拾われ少女   作:月蛇神社

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とうとうUAが10,000人を突破。ここまで読んでくださりありがとうございます。

ただ一つ問題が発生。

助けてください。話が進まない上に文字が書けません。もう酷さが自分でもわかります。

どうしたらよいのでしょうか。

それでもこんな話しを読んでくださる皆様、謝謝。


13

「んで、俺はなにをすりゃあいいんだ」

 

 一限目の授業中で静かな学内をグラウンドへ千冬に先導されながら歩く京也は問う。もちろん業務内容のことではない、滞在期間中のことだ。

 

「一夏を鍛えてやってくれ放課後みっちりとな」

「ISで勝負するんだろ?俺が出来ることなんもねぇじゃねぇか」

「ところがそうでもないぞ?確かにメインは空中戦。しかし、動体視力や反射神経を鍛えることで回避率の向上や、衝撃に慣れることで攻撃に被弾したときの立て直しの早さにつながる」

「そこは自分で鍛えなきゃいけねぇってことは、ISってのは案外ポンコツなのかもな」

 

 熱烈なIS信者が聞いたら激怒しそうな事を京也は呟く。千冬もそれに同意する。

 

「本来は宇宙探索用だとあの天災(バカ)は言っていた。シールド(S)エネルギー(E)も無酸素空間での活動を可能にするためだとな」

「そいつを世間は最強の兵器扱い。実際はどうなんだブリュンヒルデ様?」

「はっきり言って兵器としては欠陥品だな。それはお前もわかっているだろう?」

 

 最強の称号を持つ乙女は自らの地位を築きあげたものを否定する。

 

「いくら搭乗者を攻撃から保護するものと言っても、ダメージを貫通することはあるしそもそも長期戦に向かない。今はどうか知らんが白騎士事件のときは戦闘機のミサイルの直撃を一発喰らってSE最大値の3~4割を飛ばされたよ」

「それで生きてるってお前ゴリラか?」

「誰がゴリラか。流石に不味いと思ってそれ以降は全部爆発する前に叩き斬った」

「本当何なのこいつ」

「あとは女性しか起動できないところだな。全人口の約半分、適正によってはさらにその5~6割の人しか動かせない兵器に価値なんてないだろ」

「全くだ。こんだけ欠陥があんのになんでそれに気づかないのかねぇ」

「まともな人間がいないからさ」

 

 そういって千冬は自らを戒めるように言う。

 

「こんな風潮を作った私も含めてな」

 

 

 

 

 

 

 

 グラウンドに着いて準備運動と柔軟を終え、千冬と共に生徒を待つこと数分。

 

 ジャージに着替えてグラウンドに入ってきた1組と2組の生徒たちは皆一様に驚いていた。担任から聞かされていたり、カリキュラム表や一夏の証言で外部の人がくるのは知っていたがそれが男性だとは思っていなかったのだ。中には男性ということで敵意を向ける者もいる。

 

 もっとも、そんなことをした者にはもれなく1組のとある生徒からの殺気が飛んできているのだが。

 

 その驚く生徒の中には唯一の男子生徒。大川光輝の姿もあった。

 

 京也はその様子を観察しながら、目当ての人物を探し出す。

 

(あいつが男性操縦者か……ありゃあ他の奴と驚き方が違うな(・・・・・・・)、まるでこんなやつ知らねぇって顔だ)

 

 京也に要注意人物とマークされる中、大川光輝の思考はまたしても混乱しているのだった。

 

(は?男?なんでここに俺以外の男がいるんだ?原作にカリキュラムは全部載っていなかったからこの授業はいいとしてもこんな展開は知らないぞ!?)

 

 そんな転生者の思考など知らない京也は他の生徒達を観察する。

 

(おーおー敵意いっぱい出して元気なことで。あの包帯は……本音か。あいついったいなにやってんだ?いくら顔を隠すためでももっと他にあるだろうが……っとようやく来たか雑巾娘。あん?変な目でみたら殺す?見ねぇよガキに興味はねぇっていってんだろうが。あとは……ほぉ)

 

 そして京也は気づく。己を見る視線の中に周囲とは違う目で見ている者がいることに。

 

 これは来て正解だったかもしれない。京也はその視線の主の方向へと挑発する目線を送るのだった。

 

 その視線に、一夏が気づいて呆れた目で京也を見るのは無理もなかった。

 

 やがて全員揃い、グラウンドが生徒でにぎわう中、千冬の号令で授業が開始されるのだった。

 

「静かに!これより授業を開始する!が、その前に諸君らに紹介する人物がいる。じゃあ頼むぞ」

「へいへい、石上京也だ。週二回ある戦闘訓練の外部コーチに呼ばれた。よろしくしろとは言わねぇがそこはお前らに任せるわ」

「お前適当にもほどがあるだろう……まあ今更か。質問はなにかあるか?」

「はい!」

 

 早速生徒の一人から手が挙げられる。

 

「なんで男性なのですか?」

 

 この疑問はごもっともだろう。石上家で指南許可が下りている者に女性もいないことはない。それが何故男性の京也がここにいるのか。答えは千冬から返ってきた。

 

「私が指名した。こいつが一番の実力者だし、私は妥協することを許さん。次」

「男が私たちを教えることができるのですか?」

 

 質問者の声はどこか舐めたような口調だった。その目は「男程度が」と侮蔑的視線だ。しかし、そんなことは気にせず今度は京也が答える。

 

「ま、確かに身体の構造が違うから当然だわな。つってもやることは男女どちらでも通じる基本的な動きだけだ。男が教えようが女が教えようが変わらねぇよ」

 

 その言葉を聞いて何人かの生徒は顔をしかめる。女性が上にいないと気が済まないタチなのだろう、同列に扱われたことが屈辱的なのだ。

 

「じゃあ……セクハラとかものすごく心配なのですが」

 

 今度は気の弱そうな声で質問が出る。この質問はほとんどの生徒が気にしていることだろう。

 

 が、この答えは決まっている。

 

「安心しろ。てめぇらガキに微塵も興味はねぇから。あと4、5年たってから出直してこい」

 

 この言葉で殺意の目線がどっと京也へ向けられる。セクハラの危険はなさそうだと確認できた乙女たちは今度は、プライドの危機だと感じたのだ。

 

 そんな京也は知らん顔。そろそろ不味いかと危惧した千冬はこれで最後の質問だと口を開きかけたその時。

 

「では、私から」

 

 と質問の声が上がる。声の主は箒からだった。その雰囲気は他の生徒と違い、ただ本当に確認したいだけだと京也は感じた。

 

「なんだ、言ってみろ」

「訓練での武器の使用の有無。そして」

 

 

 

「もし貴方を倒した場合、私はどうしたらいいのでしょうか?」

 

 

 

 そう挑発するような声で彼女は言った。

 

 その質問で京也は確信する。先の周囲と違う目線はこいつだと。こいつの目は獲物を睨む捕食者の眼だと。

 

 己を倒すと宣言する者。その言葉が堪らなくおかしくなった京也は獰猛な顔で返事を返す。

 

「武器の使用、俺を倒す。大いに結構!俺を倒せたら石上家当主の座とうちの看板をやるよ。だから授業外でもいつでもかかってこいよクソガキが」

 

「ではお言葉に甘えて」

 

 

 そういうと箒は生徒達の隙間を己の歩で潜り抜け、京也へと迫る。

 

 それを京也も迎撃するつもりで半歩構え、

 

 

 

「やめんか馬鹿ども!」

 

 間に入った千冬の出席簿を喰らい、頭から二人そろってグラウンドへめり込み、一瞬で意識を奪われるのだった。

 

 その光景をみて生徒たちは慄く。これから自分たちを教える(かもしれない)人がどんな人物かの危険性を認識し、それについていけるクラスメイトがいることが恐怖に追い打ちをかけ、それを一撃で沈める千冬の実力に身体を震わせる。

 

 正直に言おう。ここは化け物の巣窟か、と。

 

 そして、一夏はそんな京也の姿を見て、

 

「これはクラス代表決定戦以前の問題かなぁ……」

 

 と一人呟いた。

 

 

 

 

 そして、大川は自分のシナリオを害する最重要危険人物として石上京也の名を心に刻む。

 

 それと同時にようやく認識する。ここはもう自分の知る世界(原作)ではないのだと。

 

 

 

 

 

 ちなみに今回の授業は京也と箒を抜きで行われた。まあ、これは当然のことだろう。また暴れ出しかねないし。

 

 

 

 

 

 

 体育授業が終わり昼休み。食堂や購買へ生徒達が殺到する時間帯を京也と箒は並んで治療目的で保健室へと向かっていた。

 

 時折すれ違う生徒からはぎょっとした目で見られるがそんなもの二人は気にしない。 

 

 互いに襲うことは今は無い。あのあと千冬に正座説教を喰らい、やるなら放課後のお前の時間でやれと約束させられたのだ。ついでに当主の座を勝手にかけるのもダメだと。

 

 いつでもどこでも戦われては学園としてはたまったものではない。

 

「っつう……あのゴリラ女本気でやりやがって。ちょっと茶目っ気出しただけじゃねーか」

「ああ、全くだ。千冬さんは冗談が通じない人じゃないはずなんだがな。あれは偽物か?」

「その線でいってみるのも悪くねぇな……おい、クソガキ。名前なんだ。それと敬語はいらん」

「篠ノ之箒。クソガキはやめろ……なぁ聞きたいんだが」

 

 脳筋二人が謎のシンパシーを感じ合ったところで箒から質問が来る。

 

「一夏の抱き枕はお前でいいのか」

「……あいつ今度はなにやったんだ?」

「なにも。ただ、私に甘えてきたルームメイトがあそこまで懐く人とはどんな人なのか気になっただけだ」

「そうかい。んで、どうだった?」

「優しそうな人だった」

 

 その言葉で京也は足を止めた。

 

「お前眼科に行けって言われたことねぇか?」

「私の眼はそこまで曇ってはいない。人を見る目はあると自負しているよ」

「……ちっ俺のこたぁどうでもいいんだよ。いいから早く行くぞ、昼飯が消える」

「それについては大丈夫じゃないか?きっと一夏が確保しているだろう」

 

 京也は再び歩を進める。箒もそれにやれやれといった顔でついていった。

 

 

 

「……お前確保しておけって言ったか?」

「いいや。でも多分あのやさしさなら……」

「じゃあ昼はねぇな。あいつそうとうキレてたから昼の確保なんざしてくれてねぇぞ。前にやらかした俺が保証してやる」

 

 ただし、本日の昼飯は消え去ったらしい。

 

 

 

 

 

 

 時を同じくして、大川光輝は食堂で周りを女子に囲まれて食事をとりながら今後の計画を脳内で見直していた。

 

 ちなみに、今の彼は何もしていなくても常にこんな状況だ。この環境で男子生徒というのは本当に珍しい存在なのである。

 

(あの石上京也とかいうやつ、強いなんてレベルじゃなかった……あれに生身で勝てる自信なんて無いぞ)

 

 思い起こされるのは先の光景。篠ノ之箒もそうだが素人目に見ても構えに隙がないし、その後すぐに織斑千冬に沈められていたが、あれは意識外の攻撃だったからだろう。

 

 あのまま戦っていたら一体どれだけ周りへの被害が及んだのか。そんな恐ろしいことは考えたくもない。

 

 では、見直しを始めよう。

 

 昨日の一夏のセリフから察するにあの男がこれから一週間滞在する者だろう。

 

 つまり、あの実力者に鍛えられた状態で戦ってくるのだ。

 

 だが、ISでの勝負に筋トレ程度で差がつくとは思えない。

 

 あとはISの差もあるだろう。あちらはたかが(・・・)打鉄を改造したもの、それも一週間の急造で試す時間すら与えられていない。

 

 不安要素は入ったが、やることは変わらない。彼は内心でほくそ笑む。

 

 その様子をセシリアは遠くから見つめていた。

 

 

 

 

 

 そして、放課後。

 

 京也による希望者への授業が開始された。

 

 ……といっても、グラウンドへ集まったのはほんの小数人。その中には一夏や箒、セシリアの姿があった。

 

「よーしこれより訓練を始める……といっても今回はやるこたぁ特にねぇ。せいぜいがここを10周して筋トレするくらいだ。もしくは俺相手に全員でかかってきてもいいぞ」

 

 その言葉を聞いた箒以外の生徒は迷わずグラウンド10周を選んだ。箒は自前の竹刀(鉄心入り)を構えるのだった。

 

 過程を描写すると酷いことになるので結果だけを言おう。

 

 

 グラウンドが一つ使用不可能になり、京也と箒は放課後訓練という名の戦闘を永久的に禁止された。

 

 

 この報告を受けて仕事が増えた真耶が倒れるのは言うまでもない。




うん、戦闘描写がどうしても書けない。中身も薄くなってきた。

本当にどうしたらよいのでしょうか。

感想、指摘、「じゃあ何でこれに手を出したの?」という文句があれば是非感想欄まで。

納得のいくものが書けないんや……
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