という訳で何とか1話出来たので上げます。
ウール―には負けました。
誤字報告適用しました
代表戦第一試合は開戦直後、選手、観客全員が固まるという前代未聞のスタートを切った。
驚愕、疑問。皆が皆「何故?」や「何これ?」という思考に頭が埋め付くされる。
そして、その原因となった
『ヤッホーちーちゃん!遊びに来たよー!』
これである。それを受けた世界最強は身体を震わせる。
無論、怒りで。
「……更識、さっさと生徒を避難させるぞ。そっちは任せた」
そう言って握りしめた端末へとそう告げる。
刀奈が連絡を受け虚へと伝言する姿がガラス越しに確認出来た。だが、避難勧告は僅かに間に合わなかった。
『あれー?私ちーちゃんと遊びに来たんだけどな。こっちは巻き込んでも知ったこっちゃないから好き勝手やらせてもらうZE!』
黒いIS……ゴーレムはそういうと両腕の砲門をアリーナのピットへ向け、
直後、レーザー砲が両方のピットへ発射された。
直撃を受けたピットは崩壊。誰もが一目で使用不可能とわかるレベルまで破壊された。
『よし!これで邪魔が湧くことは無くなったかな!そんじゃちーちゃん、あそぼ!』
すさまじい威力の砲撃。生徒達はその威力に啞然とし、
「きゃああああ!!!!」
それが自分へと向けられたときを想像し悲鳴を上げる。
「嫌だ、助けて!」「早く逃げないと!」「あんた邪魔!どきなさいよ!」「そっちこそよ!」
最初は一部の生徒から。しかし、それは会場の各地で起こり、
恐怖は
刀奈や虚などの多少は冷静でいられた上級生やまだ観客席にいたセシリアが避難の誘導をしようと動いているが、いつの間にか出入口は封鎖されており、ロックの解除に時間はかかることだろう。
「ああああああああ!!!!!」
観客席が混乱に陥る中、鈴の甲竜がゴーレムへと青龍刀を抜刀しつつ突撃する。
「殺すコロスkoろsu!!!よくも!よくも一夏をおおおおおぉぉぉぉぉ!!!!」
彼女の頭は現実を理解し、怒りと復讐心であふれていた。
それを、こいつは。
許すはずがない、すぐさまこいつを殺さねば。
鈴の技のキレは過去最高のものだった。怒り任せにただ振り回すではない、1つ1つが必殺と呼ぶに相応しい剣技。
『おっとまだ邪魔がいたんだ。じゃあちーちゃんが来るまで君で遊んであげるね!』
だが相手には届かない。ゴーレムは即座に機体を甲竜と特定、過去の戦闘データを検索し、最適な対処法を以って対峙する。
最初は弱点をかばう形で被弾していた。しかし、次第に躱し、いなし、猛攻の中、少ない隙をつき的確に反撃を挟み甲竜のSEを削っていく。
さらに、その動きには人間の可動範囲を無視したようなものも含まれており、鈴は相手は人ではないのではと感じ恐怖を覚える。
「ッ!この……いい加減墜ちろおおおおおぉぉぉぉぉ!!!!!」
人ならざる者への恐怖。それは鈴の精神をさらに追い詰めていき、思考を焦らせる。
そして、鈴は二刀の青龍刀で防御を捨てた大振りな攻撃をしかける。
それをゴーレムが逃すはずがなかった。
『はいこれでトドメっと』
ただ突撃してくるだけの甲竜に対し、ゴーレムはピットを破壊したときと同じように両腕を前に突き出しレーザー砲を構え、発射した。
熱くなりすぎた。冷静さを欠きすぎた。
回避も防御も取れない距離までレーザーが迫ったとき、鈴はようやく自分の判断ミスに気づく。
「―――あ」
レーザーは甲竜を直撃。さらにゴーレムは
その衝撃で甲竜はアリーナの壁面へ激突。鈴の纏う甲竜は解除され、意識を失った小さな身体は力なく地へ落ちて行った。
代表候補生があっさりと敗れた光景に、固唾を飲んでみていた生徒たちはさらに混乱する。とうとう諦めて意識を失う者まで出ている始末であった。
『ゴーレムのSEを約2割も削ったのは褒めてやるよ。でも熱くなりすぎてそれ以外はまあまあだね』
ゴーレムはそういうとアリーナに残るもう一つの機体……大川のストライクフリーダムへ身体を向け、指を指す。
『ちーちゃんまだ来ないなー…そうだ、お前もやっちゃえば来るよね?』
「ッ!?」
鈴とゴーレムの戦闘圏から離れ、全てを観ていた大川は恐怖を感じた。
そして戦場に変化が訪れる。
ガッシャーンという何かが割れる音。
突如、管制室側から轟音が鳴り響く。
両者が音に釣られてそちらを見やると、管制室のガラスが砕け飛び、
「やっと割れたか……頑丈にもほどがあるだろこれ」
「全くだ。おかげで破壊に時間がかかってしまった」
石上京也、織斑千冬の両名がそこから姿を現した。
「それじゃあ、凰を安全な場所まで頼んだ、その間あれの相手は私がやる」
アリーナへ降り立ちながら千冬は京也へ言う。観客席の生徒たちも
「了解。やっこさんはお前を指名しているしな」
「本当はお前と組んでさっさと終わらせたいのだがな……先に凰を救出しなければ危険だ」
「だな。すぐに戻る」
「ああ、では任せたぞ!」
その言葉と共に二人は各々の目的のために行動を開始した。
「たぁばぁねえええぇぇぇ!!!」
怒りの怒号と共に千冬は生身でゴーレムへ迫る。対ISならばブレードの1本、なんならISが欲しかったところだが、アリーナピットが崩壊しているため装備の補充は不可能であるためこうなってしまうのは仕方がなかった。
最も、本人的にはブレード越しよりもこぶしで直接叩きのめす気ではあったが。
「貴様という奴は本当に何度も何度も何度も!何度問題事を持ち込めば気が済むんだ!」
黒いISを千冬はこぶしや蹴りで攻撃する。接近戦は鈴もやっていたことだが、鈴との違いはIS側が完全に防御に回っていることだろう。
『いやー、やっぱちーちゃんいないと張り合いがなくてさ!この感覚がなつかしくてつい?』
「それのつけはほとんど私に来ていたんだぞ!いい加減に姿を現したらどうなんだ!」
『まだそれは出来ないなー。それに私は戦いに来たんじゃなくて遊びに来たんだけどな?』
「ここまでのことをやっておいて何を言うかぁ!」
千冬の猛攻をゴーレムは受け流したり、被弾箇所を最小限に抑え、耐える。
埒が明かないと感じたのか千冬は機体を蹴り、その反動で後ろに下がり仕切り直しをはかる。
「それだけならばわざわざ扉のロックまでは必要なかったはずだ」
少し落ち着いたのか、千冬は構えを解かずゴーレムへ話しかけた。
ちらっと観客席へ目を通すと、扉の解除や専用機による開通が終わり、避難がされている最中だった。しかし、まだ残されている生徒も多い。
「お前の目的はなんだ?何故我々を閉じ込めた?」
その問いかけに、
『目的は私達が生き残るためだよ』
「なに?」
『あいつらにはただ知ってほしかっただけ。恐怖を胸に刻んで、ISを正しい道へ導いて進んでもらうために』
束の言葉の真意を千冬はさらに問おうとする。
「待たせたな」
そこへ鈴を安全な場所へ避難させた京也が戻って来た。
話を聞くのは一先ず置いて、千冬は戦闘を再開することにした。
「もう、全部壊れちまえ」
そして、とある少年はそう呟いた。
書いているうちに目的の着地点からずれていくのはよくあること(白目)
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何とか終わりまで頑張らないと。