異端者が英雄になるのは間違っているだろうか?   作:もち米

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1話 神の恩恵~ステイタス

自己紹介をしたラムザ達は奥の部屋へと進む。

そこは朽ち果ててなくベッドにソファ机やクローゼットなど生活観があった。

 

「じゃあ、さっそくだけどラムザ君。君に『神の恩恵』を刻もうじゃないか!」

 

「『神の恩恵』?」

 

ウキウキとはしゃいでいるヘスティアをよそにラムザは聞き慣れない言葉に疑問を持った。

 

「『神の恩恵』とは僕のファミリアに入る仕来りみたいなもんさ! これを刻むことによってステイタスが更新され強くなっていくんだぜ!」

 

「そうなのですか」

 

ラムザはヘスティアの説明を聞き、そう言った。

強くなること自体に拒否感などない。

むしろ己が強くなることは良い事だ。

ラムザはヘスティアのやることに断る理由などなかった。

 

「どのようにやるのですか?」

 

ラムザはヘスティアに説明を求める。

 

「じゃあ、さっそく上半身裸になって、このベットにうつ伏せになるんだ!」

 

「わかりました」

 

ラムザは装備している武器をアルマに手渡し、鎧も脱ぐ。

その肉体はとても鍛えられていた。

 

「ラムザ君…君結構鍛えていたんだね」

 

鎧の外から見たら少し優男だったので、彼のこの肉体にはヘスティアも驚いた。

 

「そうですか?」

 

ラムザは深く考えずにそう言った。しかし、考えてみて欲しい。数々の強敵と渡り合い。挙句伝説の悪魔ルカヴィとの熾烈な戦いを繰り広げてきた彼には、自然とそのような肉体になるのは当然のことであった。

そしてベッドにうつ伏せになる。その上にヘスティアが乗り、背中に『神の恩恵』を刻みだした。淡い光が放たれ神聖文字が現れる。

 

「…これが『神の恩恵』…!」

 

アルマはそんな光景を見て思わず呟いた。

 

そして、ラムザの背中にステイタスがあらわれる。

 

「…へぁ!? な、なんだぁ! これはぁー!!」

 

背中に映し出されるステイタスを見たヘスティアは思わず大声をあげた。

 

「どうかしたのですか?」

 

そんなヘスティアの姿を見たアルマはこう言った。ラムザも怪訝そうにヘスティアを横目で見る。

 

「え、いや……今からステイタスを書き上げるから…!」

 

そう言ってヘスティアは紙にステイタスを書き写した。そして紙をラムザに手渡した。

ラムザとアルマはヘスティアから渡された紙を見る。

 

 

 

 

 

 

 

 

ラムザ・ベオルブ

 

 

 

 

 

Lv9

 

 

 

 

力 :B661

 

耐久:C520

 

器用:D504

 

敏捷:B600

 

魔力:H197

 

 

 

《魔法》

 

アルテマ

 

 

《スキル》

 

 

【おまじない】

 

精霊に自分の体力を捧げて対象の傷を癒すことができる。

 

【エール】

 

エールを送って対象の敏捷を上げる。効果は自分にも適用される。

 

【はげます】

 

その名のとおり相手をはげます。効果は相手の力を上げる。

 

【さけぶ】

 

自身の力、敏捷、魔法を大幅に上げる。

 

【ガッツ】

 

自身の信念を曲げず立ち向かう時、耐久が大幅に上昇する。

 

【心機一転】

 

クラスをチェンジすることが出来る。チェンジしたクラスによって能力の上限が決まる。

 

【正義の心】

 

邪悪なる者の前に彼が屈することはない。

邪悪なる者のに対してLvを上昇させることができる。

 

 

 

 

 

「…………」

 

ヘスティアは頭を抱えた。

まず目に付いたのは前代未聞のLv9ということだ。何せLv6で世界にその名と実力が轟く英雄と言われており、オラリオ最強と言われているLv7のオッタルをも凌ぐからだ。今現在、間違いなくラムザがオラリオ最強ということにいうなるだろう。

そして次に注目したのはスキルの多さ。

どれもこれも特殊なスキルであり、ほとんどがステイタスの上昇だ。

なかでも注目するのは【心機一転】と【正義の心】だ。

 

(この【心機一転】のクラスをチェンジするというのがよくわからない…。特殊なことだろうか…? そしてこの【正義の心】だ。何だい条件次第とはいえ、邪悪な者のに対してLvを上昇させるって! こんなインチキじみたスキルは今まで聞いたことがないよ!! こんなのが神々に知られたら――――)

 

興味の対象どころではない。きっと波乱に満ちるだろう。それこそ暴動も起きるかもしれない。Lvはともかく、何としてでもこのスキルのことを隠さなくては、ヘスティアはそう心に誓った。

 

「へえ…これが僕のステイタスか」

 

そんなヘスティアの心境など露知らずにラムザは呟く。

 

 

「ラムザ君…ちょっといいいかい?」

 

ヘスティアは暢気なラムザを見て少々な影を落としながら言った。

 

「なんですか?」

 

「……君のステイタスはハッキリ言って異常だ。Lvのことはこの際もう仕方がないとしても、何が何でも君のスキルのことは絶対に隠しておくんだ。絶対だよ!!」

 

 

ヘスティアは前のめりになりながらラムザに向かってそう言った。

 

 

「なぜです?」

 

 

「君のスキルの多さについてもなんだけど――――中でも【正義の心】は特殊すぎる! 条件次第とはいえ『神の恩恵』も無しにLvを上昇させることが出来るんだ。これがもし他の神に知られたら大変どころの騒ぎではない。それこそ一生神のモルモットにされるよ!」

 

 

「そんなことが…わかりました。肝に銘じておきます」

 

ラムザは気を引き締めながら言った。

 

「さて、兄さんが終わったのなら今度は私の番ね!」

 

「何だって……!?」

 

アルマの言葉にラムザは怪訝な表情をした。

 

「アルマ。まさかダンジョンに入ろうと言うんじゃないだろうな?」

 

「私はそのつもりよ」

 

「ダメに決まってるじゃないか! 命を失うかもしれないんだぞ!」

 

「もしダンジョンに元の世界に帰れる方法があったとすれば、どうするつもり?」

 

「それは…」

 

「ね? 私もしたほうがいいでしょ?」

 

「…いや、だめだ。危険すぎる! アルマはここで大人しくしているんだ!」

 

そうラムザは言った。そんなラムザを見てヘスティアはこう言った。

 

「まぁまぁ、ラムザ君。アルマ君の言っていること解ってあげなよ!」

 

「ヘスティア様…。しかし…」

 

「アルマ君のことが心配なのは勿論わかる。けど『神の恩恵』を受けてもなんら問題はないと思うぜ? 何せこのオラリオには『神の恩恵』を受けてもダンジョン攻略せずにオラリオに暮らしている者もいるくらいだ。ヘファイストス・ファミリアがそのもっともな例さ」

 

「…わかりました」

 

ラムザは渋々承諾する。

 

「決まりね!」

 

「いいか。絶対に無理はするなよ」

 

「勿論よ」

 

「絶対だぞ!」

 

ラムザは念入りに言った。

それでアルマの行動を止められるのは定かではないが……。

 

「ところで兄さん。いつまでそこにいるつもり?」

 

「?」

 

「もう! 私も上着を脱ぐんだから早く出て行ってちょうだい!」

 

「ご、ごめん!!」

 

ラムザはそう言い、自分の鎧を持って逃げるように部屋の外へと出て行った。

 




ラムザのLvはこれぐらいで調度いいかなって考えました。
理由はウィーグラフとの一騎打ちで勝ったり、メリアドールやイズルートにも強いと言われたり、更にはルカヴィの連中にも勝利したりしていたからです。
まあ、強い仲間もいたからってのもあるんですが…(特にシド)

スキルについては悩みました。
悩んだ挙句この結論にしました。
ジョブチェンジは無くそうと考えていたのですが、やっぱりFFTといえばジョブチェンジなのでこんな感じにしました。

そうするともう全部アイツでよくね? てなっちゃうと思いますが……。
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