深夜のコンビニバイトは忙しい時もある。   作:秋涼

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多重閉鎖空間

「つまりここは天神小学校をモチーフにして作られた多重閉鎖空間で、校舎は狭いけど空間が違うから同じ空間にいる人しか会える可能性はないってことでいい?」

 

「その認識で構わない」

 

「道理で近くに人が通る気配を感じて、周辺を探してみても見つからないわけだ。」

 

「気配を感じるって...... 空間と一緒に時間の流れも一緒ではないから、聞こえた悲鳴が未来のものなのかもう起こってしまった事なのかも分からないよ。」

 

校舎の探索を始めて、見かけた青い人魂に話しかけたらこの異界について詳しかったので詳しい話を聞いた。

 

「ありがとう、助かったわ。この異界はなんとかするからお礼に先に逝きなさい」

 

「疑うようで悪いけど、本当にできるのかい?この場所で死んだ人は死ぬときの苦しみを永遠に味わう事になって、成仏する事はないのに」

 

「魂を逃さないように結界が貼られてるけど、私なら出来るよ!肉体があるなら別だけど」

 

「ダメで元々だ、お願いしようかな」

 

「はい、じゃあ教えた通りにお願いするわね」

 

「あぁ、この異界にずっといるなんて も う い や だ!」

 

手に顕現した断ち切り鋏でこの異界との縁を断ち切る、目の前の人魂が粒子になって上に上がっていく、ありがとうと声が最後に聞こえた気がした。

 

「ゆっくり休みなさい」

 

 

苦しみや恨みを糧にして呪いを形成してる糞みたいな異界だ、亡くなった人の呪詛が無くなれば異界も維持できなくなるはず。

異界は呪詛や無念などが雁字搦めに絡まった毛糸のようなもので出来ており、それをひとつずつ、解いていけば私でも細切れにできる呪いに変わるだろう。

 

異界の核を処理するのが一番だけど解決の目処が立っていない以上、生存者を救出しつつ、魂を救済していけばそのうち親玉は出てくるだろう。

 

「理様、ありがとうございます。今日は忙しくなるかもしれません」

 

文道具サイズになった鋏にお礼をいうと一回鋏の開閉音が聞こえ鋏が消える

 

「さてと、まずはすべての空間に繋がるように拠点になるような部屋探して一部屋残して他の空間から削除しよっと」

 

私は部屋の選定の為、校舎内をくまなく見回ることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ありがとう......」

 

「あぁ、これで......」

 

校舎を散策している途中でであった人魂になった犠牲者を話が聞ける魂は情報を貰ってから、言葉が通じない奴はそのまま解放していく。

 

もちよった情報を見ているか分からないが岸沼(バカ)にメールを送る。

こういった方が初めてではないのに、ここまでバカから連絡はない。

電話は時間軸が狂ってるという話からあまり通じないと考え、いつ届くか分からないがメールならいつか届くだろう。

 

スマホをいじりながら、校舎を歩いているとお札が貼ってある赤い扉を見つけ、注意すると扉の奥に人の気配がする。お札はそこまで強くないがこの空間を漂っている瘴気を排除するには十分な代物だった。

 

「すいませーん、だれかいらっしゃいますか!?」

 

少し明るめに呼びかけると扉の奥の気配が焦る感じがして

 

「君が生きてる人間ならそのまま開けてこれるはずだ。そのまま入ってくるといい」

 

男性の声が聞こえたのでそのまま扉を開けて入る。

中を見ると昔の漫画でみた用務員室のようで机の前には着流しを着た成人男性が座ってこちらを見ていた。

 

「久しぶりに人を見た気がする。私の名前は鬼碑忌 コウ、しがない心霊ルポライターだよ。」

 

「そうなんですね。ちょうどいいのでこの部屋借りますね。」

 

「えっ?」

 

布団もあるみたいだし、救出した人を保護するための拠点作りを私は呆けている着流しを着たおじさんを尻目に始めるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ひぃ!」

 

突然大きな着信音が連続で鳴り、送信者の名前を見て私は岸沼くんのスマホを落としてしまった。

落としてもなお連続で鳴り響く音はメールの着信音のようだった。

 

「篠崎さん、どうしたんだい?」

 

刻命くんと鈴本さんがこちらを心配するような目で見てきたので床に落ちた岸沼君のスマホを指をさした。

 

 

送信者の名前は【シザーウーマン】この異界には岸沼君を殺した化け物のほかに鋏を持った化け物でもいるのだろうと私は恐怖に身を竦めた。




登録名をふざけた名前にするのは良くないと思います!!
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