聖闘士星矢x戦姫絶唱シンフォギア 13番目の黄金聖衣   作:アンドロイドQ14

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2話 新たな戦姫

リディアン

 城戸邸に訪問した弦十郎達は翌日、星矢達を特異災害対策機動部2課の本部へ案内した。

 

星矢「ここって、学校じゃねえか」

 

瞬「ここにあなた達の基地があるのですか?」

 

弦十郎「ああ。意外だと思ったか?そういう星矢達の秘密基地こそ、俺は驚いたぞ。まさか、グラードコロッセオが秘密基地になっていたとはな」

 

沙織「はい」

 

 星矢達はリディアンに入ろうとしたが、リディアンの生徒は星矢達に釘付けだった。

 

女子A「ねえ、あの人達って、グラード財団総帥の城戸沙織お嬢様とギャラクシアンウォーズに出た聖闘士じゃないの!?あのイケメン達をボディーガードとして連れている沙織お嬢様って、イケメンハーレムが好きなのかしら?」

 

女子B「私、瞬様が好き!あの顔立ち男の人とは思えない美しさよ!」

 

女子C「私は氷河様よ!あのクールさがいいわ!」

 

女子D「あたしは紫龍様!あの肉体美は素敵よ!」

 

 星矢達に釘付けになっている生徒達に響と未来も加わった。

 

響「あの人って…星矢さんと沙織さんだ!」

 

未来「こんな所でまた会えるなんて思ってなかったね、響!」

 

響「星矢さ~ん!沙織さ~ん!」

 

 手を振っている響に星矢と沙織は反応し、手を上げた。

 

女子A「ねえ、響は星矢さんと沙織お嬢様に直接会った事があるの?」

 

響「うん。あの人達は私を助けてくれた恩人なの。このお守りもあの人達からもらったんだ」

 

 そう言って響は1年前に沙織からもらったお守りを見せた。

 

女子B「私もあんな感じのお守りをもらいたいなぁ。私は白鳥のお守りがほしい!」

 

 騒ぐ中、星矢達はリディアンの下にある特異災害対策機動部二課の本部へ向かった。

 

 

 

特異災害対策機動部二課

 案内されて来た本部に星矢達は驚いた。

 

星矢「へえー、学校の真下にあんた達の基地があったのか」

 

弦十郎「まぁな。それと、昨日は城戸邸に来ていなくて紹介していなかったメンバーを紹介しよう。オペレーターの藤尭朔也と友里あおいだ」

 

朔也「よろしく」

 

あおい「まさか、アテナの聖闘士とご対面できるなんて光栄です!握手をしてください!」

 

 二課の女性隊員達は美形揃いの星矢達に握手を求め、星矢達はそれに応じた。

 

氷河「あんた達が俺達に協力を要請したのは、やはり翼だけでは厳しいからか?」

 

弦十郎「ああ、そうだ。それに、聖遺物やシンフォギアの適合者というのは簡単に見つかるものはない。だからこそ、シンフォギアシステム以外でノイズと対抗できたというアテナの聖闘士に協力を依頼せざるを得なかったからだ」

 

紫龍「今まではノイズはどれぐらい発生したんですか?」

 

慎次「通常、ノイズとの遭遇率は通り魔に遭遇するよりも低いとされています。しかし、リディアンの辺りでの発生数は明らかに異常です」

 

 慎次の説明に合わせ、モニターで発生が示された。

 

沙織「明らかに異常としか言いようがありませんね」

 

瞬「あなた達だけでは対処しきれないから、僕達に協力を依頼したのがわかります」

 

星矢「後、俺と沙織さんは1年前に何かよくわからん理由でバッシングを受けている女の子を助けたんだけど、何が原因だったんだ?」

 

弦十郎「…あれは、今から2年前に遡る。翼を始めとする我々にとっても、非常に嫌な惨劇だった…」

 

 

 

回想

 2年前の事だった。響はツヴァイウイングのライブに来ており、翼達はライブの準備をしていた。

 

弦十郎『それは、翼と今は亡き翼の相棒、奏のユニット、ツヴァイウイングのライブとそれと並行して行っていた完全聖遺物、ネフシュタンの鎧の起動実験の際に起こった』

 

奏「間が持たないっていうか、何ていうかさ、開演するまでのこの時間が苦手なんだよねぇ」

 

翼「うん…」

 

奏「こちとら、さっさと大暴れしたいのに、そいつもままならねえ」

 

翼「そうだね…」

 

奏「ん?もしかして翼、緊張とかしちゃったり?」

 

翼「当たり前でしょ!?櫻井女史も今日は大事だって…」

 

 弱気な翼に奏はデコピンした。

 

奏「かぁ~~っ、真面目がすぎるねえ~!」

 

弦十郎「奏、翼、ここにいたのか?」

 

 その場に弦十郎が来た。

 

翼「司令!」

 

奏「これまた弦十郎のダンナ!」

 

弦十郎「わかってると思うが今日は…」

 

奏「大事だって言いたいだろう?わかってるから、大丈夫だって!」

 

弦十郎「わかってるなら、それでいい。今日のライブが、人類の未来をかけてる。ってな」

 

 ライブの準備と共に、ネフシュタンの鎧の起動実験の準備も整いつつあった。

 

了子『まいど、櫻井了子です!こちらの準備は完了よ』

 

弦十郎「わかった。すぐに向かおう」

 

奏「ステージの上は、任せてくれ!」

 

 そして、響は会場に入り、翼と奏はライブの準備をしていた。

 

奏「さて、難しい事はダンナや了子さんに任せてさ、あたしらはパーッと!」

 

 しかし、ライブ前の翼は弱気だった。そんな翼を奏は抱き締めた。

 

奏「真面目がすぎるぞ、翼。あんまりガチガチだと、そのうちポッキリいっちゃいそうだ」

 

翼「…奏…」

 

奏「私の相棒は翼なんだから、翼までそんな顔をしてると、あたしも楽しめない」

 

翼「………うん。私達が楽しまないと、ライブに来てくれたみんなも、楽しめないよね…」

 

奏「わかってるじゃねえか」

 

翼「奏と一緒なら、何とかなりそうな気がする!」

 

奏「うん」

 

翼「行こう、奏」

 

奏「ああ!あたしと翼、両翼揃ったツヴァイウイングなら、どこへでも飛んでいける!」

 

翼「どんなものでも、越えてみせる!」

 

 そして、ライブが始まり、会場の観客のボルテージは上がっていった。

 

翼&奏「♪~~♪~♪」

 

響「(ドキドキして、目が離せない!凄いよ、これがライブなんだ!)」

 

 一方、ネフシュタンの鎧の起動実験の方も順調だった。

 

朔也「フォニックゲイン、想定内の伸び率を示しています」

 

了子「成功、みたいね。お疲れ様!」

 

 ネフシュタンの鎧の起動実験が成功したと思い、一同はほっとした。

 

奏「まだまだ行くぞ~~っ!」

 

 ライブは続いた。しかし、成功したと思ったら、異常が発生し始めた。

 

弦十郎「どうした!?」

 

朔也「上昇するエネルギー内圧に、セーフティが持ちこたえられません!」

 

あおい「このままだと聖遺物は起動、いえ、暴走します!」

 

 結局、セーフティはエネルギー内圧に耐え切れずにネフシュタンの鎧は暴走してしまい、ライブ会場は大爆発を起こした。

 

奏「ノイズが来る!」

 

 突如、ノイズがライブ会場に襲来した。

 

観客「ノイズだぁ~~~っ!!」

 

 急なノイズの襲来に観客たちは逃げ惑い、逃げ遅れた観客から次々とノイズに炭素化され、殺されていった。

 

奏「飛ぶぞ、翼!この場に槍と剣を携えているのは、あたし達だけだ!」

 

翼「で、でも司令からは何も。奏!」

 

 翼の制止も聞かず、奏は飛び出した。

 

奏「♪~~♪~♪」

 

 戦いの歌を歌い、ギアを纏って槍を手にノイズへ向かっていった。翼もギアを纏い、ノイズと戦い始めた。一方、鎧が暴走した事で、起動実験に携わった二課の生き残りは弦十郎と了子ぐらいだった。

 

弦十郎「了子君…、無事か…?」

 

 そんな弦十郎の目に起動したネフシュタンの鎧の姿があった。

 

弦十郎「ネフシュタンの…」

 

 その頃、奏と翼は戦い続けていた。人々は逃げる中、響はツヴァイウイングの2人に見とれて逃げていなかった。

 

響「あれは……」

 

 奏と翼はノイズを倒し続けていたが、素から高い適合率を誇る翼と違い、薬で無理矢理ギアと適合した奏はライブの日はあまり薬を服用していなかったため、いつもより短時間で稼働時間も終わってしまった。

 

奏「時限式はここまでかよ…!」

 

 稼働時間が終わってしまった事でノイズに押され始めた。しかも、戦いの余波で見とれて逃げていなかった響が戦いの場に放り出されてしまった。足を挫いてしまった響にノイズが襲い掛かろうとしたが、何とか奏が駆け付けて切り裂いた。

 

奏「なんの!駈け出せ!」

 

 奏に言われて響は逃げようとした。奏も響に襲い掛かろうとするノイズと応戦したが、戦闘のダメージが蓄積しつつあった。

 

翼「奏!」

 

 ダメージの蓄積により、奏のギアの一部が破損してしまい、その破片が響の胸に直撃して重傷を負ってしまった。それに気付いた奏は急いで駆け付けた。

 

奏「おい、死ぬな!目を開けてくれ!生きるのを諦めるな!!」

 

 重症を負ったものの、まだ響が生きていた事に奏は安心した。

 

奏「いつか、心と体…全部空っぽにして、思いっきり歌いたかったんだよなぁ…。今日はこんなにもたくさんの連中が聞いてくれるんだ。だからあたしも…、出し惜しみなしで行く。とっておきのをくれてやる…!絶唱!」

 

 とってきの手段、『絶唱』を歌おうとする奏だったが、その顔には涙が流れていた。

 

奏「♪~♪~~♪」

 

翼「いけない、奏!歌ってはダメ~~!!」

 

 翼の叫びも虚しく、奏は絶唱を使い、ノイズ達を全滅させたのであった。そして、ギアの稼働時間が切れていた状態で絶唱を使ったため、その反動に体が耐えきれずに奏は死亡し、遺体は塵へと還ったのであった。一方、響の方は重傷を負ったものの、病院での手術によって助かったのであった。

 

 

 

星矢「そんな事が2年前にあったのか…」

 

瞬「あれから、翼さんは1人でノイズと戦ってきたんですね?」

 

翼「その通りよ。私は防人として、剣としてノイズと戦わなくてはならない」

 

紫龍「だが、もう翼は1人ではない。俺達が新しい仲間なのだからな。あんまり1人で抱え込むな」

 

翼「わかっている…」

 

氷河「(翼は奏の死を乗り越える事ができていないから、どこか影のある態度をとるのか…)」

 

 7歳の頃に事故により、目の前で母親のナターシャを失い、そして聖闘士になってからシベリアでサガの幻朧魔皇拳によって洗脳された水晶聖闘士と、聖域でカミュと、そして海底神殿でアイザックと戦わなくてはならなくなり、かけがえのない師や兄弟子を自分の手で葬った氷河には翼の相棒である奏を失った心境が嫌というほど理解できた。

 

 

 

リディアン 寮

 今日の入学式が終わり、響と未来は寮に帰ってきた。

 

響「ぷは~~っ、疲れた~~!星矢さんと沙織さんにまた会えて最高の日になると思ったけど、入学初日からクライマックスが百連発気分だよ~!私、呪われてる~…?」

 

未来「半分は響のドジだけど、残りはいつものお節介でしょ?」

 

響「人助けと言ってよ、人助けは私の趣味なんだから…。星矢さんと沙織さんみたいにかっこよく」

 

未来「響の場合、度が過ぎてるの。あの時、響を助けてくれた沙織さんや星矢さんでもそこは弁えているのよ。同じクラスの子に自分の教科書貸さないでしょ?普通」

 

響「私は未来から見せてもらうからいいんだよ~」

 

未来「…バカ」

 

 響の態度に未来は呆れていると、響はあるものを拾った。

 

響「おお!!CD発売はもう明日だっけ!?ほっほ~、やっぱ翼さんは星矢さんや沙織さんと同じぐらいかっこいいなぁ…!」

 

未来「…翼さんに憧れて、リディアンに進学したんだもんね。大したものだわ」

 

響「だけど、影すらお目にかかれなかった…。そりゃあ、トップアーティストなんだから、簡単に会えるなんて思ってないけどさ…」

 

 それから、響は2年前にできた胸の古傷を見た。

 

響「(あの日、私を助けてくれたのは、ツヴァイウイングの2人に間違いなかった…。だけど、退院してから聞いたニュースは、奏さんや多くの人が世界災厄であるノイズの犠牲になった事だけ。戦っているツヴァイウイング、あれは幻…?私が翼さんに会いたいのは、あの日、何が起こっていたのか、わかるような気がしていたから…)」

 

 そして、夜になり、響は未来と一緒に寝たのであった。

 

 

 

リディアン周辺

 その夜、リディアン周辺の街でノイズが出現したため、翼と星矢達が出撃する事となった。

 

隊員「おお、風鳴翼にアテナの聖闘士だ!」

 

翼「♪~♪~♪」

 

 グラード財団所有のヘリで翼と星矢達は降り、それぞれの鎧を纏った。

 

弦十郎『みんな、連携して被害を最小限に留め、ノイズを殲滅せよ!』

 

星矢「まかしとけ!」

 

翼「行くわよ、みんな!」

 

 星矢達はノイズの大群に向かっていった。

 

星矢「ペガサス、流星拳!」

 

 一番先に先陣を切ったのは星矢であり、星矢は流星拳で早速ノイズの群れをあっという間に消滅させた。翼もそれに遅れて蒼ノ一閃等の技でノイズをなぎ倒していった。

 

翼「(昨日もだけど、星矢の流星拳という技はあまりにもスピードが速すぎて、何が起こったのかがわからないわ…!)」

 

 もともと流星拳はマッハの拳の連打で翼には速すぎて見えないのだが、セブンセンシズの常時維持が可能になりつつある星矢の流星拳は普段でも光速に近づきつつあって更にスピードが速すぎるため、聖闘士ではない翼は何が起こったのかわからなかった。

 

瞬「ネビュラチェーン!」

 

 瞬は次々とチェーンで倒していき、翼が死角からノイズの不意討ちを受けそうになった時は、そのノイズをチェーンで弾いて翼を守った。

 

翼「援護、感謝する…!」

 

瞬「翼さんもあまり無理をしないで、仲間になった僕達をもう少し頼ってもいいんだよ」

 

翼「…わかっている…」

 

 翼は瞬と共にノイズの群れに突っ込んでいった。

 

紫龍「廬山、龍飛翔!」

 

氷河「ダイヤモンド、ダストォ!」

 

 紫龍と氷河は広域の敵をなぎ倒すのにうってつけの技で次々とノイズを倒していき、ものの数分程度で出現したノイズは全滅した。

 

隊員「なんという戦闘力だ…。これほどの数のノイズを赤子の手を捻るように倒してしまうとは…!これが…アテナの聖闘士なのか…?」

 

慎次『お疲れ様です。皆さん、帰投してください』

 

翼「了解」

 

星矢「そんじゃ、帰ってから飯にでもするか!」

 

氷河「戦闘でまだ晩飯も食べてないし、腹も減ったからな」

 

 星矢達は夕食をまだ食べていないため、帰投と共に夕食をとる事にした。

 

 

 

食堂

 戦いが終わった星矢達は沙織があらかじめ予約を入れていた食堂で夕食をとっていた。そこには思わぬ人もいた。

 

紫龍「春麗も来ていたのか」

 

春麗「老師もいなくなったから、紫龍と一緒にいようと思って…」

 

紫龍「ありがとう。俺の隣に座るといい」

 

 早速、春麗は紫龍の隣の席に座った。

 

美衣「この食堂はお勧めだったので、予約を入れておきました。いかがでしたか?皆さん」

 

星矢「ここの飯、うまいな!事前にここに予約入れといてくれてサンキュー、沙織さん!」

 

沙織「いえ、星矢達がおいしく食事をとっているだけでも私は嬉しいのです。しっかり食べて戦いに備えましょう」

 

 微笑ましく食事をとる星矢達に沙織は微笑んで星矢の隣の席に座り、一緒に食事をとった。そんな中、星矢達とある程度離れた席で食べている翼は楽しく食べている星矢達を凝視していた。

 

翼「(…私も、奏が生きていた頃は星矢達のように2人で楽しく食べてたな…。もう、あの頃には戻れない…)」

 

 楽しかった過去の思い出を思い出し、翼の目に涙が溜まっていた。そんな翼の様子に瞬は気付いた。

 

瞬「翼さん、泣いているのですか?」

 

翼「私は泣いてなどいない!防人は、涙など流さない…!」

 

 翼の様子に瞬はそれ以上聞くような事はしなかった。

 

 

リディアン

 そして翌日…、昼食の際に未来はスマホでニュースを見ていた。

 

未来「自衛隊、特異災害対策機動部により避難誘導は完了しており、被害は物的被害、人的被害共にゼロになった、だって。ここからそう離れていないね」

 

響「うん…」

 

女子生徒A「風鳴翼よ!」

 

女子生徒B「芸能人オーラ出まくりで近寄りがたくて、孤高の歌姫といった所ね!」

 

 翼が来たという事に気付いた響は翼に会おうとしたが、翼は目前におり、響は緊張してろくに話せなかった。

 

響「あ、あの…」

 

 響の顔を見た翼はジェスチャーで響の頬にご飯粒がついている事を教えた。それから夕方…

 

響「あぁ…、ダメだ…。翼さんに完璧おかしな子だと思われた…」

 

未来「間違ってないからいいんじゃない?」

 

響「それ、もう少しかかりそう…?」

 

未来「ん?ああ、そっか。今日は翼さんのCD発売の日だったね。でも、今時CD?」

 

響「うるさいなぁ。初回特典の充実度が違うんだよ~、CDは!」

 

未来「だとしたら、売り切れちゃうんじゃない?」

 

響「えっ!?」

 

 

 

リディアン周辺

 慌てて響はCDを買いに行った。

 

響「CD、特典!CD、特典!」

 

 CDを買いに急ぐ最中、響はノイズによって炭素分解されて殺された人々の姿を目の当たりにしてしまった。そして、悲鳴が聞こえた。

 

響「……ノイズ!」

 

 

特異災害対策機動部二課

 星矢達はいつでもノイズの出現に備えて指令室で待機していた。そして、ノイズ出現により、翼も来た。

 

あおい「状況を教えてください」

 

朔也「現在、反応を絞り込み、位置の特定を最優先としています」

 

星矢「またお出ましか…!」

 

氷河「出ても俺達が倒すまでだ…!」

 

 星矢達のコンディションは万全であり、闘志も燃えていた。

 

 

 

リディアン周辺

 その頃、響は逃げ遅れた子供と共にノイズから逃げていた。しかし、抜けた通路の先にはノイズが挟み撃ちにして待っていた。

 

子供「お姉ちゃん…!」

 

響「大丈夫、お姉ちゃんが一緒だから…!」

 

 逃げ場がなかったため、響は水の中に飛び込み、別のルートから逃げた。

 

響「シェルターから離れちゃうけど…!」

 

 走り続けていたが、疲労で転んでしまった。

 

奏『生きるのを諦めるな!』

 

 2年前の奏の言葉を思い出し、星矢と沙織からもらったお守りに目を通した響は必死で逃げ続けた。

 

響「(あの日、あの時、間違いなく私はあの人に救われた。私を救ってくれたあの人は、とても優しくて、力強い歌を口ずさんでいた)」

 

 何とか屋上へ逃れる事に成功した。

 

子供「死んじゃうの…?」

 

 子供の問いかけに響は首を横に振って安心させようとしたが、既にノイズの群れは目の前におり、絶望的な状況だった。

 

響「(私にできる事は…、できる事がきっとあるはずだ!)生きるのを諦めないで!」

 

 すると、響は無意識に歌を口ずさんだ。

 

響「♪~♪~♪」

 

 歌を口ずさんだ途端、オレンジの光が放出された。

 

 

 

特異災害対策機動部二課

 そのエネルギー反応は二課でも探知された。

 

あおい「反応、絞り込みました!位置特定!」

 

朔也「ノイズとは異なる高出力エネルギーを検知!」

 

了子「波形の照合、急いで!」

 

 波形を照合させた了子は驚いた。

 

了子「まさか、これって…!」

 

弦十郎「ガングニールだと!?」

 

 弦十郎の話は星矢達にも聞こえていた。そして、翼は衝撃を受けていた。

 

氷河「紫龍、確かガングニールは…」

 

紫龍「二年前のツヴァイウイングのライブの際のノイズ襲撃で奏の死と共に失われたはずだ!当事者の翼もいる以上、間違いはないはずだ!」

 

瞬「それなのに、何で聖遺物のガングニールの反応が!?」

 

星矢「とにかく、現場へ行ってみなきゃわかんねえだろ!行くぞ、みんな!」

 

翼「……ああ!!」

 

 驚きつつも、翼も星矢達と共に出撃した。

 

 

リディアン周辺

 光が強くなるのと共に響にも変化が現れた。

 

響「うわあああっ!!」

 

 翼の変身と同じように響も機械の鎧を纏ったのであった。今、新たな戦姫が誕生したのであった。




これで今回の話は終わりです。
今回はようやくシンフォギアの1話となりました。
基本的に今回の話は星矢達がいる以外はシンフォギア本編と同じで、ツヴァイウイングのライブの惨劇は回想という形で描きました。
次の話はようやく響と星矢達が合流します。
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