『令和』で一体何が起こるやら、できれば平和なままでいて欲しい物です
2019年4月5日 誤字修正
あの機体を知ったのは、グリペンの飛行評価試験の最中だった。
飛行評価試験の最中にザイが5機現れ、グリペンを追い始めた。
グリペンは逃げようとしたがいきなり飛行状態が不安定になり、俺はまさかと思いその予感は的中した。
「グリペンとのダイレクトリンクに異常発生! ノイズ増大、EGGパターン、安定しません!! このままでは意識障害を起こします!」
グリペンは一定時間以上の活動が出来ない。突然意識を失う。
たとえ飛行中であったとしても。
今回は最悪の状況と言える。八代通さんが危惧した『戦闘中の意識の消失、それによって撃墜される』というパターンになってしまった。
「オートパイロット起動!さっさと戦闘空域から離脱させろ!」
八代通さんがオペレーターに叫ぶ。
グリペンのオートパイロットが起動し旋回するが、後ろからザイ達が追ってくる。
意識を失い、オートパイロットになったグリペンをザイが落とそうとしている。
グリペンが撃墜される状況を想像し思わず叫んだ。
「グリペン!!」
グリペンを撃墜しようとザイが追う。
ロックしミサイルを放つその瞬間ザイが一機吹き飛んだ。
「な!?ザイ、一機消滅!一体何が!」
オペレーターは困惑していたが、レーダーに一瞬違う機影が写ったのを見逃しはしなかった。
「これは!所属不明機接近!数1、急速に接近中!速度・・・マッハ1.4!?」
次の瞬間レーダーから消えた。
「所属不明機ロスト!ザイがまた一機撃墜された模様!これは・・・」
「グリペンを逃がそうとしているのか?」
その問いに答えるものは誰も居なかった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
離島の基地から離陸し、島を出発して20分が経過し、ようやく目視で所属不明機を捕捉した。
『所属不明機を捕捉・・・形状検索完了、所属不明機を敵機と識別』
「あれは・・・おいおい嘘だろ・・・ッ」
『
ザイは小説及びアニメの『ガーリーエアフォース』に登場する人類共通の敵である。
大きさや形状は様々だが、全てのザイはガラスのような材質で形成されている。
特に小型機は特異な形状で、9G以上の戦闘機動『HiMAT』を行い、しかも電子的、感覚的な探知を妨害する能力である『EPCM』を有しており、ミサイルのロックや目視にしての機銃攻撃が非常に難しい。
ザイが存在するということは・・・
「この世界、ガーリーエアフォースの世界かよ!」
(おいおいさすがにワイバーンでもアイツらの相手は無理があるんじゃ・・・)
ザイに対抗できるのは特殊チューンされた機体、『ドーター』しか相手に出来ない。
いたって普通の、ドーター化されていないワイバーンで相手に出来るのか怖じ気づいてしまった。
『My pilot、大丈夫です。この私とあなた、そしてこの機体があれば勝てない敵は居ません。だからどうか、私とあなた自身とこの機体を信じてください。』
「Z.O.E・・・俺達は勝てるか?」
スティックを強く握り締める。
『勝てます。私とあなたなら』
そう言われて何か吹っ切れた感覚。そして、顔が勝手に笑う感覚、きっと犬歯丸出しで嗤っていることだろう。
「じゃぁZ.O.E、サポートは任せた!」
『了解、全力であなたをサポートします。』
エンジンの出力を上げ、加速する。
音の壁を越えて、体がパイロットシートに押し付けられる。息苦しい、だが顔は笑うのをやめなかった。
『一機離脱を開始、ザイがそれを追撃しようとしています。』
「先手を取るぞ。・・・EML起動」
『了解、EML展開、HUDにレティクルを表示、電力の供給開始・・・充填完了』
Z.O.Eがそう言うと同時に俺は発射ボタンを押し、翼竜のブレスは放たれ・・・ザイを一機貫いた。
ザイはガラスのような装甲をぶちまけて爆散した。
こうして俺達の戦いは始まった。
生き抜くために。
ヒロインはファントムと言ったな・・・あれは嘘だ。
アニメ最終話見て救いたいと思ったんだもん。しょうがないよね。