深夜のコンビニバイトは忙しい時もある。   作:秋涼

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ぼちぼちの更新速度でやっていきたいと思います。
物語にお付き合いしてくださる方がいらっしゃいましたらよろしくお願いします。


深夜のコンビニバイトの仕事

人の気配が全くない夜の町をバットを片手に歩いていく。

家の中では人の気配があるが、窓にはカーテンや雨戸がかけてあり、中の様子は伺えない。

この町では幽霊やお化けといった物が出る。夜に外に出ればすぐに見つけるぐらい頻繁にいる。

ただ徘徊する物、猛スピードで走りまわるもの、音に反応して襲い掛かってくるものなどバラエティに富んでいる。

ユイ曰く、昔ほど多くはないと言っていたが、これで少なくなっているとか昔はどんな魔境だったのか想像したくない。

普通の人が外に出ると命の危険がある為、緊急時や突然物がほしい時に俺がバイトしているコンビニが対応するという形になっている。

救急車などを呼ぶ必要がある場合は、スムーズに搬送できるように救急車のルートに奴らが出てこないように掃除する必要がある為、急いでやらないといけないが、今回は緊急は緊急でもトイレットペーパーが切れたので持ってきてほしいという依頼なので、依頼した本人にしてみれば緊急だが、ゆっくり安全にいけるので比較的楽だ。

こちらに寄ってくる白いお化けの頭をバットを振りぬいて消し飛ばし、頭に包帯を巻いたお化けをゆっくり歩いてスルーする。時々、音もなく走り寄ってくる危ないやつが出るので後ろにも警戒を忘れないようにしなくてはならない。最近やっと見ていなくてもお化けの位置とかが分かるようになってきたが、そいつは動きも早いし気配も読みにくいので探知するのが遅れてビビるので勘弁してほしい。

まぁそいつにビックリさせられた店長が一時的に執拗に狩りまわってたから最近あまり見ないけど、絶滅してくれないかなあいつ。

 

目的の家につき、インターフォンを鳴らす。すると玄関が明るくなり。

扉から少し体格のいいおじさんが出てくる。自分を見たあと少しあたりを見回していた。

 

「こんばんは、お届け物です。」

 

「今日は岸沼くんか、いつもすまないね」

 

「いえ、仕事ですから、ちょっと前まで人がいなくて少しつらかったですが、今は夜に歩ける人員が増えたので楽ですよ」

 

「店長やユイちゃんとかのおかげで随分と暮らしやすくなったよ。昔ほどじゃないけど夜出歩くのは危ないしね、助かるよ。これお金、お釣りはいいから帰りに飲み物でも買いなさい。」

 

「ありがとうございます。この前、配達の帰りに自販機によったら買った瞬間に自販機の下から出てきた腕に缶ジュースが持っていかれたので、バイト先に戻ったら売り上げに貢献しますよ。」

 

「幽霊とか信じてなかったけど、この町に住んでるとそれが当たり前に思えてくるよ。それじゃありがとう、気を付けて帰るんだよ。」

 

「ありがとうございました。またのご利用をお待ちしております。」

 

挨拶をして、扉が閉まって鍵がかかるのを確認したのち、アルバイト先へ引き返す。

多少の危険があれど、人に感謝されてる、貢献できるこのバイトは割と気に入ってる。給料もいいし

 

音に反応するお化けの横を通りすぎる時に、マナーモードにしているスマホに音鳴らして電話してくるのやめてくれませんかね、メリーさん。

 

 

 

 

 

 

 

 

コンビニに戻り、代金の処理とお釣りで自分の飲み物を買い、飲み物にレシートを張り付け、事務所に入る

 

「おー、ごくろー」

 

事務所の机にもたれながらスマフォを弄ってるユイがこちらを見ずに言ってきた。こいつはここの店長の義妹で俺にこのバイトを紹介してくれた人でもある。自分が一人暮らししてるアパートの隣に学校が近いからと住んでいた住人である。学校では幼馴染のハルの真似をしてるのかおしとやかに振舞っているが、時々素が出ているので隠しきれているかどうかは謎である。見た目はポニーテールにしているが、顔は整っている為、清楚なお嬢様に見えないことはない。俺?引っ越しの挨拶の時に頭ぼさぼさでジャージ着て腹掻きながら出てきた時に幻想は捨てたよ。

 

バイトを始めた当初は恨みもしたが、今は紹介してくれたことを感謝してる。店長が補助してくれてるとはいえ、週2夜勤で働くだけで学費こみで生活できる分の金を稼げるのはここだけだ。

 

「おう、で雑誌の返品処理とかもう終わってんの?」

 

「終わってるから遊んでるー、そこにダンボールあるでしょ」

 

ユイが指差したほうを見ると積まれたダンボールが見えた。

 

「じゃあ、今日は連絡とかがなければ朝までゆっくりできそうだな。」

 

「そうそう、明日の夜勤は私じゃなくて店長が出るからよろしくね」

 

ユイがシフトの変更とは珍しい、ユイが管理者で今は町の老人たちが協力して手入れしてくれている理様の神社で何かあったのだろうか。

 

「なんかあるのか?神社関係とかで」

 

「神社関係とはいえば関係だけど、良樹は自衛隊の三沢さんって知ってるでしょ?」

 

「あぁ、俺と晴海ちゃんと先生をヘリで回収してくれた自衛隊の人だよな。その人がどうかしたのか?」

 

寡黙だけどこちらを気遣ってくれる真面目な人だったのは覚えてる。

 

「なんか、良樹達を回収するときになんか見えちゃったらしくて、それから夢で毎晩うなされてるらしくてなんとかできないかってこっちに話が来たのさ」

 

「精神病的なやつじゃなくて見た時に縁みたいなのが結ばれちゃって、三沢さんを引きずり込もうとしてる感じか」

 

「そそ、だから縁を切り離すなら私の出番かなって」

 

ユイはいつも開封式のシザーケースに紅い裁ち鋏を持ち歩いてる。

これは理様の祭具であり、神具で色々なものの縁など色々なものを断ち切ることができる。ありがたい鋏である。

そんな神具を普段から持ち歩いたり、普通に紐を切る等道具として使っているのはどうかと思うと前に言ったことがある。

するとユイ曰く、持ち歩かないと鋏が泣くし、違う鋏などを使うと理様の機嫌が悪くなるらしい。使う時に用途に合わせて形や大きさを変えてくれるらしく便利であるとも。

 

「ああいう異界みたいなのは慣れててもつらいし、繋がりは断ったほうがいいな。」

 

「理様と私がいるなら大丈夫でしょ」

 

ユイはスマホを弄りながらなんでもないようにいった。

 

「あ、虹演出きた」

 

「ガチャ引いてたのかよ」

 

 




普通のサイレンなのにNew Translationばりの動きをする。訓練をうけたコンビニバイト芳樹
途中から出てきてあう屍人を張り付けにしていく前作のコンビニバイト、今作店長のせいでサイレン編は割とひどいことになってます。

生き残った生存者はユイが堕辰子の呪いと異界との縁を断ち切って現世帰還してます。
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