拾われ少女   作:月蛇神社

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ようやく転生者君を出せました。転生好きな皆様、お待たせいたしました。

て言ったけど実質説明回だわこれ。

あとでタグにもちょっと要素を追加する予定です。

評価も自分予想を超えているなか、頑張って更新していこうと思います。

見てくださる皆様、謝謝。


9

 さて、唐突だが一人の哀れな子羊()の話しをしよう。

 

 彼の()の名前は大川光輝。

 

 まあ、先に言ってしまえば転生者という存在である。

 

 彼は転生前はまあそこまでパッとしない生活を送ってきた一般大学生だった。

 

 親に失礼だが、転生前の名前もあまり気に入らなく、モテるわけでもなく、サークルにも属しているが周りはリア充ばかりでやる気も起きず幽霊気味。友人関係もあまり少ないボッチの人種だった。

 

 しかし、ある出来事が彼の状況を劇的に変えた。

 

 それは、とある日の昼間のことだった。

 

 その日あった講義をサボって街まで出かけていた彼はただぼんやりと歩きながらスマホをいじっていた。しかし、それ故に赤信号に気づけなく、クラクションの音に驚き、目前の車を認識したときには身体が硬直してしまっていた。自業自得だが、不幸なことでもある。

 

 そして彼のやせているとは言えない身体に後ろから(・・・・)衝撃が走る。誰かに押されたのだ。

 

 それが彼の死に王手をかけてしまった。今日の彼の不幸の度合いは過去最高のものと言ってもいいだろう。

 

 先に言ってしまうと、彼を押したのは一人の少女としてこの世界を遊び歩いていた、転生を司る女神だった。

 

 転生神としての権能を持つ彼女は人の死期を観ることが出来る。その力で、本来死ぬべきではない人間をその力で救い、最後まで生きた者を転生させるのが彼女の役割である。

 

 

 そうほいほい転生させまくってもいいわけでもないのだ。もちろん理由はある。

 

 

 そして大川光輝は本来死すべき人間ではなかった。気づいたときには遅く、力を使うのも間に合わないと判断した彼女は、原始的であるが車と衝突しそうな彼を押した。

 

 

 が、しかし。焦ってしまい力の加減をすることなく押してしまったのだ。

 

 

 加減無しの神の一撃、到底人の身で耐えることは不可能である。当然、彼の身体は吹っ飛んだ。背骨や肋骨を複雑に骨折しながら。

 

 轢かれなくても間違いなく、肺や心臓に骨が刺さり、苦しみながら死ぬだろう。だが、それだけでは終わらなかった。

 

 対向車線を走っていた、半自動転生マシーンこと、転生したいみんな大好きトラックさんに正面から衝突したのだ。

 

 神の一撃に加え、トラックへの正面衝突。彼は間もなく死亡した。

 

 救済対象の殺害。これだけでもこの女神の罪は十分重たいが、罪状はまだまだ増える(もう一度遊べるドン)

 

 神の身体に、本来彼を轢いてしまうはずだった車が衝突したのだ。その身体はフロントガラスを貫通し、運転手の若い男に衝突。男の身体は、高次元の存在との衝突に耐えられず、魂ごと消滅した。これではどうすることも出来ない。

 

 その後、急いで子羊の魂を回収した彼女は即座に神界へと向かうのだった。

 

 

 

 大川光輝が目を覚まし、すぐに見た光景はどこか神聖さを感じる部屋。

 

 そして、その中心で土下座するロリ巨乳の少女だった。

 

 話しを聞くに、転生お決まりの流れになったと悟った彼は、自分の身に起きた悲劇を利用し、転生先からチートまで、彼女が出来る範囲の決め事を自分で決めた。

 

 内容を箇条書きするとこうだ。

 ・転生先はインフィニット・ストラトス

 ・洗脳チート

 ・ISを操縦できる男性を自分だけに限定

 ・転生者の介入を禁止

 ・機体のベースはストライクフリーダムガンダム

 ・IS適正はSランク

 ・名前、容姿の設定

 

 ……どう考えても多すぎで盛りすぎだろう。

 

 そう女神も思ったが、自分のやってしまったことの隠蔽も早く行わなければならない。

 

 女神はその通りに彼を転生させ、事態の隠蔽工作にとりかかった。

 

 

 

 

 

 

 

 彼は思った。「このまま行けば織斑一夏はISを動かさず、IS学園に入ることもなく、自分は巨乳ヒロインハーレムを作ることが出来る」と。

 

 しかし、女神が許しても、世界の(ことわり)はそれを受け入れなかった。

 

 彼が転生して生れ落ちると共に、織斑一夏の性別を原作通りの男ではなく、その逆の女として生まれるように運命を変化させたのだ。

 

 織斑一夏はISを動かせること、ハーレムを作る可能性があること、これらを満たすための措置である。

 

 ちなみに、大川光輝がチートを決めるときに「ハーレム形成の確定」を出来なかったのも、この世界の力が動いたからである。

 

 それについて子羊が気づき、考察するのは人生二度目の小学校入学、その最初のクラスで織斑一夏の名前を見つけたときだった。

 

 そして彼は気づかない。異物(転生者)の存在はそれだけで様々な者の運命を変えてしまうのだと。

 

 

 織斑一夏は女性である。なるほど、これならISは動かせるしハーレムも作れない。そう安心した彼だが、この転生者は変なところで高学歴だった。

 

 

 

 そう、それは未来で確定した女尊男卑風潮による「一夏レズハーレム」の可能性……!!

 

 

 

 これを考えてしまったのだ。

 

 早速、彼は不安要素の排除にとりかかる。といっても洗脳チートはこれまた世界の意思で原作ネームドキャラには通じない。

 

 ならばどうするか。答えは簡単。

 

 小学校では必ず起こる問題、「いじめ」を利用すればいい。

 

 方針が決まればあとは行動するのみ。早速洗脳チートで織斑一夏にいじめが向くように仕掛ける。

 

 織斑一夏のバックには世界最強となる存在に、天災と呼ばれる存在がいる。自ら直接手を下し、破滅するリスクを冒すのは愚策だろう。

 

 それは、長い年月をかけて行われた。やがて起こる「白騎士事件」とISの登場は彼のプランを後押しするものとなった。

 

 途中、原作キャラの凰 鈴音の邪魔が入るが、所詮は貧乳の未来が約束された弱者だ。巨乳派の彼に落とす気はないし、その邪魔も彼女が中国に帰るまでだ。

 

 

 そして、その時は訪れる。

 

 織斑一夏が衰弱していくのが目に見えて表れる。精神的に完全に殺すならば今週末だろう。

 

 これで、織斑一夏排除計画は完遂される予定だった。

 

 あとは、先日洗脳したチンピラを織斑家に仕向け、自殺に追い込む。

 

 計画は完璧だった。しかし、誤算が一つあった。

 

 織斑一夏の心が彼の想像以上に衰弱しすぎていたのである。

 

 彼女は、計画実行の日、自殺をする予定で外に出た。そのせいで誰もいない家に刺客を仕向けることになったのだ。

 

 その後は皆様が知る通り。

 

 自分の部屋でくつろいで、洗脳した同級生を腕の中で抱きながらほくそ笑み、報告を待つだけの彼は来るはずの報告が来ないことに首を傾げながらその日をすごした。

 

 

 そして、空き巣強盗が現行犯逮捕されたことを、彼は朝のニュースで知った。名前は出ていないが、その家の長女が知人に保護されているとのことも。

 

 当然、細かい内容は更識家が情報操作を施しているのだが、これまた当然のように彼は気づかない。

 

 すぐに洗脳した手下を使って捜索させたが、何もわからず仕舞い。そして、その日から彼はどこか身体が重たくなるのを感じた。

 

 

 この頃、神界でもとても大きな事件が発覚していた。

 

 転生女神の隠蔽が発覚したのだ。

 

 発覚の原因は、その女神の成績の悪さだった。

 

 先ほど「転生させすぎてはいけない」と言ったのを覚えているだろうか。

 

 それは、転生時のチートは転生者が生きているかぎり、神に負担がかかるからである。さらに、その負担は量と質に比例するのだ。

 

 大川光輝のチートははっきり言って量も質も半端じゃない。女神の負担の6~7割はこの負担のせいである。

 

 そのおかげで、他の転生者のチート規模が今まで以上に縮小し、人数も激減、それを不信に思った新人転生女神が詳しく調べ、発覚したのだ。

 

 あってはならない神の不手際、さらに何も関係ない一般人まで殺しているのだ。当然あっていいわけではない。

 

 すぐさま、隠蔽した女神は罰が下され、空いた席には新人女神が就任した。しかし、新人なだけあってもう負担容量が手一杯になってしまった。

 

 一度決めたことを破るなど、それこそ神の禁忌。辛いから降ろす、なんてことは出来ないのだ。

 

 

 

 

 話しを大川光輝へと戻そう。

 

 その日以来、彼の洗脳の力は弱まった。担当女神が変わり、負担が仕切れないためにその力を弱くすることしかできなかったのだ。

 

 そして、月曜日。織斑一夏を見た彼は、驚き固まった。そこには笑顔いっぱいの彼女の姿があったのだ。

 

 計画が崩れる音が聞こえる。さっそく、同級生(手下)を仕掛けたが力が弱く、なにより彼女に効いていない。

 

 まるで別人のようだった。そう思うのも無理はないだろう。

 

 やがて、彼女は転校し、その後の足取りはつかめなかった。

 

 もうここまできたら原作内で彼女を殺すしかない。彼はそう考え、来るときまで静かにすごすのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 彼は気づかない。

 

 

 音を立てて崩れ去ったのは計画だけではなく、己の運命もそうだったことを。

 

 

 これから先、衝きつけられるのは自分の知る世界(シナリオ)とは全く別物であることを。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ちなみに、不手際を起こした駄女神は他の神々によって深淵に叩き込まれ、今でも神々とゴッドプレイに興じております。

 

 旧神(エルダーゴッド)旧支配者(グレート・オールド・ワン)外なる神(アウターゴッド)とよりどりみどり!きっとあなたの思いもよらぬ冒涜的な酒池肉林が繰り広げられているでしょう。

 

 こうして、神という存在は産まれてくるのです。

 

 

 え?

 

 

 見たいって?

 

 

 ならばさっそく、深淵を覗いてみましょう。大丈夫、オリハルコンのようなメンタルがあればきっと見られることでしょう。

 

 ですがもし見るのならお気を付けを。深淵をあなたがのぞくとき、また深淵もあなたを見ているのですから……




テンセイシャー君の機体がストフリの理由。
作 者 が 好 き だ か ら。
色々と言われている機体だけどあの魔王の出す絶望感が良い……良くない?
あとはうちのプラモ見ながら書けるのもあったり。ガンダム要素はこれだけです。

感想、指摘、「もっと他に機体あっただろうが!」という文句があれば是非感想欄まで。


ちなみに、最後のに関して私は一切の責任を問いませんので覗くならば自己責任で。
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