!?それは私が造ったものか!?お前の纏うそれは何だ!?何だのだ!?」

 

 そう言っている間に乙女座の黄金聖衣は響の光に、山羊座の黄金聖衣は翼の光に、牡羊座の黄金聖衣はクリスの光に取り込まれ、3人はパーソナルカラーの部分以外は黄金に輝く新たな姿と化したギアを纏った。

 

響「シンフォギアーーーーー!!!!」

 

 新たなギアの姿に一同は見とれていた。

 

少女「お姉ちゃん、かっこいい!」

 

美衣「まるで、太陽のようです…!」

 

弓美「やっぱ、あたしらがついてないとダメだなぁ」

 

詩織「助け、助けられてこそナイスです」

 

創世「私達も一緒に戦ってるんだ」

 

 その言葉に未来と沙織は頷いた。

 

フィーネ「シンフォギアと黄金聖衣の融合だと!?そんな機能はないはずだ!」

 

シャカ『ふっふっふっ、聖遺物と聖衣の融合が信じられないようだが、君自身が既に聖遺物と聖衣の融合をしたではないか』

 

フィーネ「な…!」

 

 シンフォギアと聖衣の融合が信じられないフィーネだったが、聖遺物と聖衣の融合は既に自分がやったという事実にフィーネは返す言葉もなかった。

 

星矢「響達の小宇宙の覚醒とシャカの言葉を聞いてもまだ信じられないのか?響達がセブンセンシズでもエイトセンシズでもない未知の強大な小宇宙に目覚めたのは響達だけの奇跡じゃない、沙織さんや未来を始めとするみんなの力で起こした奇跡なんだ!そして、もう一つの奇跡がシンフォギアと黄金聖衣の融合だ!」

 

フィーネ「高レベルのフォニックゲインによる限定解除と黄金聖衣の融合であの姿…!私も知らない未知の小宇宙に目覚めたからといって図に乗るな!」

 

 そう言ってフィーネはソロモンの杖でノイズを召喚した。

 

クリス「いい加減芸が乏しいんだよ!」

 

翼「世界に尽きぬノイズの災禍も全てお前の仕業なのか!?」

 

フィーネ「ノイズとは、バラルの呪詛によって相互理解を失った人類が同じ人類を殺戮するために作り上げた自律兵器」

 

響「人が…、人を殺すために…?」

 

紫龍「なるほど、それで人間だけを殺すのか」

 

フィーネ「バビロニアの宝物庫は扉が開け放たれたままでな、そこからまろびいずる10年に1度の偶然を私は必然と変え、純粋に力と使役しているだけの事」

 

クリス「またわけわかんねえ事を!」

 

 ノイズが襲ってきたが、小宇宙を少し解き放っただけで消滅した。

 

フィーネ「落ちろ!」

 

 フィーネは今までとは比較にならないほどノイズを大量に召喚した。

 

翼「あちこちからノイズが!」

 

氷河「ノイズの群れは俺達に任せて、お前達はフィーネへのリベンジを果たせ!」

 

クリス「何でだよ!?」

 

星矢「お前らはフィーネにボロ負けしたのが悔しくないのか?」

 

クリス「ああ、とても悔しいさ!そこまでリベンジをしてほしいのなら、やってやらぁ!」

 

響「ノイズの方は頼みます!」

 

瞬「任せて!」

 

一輝「では、行くぞ!」

 

 星矢達は光の速さでノイズの方へ向かった。

 

星矢「まずは俺からだ!ペガサス、流星拳!」

 

 流星拳でノイズは蹴散らされた。

 

氷河「聖衣を通して代々の水瓶座の聖闘士が受け継いできた技を使うぞ!グランカリツォー!」

 

 聖衣を通して歴代の水瓶座の聖闘士の技を継承した氷河は新たな技、グランカリツォーで蹴散らしていった。瞬の方はチェーンさばきで、紫龍と一輝は光速拳で次々とノイズ達を一掃していった。

 

 一方、響達はフィーネと対峙していた。

 

フィーネ「貴様ら…、まさか本気で私に勝てるとでも思っているのか…?」

 

クリス「ああ、本気さ!」

 

翼「さっきのようにはいかんぞ!」

 

響「了子さん、私達が了子さんの憎しみの連鎖を止めます!」

 

フィーネ「またさっきのようにしてくれるっ!」

 

 フィーネは光速拳を放った。

 

響「(見える…、さっきまでと違って了子さんの拳が見える…!)」

 

 未知の強大な小宇宙に目覚めた事で響達はフィーネの光速拳を見切る事ができた。

 

フィーネ「私の光速拳をかわしただと!?」

 

響「ガングニール流星拳!!」

 

 フィーネの光速拳をかわして響は星矢のペガサス流星拳を真似た技、ガングニール流星拳を放った。光速拳と化したその拳は乙女座の黄金聖衣が抜けて強度が黄金聖衣の3倍に低下したネフシュタンの鎧にも大きなヒビを入れ、フィーネを吹っ飛ばした。

 

フィーネ「うわあああっ!!」

 

 ガングニール流星拳をまともに受けたフィーネを大きく吹っ飛ばされ、壊されたカ・ディンギルにぶつけられた。その体は鎧のあちこちが砕け、フィーネも血を吐いていた。

 

フィーネ「わ…、私がダメージを…!?おのれぇ!」

 

 さっきまでは攻撃を受けてもノーダメージだったフィーネはダメージを受けた事に衝撃を受けていた。そして、反撃で鞭を振るった。

 

響「(何だろう?今まで習得した事のない技が頭の中に浮かんでくる…!)カーン!」

 

 シャカの技、カーンで響は自分に向けられたネフシュタンの鎧の鞭を跳ね返し、跳ね返った鞭はフィーネを貫いた。

 

フィーネ「がはっ…!私の攻撃が…跳ね返された…!?」

 

 今度は翼が迫った。

 

シュラ『翼よ、自分を剣と称するのなら、己の肉体を刃と化せ!』

 

翼「心得た!」

 

フィーネ「切り刻んでくれる!」

 

翼「切り刻まれるのはお前の方だ!聖剣抜刀!」

 

 翼はシュラの技エクスカリバーを漢字に訳し、小宇宙で自分の腕を聖剣のような切れ味の鋭い手刀へと変え、ネフシュタンの鎧の鞭を容易く切断し、次は足の装備を小宇宙で更に鋭利にし、フィーネを切り裂いた。

 

フィーネ「うわあああっ!!」

 

 切り裂かれたフィーネだが、すぐに再生して元通りになった。

 

フィーネ「我が雷に焼かれるがいい!」

 

 激怒したフィーネは電撃を放った。

 

クリス「こんなもんはこうしてやる!クリスタルウォール!」

 

 ギアの装備からビットを放ち、そのビットが小宇宙による防御壁を発生させ、電撃を跳ね返した。

 

フィーネ「また跳ね返されただと!?」

 

 慌ててフィーネは跳ね返った電撃を防いだ。

 

クリス「これも持っていきな!スターダストレボリューション!」

 

 ビーム砲を構えて膨大な小宇宙をチャージし、強力なビームを発射した。

 

フィーネ「こんなもの…、うわああああああ!!!」

 

 強力なビームの前にフィーネは弾く事もできずに呑まれていった。

 

クリス「どんなもんだい!」

 

 煙が晴れるとそこにはネフシュタンの鎧があちこちヒビだらけで砕けており、ボロボロのフィーネの姿があった。

 

クリス「へっ、さっきと立場が逆転した気分はどうだ?今度はあたしらがあんたを頭を踏んづけてやる!」

 

 そんな時に星矢達もノイズを始末し終わって帰ってきた。

 

星矢「やったな、響!初めて小宇宙を使えた感想はどうだ?」

 

響「はい、とても不思議な感覚です!ようやく星矢さんと肩を並べて戦えるようになった気分です!」

 

 もう勝負は終わったも同然だと一同は思っていた。ところが…

 

フィーネ「図に乗るな、小僧と小娘共が!こうなれば最後の手段だ…!」

 

 完全に激怒したフィーネは自らの体にソロモンの杖を突き刺した。

 

翼「何!?」

 

氷河「一体、何をする気だ?」

 

 すると、ノイズ達が次々とフィーネを覆っていった。そして、新たに召喚されたノイズも覆っていった。

 

響「ノイズに取り込まれている…?」

 

クリス「そうじゃねえ、あいつがノイズを取り込んでるんだ!」

 

 大量のノイズを吸収したフィーネは巨大な竜の姿、黙示録にある赤き竜ヒウンベイバロンとなり、塔のような箇所にフィーネがデュランダルを持った状態で佇んでいた。

 

弦十郎「黙示録の赤き竜、ヒウンベイバロン。だが、黄金の姿をしている…」

 

 しかし、色は黄金聖衣やゴールドノイズを取り込んでいるため、まさしく黄金だった。

 

創世「そんな…今度は黄金の化け物になるなんて…!」

 

未来「それでも、響や星矢さん達は負けない…!」

 

 未来は沙織や美衣と共に響達の勝利を信じていた。

 

星矢「なんてデカさなんだ!」

 

 そして、竜がビームを発射すると、街やその近くの山が一瞬で吹っ飛んでしまった。

 

響「街が!」

 

一輝「これは恐ろしい化け物だ…!」

 

フィーネ「貴様らは私の逆さ鱗に触れまくったのだ。相応の覚悟はできておろうな…?」

 

紫龍「悪党の逆鱗などに興味はない!」

 

星矢「そんな鱗なんてはぎ取ってやるぜ!アトミックサンダーボルト!」

 

響「ガングニール流星拳!」

 

 星矢はアトミックサンダーボルトを、響はガングニール流星拳を放ったが、黄金の竜と化したフィーネにはあまり効いておらず、すぐに再生した。

 

星矢「あまり効いてないだと!?」

 

響「どうして?」

 

フィーネ「当然だ。ゴールドノイズを取り込んだから、貴様ら自慢の小宇宙への耐性もついた。さっきのようにはいかんぞ!」

 

 プラズマクロウの最大出力の一千億Vもの電撃をビーム状に収束させ、竜は放った。星矢と一輝は聖衣の翼を広げて空を飛んでかわし、紫龍達もかわしたが、竜は星矢と一輝、奏者達には電撃のビームを連射してきた上、紫龍達は鞭で阻んできた。

 

一輝「あれに当たるな!あの一千億Vもの電撃に当たったら俺や星矢達はともかく、お前達だと1発で感電死するぞ!」

 

クリス「くそっ!あたしらはあれに当たったら1発でアウトかよ!」

 

 星矢と一輝、奏者一同は必死でかわしており、紫龍達も苦戦していた。

 

瞬「これじゃあ近づけないよ!」

 

フィーネ「いくら未知の小宇宙に目覚めて黄金聖衣と融合して限定解除されたギアを纏った所で聖遺物の欠片から作られた玩具。黄金聖衣3つと融合した完全聖遺物に対抗できると思うな!」

 

 その言葉に翼とクリスはある打開策が閃いた。

 

星矢「何か奴を倒す秘策でも閃いたのか?」

 

翼「ああ。だが、そのためには…」

 

 翼とクリスは響の方を見た。

 

響「あ、えっと…やってみます!」

 

一輝「失敗は許されないぞ。心してかかれ!」

 

 そう言って一輝は星矢、翼、クリスと共に前に出た。

 

翼「我々で露を払う!」

 

クリス「手加減なしだぜ!」

 

フィーネ「そう上手く行くかな?」

 

???「オーロラエクスキューション!!」

 

 フィーネは再びビームや鞭での攻撃を始めた。ところが、鞭の攻撃を行おうとした所、猛烈な凍気で完全に凍ってしまった。

 

フィーネ「これは…、明らかに絶対零度を超えた凍気!」

 

 その絶対零度を超えた凍気を放って援護してくれたのは氷河だった。

 

氷河「俺達もアシストするぞ!」

 

紫龍「廬山百龍覇!!」

 

瞬「ネビュラストーム!」

 

 凍った鞭を紫龍と瞬が砕いて星矢達の進行をアシストした。

 

星矢「一輝、俺達は道を開けるぞ!」

 

一輝「ああ、鳳翼天翔!!」

 

星矢「もう一つのアイオロスの技を見せてやる!インフィニティブレイク!!」

 

 生前にアイオロスが使用した技、インフィニティブレイクを放ち、一輝の鳳翼天翔と共に竜にぶつけて風穴を開けた。

 

一輝「次は俺だ!」

 

 風穴を開けた隙に一輝はフィーネに幻魔拳を放った。

 

フィーネ「そんな幻覚が今更…」

 

一輝「さっきの幻魔拳の意図がわかってないようだな」

 

 フィーネに放った幻魔拳はあくまでも時間稼ぎに過ぎず、本当の狙いはクリスと翼を懐に入れさせるためだった。そして、翼の蒼ノ一閃とクリスのビームを受けて爆発し、デュランダルが吹っ飛んだ。

 

翼「そいつが切り札だ!勝機をこぼすな、掴みとれ!」

 

 響の元へデュランダルが行くようにクリスが射撃でコントロールしてくれた。それから響はデュランダルをキャッチした。

 

フィーネ「デュランダルを!?」

 

 ところが、以前と同じように破壊衝動に呑まれて暴走しようとしていた。

 

未来「沙織さん、さっきのように響に私の声を届けてください!」

 

沙織「わかりました。皆さんも響さんに声を届けてください!」

 

 沙織の指示に従い、一同は響に声を届けた。

 

弦十郎「正念場だ、踏ん張りどころだろうが!」

 

慎次「強く自分を意識してください!」

 

朔也「昨日までの自分を!」

 

あおい「これからとりたい自分を!」

 

響「みんな…」

 

 何とか破壊衝動に抗っているが、いつ暴走してもおかしくなかった。そこへ、翼とクリスが傍に来た。

 

翼「屈するな、立花!お前が見せてくれた胸の覚悟、見せてくれ!」

 

クリス「お前を信じ、お前に全部賭けてんだ!お前が自分を信じなくてどうすんだよ!」

 

詩織「あなたのお節介を!」

 

弓美「あんたの人助けを!」

 

創世「今日はあたし達が!」

 

美衣「だから響さん、負けないでください!」

 

 そうしている間にも黄金の竜は再生していた。

 

フィーネ「おのれ!こうなれば最大出力の一兆Vの電撃で葬ってくれるっ!!」

 

 その様子は星矢達も気付いていた。

 

紫龍「まずいぞ!一兆Vもの電撃が放たれたら響達でも持たん!」

 

氷河「俺達で食い止めるぞ!」

 

瞬「兄さん、星矢!」

 

 星矢と一輝は地上に降り、集合した。

 

紫龍「みんな、フィーネの一兆Vもの電撃に対抗するには…」

 

一輝「俺達の小宇宙を高めて放つしかないな」

 

瞬「その撃ち手となるのは…」

 

 4人の視線は星矢に集まった。

 

星矢「撃ち手は俺に任しとけ!俺達の小宇宙を込めた黄金の矢で一兆Vもの電撃を打ち破る!」

 

 紫龍達は弓矢を構える星矢の元に集まり、星矢は黄金の竜へ狙いを定めていた。

 

フィーネ「貴様らから死にたいのか?よかろう、一兆Vの電撃でペガサスと仲間達から死ね!」

 

 フィーネは狙いを響から星矢へ変更し、ビーム状に収束させた一兆Vもの電撃を放った。

 

星矢達「燃え上がれ、俺達の小宇宙!!」

 

 星矢達は声を合わせ、小宇宙を更に高めた。

 

星矢「受けろ、フィーネ!コズミックスターアロー!!」

 

 5人の高まった小宇宙を込めて放たれた星矢の新しい技、コズミックスターアローは一兆Vの電撃を打ち破って黄金の竜をも貫き、大ダメージを与えた。

 

フィーネ「うわああああっ!!」

 

星矢「今だ、響!!」

 

沙織「響さん!」

 

未来「響ーーー!!」

 

 響の陽だまりと恩人2人の声が響に届いた。

 

響『そうだ、今の私は…私だけの力じゃない!』

 

創世「ビッキー!」

 

弓美「響!」

 

詩織「立花さん!」

 

響「そうだ…この衝動に、塗りつぶされてなるものか!」

 

 それと共に響の暴走は止まり、小宇宙の高まりと共に翼が生えた。

 

響「翼さん、クリスちゃん、私達の小宇宙を燃やすよ!」

 

 デュランダルを上に上げると、デュランダル自体のエネルギーと響達の小宇宙で更にエネルギーの刀身が太くなり、長さも宇宙まで届くほどになった。

 

フィーネ「その力、何を束ねた!?」

 

響「響き合うみんなの歌声がくれた、この小宇宙とシンフォギアでーー!!!!」

 

 小宇宙との相乗効果で更に光輝くデュランダルを振り下ろす技、Synchrogazerを放った。

 

フィーネ「舐めるなぁ!!」

 

 最後のあがきでフィーネは再び一兆Vもの電撃を放ったが、振り下ろされた刀身は電撃を打ち破り、黄金の竜を一刀両断した。

 

フィーネ「完全聖遺物同士の対消滅…!どうしたネフシュタン!?再生だ!この身が砕けてなるものかーー!!!」

 

 両断された黄金の竜は大爆発を起こした。戦いは響達の勝利に終わったのであった。




これで今回の話は終わりです。
今回は響達とフィーネの戦いの決着を描きました。
極限状態からの復活によって響達は小宇宙に目覚めたのですが、響達が目覚めた小宇宙は聖闘士星矢Ωに出た究極の小宇宙、Ωの片鱗です。チートになりすぎたフィーネに響達が対抗するにはセブンセンシズを超える小宇宙に目覚めるしかないと判断し、響の特性と組み合わせてΩの片鱗の目覚めを描きました。それからフィーネを圧倒するシーンは14話のリベンジといわんばかりの圧倒ぶりにしました。
響達のギアと融合した黄金聖衣は響は誕生日繋がりで乙女座にしましたが、翼の方は剣繋がりで山羊座を、クリスは戦闘スタイルがどの黄金聖闘士ともほとんどかみ合わないため、消去法で牡羊座にしました。黄金聖衣と融合して金色になったギアは1期目のエクスドライブの白い部分が金色になったような感じで想像してください。
次の話はエピローグで、最後になります。
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