深夜のコンビニバイトは忙しい時もある。   作:秋涼

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彼は疲れている。寝かせてやってくれ

 

 

2人の呼吸が安定したのを確認した後、持っている制服の上着を並んで寝ている二人にかぶせ、少し離れた場所でしゃがみ込む。

服を着たまま飛び込んだため、全身が濡れて制服と下着が張り付いて気持ちが悪い。

 

篠崎と鈴本と一緒に学校を彷徨っている子供の霊を成仏させる為、子供たちの欠けた部位を探して校内を回っていたが、プールの周りで自分が少し目を離した隙に大分、霊的耐性がない篠崎がなにかに憑りつかれたらしく、鈴本をホールドしたままプールにダイブしたらしい。

 

鈴本の叫び声と水が跳ねる音で振り向いた時には彼女たちの姿がなく、慌ててプールに飛び込んで何とか二人を更衣室に運び今に至る。

 

鈴本はまだいい、一緒に行動している内に気付いたが、篠崎は知識は豊富だが霊媒体質なのもあるが、心がそこまで強くない。いつ糸が切れるか冷や冷やする。

 

自分が二人を守り切りここから出ないといけない。そうでなければ彼女に合わす顔がない。

 

ここで二人を見殺ししてもバレないと思うこともあるが、彼女にはなぜか隠し事などが通用しないし、なにより彼女に嘘はつきたくない。

 

篠崎はなにかあるたびにポケットからお守りを握りしめて精神を保っているようだ。

お守りは亡くなった彼が彼女に持たせていたようだ。傍からみるだけでも効果の分かる神社で売ってるちゃちな加護じゃない、ちゃんとしっかり作ってあるお守りで亡くなった彼がそれなりの知識がある人間か、お守りを作れる人物と関係のある人間だということが分かる。

 

今回も何かの拍子でお守りが篠崎から離れた時にこれだ。2人を更衣室に運んで応急処置が終わったあと地面に落ちてるのを見つけた。

 

この場に彼が居れば、二人を任せて自分は部位探しに集中できるというのに。

 

溜息を吐きながら、肌に張り付くYシャツを脱ぎ、絞ったあとそこらへんに吊るす。

 

 

 

しかし、この学校は直接危害を加えてくる系の霊などがあまりいないのが救いだ。

 

小学校時代にあった。はたもんばみたいなのがいたら自分には2人は守り切れなかった。

あれに対処できるのはあの教師ぐらいだ。

まだ対策できるだけ、この場所はましだった。一人ハンマーを持ったデカい奴がいるが2人を逃がす時間稼ぎぐらいなら自分でもできる。

 

それにしても、ここにきてからデカい奴からクラスメイトを逃がし、はぐれたクラスメイトを探していたら鈴本と篠崎に出会うといい、まともに休んでいなかった。

 

防水のウエストポーチからペットボトルと携帯食料を取り出して少し栄養補給をする。

いつ大変な事になるか分からないからと防水のウエストポーチを彼女が自分の誕生日に買ってくれたことを思い出して笑みが零れる。

 

「……んんっ……ゲホゲホ」

 

「起きたか、これで口を少しゆすげ、水は貴重だから使いすぎるな」

 

「ありがとう……刻命くん」

 

ウエストポーチにあるもう一本のペットボトルを彼女にわたす

 

「濯いだら一口飲んで水分を補給して体を休ませておくといい、篠崎も起きたら同じことをしてあげてほしい」

 

「う……うん」

 

恐る恐る篠崎を見ていた鈴本に声を掛ける。

 

「もう大丈夫だろう、今度からお守りは落としたりするなと言っといてくれ。

 それとなにかあったら大声で叫んで起こしてほしい、少し自分は休む」

 

鈴本が膝を抱えて座りながら篠崎を見ているのを確認したあと、ロッカーを背もたれにして目を閉じた。

 

熟睡するわけにはいかないが、夢の中では彼女に会えるといいな

 




もしはたもんばを店長が見たら


「ゲ〇ラフかよ」

横に回避し、横に通り過ぎる瞬間に本体ぶち抜いて終了。
刀に戻し、再奉納する。
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